Snapdragon搭載ミニPCが登場!
レノボ公式サイトにて、Snapdragon X搭載のミニPC(コンパクトPC)『ThinkCentre neo 50q Tiny Snapdragon』の販売が開始されました。価格はスペック固定モデルで9万9990円から、カスタマイズ対応モデルで10万0837円から。一般的なミニPCと比較するとそこそこ高めですが、事前に公開されていた資料では店頭向けモデルが23万円台からだったので、意外に安く出してきたなという印象です。

公式サイトで販売が開始されました

ミニPCと言ってもちょっと大きめ

サイズは従来のThinkCentre M75qシリーズと同じ

インターフェース構成。パーツカスタマイズで背面に端子類を追加できます
簡易スペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
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CPU | Snapdragon X X1-26-100 |
メモリー | LPDDR5X-8448 16 / 32GB ※オンボード増設不可 |
SSD | 256GB~1TB PCIe4.0 SSD ※最大2台まで追加可能 |
グラフィックス | Qualcomm Adreno GPU(CPU内蔵) |
サイズ / 重量 | 幅179×奥行き182.9×厚さ36.5mm / 最大約1.18kg |
お得な購入方法
標準モデルの最安は16GBメモリー / 256GB SSDで9万9990円ですが、限定モデルなら16GBメモリー / 512GB SSDで9万7900円と、さらにお得に購入できます。ただしパーツのアップグレード料金が高いので注意してください。モリモリにアップグレードするなら、追加料金も割引きされる標準モデルのほうがお得です。

SSD容量が多い上に価格が安い限定モデル
限定モデルをベースに、いくつかのパーツをダウングレードすると、価格を下げられます。

SSDをTLC信頼性が高いTLCから安価なQLCへダウングレードするとマイナス7700円

USBキーボードとUSBマウスを省略すると、マイナス3300円

最小構成だと8万6900円で購入可能
あとは必要に応じて、パーツをアップグレードしてください。個人的にはメモリーを32GBにアップグレードして、Wi-Fiカードを追加したいところ。しかしそこまでアップグレードすると限定モデルが12万8700円なのに対して、標準モデルは11万7381円ですみます。16GBで安く入手したいなら限定モデル、32GBでガッツリ使いたいなら標準モデルを選ぶといいでしょう。
Windows on ARMを安く試してみたい人向け
ThinkCentre neo 50q Tiny Snapdragonは、これでバリバリ作業するというよりも、Windows on ARMやCopilot+を試してみたい人向けだと思います。ソフトの互換性はだいぶ改善されているらしいですが、それでもやはり動かないソフトやドライバーはありますからね。またCopilot+の実用性も未知数です。
すでにSnapdragon X搭載のミニPCが発売されていますが、以前よりも値段は下がったとは言え、まだまだ10万円オーバーが普通。軽い気持ちで試すのには、ちょっと抵抗のある値段です。しかし最安8万円台なら、試してみてもいいかなと感じる人は多いのではないでしょうか。

最安8万円台なら、手を出せる人も多いはず
ちなみにSnapdragon搭載デスクトップPCとしては、レノボから『IdeaCentre Mini x』が発表されています。日本未発売なので価格は不明ですが、普段はThinkCntreシリーズよりもIdeaCenterシリーズのほうが安いので、もしかするとIdeaCentre Mini xも値段が抑えられるかもしれません。ただし電源内蔵タイプなので、筐体はそれなりに大きめです。

日本未発売のSnapdragon搭載PC『IdeaCentre Mini x』。もしかするとThinkCentreよりも値段が安いかも?