近年、一部のミニPCにはグラフィックス性能を拡張するための外部GPU(eGPU)接続端子として、「Oculink(オキュリンク)」が搭載されるようになってきました。ただし、まだ対応機種が限られており、市場ではなかなか見つけにくいのが現状です。
そこでこの記事では、アマゾンで手軽に購入できるOculink対応のミニPCをピックアップしました。いずれもメモリー、SSD、OSが標準搭載された完成品モデルで、ベアボーンタイプは含んでいません。Oculink対応ミニPCを探している人は、ぜひ参考にしてみてください。
Oculinkとは
Oculinkは、PCI Express(PCIe)ベースの外部接続インターフェースです。元々はサーバーやデータセンター向けでしたが、近年では外部GPU(eGPU)や外付けSSDなどの高速データ転送にも活用されています。Oculinkの大きな特徴は、Thunderboltなどほかのインターフェースと比較して余計なプロトコル変換を挟まずにPCIe接続ができるため、より効率的なデータ転送が可能な点。これにより高速かつ安定した接続を実現し、特にゲーミング用途などで注目されています。
OculinkとThunderbolt 4、USB4の違い
Oculink | Thunderbolt 4 | USB4 | |
---|---|---|---|
最大帯域幅 | PCIe 3.0: 32Gbps PCIe 4.0: 64Gbps |
40Gbps | 20~40Gbps ※USB4 Gen3x2 |
コネクター | SFF-8644, SFF-8611 | USB Type-C | USB Type-C |
主な用途 | 外部GPU, NVMe SSD, ストレージ接続, サーバー機器 | 外部GPU, 外付けSSD, ディスプレイ接続など | 外付けSSD, ドッキングステーション, ディスプレイ接続など |
遅延 | 低い | 中程度 | 高い |
Oculinkのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・高速かつ安定したデータ転送が可能 ・PCIeの信号を直接伝送するため効率が良い ・eGPUなどで高性能を発揮しやすい |
・対応デバイスがまだ少ない ・ホットスワップ非対応(抜き差しにPCの電源オフが必要) ・ケーブル接続以外にも周辺機器や電源構成の準備が必要な場合がある ・ハイエンドGPUの性能を最大限に引き出せない可能性がある |

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