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GEEKOM A7 Maxレビュー:Ryzen 9 7940HS搭載ミニPC【PR】

4.0
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GEEKOM A7 Maxレビュー:Ryzen 9 7840HS搭載ミニPC【PR】

製品提供:ギコム株式会社

GEEKOM A7 Maxは、AMDのRyzen 9 7940HSを搭載するミドルハイクラスのミニPCです。普段使いやビジネスには問題ない性能で、なおかつコンパクトでシュッとした外観が特徴。そのうえ、安心の3年間保証も付いています。

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 Max

設置イメージ

この記事ではメーカーから提供された実機を使って、外観や性能、実際の使い心地などをレビューします。

おことわり

このレビュー記事では、メーカー提供品を10日間程度試用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。あらかじめご了承ください。

スペック

発売日 2025年12月
OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen 9 7940HS(8コア、16スレッド)
メモリー DDR5-4800 16GB×1 ※最大64GB
SSD 1TB M.2 PCIe 4.0×4 SSD
グラフィックス Radeon 780M(CPU内蔵)
通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth5.2、有線LAN(2.5Gb)×2
インターフェース USB4(PD/DP)×2、USB3.2 Gen2 Type-A×5、USB2.0 Type-A×1、HDMI×2、有線LAN×2、ヘッドホン端子、SDカードスロット
スロット M.2スロット×2(ストレージ用×1、Wi-Fi用×1)
付属品 VESAマウンタ、HDMIケーブル、電源アダプターなど
サイズ 幅135×奥行き132×高さ46.9mm
重量 約677g ※実測値

Windowsのラインセンス

テスト機では、個人利用が可能なOEMライセンスのWindows 11 Proが使われていました。筆者はこれまでに6台のGEEKOM製品を検証しており、そのすべてで正規ライセンスが使われています。GEEKOMのミニPCに関しては、正規ライセンスが使われているものと認識してもいいでしょう。

GEEKOM A7 Max

ライセンスのチェック結果

技適マークについて

無線通信機器に必要な技適マークは、本体底面部にシールとして貼られています。マークの番号は、「総務省電波利用ホームページ」で「A7 Max」用として登録されているのを確認しました(そのほかの機種と共有)。

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 Maxの技適マーク

関連リンク

総務省電波利用ホームページ

PSEマークについて

電源アダプターには「電気用品安全法」の基準に適合していることを表わすPSEマークがプリントされています。ミニPCでは登録事業者として代理店が表記されていることが多いのですが、GEEKOMの日本法人である「ギコム株式会社」と表記されていました。必要な手続きを、自社で正しく行なっているメーカーであることがわかります。

GEEKOM A7 Max

電源アダプターのPSEマーク

システムのフルスキャン結果

検証前にWindows Defenderのフルスキャンを実施し、検知可能な脅威が存在しないことを確認しています。

GEEKOM A7 Max

Windows Defenderのフルスキャン結果

ローカルアカウントで初期設定可能

初期設定時のネットワーク接続設定で「インターネットに接続していません」を選択すると、ローカルアカウントで初期設定を行なえます。Microsoftアカウントで行なう場合は、ネットに接続して初期設定を行なってください。

本体のシリアルナンバーについて

UEFI(BIOS)画面では、「System Serial Number」に本体のシリアルナンバーが表示されていました(本体底面部のシリアルナンバーと同じ)。ここが「Default string」だとデバイスを管理する企業向けソフト・サービスでうまく認識されない可能性がありますが、GEEKOM A7 Maxでは問題なさそうです。

GEEKOM A7 Max

UEFI(BIOS)画面上でシリアルナンバーを確認

パッケージ

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 Maxのパッケージ

GEEKOM A7 Max

箱の中身

GEEKOM A7 Max

付属のHDMIケーブル

GEEKOM A7 Max

付属のVESAマウンタ。本体に取り付けることで、ディスプレイ背面のVESA穴に固定できます

GEEKOM A7 Max

電源アダプターは120Wの丸口タイプ

外観

Ryzen 9搭載機としてはコンパクト

GEEKOM A7 Maxは、標準的なミニPCよりもやや大きめです。とは言えRyzen 9クラスの高性能CPUには発熱がつきものですから、ある程度の筐体サイズを確保しているほうが、熱対策の面で有利かもしれません。

 

Ryzen 9 7940HS搭載ミニPCのサイズ比較

機種名 サイズ 体積
Beelink GTR7 Pro 168 × 120 × 49 mm 約0.99L
Minisforum UM790 Pro 130 × 126 × 52.3 mm 約0.86L
GEEKOM A9 MAX 135 × 132 × 46.9 mm 約0.84L
NucBox K4 123 × 112 × 43 mm 約0.59L

 

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 Maxの外観

GEEKOM A7 Max

本体サイズ

GEEKOM A7 Max

そのほかのミニPCとのサイズ比較。一般的なミニPCよりもやや大きめです

GEEKOM A7 Max

厚みもそこそこ

GEEKOM A7 Max

スマホ(Google Pixel 10 Pro XL)とのサイズ比較

GEEKOM A7 Max

モバイルディスプレイと組み合わせれば、PC環境をコンパクトにまとめられます

 

熱対策にもなる金属ボディ

GEEKOM A7 MAXの筐体は、底面部を除いてすべて金属製です。金属製のケースは手触りがよく、エッジのたったデザインで見た目にも高級感があります。さらにアルミ製のボディーは熱伝導率が高く、内部にこもった熱をある程度放出することが可能です。

GEEKOM A7 Max

金属(アルミ)ならではの硬さと手触りが感じられるケース

 

インターフェース構成

充実の端子類

端子構成は、数も種類も充実しています。一般的な利用であれば問題ないでしょう。個人的には、グラボ接続用のOculinkがない点が残念。グラボを利用できればAI性能も向上するので、ローカルAIでアレコレしたい人には有利なんですけどね。ただUSB4端子はあるので、USB4対応のeGPUボックスやeGPUをアダプターを利用すればなんとかなります。

GEEKOM A7 Max

本体前面のインターフェース構成

GEEKOM A7 Max

背面の構成

GEEKOM A7 Max

Type-CとHDMIをそれぞれ2基ずつ用意。それぞれの距離が離れているので、大きめのType-Cデバイスでもほかのケーブルに干渉することなく利用できました

 

ミニPCでは珍しいSDカード対応

GEEKOM A7 MAXはSDカードスロットを搭載しています。最近のミニPCでは珍しい仕様ですが、デジタルカメラやビデオカメラでは今も広く使われているため、撮影データを直接扱うクリエイティブな作業にとても便利です。

GEEKOM A7 Max

本体左側面にSDカードスロット

GEEKOM A7 Max

デジカメで撮影した写真を、カードリーダーなしでそのまま取り込めるのは超便利

 

改造・パーツ交換について

本体の分解方法

GEEKOM A7 MAXは、本体カバーを外すことでメモリーやSSDの交換・増設を行なえます。分解は難しくはないものの、ケーブルが引っかかる場面があるので、引きちぎらないように注意してください。

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 Maxの底面部

GEEKOM A7 Max

ネジを外すためにゴム脚を取り除きます

GEEKOM A7 Max

底面カバーを外した状態

GEEKOM A7 Max

内部フレームをそのまま外すとWi-Fiカードにつながれているアンテナ線が外れてしまいます。元に戻すのが面倒なので、まずは内部アンテナを外しましょう

GEEKOM A7 Max

内部フレームを外した状態

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 Maxの本体内部

 

メモリーの増設方法

メモリーは、DDR5-4800 SO-DIMMの16GBが1枚使われていました。以前のこの手のタイプでは32GB(16GB×2)が搭載されていましたが、2025年末からのメモリー高騰の影響により、ミニPC全体で16GB止まりの機種が多くなっています。GEEKOM A7 Maxについてもおそらく、メモリー高騰のあおりを受けて、容量を減らしたのでしょう。

 

GEEKOM A7 Max

DDR5-4800 16GB×1の構成

GEEKOM A7 Max

使われていたメモリー

GEEKOM A7 Max

メモリーの詳細情報

 

メモリースロット自体は、DDR5-5600の動作を確認しています。あえてDDR5-4800を使っているのも、コストを下げるための配慮かもしれません。手元にDDR5-5600があるなら交換するのもアリですが、メーカーの保証外の可能性があるので自己責任で行なってください。

 

GEEKOM A7 Max

DDR5-5600 16GB×2での動作を確認 ※メーカー保証外の可能性があります

 

内部にアクセスするまでは少し面倒ですが、内部を開いてさえいれば、メモリーの増設は比較的簡単です。基本的には空きスロットに、もう1枚の16GB×1を指せばOK。ただしメモリーの種類やロットによっては、速度が若干落ちたりする可能性もあるでしょう。

 

GEEKOM A7 Max

DDR5-4800 SO-DIMM 16GBを追加した様子。それぞれ違うモジュールでDRAMメーカーも異なりますが、いちおう普通に動いていました

SSDの増設・換装

GEEKOM A7 MAXのストレージ用M.2スロットは、Type-2280が1基のみです。増設用のM.2スロットは用意されていません。1TBあれば標準的な作業には十分ですが、それ以上必要な場合はクラウドストレージや外付けSSDなどを活用する必要があります。

GEEKOM A7 Max

SSDスロットは1基のみ。換装は可能ですが、クローン作成やクリーンインストールは面倒です。そのまま利用して、外部ストレージを使う方が効率的でしょう

Wi-Fiまわりなど

GEEKOM A7 Max

Wi-FiカードはMediaTekのMT7922A22Mを搭載したAzurewave AW-XB591NF

ベンチマーク結果

パフォーマンス設定について

ベンチマークテストはWindows 11の電源プランを「バランス」に設定した上で、UEFI(BIOS)設定の電力モード(Power Mode)は標準の「Normal Mode」で行なっています。

BIOS画面の開き方

電源オン直後にキーボードの「Del」キーを押すと(連打すると確実)、UEFI(BIOS設定)画面が表示されます。

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 MaxのUEFI(BIOS)画面

電力設定の変え方

GEEKOM A7 Max

「Main」タブの「Power Mode」から、モードを選択

GEEKOM A6

「Advanced」タブの「Power Mode」から、モードを選択。設定を保存して、再起動します

電力設定

項目名 概要 長期電力 / 短期電力
Quiet Mode 性能を抑えることで駆動音を低減する。消費電力が低い 45W / 60W
Normal Mode 性能と静音性のバランスを考慮したモード 54W / 65W
Performance Mode ※標準 もっとも高性能だが騒音も大きい 54W / 65W

メモリーの割り当てについて

GEEKOM A7 Maxのメモリー容量は16GBで、そのうち2GBをグラフィックス専用に割り当てられています。16GBメモリー搭載のミニPCでは、3GBをグラフィックス専用に割り当てるのが一般的。GEEKOM A7 Maxの2GBはやや少なめです。そのぶんシステムメモリーを多く使えるものの、グラフィックス処理でのパフォーマンスがやや落ちる可能性があります。

なおUEFI(BIOS)画面でのグラフィックス専用メモリーの割り当て機能は見当たりませんでした。

 

GEEKOM A7 Max

システムメモリーとしては13.8GB利用可能

GEEKOM A7 Max

専用GPUメモリー(VRAM)の容量は2GB。16GB搭載機では3GBの割り当てが一般的で、GEEKOM A7 Maxはやや少なめです

 

統計データとの比較

総合性能では「中の中」

ベンチマークテスト「PassMark PerformanceTest」の総合スコアを統計データと比較すると、上位「56パーセンタイル」とのこと。「50パーセンタイル」でちょうど半分なので、半分よりやや上(下から0と数えるため)といったところです。「6089」の総合スコアは、平均値の「6011」と同程度。グラフィックス性能なども含めた総合的な性能でGEEKOM A7 Maxは、PC全体のうちで標準的なミドルレンジと言っていいでしょう。

GEEKOM A7 Max

総合性能は「ほぼ標準的」

CPU性能ではギリ「ハイエンド」

CPU性能だけで見ると「7パーセンタイル」はなかなか高めの結果で、PassMark基準のハイエンドクラスに相当します。位置付け的には「上の下」と言っていいでしょう。ただそれではイメージがあまりよくないため、別の立場でなら「ぎりぎりハイエンド」と言い換えることもできます。

GEEKOM A7 Max

GEEKOM A7 Max

 

CPU性能

CPU性能を計測する「CINEBENCH R23」の結果は以下のとおり。Ryzen AIシリーズやCore Ultra シリーズ2を搭載した現在のトップグループを「ハイエンド」とするなら、旧世代のRyzen 9 7940HSを搭載したGEEKOM A7 Maxは「準ハイエンド」もしくは「ミドルハイ」あたりと判断できます。ハイエンドほどの性能ではないものの、コスパで考えるとなかなか優秀な部類です。

 

ミニPCの性能比較

CPU CINEBENCH R23 Score
GEEKOM A9 MAX(Ryzen AI 9 HX370)
S2033
M20823
GMKtec EVO-T1(Core Ultra 9 285H)
S2172
M18282
GEEKOM A8 Max(Ryzen 9 8945HS)
S1830
M16639
GMKtec NucBox K8 Plus(Ryzen 7 8845HS)
S1788
M16176
GEEKOM A7 Max(Ryzen 7 7940HS)
S1789
M15529
ThinkCentre M75q Gen5(Ryzen 7 PRO 8700GE)
S1810
M14957
GMKtec NucBox M7(Ryzen 7 PRO 6850H)
S1558
M13374
MINISFORUM UM773 Lite(Ryzen 7 7735HS)
S1571
M12478
GMKtec NucBox M6 Ultra(Ryzen 5 7640HS)
S1752
M12130
NiPoGi E3B(Ryzen 7 5700U)
S1246
M8311
GMKtec NucBox M5 Plus(Ryzen 7 5825U)
S1364
M6514
GMKtec NucBox G3 Plus(N150)
S793
M2723
GMKtec NucBox G10(Ryzen 5 3500U)
S675
M2190

※「S」はシングル、「M」はマルチ。スコアは当サイトの実機計測結果

グラフィックス性能

グラフィックス機能としては、CPU内蔵のRadeon 780Mが使われます。グラフィックス性能を計測する3Dベンチマークテストでは、同じRadeon 780Mを搭載する別の機種よりもだいぶ低い結果が出ました。

この結果はメモリーが16GB×1構成で、内蔵GPUが本来の性能を出し切れていないためです。さらに前述のとおり専用GPUメモリーが2GB(筆者が検証している範囲では、16GB搭載ミニPCだと3GBが一般的)に抑えられている点も、関連しているかもしれません。

2025年秋ごろからメモリーやSSDなどの価格が高騰し、ミニPC向けの部品調達も難しくなっている状況です。16GB×1の構成はこうした状況のなかで、コストとバランスに配慮した結果なのかもしれません。

 

ミニPCのグラフィックス性能

GPU 3DMark Time Spy Graphics
RTX 3050 Laptop平均値
4874
GMKtec EVO-T1(Arc 140T)
3940
GTX 1060 Laptop平均値
3685
GEEKOM A9 MAX(Radeon 890M)
3436
GMKtec NucBox K11(Radeon 780M)
3036
GEEKOM A8 Max(Radeon 780M)
3016
ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(Radeon 780M)
2456
GMKtec NucBox M6 Ultra(Radeon 760M)
2363
NucBox M7(Radeon 680M)
2358
GEEKOM A7 MAX(Radeon 780M)
1541
NucBox M5 Plus(Radeon Vega)
1104
NucBox G2 Plus(N150,Intel)
431

※スコアは当サイト計測値、平均値はUL Solutionsのデータを参考にしました

ストレージ性能

テスト機では、NVMe PCIe 4.0 x4の1TB SSDが使われていました。シーケンシャルアクセスは7000MB/秒オーバーで非常に高速です。十分な性能が出ていると判断していいでしょう。

GEEKOM A7 Max

テスト機で使われていた1TB SSDのアクセス速度

GEEKOM A7 Max

内蔵SSDの詳細情報

 

PCを使った作業の快適さ

PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。

 

テスト結果の見方

テスト名 概要
Essentials
(一般利用)
ソフトの起動やWeb閲覧、ビデオ会議など一般的な作業を想定。CPUのシングルコア性能が強く影響する
Productivity
(ビジネス利用)
表計算とワープロにおいて、中規模クラスのデータを扱うテスト。CPUのマルチコア性能が影響しやすい
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
写真加工と3D製作、動画編集を扱うテスト。CPU性能とグラフィックス性能が強く影響する

 

テストではすべての項目で、目標値を大きく上回っています。一般的な使い方であれば、快適に利用できるでしょう。ただし「Productivity(ビジネス利用)」のスコアについてはあまりにも伸びすぎているため、なんらかのエラーは生じたか評価基準の改定が行なわれた可能性があります。

 

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
(一般的な利用)
目標値:4100
A7Max9480
G3Plus7019
M710414
T110239
A8Max10699
A9Max10978
Productivity
(ビジネス利用)
目標値:4500
A7Max14932
G3Plus4645
M78860
T19038
A8Max10059
A9Max9761
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
目標値:3450
A7Max8477
G3Plus2751
M78694
T111832
A8Max9826
A9Max11280

※スコアの目標値はPCMark 10公式サイトによるもの

比較機のスペック(ミニPC)

NucBox G3 Plus Intel N150 / 8GB / UHD
NucBox M7 Ryzen 7 PRO 6850H / 16GB / Radeon
EVO-T1 Core Ultra 9 285H / 64GB / Intel Arc 140T
GEEKOM A8 Max Ryzen 9 8945HS / 32GB / Radeon 780M
GEEKOM A9 Max Ryzen AI 9 HX 370 / 32GB / Radeon 890M

クリエイティブ性能

「UL Procyon」は、世界的にも利用者が多く「デファクトスタンダード」とも言えるアドビ製プロクリエイター向けソフトの快適さを計測します。「PCMark 10」と比べて、より高度で実践的なテストを行なう点が特徴です。

テスト結果の見方

テスト名 概要
Photo Editing 「Photoshop」と「Lightroom Classic」を利用した、写真の加工・出力に関する総合評価
Video Editing 「Premiere Pro」を使ったテストで、フルHD (H.264)および4K (H.265)動画の出力にかかった時間からスコアが算出される

 

Ryzen 9 7940HS+16GB×1構成のGEEKOM A7 Maxでは、全体的にスコアがやや低めです。特にグラフィックス性能が強く影響するVideo Editingでは、同じRadeon 780M搭載ミニPCと比べて半分程度のスコアが出ています。クリエイティブワークよりも、文字や数値中心の作業用としたほうがいいでしょう。

 

クリエイティブ性能の比較

CPU UL Procyon
ThinkCentre Neo Ultra(Core i7-14700, RTX4060)
Photo7676
Video28145
GMKtec EVO-T1(Core Ultra 9 285H)
Photo6264
Video9816
GEEKOM A9 Max(Ryzen AI 9 HX 370)
Photo7424
Video9669
GMKtec NucBox K11(Ryzen 9 8945HS)
Photo6401
Video9432
GMKtec NucBox K8 Plus(Ryzen 7 8845HS)
Photo6053
Video9484
GEEKOM A8 Max(Ryzen 9 8945HS)
Photo6557
Video9483
GMKtec NucBox M6 Ultra(Ryzen 5 7640HS)
Photo6078
Video8507
GEEKOM A7 Max(Ryzen 9 7940HS)
Photo5062
Video4415
GMKtec NucBox M7(Ryzen 7 PRO 6850H)
Photo4614
Video7941

※「Photo」はPhoto Editing、「Video」はVideo Editing。スコアは当サイトの実機計測結果

ゲーム性能

FF14ベンチで実際のゲーム性能を計測したところ、3Dベンチマークのときと同様にほかのRadeon 780M搭載機と比べて低い結果が出ました。やはり16GBメモリー×1の影響が出ているのでしょう。

 

GEEKOM A7 Max

評価とフレームレート ※Normal Mode時

フルHD 最低画質 3348(設定変更を推奨) 平均22.35 fps
フルHD 最高画質 1915(設定変更が必要) 平均12.88 fps

 

FF14ベンチの結果

機種 FF14黄金のレガシーベンチマーク最高画質
EVO-T1(Intel Arc 140T)
4755
GEEKOM A9 Max(Radeon 890M)
4299
NucBox K8 Plus(Radeon 780M)
3923
NucBox K11(Radeon 780M)
3898
GEEKOM A8 Max(Radeon 780M)
3840
GMKtec NucBox M6 Ultra(Radeon 760M)
3212
NucBox M7(Radeon 680M)
3190
GEEKOM A7 Max(Radeon 780M)
1915
NucBox M5 Plus(Radeon Vega)
1748

※スコアは当サイト計測値

メモリー増設の効果について

GEEKOM A7 Maxはメモリー構成が16GB×1ですが、メモリーを交換・増設したら性能がどう変化するのかをベンチマークテストで計測しました。

GEEKOM A7 Max

メモリー構成を変えてベンチマークを実行しました

PassMarkの結果

16GB×1構成時には、CPU性能とメモリー性能を計測するテストで、明確な差が出ています。その差はCPU性能については2枚構成時と比べて8%、メモリー性能については12%程度です。一段階違うと言えるものの、体感的に大きく変わるほどではないでしょう。

CPU性能

CPU PassMark CPU Mark Score
16GB×1 ※標準時
28578
8GB×2
30703
16GB×2(32GBキット)
31093
16GB×2(異なるモジュール)
31298

※スコアは当サイト計測値

メモリー性能

CPU PassMark Memory Mark Score
16GB×1 ※標準時
2625
8GB×2
3007
16GB×2(32GBキット)
3340
16GB×2(異なるモジュール)
3310

※スコアは当サイト計測値

3DMarkの結果

内蔵GPUの性能を表わす3Dベンチマークテストでは、2枚構成時の平均値(2758)よりも43.1%スコアが低下しています。ここはかなり大きな部分です。ゲームや動画編集などで利用するなら、16GB×2構成で利用するべきでしょう。

3Dグラフィックス性能

CPU 3DMark Time Spy Graphics Score
16GB×1 ※標準時
1568
8GB×2
2641
16GB×2(32GBキット)
2812
16GB×2(異なるモジュール)
2821

※スコアは当サイト計測値

PCMark 10の結果

軽めの作業の快適さを計測するPCMark 10では、コンテンツ制作のテストで多少の差が現われたものの、そのほかの作業では特別大きな差は見られませんでした。グラフィックス性能が大きく関わる作業やゲームでない限り、16GB×1でも軽めの作業であれば問題なく利用できるはずです。

 

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
(一般的な利用)
目標値:4100
16GB×19647
8GB×29921
16GB×2(同)9921
16GB×2(異)9738
Productivity
(ビジネス利用)
目標値:4500
16GB×115676
8GB×217027
16GB×2(同)15852
16GB×2(異)16094
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
目標値:3450
16GB×18541
8GB×29441
16GB×2(同)9501
16GB×2(異)9520

※スコアの目標値はPCMark 10公式サイトによるもの

考察とまとめ

GEEKOM A7 Max

 

普通の作業なら16GB×1でもOK?

ベンチマーク結果をご覧いただくとわかるとおり、内蔵GPUによるグラフィックス性能が求められる場面では、スコアの低下が見られました。しかし一般的な作業(Web閲覧や文書作成など)の快適さを表わすベンチマークテストでは、スコアは多少下がっているものの、その違いをハッキリと体感できるほどの差ではありませんでした。普段使いレベルなら、十分実用的です。

かつてはベンチマーク至上主義者であった私のような人であれば、本来の性能が十分引き出されていない点に不満を感じるでしょう。とは言え現実的な運用で考えた場合、16GB×1は決して悪手ではありません。PCパーツが高騰中の2026年初頭であれば、むしろコストとバランスの面で合理的だと思います。

それでもゲームや動画編集に使いたい人であれば、自分で増設すればOKです。そうでないなら、PC用メモリーが安くなったタイミングで足せば十分でしょう。

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記事を書いた人
こまめ

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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