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HP Stream 11-ak0000 (2020年モデル)レビュー
日本HPの「HP Stream 11-y000」は、コンパクト&ポップな外観が特徴の11.6型ノートパソコンです。最大の魅力は、税別価格で2万7700円と非常にリーズナブルな点。新モデルとしては、異常な安さ!
このたび当サイトでは、HP Stream 11-y000の2GBモデルを購入しました。そこで今回は、HP Stream 11-y000の外観面や各部の使い勝手についてレビューします。結論から言うと使い勝手は悪くなく、税別3万円未満のモデルとしては十分満足できる仕上がりです。安くて持ち運べるノートパソコンを探している方は、ぜひ参考にしてください。
HP Stream 11-y000
本体デザインをチェック!
HP Stream 11-y000にはラインナップとして、メモリー容量が2GBのモデルと4GBのモデルの2種類が用意されています。今回レビューするのは2GBのモデル(11-y003TU)ですが、サイズや機能については4GBモデル(11-y004TU)と変わりません。
アクアブルーのポップな本体カラー
HP Stream 11-y000は本体カラーとして、アクアブルーを採用しています。見た目は明るいパステル調の水色という印象。我が家のオクサマに見せたところ「オモチャみたいでカワイイね」という感想でした。
底面部も同じ色が使われています。
パームレスト部分も同じアクアブルーなのですが、細い線が刻み込まれており、さらにその1本1本に光沢の加工が施されています。ちょっと離れて見ると目立たないのですが、光の当たり具合によって印象が変わるのがユニークです。
天板部分に、ストライプ状のテクスチャー加工が施されている点も特徴的です。光の当たり方によって色合いが微妙に変化するほか、手にしたときのグリップ感が高まる効果があります。もちろん、指紋や油脂の汚れはまったく目立ちません。HP 15-ay000でも同じ加工が施されているのですが、今年のHPの秋モデルはこれが共通デザインなのでしょうか。
ちょっとオモシロイなと思ったのは、電源アダプターの端子部分にまでアクアブルーが使われている点です。HPのデザインに対する強いこだわりが感じられます。
HP Stream 11-r000(2015年モデル)との色の違い
実は筆者は2015年に発売された前モデル「HP Stream 11-r000」を持っていまして、色がどれだけ違うのか比べてみました。写真をご覧いただくとわかるのですが、かなり雰囲気が変わっています。
前モデルのコバルトブルーはシャープな色合いでどちらかと言うと男性的(個人の感想です)でしたが、新モデルのアクアブルーは女性や子供でも違和感なく使える印象を受けます。特に小学生くらいの女の子にもウケる色ではないでしょうか。もちろん、大人の男性でも違和感なく使えるはず。多少目立ちますけどね(経験談)。
ほぼA4サイズのコンパクトなボディ
フットプリント(接地面積)は、幅300×奥行き205mmです。一般的な書類としてよく使われるA4用紙が幅297×奥行き210mmですので、ほぼ同じくらいの大きさと考えていいでしょう。
高さはカタログ上で18.5~20mmとされています。数値としては比較的スリムなのですが、実際に手に持ってみると特別薄く感じるわけではありませんでした。これは、HP Stream 11-y000のフットプリントが小さいため、思ったほど薄くない印象を受けてしまうためでしょう。
実際の高さを計測してみたところ、最厚部で21mmでした。新モデルではゴム足がやや高めに作られており、そのぶん高さが増しています。ちょっとゴム足の存在感はありますが、気になるほどではありませんでした。
重量1.13kgは妥当な重さ
重量はカタログ上で、約1.13kgとされています。実際に計測してみたところ約1.1kgでしたので、ほぼカタログどおりと言えます。
一般的なノートパソコンと比べると確かに軽いのですが、モバイル向けのノートパソコンとしては特別軽いわけではありません。場合によっては、本体サイズがより大きくてもHP Stream 1-y000より軽いモデルはあります。
しかし3万円台の格安パソコンとして考えれば、十分納得できる重さではないでしょうか。片手でも楽々と持ち上げられますし、持ち歩きが苦になるほどでもありません。より軽いモデルは10万円以上することもありますので、「これでいい」と思う人は多いはずです。
液晶ディスプレイの映像は値段相応
HP Stream 11-y000は、大きさが11.6型で解像度1366×768ドットの液晶ディスプレイを採用しています。標準的な15.6型モデルよりも画面が小さいのですが、解像度がそれほど高くはないため、文字が小さくて読みづらいということはありませんでした。
この解像度だと1画面あたりの情報量は少ないのですが、1920×1080ドットのフルHDでは文字が小さくなりすぎてかなりツライはず。初心者でも手軽に使えるという点で、11.6型1366×768ドットという組み合わせで問題はないでしょう。
映像の色合いについては、値段相応といったところ。やや青みが強めに出ていますが、気になる場合はコントロールパネルの「ハードウェアとサウンド」→「ディスプレイ」→「色の調整」で、好みの色合いに変えてください。
視野角をチェックしてみたところ、それほど広くはありませんでした。映像を斜めから見ると色が落ち込むのですが、落ち込み具合からみてVAパネルが使われていると思われます。
映像品質はそれほど高くはないものの、値段相応と言えるでしょう。とりあえず使える、とりあえず見えるというレベルですが、3万円台のモデルとしてなら仕方がありません。
ただ、前モデルのHP Stream 11-r000と比べるとコントラストが強くなり、色が自然に見えるようになりました。映像品質が改善された点については、高く評価したいと思います。
キーピッチは狭くなったものの、タイプ感は向上
続いて、HP Stream 11-y000のキーボードについて。キーボードはテンキーなしの84キー構成で、標準的な日本語配列を採用しています。
キーピッチ(キーの大きさを表わす目安)は18.7mmで、キーストローク(キーを押したときの深さ。この値が大きいほどタイプ感に優れると言われる)は約1.5mmです。前モデルではキーピッチが約18.9mmだったのですが、新モデルでは0.2mm狭くなりました。ただし見た目はほとんど変わっていません。
ただ、新モデルはキーの押下圧(キーを押す力)がやや強くなっているようです。と言っても使いづらくなっているわけではなく、むしろタイプ時のクリック感が増して、前モデルよりも使いやすく感じました。
両方を比べてみると、前モデルではなんだかタイプ感がスカスカなような気がします。ただしこれは、1年間使ってスイッチ部分が甘くなってきている可能性も(わずかに)あります。それはそれで、問題かもしれませんが。
タッチパッドはボタンとパッド部分が一体化したタイプです。ボタンが独立しているほうが誤操作を防げるので使いやすいと言われますが、部品が少ないほうがコストが安いので、この点については仕方がないでしょう。追従性もクリック感も悪くはなく、普通に使えるレベルです。
インターフェースは必要最低限
HP Stream 11-y000ではインターフェースとして、USB3.0×1とUSB2.0×1、HDMI、microSDメモリーカードスロットが用意されています。種類や数は多くありませんが、必要最低限のレベルはクリアーしていると言っていいでしょう。
メモリーカードスロットは、microSDカードがスッポリと収まるタイプです。はみ出る部分はまったくありませんが、出し入れの際に爪で押し込む必要があります。HP Stream 11-y000はストレージ容量が32gbと少ないため、外部ストレージの利用は必須。microSDカードを挿しっぱなしでも持ち歩けるのは、うれしい配慮です。
ただ、右側面のHDMI端子とUSB端子の空きが狭く、USBメモリー利用時にHDMIケーブルと干渉してしまいました。普通のUSBケーブルなら問題ないのですが、幅の大きめのUSBメモリーをHDMIケーブルと同時に使う場合は、USB延長ケーブルなどを用意するといいかもしれません。
そのほかの機能としては、有効画素数約30万画素のWebカメラ、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN、Bluetooth4.2に対応しています。
激安でもこだわりを感じる仕上がり
ということで、今回はHP Stream 11-y000のデザインと各部の使い勝手についてレビューしました。ここまでご覧いただいておわかりのように、激安モデルとは思えないほど各部が丁寧に作られています。
特に前モデルと比べて見て、より使いやすく&より受け入れられやすくデザインされているなと感じました。3万円台のモデルとしては、十分価値のある仕上がりです。世界市場で販売することで1台あたりのコストを下げられる、グローバル企業ならではのモデルと言っていいでしょう。
本体カラーについては、好みが別れるところだと思います。ただ従来のモデルと比べてギラツキが抑えられているので、実物は意外に落ち着いた印象を受けました。女性の方やお子さんでも気に入りそうなデザインですし、大人の男性から見てもそう悪くはありません。
ただ、ビジネス用として使うにはスペック的にもデザイン的にも少々厳しいでしょう。プライベートでネットや動画を楽しんだり、学習用に利用するのに向いています。実際に我が家でも小学生の息子と娘が、HP Stream 11-y000で「Scratch」と呼ばれる子ども向けのプログラミング学習教材を使っています。色もさわやかですので、子ども用のパソコンとしてもおすすめです。
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