2019年モデル発売中!
2019年1月にLAVIE Direct NMの新モデルが発売されました。CPUが新しいものに変わったほか、キーボードの使いやすさが大きく改善されています。詳しくはレビュー記事でご確認ください。
LAVIE Direct NM 2019年春モデルレビュー
NECのLAVIE Direct NMは、軽量&コンパクトなモバイルノートパソコンです。国内ブランドのモバイル向けモデルとしては比較的安く、特別クーポンを使えば税込6万円台からの価格で購入できます。
重量は924gで、1kgを切る軽さ。そしてなにより本体が小さいので、どこへでも気軽に持ち運べるのが大きな魅力です。
LAVIE Direct NMのポイント
今回は筆者が自腹で購入した実機とメーカーからお借りした実機を使って、LAVIE Direct NM 2018年春モデルの本体デザインや使い勝手、性能などをレビューします。
この記事の目次
軽量コンパクトでスタイリッシュ
スタイリッシュなデザイン
LAVIE Direct NMのカラバリはパールホワイトとパールブラック、メタリックピンクの3色です。パールホワイトはクリーム色に近い白で、眼を近づけるとパールパウダーのような細かなきらめきが見えます。
メタリックピンクは鈍い色合いで、やや紫っぽく感じます。
ボディは樹脂製で、金属製ボディほど質感が高いわけではありません。また剛性(ねじれに対する強さ)もそれなりですが、メーカーによると150kgfの面加圧試験をクリアーしているとのこと。天板を押すと多少たわみますが、堅牢性を心配するほどではないでしょう。
A4用紙よりも小さい
設置面積は幅289×奥行き197.5mmです。A4用紙(幅297✕奥行き210mm)よりもひと回り小さく、B5サイズの標準的なノートよりもふた回り大きい程度。モバイル向けモデルのなかでも、ひときわコンパクトです。
高さ(薄さ)の公称値は17mmですが、ゴム足を含めた実際の高さは20mmでした。
1kgを切る軽さ!
重量の公称値は924gです。実機の重さを測ったところ、本体のみで915gでした。モバイル向けモデルでは1.2kg前後のものが多く、標準値と比べてもだいぶ軽く感じます。
小さくても見やすい画面
作業がはかどるフルHD&狭額デザイン
液晶ディスプレイの大きさは、モバイル向けとしてはちょっと小さな12.5型です。解像度は1920✕1080ドットのフルHDで、文字はやや小さめですが1画面に多くの情報(文章)を表示できます。
眼に優しい非光沢パネル
液晶ディスプレイの表面は、光沢なしのノングレア仕上げ。光沢ありのグレア加工に比べて映り込みが少ないので、作業に集中できるでしょう。また映り込みは眼精疲労の原因のひとつとも言われており、映り込みを抑えたLAVIE Direct NMなら長時間の作業でも眼が疲れにくいはずです。
高精細で鮮やかな映像
液晶ディスプレイでは、自然な発色とコントラストに優れるIPSパネルが使われています。実際に写真を表示して色合いを確認したところ、色のメリハリが効いた鮮やかな映像が映し出されました。
キーボードの配列に違和感
クセのあるキー配列
キーボードはテンキーなしの85キー構成です。キーピッチ(キーとキーの間隔)は理想とされる19mm。ただしEnterキー周辺ではキーが小さくなっており、多少の窮屈さを感じます。また縦のキーピッチが実測17mm程度で縦横のバランスが悪く、使い始めのうちはミスタイプしてしまうことがたびたびありました。
英数字キーで十分なサイズを確保するために、一部の特殊キーがやや変則的になっています。たとえば「半角/全角」キーがESCキーの右側にあったり(通常はESCキーの下)、FNキーがキーボードの右側に配置されていました(通常は左Ctrlキーの右隣)。
キーボードの静音性は高い
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.4mmで、ノートパソコンの標準値(1.5mm)よりも若干浅めです。しかしキーの押下圧(押し込む強さ)とクリック感がやや強いため、手応えはしっかり感じられました。
キーボードの静音性は高めです。指を横にすべらせるようにして入力すると「タクタクタク」という控えめなタイプ音で、あまり気になりませんでした。図書館や教室など静かな場所でも、気兼ねなく利用できるでしょう。ただし上から打ち下ろすようにしてタイプすると、「ドスドス」と多少音が響きます。
少し気になるのは、入力時のたわみです。軽く入力しても、全体的に多少のたわみが感じられました。とは言うものの、小さくて軽いことを考えれば多少のたわみは仕方がないかもしれません。
感度の高いタッチパッド
タッチパッドは左右のボタンとパッド部分が一体型のタイプです。表面はややザラつきのある手触りでグリップ感は強め。ちょっと小ぶりなのでダイナミックに動かしづらいかと思いましたが、感度がとても高くスムーズに操作できました。
小型モデルとしては十分な端子構成
端子類はすべて背面に配置
周辺機器接続用の端子類は、USB3.0×2、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力などの構成です。数と種類はそれほど多くはありませんが、小型モデルとしては十分ではないでしょうか。
ただし端子類がすべて背面に配置されているため、ケーブルの抜き差しやメモリーカードの操作がちょっと面倒です。その代わりに、ケーブルがあまり目に入らないのはメリットのひとつと言えます。
スピーカーは動画視聴やビデオチャット向け
サウンドのクオリティーはいまひとつですが、本体がこれだけコンパクトであることを考えればやむを得ないでしょう。音はややこもった感があり、音域全体に物足りなさを感じます。
指紋センサーに対応
購入時のオプションで「指紋センサ (Windows Hello 対応) 」を追加すると、電源ボタンが指紋センサー内蔵タイプとなります。サインイン時にパスワードやPINを入力する必要がないので、とても便利。料金は2000円ですので、追加することを強くおすすめします。
アクセサリーで機能を強化
オプションとして用意されているアクセサリー類を追加することで本体の機能を強化し、より使いやすくすることができます。必要に応じて購入するといいでしょう。
スペックとラインナップ
LAVIE Direct NMのスペック
OS | Windows 10 Home / Pro / S |
---|---|
CPU | Celeron 3965Y / Core i5-7Y54 / Core i7-7Y75 |
メモリー | 4 / 8GB |
ストレージ | 64 / 128 / 256GB SSD(SATA) または 512GB SSD(PCIe) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 615(CPU内蔵) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 12.5型、1920×1080ドット、IPS、非光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1 |
インターフェース | USB3.0×2、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティ機能 | セキュリティースロット、TPM 2.0 |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅289×奥行き197.5×高さ17mm/約924g |
バッテリー駆動時間 | 11.5~11.7時間 |
※2018年2月28日時点。構成や価格は変更される場合があります
LAVIE Direct NMのカスタマイズ例
価格は、パーツ構成によって変わります。大まかな目安としてカスタマイズ例をまとめましたので、参考にしてください。
カスタマイズ例(2018年2月末時点、価格は特別クーポン適用時利用時)
最安構成(Windows 10 S) | |
---|---|
税込み6万7068円 | |
おすすめ構成(Windows 10 Home) | |
税込み11万2212円 | |
最強構成(Windows 10 Home) | |
税込み17万3556円 |
Core i5でも性能は控えめ
LAVIE Direct NMのベンチマーク結果
今回のテストでは、以下のスペックの実機を使用しました。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。
テスト機の主なスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i5-7Y54 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 128GB SSD |
CPUにはより高性能なCore i7-7Y75も選択できますが、検証の結果Core i5-7Y54のほうがおすすめだとわかりました。詳しくは以下のリンクから関連記事をご覧ください。
CPUがCore i5とは言っても省電力性能重視のCore i5-7Y54ですので、ベンチマーク結果は軒並み低めです。廉価版のCeleronやPentiumよりもちょっといい程度、Core i3よりもやや下といったところでしょうか。
なお大学や専門学校で推奨されるPCの「Core i5以上」のCore i5は、末尾に「U」の文字が付く「Uシリーズ」を指しています。Core i7-7Y75やCore i5-7Y54は「Y」シリーズと呼ばれるものですので、注意してください。
(参考)低価格PC向けCPUとの性能比較(当サイト計測値の平均)
CINEBENCH R15のCPUスコア | |
---|---|
Core i7-8550U |
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Core i5-8250U |
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Core i7-7Y75 |
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Core i5-7Y54 |
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Celeron N3450 |
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Celeron 3865U |
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Celeron N3350 |
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Celeron N3060 |
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※ベンチマーク結果は機種やパーツ構成、タイミングなどにより大きく変わります
とは言えメモリー容量が8GBでストレージはHDDよりも高速なSSDですので、体感速度的にはそれほど不満を感じませんでした。ネットの調べ物や文書作成などの作業中心であれば、快適に利用できます。
バッテリー駆動時間はやや短い?
カタログ上では、バッテリー駆動時間は約11.5~11.7時間とされています。当サイトの計測方法での結果は以下のとおり。実際の利用では、11時間ももたないと思われます。
バッテリー駆動時間のテスト結果
Core i5-7Y54モデル | Core i7-7Y75モデル | |
---|---|---|
BBenchによる計測 | 8時間23分 | 8時間43分 |
PCMark 8による計測 | ※計測中 | 5時間36分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
CPUは高温でも本体は熱くない
CPUの最大温度は、動画編集および3Dゲーム時で同じ90度/91度でした。ただし頻繁に熱の調整が行なわれているため、常に高温状態が続くわけではありません。
キーボード面はそれほど熱を感じませんでした。日常的な利用なら、ほとんど気にならないでしょう。
※本体温度の計測方法はコチラ
起動時間は早い
電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでの時間を計測したところ、平均12.5秒とかなり優秀な結果となりました。
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
12.6秒 | 12.5秒 | 12.4秒 | 12.6秒 | 12.6秒 | 12.54秒 |
消費電力はかなり低い
さまざまな作業での消費電力をワットチェッカーで計測したところ、以下の結果となりました。標準的なノートPCと比べて消費電力はかなり低く、電気代を安く抑えられそうです。
1分間の平均消費電力(REX-BTWATTCH1による計測)
待機中 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム | |
---|---|---|---|---|
Core i5-7Y54モデル | 6.6W | 8.4W | 9.6W | 12.6W |
Core i7-7Y75モデル | 5.4W | 9W | 9.6W | 15W |
※消費電力の計測方法はコチラ
ファンレス仕様で無音!
LAVIE Direct NMは空冷ファンのないファンレス設計で、利用中の動作音はまったく聞こえません。音がするのはキーボードのタイプ音かタッチパッドのクリック音ぐらいで、非常に静かです。静かな場所でも気兼ねなく利用できます。
モバイル性能の高さが魅力
ということで、今回はLAVIE Direct NMのレビューをお届けしました。
2017年発売の前モデルに比べて少し重くなっていますが、そのぶん画面が大きくなり使いやすさは向上しました。また本体が薄くスタイリッシュになり、デザイン品質も向上しています。メーカーとしては学生向けを強調していますが、ビジネスでの利用にもおすすめです。
第8世代のクアッドコアCPUを搭載したモデルに比べて性能面では劣りますが、ネットの調べ物や文書作成程度なら快適に利用できます。ただし高度な画像加工や動画編集には向いていません。ライトな作業中心で、機動性の高さを重視したい人におすすめのモデルです。
LAVIE Direct NMのまとめ
- コンパクトでスタイリッシュなデザイン
- 完全ファンレスで動作音なし
- 静音性の高いキーボード
- キーボード配列にクセがある
特別クーポンでお得に購入!
購入時に限定公開の特別クーポンを入力すると、LAVIE Direct NMをお得に購入できます。また直販サイトのメルマガ会員に登録すると、さらにお得なスペシャル割引きクーポンを利用可能です。
関連リンク
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