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NECの13.3型超軽量ノートパソコン「LAVIE Direct HZ」では、第7世代(Kaby Lake)のCPUが使われています。前モデルで使われていた第6世代(Skylake)と比べて、性能がどれだけ変わっているのか気になるところではないでしょうか。
そこで今回は2017年春モデルと2016年秋冬モデルのベンチマーク結果を比較しながら、実際にLAVIE Direct HZがどんな用途で活用できるのかについて解説します。
この記事の目次
- 1:LAVIE Direct HZのスペック
- 2:ベンチマーク結果をチェック
- 3:ゲーム性能をチェック!
- 4:内部の発熱について
- 5:まとめ
LAVIE Direct HZのスペック
LAVIE Direct HZは、NECの直販サイト「NECダイレクト」限定販売のモデルです。購入時にCPUの種類やストレージ容量などを、好みに合わせて変えられる点がポイント。パーツの組み合わせによって性能や合計金額が変わります。2017年秋冬モデルと2016年秋冬モデルの仕様は以下の表のとおり。最新モデルでは第7世代のCPUを選べるのが、大きな特徴です。
2017年春モデル | 2016年秋冬モデル | |
---|---|---|
CPU | Core i7-7500U/Core i5-7200U/Core i3-7100U/Celeorn 3865U | Core i7-6500U/Core i5-6200U/Celeorn 3855U |
グラフィックス | Intel HD Graphics 620(CPU内蔵、Core i搭載時)/Intel HD Graphics 610(CPU内蔵、Celeron搭載時) | Intel HD Graphics 520(CPU内蔵、Core i搭載時)/Intel HD Graphics 510(CPU内蔵、Celeron搭載時) |
メモリー | 8GB/4GB | |
ストレージ | 128GB/256GB SSD(SATA)または512GB SSD(PCIe) | |
ディスプレイ | 13.3型、1920×1080ドット(フルHD)タッチ対応、非光沢 | 13.3型、2560×1440ドット(WQHD)タッチ非対応/1920×1080ドット(フルHD)タッチ対応 |
無線機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(11ac時最大867Mbps)、Bluetooth Smart Ready | |
インターフェース | USB3.1(TYPE-A)×1、USB3.0×1、ヘッドホン出力、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット | USB3.0×2、ヘッドホン出力、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット |
筆者が購入したのは、Core i7+8GBメモリー+256GB SSDの組み合わせです。Core i5+8GBメモリーでも実用的に使えるとは思いますが、Core i7のほうが安心感があるかなという理由で決めました。より快適に使いたい場合は、ストレージにPCIe接続の512GB SSDを選ぶといいでしょう。
ベンチマーク結果をチェック
今回の検証では、LAVIE Direct HZの2017年春モデルと2016年秋冬モデルを使っています。それぞれの主なスペックは、以下の表のとおり。ストレージの容量は異なりますが、パーツの組み合わせ的にはほぼ同クラスと言っていいはずです。
2017年春モデル | 2016年秋冬モデル | |
---|---|---|
CPU | Core i7-7500U | Core i7-6500U |
グラフィックス | Intel HD Graphics 620 | Intel HD Graphics 520 |
メモリー | 8GB | |
ストレージ | 256GB SSD(SATA) | 128GB SSD(SATA) |
Windows10の快適さ
Windowsエクスペリエンスインデックス(システム評価ツールの結果) | ||
2017年春モデル | 2016年秋冬モデル | |
---|---|---|
プロセッサ | 7.7 | 7.5 |
メモリ | 7.9 | 7.9 |
グラフィックス | 6.2 | 6.2 |
プライマリハードディスク | 8.1 | 8.15 |
CPU性能を表わす「プロセッサ」が、2017年春モデルのほうが高くなっています。ストレージ性能を表わす「プライマリハードディスク」が2016年秋冬モデルで高くなっているのは、おそらく使用されているSSDの違いによるものでしょう。誤差レベルですので、ストレージのスコアについては気にする必要はありません。
CPUの性能
CPUの計算性能を表わす「CINEBENCH R15」では、Core i7-7500Uを搭載した新モデル(左)のほうがCore i7-6500U搭載の前モデル(右)を7.3%上回っています。性能が大きく向上したわけではありませんが、やはり新モデルのほうがパフォーマンス面で有利なようです。
SSDのアクセス速度
SSDについては、どちらもSATA接続です。「CrystalDiskMark」を使ってストレージのアクセス速度を調べてみたところ、2016年秋冬モデル(右)のほうがちょっとだけ高速、という結果になりました。
ただしこれは、筆者所有のパソコンでたまたまそうなっただけです。同じモデルでも場合によっては異なるSSDが搭載されているため、今回のベンチマークと同じ結果が出るとは限りません。そのため、SATA接続のSSDとしておおよそ同じ程度、と認識しておくといいでしょう。
ちなみにPCIe接続の512GB SSDを選ぶと、アクセス速度はグンと高速化します。下の結果は2016年春モデルのものですが、現在でも同程度のはず。SSDのアクセス速度が速くなることで、体感速度は大きく向上するでしょう。
パソコンとしての総合性能
パソコンとしての総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」では、モバイル向けのーとパソコンとしてはかなり優秀な結果となりました。
PCMark 8ベンチマーク結果 | ||
2017年春モデル | 2016年秋冬モデル | |
---|---|---|
Home accelerated | 3797 | 3290 |
Creative accelerated | 4694 | 4158 |
同じく総合的なパフォーマンスを計測する「PassMark PerformanceTest 8.0」と 「PassMark PerformanceTest 9.0」で、Core i7-7500Uを搭載した2017年春モデルのほうが優れたスコアが出ています。ストレージとメモリーの性能はほぼ同じなので、CPU性能による影響が大きいと考えていいでしょう。
ゲーム性能をチェック!
LAVIE Direct HZは、本来ゲームを楽しむためのパソコンではありません。しかし最近はCPU内蔵のグラフィックス性能が大きく向上しており、ちょっとしたゲームなら快適に遊べるほどの性能を持っています。
3DMarkベンチマーク結果
総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、意外に優れた結果となりました。海外の大作ゲームを楽しむにはパワー不足ですが、国内で人気のゲームであれば画質調整でなんとかなるレベルです。
3DMarkベンチマーク結果 | ||
2017年春モデル | 2016年秋冬モデル | |
---|---|---|
Fire Strike(DX11,FHD) | 954 | 862 |
Sky Diver(DX10) | 4178 | 3631 |
Cloud Gate(DX10) | 6913 | 5710 |
Ice Storm(DX9) | 68181 | 56911 |
ドラクエ10ベンチ
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」では、解像度1280×720ドットで「とても快適」という評価でした。解像度を1920×1080ドットに変更すると、画質によって評価が変わります。フルHDの最高画質でなければ、快適に楽しめるでしょう。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」結果 | ||
2017年春モデル | 2016年秋冬モデル | |
---|---|---|
1280×720ドット、標準品質 | 9869(とても快適) | 9052(とても快適) |
1280×720ドット、最高品質 | 7739(とても快適) | 7289(とても快適) |
1920×1080ドット、標準品質 | 5348(快適) | 5072(快適) |
1920×1080ドット、最高品質 | 4145(普通) | 3947(普通) |
FF14ベンチ
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では、解像度1280×720ドットの標準品質(ノートPC)で「とても快適」という評価です。ただし平均FPSはそれほど高くはなく、シーンによってはかなりカクカクするかもしれません。なめらかな動きは、期待しないほうがいいでしょう。ある程度のカクつきを共用できるなら、それなりに楽しめます。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」結果 | ||
2017年春モデル | 2016年秋冬モデル | |
---|---|---|
1280×720ドット、標準品質 | 5115(とても快適、平均42.2FPS) | 4898(快適、平均40.5FPS) |
1920×1080ドット、標準品質 | 2928(やや快適、平均23.2FPS) | - |
内部の発熱について
ベンチマーク中のCPU温度を確認してみたところ、最高で75度に達する場面がありました。かなり高温ではありますが、CPUの最大限界温度(100度)にはまだ余裕があります。ファンの駆動音はそれなりにありますが、気になるほどではありません。パフォーマンスの低下は見られずまた温度が高くなる部分もありませんでしたので、効果的に排熱が行なわれていると考えられます。
Kaby Lake世代でパフォーマンスは微増
ということで、今回はKaby Lakeこと第7世代のCoreプロセッサーを搭載したLAVIE Direct HZのパフォーマンスについて検証しました。Skylakeこと第6世代のCPUを搭載したモデルと比べてパフォーマンスは向上していますが、大きな差が出ているわけではありません。性能と価格のバランスで考えれば、いまは2016年秋冬モデルのほうがお得と言えるでしょう。
ただし2017年春モデルではキーボードや本体に改良が加えられており、使い勝手が向上しています。その意味でおすすめなのは最新モデルですが、少しでも安く購入したいのであれば、旧モデルを選ぶのもアリです。予算や用途を考慮しながら、自分に合ったモデルを選んでください。
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