最新モデル発売中
この記事で取り上げているLAVIE Direct DTはすでに販売が終了し、現在はより新しいCPUを搭載したLAVIE Direct DT 2018年モデルが販売されています。詳しくは以下のリンクからレビュー記事をご覧ください。
LAVIE Direct DT 2018年秋冬モデル レビュー
NECのLAVIE Direct DTは、ハイエンド(高性能)なデスクトップパソコンです。最大の特徴は、CPUやメモリー、ストレージの種類などを自由にカスタマイズできる点。追加料金を支払うことで、とことん高性能なスペックのマシンに仕上げられます。
LAVIE Direct DTの特徴
スリム型のなかでも特に小さい
接地面積は幅89×奥行き291mmで、スリムパソコンのなかでも特に小さい点がポイントです。本体カラーがホワイトである点も特徴的。
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豊富なインタフェース
合計8ポートのUSB端子やVGA端子(D-sub15ピン)を用意。いまでは珍しいシリアルポート(D-sub9ピン)やPS/2端子など、端子類の種類が特に充実しています。
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この記事ではメーカーからお借りしたLAVIE Direct DTを使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
- 1:LAVIE Direct DTのスペック
- 2:本体の外観と内部
- 3:消費電力と駆動音、CPU温度について
- 4:ベンチマーク結果
- 5:まとめ
https://komameblog.jp/desktop-slim/
https://komameblog.jp/bargain/nec-sale/
LAVIE Direct DTのスペック
CPU | Core i7-7700 / Core i5-7500 / Core i3-7100 / Celeron G3930 |
---|---|
グラフィックス | Intel HD Graphics 630(Core iシリーズ選択時)またはIntel HD Graphics 610(Celeron選択時)、GeForce GT 730(オプション追加時) |
メモリー | 4 / 8 / 16 / 32GB |
ストレージ | 500GB/1TB/3TB HDD+256512GB SSD(1/3TB HDD選択時に追加可能) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ/ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 別売り |
通信機能 | 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN+Bluetooth 4.1(オプション追加時) |
インターフェース | USB3.0×6、USB2.0×2、VGA(D-sub15ピン)、DisplayPort×2、シリアルポート(D-sub9ピン)、PS/2×2、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力 |
サイズ/重量 | 幅89×奥行き291×高さ340mm/約5.2kg |
※2018年6月4日時点。構成は変更される場合があります
スペック上の注意点
-
- 無線LANは有料オプション
パーツカスタマイズ例
LAVIE Direct DTは、注文時にCPUの種類やメモリー容量、ストレージ構成などを選択します。用途や予算に応じてパーツを選べる点が、このモデルの特徴です。
パーツの選び方がわからない場合は、以下の構成を参考にしてください。
構成例と価格の目安
最安構成(軽い作業向け) | |
---|---|
税込6万3180円 | |
Core i3構成(事務処理向け) | |
税込8万0460円 | |
Core i5構成(標準利用向け) | |
税込10万6488円 | |
Core i7構成(高度な作業向け) | |
税込14万1048円 |
※2018年6月7日時点。広告限定優待クーポン適用時
専用グラフィックス機能として用意されているGeForce GT 730はゲーム向けのGPUではなく、メインメモリーの一部をビデオメモリーとして使わないためのものです。特にパフォーマンスが大きく向上するわけではない点に注意してください。
また「標準ソフトウェアパック」を追加すると、はがき作成ソフト「筆ぐるめ」やバックアップソフトなどが付属します。価格は1000円(税別)程度ですので、追加したほうがお得です。
本体の外観と内部
場所をとらないスリム型
LAVIE Direct DTは「スリム型」と呼ばれるデスクトップPCです。標準的なミニタワー型に比べて幅が狭く、狭いスペースでも設置できる点がメリット。本体は小さくても、確かな性能と拡張性を備えています。
デスクトップの主な分類
ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 |
拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎ |
拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○ |
拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△ |
拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△ |
LAVIE Direct DTの本体サイズは、幅89×奥行き291×高さ340mm。スリム型PCのなかでも特にコンパクトです。
LAVIE Direct DTのスタンド(正式名称は「スタビライザ」)は、組み立て式です。同梱の板を自分で組み立てる必要がありますが、作業はとても簡単。スタンドは転倒防止のために必要ですので、かならず利用してください。
豊富なインターフェースに対応
LAVIE Direct DTには、さまざまな種類のインターフェース(端子類)が用意されています。USB機器はもちろん、PS/2端子対応のキーボードやマウス、シリアルポート対応の古い機器も利用可能です。
前面のインターフェース
- ① 光学ドライブ
- ② 電源ボタン
- ③ SDメモリーカードスロット
- ④ ヘッドホン出力/マイク入力
- ⑤ USB3.0
背面I/Oパネルのインターフェース
- ① オーディオ端子類
- ② VGA(D-sub15ピン)
- ③ シリアルポート(D-sub9ピン)
- ④ DisplayPort
- ⑤ PS/2(キーボード/マウス接続用)
- ⑥ USB3.0
- ⑦ USB2.0
- ⑧ 1000BASE-T対応有線LAN
拡張性は控えめ
LAVIE Direct DTはストレージや拡張ボードの追加に対応しているものの、スロットやポート類は多くありません。規格が不明な部分がいくつかあるので、あとからパーツを買い足すよりも最初からまとめて追加するのがおすすめです。
拡張スロットとしてはPCI Express x16などが用意されています。サイズ的に見てLowProfile専用ですが、CPUクーラーと干渉しそうなので使えるグラフィックボードが限られているかもしれません。
またM.2スロットが用意されていますが、サイズ的にtype 2242専用のようです。ただしこのスロットが実際に使えるかは確認できませんでした。
拡張スロット類
- ① PCI Express x16
- ② M.2スロット(type 2242)
- ③ PCI Express x1
- ④ PCI
SATAポートは3基用意されていますが、ドライブベイに空きが見当たりません。用途不明のM.2スロットもありました。無線LAN用かとも思ったのですが、無線LANのオプションはPCI Expressの拡張ボードを挿すので、どうやら違うようです。
液晶ディスプレイは別売り
LAVIE Direct DTは本体と液晶ディスプレイが分離したデスクトップパソコンで、パソコン本体のほかに液晶ディスプレイを別途用意する必要があります。所有している液晶ディスプレイを利用するのも手ですが、この機会に液晶ディスプレイとセットで購入するのもアリです。
液晶ディスプレイをセットで購入する方法は2種類あります。ひとつはカスタマイズ画面で、NEC純正ディスプレイを購入する方法。LAVIE Direct DT用にメーカーが用意しているだけあって、並べるとデザインの統一感があります。
もうひとつは、直販サイトの周辺機器コーナーから購入する方法です。このコーナーでは、NEC以外のメーカーによる液晶ディスプレイが用意されています。画面の大きさや品質、デザインなどにこだわりたいなら、好みのモデルを選ぶといいでしょう。本体と同時に購入することで、セット割引が適用される場合もあります。
リンク
今回はフィリップス社製の「241S6QHAW/11」を試用しました。液晶ディスプレイの大きさは23.8型で、解像度は1920×1080ドット。パネルにはAH-IPS方式を採用しており、自然な発色と高いコントラスト、そして広い視野角が魅力です。
通常価格は税込み3万4560円ですが、LAVIE Direct DTと同時購入で8000円引きとなるので、実質価格は税込み2万5920円です。純正ディスプレイだと税込み2万7540円(2017年8月25日時点)ですので、こちらのほうがちょっとお得。
消費電力と駆動音、CPU温度について
今回の検証で使った試用機のスペックは以下の表のとおりです。検証/ベンチマーク結果はパーツ構成や個体差、環境、タイミングなどによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-7700 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 1TB HDD |
グラフィックス | Intel HD Graphics 630(CPU内蔵) |
消費電力について
消費電力はCore i7-7700搭載機としては標準的です。ほかのCPUを選択すれば、消費電力は低くなるでしょう。
1分間の平均消費電力(室温26.2℃)
待機中 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム |
---|---|---|---|
19.2W | 23.4W | 90.6W | 68.4W |
※消費電力の計測方法はコチラ
駆動音について
低負荷時では駆動音(ファンの回転音や排気音など)は気にならないものの、低い振動が常に感じられました。また負荷が高くなると、ファンの回転音や通気口からの排気音がかなり大きく聞こえます。
駆動音の計測結果(室温26.2℃)
電源オフ | 36.8dBA | - |
---|---|---|
待機中 | 42.1dBA | 低い振動とファンの回転音がわずかに聞こえる |
動画視聴 | 42.2dBA | 同上 |
動画変換 | 62.3dBA | 排気音と回転音がかなり大きい |
3Dゲーム | 52.0dBA | ファンの回転音がけっこう大きい |
※駆動音の計測方法はコチラ
CPU温度について
CPUの温度をチェックしたところ、高負荷時に100度に達していました。駆動音が大きいのは、内部がかなりの高温になっているためでしょう。内部が高温になりすぎるとパフォーマンスが低下したり、パーツの劣化が加速することがあるので注意が必要です。できる限り風通しのいい場所に設置することをおすすめします。
CPUの最高温度(室温26.2℃)
待機中 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム |
---|---|---|---|
56℃ | 72℃ | 100℃ | 100℃ |
※本体温度の計測方法はコチラ
起動時間について
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでの時間)は平均28.16秒でした。標準では高速スタートアップが有効になっているため、2回目以降の計測から起動時間が短くなっています。通常は30秒程度ですが、Windows Updateのあとや長時間使ったあとだと、40秒以上かかることもあるでしょう。
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
41.2秒 | 32.0秒 | 24.7秒 | 21.3秒 | 21.6秒 | 28.16秒 |
LAVIE Direct DTのベンチマーク結果
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-7700 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 1TB HDD |
グラフィックス | Intel HD Graphics 630(CPU内蔵) |
ストレージ性能
試用機で使われていた1TB HDDは、アクセス速度がそこそこ速めでした。普通に使うぶんには問題ないでしょう。ストレージにSSDを追加すれば、より快適に利用できます。
CPU性能
CPU性能を計測するベンチマークの結果は以下のとおりです。Core i7-7700の平均値よりわずかに低めの結果が出ていますが、ミニタワー型よりも冷却性能で劣るスリム型であることを考えればやむを得ないでしょう。
Core i7-7700は非常に高性能なのですが、第8世代のCore iプロセッサーと比べると性能面で見劣りします。そのぶん価格に反映されているのですが、パフォーマンスを求めるのであれば第8世代搭載モデルが出るまで待つのもアリです。
CPUの性能比較 その1
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
---|---|
Core i7-8700 |
|
Core i5-8400 |
|
Core i7-7700 |
|
LAVIE Direct DT(Core i7-7700) |
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値
CPUの性能比較 その2
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
---|---|
Core i7-8700 |
|
Core i5-8400 |
|
Core i7-7700 |
|
LAVIE Direct DT(Core i7-7700) |
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値
なおCore i7-7700以外のCPUについては、以下のグラフを参考にしてください。Core i7-7500は未計測ですが、そのワンランク下のCore i7-7400よりもちょっといい程度のはずです。Celeron G3930については未計測ですが、Core i3-7100よりもグッと下回るでしょう。
CPUの性能比較 その3
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
---|---|
Core i7-7700 |
|
Core i5-7400 |
|
Core i3-7100 |
|
Celeron G3930 | ※未計測 |
※結果は当サイト計測の平均値
3D性能
LAVIE Direct DTはグラフィックス機能として、CPU内蔵のIntel HD Graphics 630を使います。ゲーム用のGeForce GTX 1050/1060に比べると、性能はかなり低め。ベンチマーク結果はCore i7-7700搭載モデルの平均値をやや下回りました。
3D機能の性能比較
CPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
---|---|
GeForce GTX 1060 |
|
GeForce GTX 1050 |
|
HD Graphics 630(Core i7) |
|
LAVIE Direct DT(HD Graphics 630) |
|
※ほかのGPUの結果は当サイト計測の平均値
ドラクエ10など軽めのゲームであれば、画質や解像度を調整することでなんとか遊べるレベルです。グラフィックス重視の中規模~重量級クラスのタイトルでは、プレーはかなり厳しいでしょう。
ゲーム系ベンチマーク結果(フルHD)
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中規模 | ||
---|---|---|
1280×720ドット、標準品質 | 1920×1080ドット、標準品質 | |
1649(設定変更を推奨)※10.43 FPS | 2006(普通)※12.93 FPS | |
ドラゴンクエストX ※軽い | ||
1280×720ドット、標準品質 | 1920×1080ドット、標準品質 | |
5673(とても快適) | 3001(やや快適) |
ゲームや3D以外の高度な処理に
LAVIE Direct DTのベンチマーク結果を見る限りゲームやCG制作など3Dグラフィックス性能が必要な場面には向きませんが、それ以外の作業――会社での日常的な業務や高度なデータ処理、資料制作など――には問題なく利用できます。またインターフェース類が充実しているので、さまざまな周辺機器を利用・管理するのにもおすすめ。プライベートはもちろん、ビジネスシーンでも活用できるモデルです。
LAVIE Direct DTまとめ
- 国内大手ブランドの安心感
- コンパクトなボディ
- 拡張スロットが扱いづらい
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