ノートパソコンレビュー

デルALIENWARE 15レビュー 重量級ゲームも楽しめる高品質ゲーミングノートPC

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ALIENWARE 15 ゲーミングPC ノート

デルの「ALIENWARE 15 ゲーミングPC ノート(以下、ALIENWARE 15)」は、GeForce GTX 10シリーズを搭載した15.6型ゲーミングノートPCです。優れたゲーム性能と高品質で使いやすい本体デザインが魅力。国内外の人気ゲームをじっくり楽しみたい人に向いています。

 

本体デザイン

ゲーム性能の高さもさることながら、高品質な本体デザインも魅力!

 

■ALIENWARE 15のポイント

ここがイイ! ここが残念
  • イルミが光りまくり
  • G-SYNC対応
  • キーボードのタイプ感がイイ
  • デカくて重い
  • 駆動音がやや大きい
  • 内部の熱が高い

 

今回はメーカーからお借りした「ALIENWARE 15 プレミアム VR」を使って、実際のゲーム性能や本体デザイン、各部の使い勝手などをレビューします。

 

 

ALIENWARE 15

ALIENWARE 15

税込18~20万円台から

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New ALIENWARE 15ゲーミングノート(2016/9/23発売)
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ALIENWARE 15のスペック

ALIENAWARE 15には、パーツ構成の異なる4種類のモデルが用意されています。それぞれの主な仕様は以下の表のとおりです。

 

■ALIENWARE 15のスペック

CPU スタンダード VR(下位モデル) プレミアム VR(中位モデル) プラチナ VR(上位モデル) スプレマシー VR(最上位モデル)
CPU Core i5-7300HQ Core i7-7700HQ Core i7-7820HK
グラフィックス GeForce GTX 1060(6GB) GeForce GTX 1070(8GB) GeForce GTX 1080(8GB、Max Q)
メモリー 8GB(最大16GB) 16GB(最大32GB)
ストレージ 180GB SSD(SATA) 256GB SSD(PCIe) 256GB SSD(PCIe)+1TB HDD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6型、1920×1080ドット、非光沢
通信機能 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(11ac時最大867Mbps)、Bluetooth 4.1
インターフェース USB3.0(Type-A)×2、USB3.0(Type-C)×1、Thunderbolt 3対応USB3.1(Type-C)×1、HDMI、、Mini DisplayPort、Alienware Graphics Amplifier接続用ポート、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン/オーディオ出力
カメラ 92万画素、Windows Hello対応IRカメラ
サイズ/重量 幅389×奥行き305×高さ25.4mm/約3.49kg

 

それぞれのモデルは、購入画面でパーツをアップグレードできます。ストレージをSSD+HDDのデュアル構成にしたり、液晶ディスプレイを120Hz&G-SYNC対応に変更したりすることが可能です。

 

今回のレビューでは、Core i7+GTX 1060搭載の「プレミアム VR」モデルを試用しました。パーツ構成や環境、タイミングが変わるとベンチマーク結果が大きく変わることがある点を、あらかじめご了承ください。

 

試用機のシステム情報

試用機のシステム情報

海外の重量級ゲームもOK!

3DMarkベンチマーク結果

総合的な3D性能を計測する「3DMark」の結果は以下のとおりです。

 

3DMarkベンチマーク結果
3dmark-001-timespyTime Spy(DX12) 3,678
3dmark firestrikeFire Strike(DX11,FHD) 9,788
3dmark skydiverSky Diver(DX10) 24,667
3dmark cloudgateCloud Gate(DX10) 25,470
3dmark icestormIce Storm(DX9) 114,729

 

■当サイトでの計測結果

GPU Fire Strikeスコア(平均値)
GeForce GTX 1070
12698
GeForce GTX 1060
9805
GeForce GTX 1050 Ti
6635
GeForce GTX 965M
5209
GeForce GTX 1050
5176
GeForce GTX 960M
3996

ゲーム系ベンチマーク結果(国内タイトル)

国内で人気のFF14とドラクエ10のベンチマークを試したところ、どちらもフルHDの最高画質で快適に遊べるという評価となりました。

 

FF14ベンチマーク結果 ファイナルファンタジーXIV:紅蓮の解放者 ベンチマーク
10369(非常に快適) ※平均71.29FPS 1920×1080ドット、標準品質、DirectX 11
ドラクエ10ベンチマーク結果 ドラゴンクエストXベンチマークソフト
17350(すごく快適) 1920×1080ドット、最高品質

ゲーム系ベンチマーク結果(海外タイトル)

海外ゲームでは、グラフィックス重視の最新ゲームだと若干厳しい結果が出ています。理想とされる平均60FPSを超えるには、画質を調整したほうが良さそうです。

 

Ghost Recon Wildlands Ghost Recon Wildlands
37.35 FPS (最小27.86 FPS) 1920×1080ドット、最高画質
The Division Tom Clancy’s The Division
54.7 FPS 1920×1080ドット、DirectX 12、最高画質
FarCry Primal Far Cry Primal
59 FPS (最小47 FPS) 1920×1080ドット、最高画質
GRID Autosport GRID Autosport
98.99 FPS (最小72.8 FPS) 1920×1080ドット、最高画質

 

試しに「Ghost Recon Wildlands」で画質を変えてテストしてみたところ、「高」画質で平均60FPSを超えました。最小FPSが60を割り込まないようにするには、「低」画質まで調整する必要があります。

 

Ghost Recon Wildlandsのベンチマーク結果
解像度 画質 平均FPS 最小FPS 最高FPS
1920×1080ドット ウルトラ 37.35 27.86 42.03
非常に高い 55.38 45.77 63.24
62.79 51.43 71.08
67.35 57.71 77.30
89.91 71.08 106.26

 

海外ゲームでも概ね問題なくプレーできますが、より快適に楽しみたいのであればGTX 1070以上を搭載したモデルをおすすめします。

VR性能について

ALIENWARE 15は、全モデルでVRコンテンツを楽しむのに十分な性能を持っているとされています。実際にVR向けのベンチマークを試してみたところ、VRコンテンツを快適に楽しめるという評価が出ました。

 

SteamVR Performance Test

SteamVR Performance Testの結果。性能的には最高クラスではないものの、VRコンテンツを快適に楽しめる「レディ」という評価です

 

VRMark

「VRMark」の結果。左側のOrange Roomは一般的なVRコンテンツの快適さを表わす指針で、最高評価の「SUPER」という結果です

そのほかのベンチマーク結果

SSDのアクセス速度

256GB SSDのアクセス速度計測結果

 

CINEBENCH R15

CPU性能を計測するCINEBENCH R15ベンチマーク結果

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PCMark 8

「PCMark 8」の「Creative accelerated」結果

 

PCMark 10

「PCMark 10」の結果 ※クリックで拡大

熱と駆動音について

ベンチマーク中における内部の熱を計測したところ、CPUで最大97度、GPUで最大87度にまで達していました。パーツの温度はかなり高めです。

 

CPU最大温度

「PCMark 10」実行時のCPU最大温度

 

GPU最大温度

「PCMark 8」実行時のGPU最大温度

 

しかし表面温度は、それほど高くはありません。内部の熱が効果的に排出されているためだと思われます。

 

表面温度

キーボード面の表面温度

 

排気口

本体背面の大型排気口から熱が排出されています

 

駆動音については、やや大きく感じました。負荷の高いゲームでは、駆動音が気になるかもしれません。ゲームプレー時にはヘッドセットの着用をおすすめします。

 

簡易騒音計による駆動音の計測結果

電源オフ時 38.5 dBA
通常時 39.4 dBA
ファイルダウンロード時 48.5 dBA
FF14ベンチ実行時 56 dBA

イルミネーション満載で光りまくり

続いては、ALIENWARE 15の本体デザインについて。

 

本体カラー

天板部分と底面部はガンメタリック。パームレストはブラックです

 

天板のデザイン

天板のデザイン。中央上部にはALIENAWAREシリーズではおなじみのマークが配置されています

 

底面部

底面部はこんな感じ。カバーを開ければ、内部にアクセス可能です

 

側面のイルミネーション

左右の側面にはLEDによるイルミネーションが仕込まれています

 

ALIENWAREマーク

天板のALIENWAREマークも光ります

 

キーボードバックライト

キーボードや電源ボタン、液晶ディスプレイ下部のロゴも

 

タッチパッド

タッチパッドも光ります

 

各部の色は、付属ソフトの「AlienFX」でカスタマイズ可能です。色がグラデーションを描きながら移り変わったり点滅したりなど、イルミネーションによるさまざまな表現が可能です。

 

AlienFX

イルミネーションの色や動きをカスタマイズする「AlienFX」

 

イルミネーション

部屋の明かりを落とすと、いろんな部分が惹かていることがわかります

G-Sync対応で動きがなめらか

液晶ディスプレイは15.6型で、解像度は1920×1080ドット。発色に優れるIPSパネルが使われていますが、IPSパネルは応答速度がやや遅いという欠点があります。しかし実際にゲームをプレーしてみたところ、残像が残るようには感じませんでした。

 

液晶ディスプレイ

画面の大きさは15.6型で、解像度は1920×1080ドット

 

視野角

視野角はかなり広め

 

ガンマカーブ

液晶ディスプレイのガンマカーブ。暗部はやや調整されていますが、そのほかは理想的なバランスです

 

ALIENWARE 15の液晶ディスプレイは、NVIDIAの「G-SYNC」と呼ばれる機能に対応しています(一部のモデルでは追加オプションで対応可能)。この技術に対応していると、映像の乱れ(ティアリング)や低FGPS時のカクつきを押さえることが可能です。重量級のゲームで60FPSを割り込むときでも、なめらかな動きでプレーできるでしょう。

 

G-SYNC

NVIDIAコントロールパネルから、G-SYNCのオンオフを切り替えられます

 

また購入時のオプション画面から、液晶ディスプレイのリフレッシュレートを120Hzにアップグレードできます(別途追加料金が必要)。ちなみに120Hz対応ディスプレイはIPSパネルではなく、TN+WVAパネルが使われています。応答速度もIPSパネルより向上しますので、FPSなどでよりなめらかな動きを実現したい人におすすめです。

 

さらにGTX1070搭載のALIENWARE 15プラチナVRモデルでは、3840×2160ドットの4Kディスプレイを選択できます。

キーボードのタイプ感は最強

キーボードのキーピッチ(キーとキーの間隔)は実測で19mmでした。キーストロークは約2.2mmと、ノートパソコンとしてはかなり深め。底打ち感がまったくなく、キーを打ち抜くように強く打っても指への反発がありません。タイプ音はそれなりに聞こえるものの、高音域の耳障りな音はなく、静音性は高めです。ノートパソコン全体のなかでも、かなりクオリティーの高いキーボードだと言えます。

 

キーボード

ALIENWARE 15のキーボード。キーとキーが密接したタイプです

 

キートップ

キートップが少し凹んでおり、タイプ時に指がフィットしやすくなっています

 

タッチパッド

タッチパッドは比較的大きめ。誤操作の少ないボタン分離型です

 

またキーボードは、nキーロールオーバーに対応しています。複数のキーを同時に押してもそれぞれがしっかり認識されるので、キーが認識されないなどでストレスを感じることはありません。

 

マクロキー

キーボード左側のマクロキーは、標準収録のユーティリティーで動作を設定できます

豊富なインターフェースを用意

ALIENWARE 15には、豊富なインターフェース(端子類)が用意されています。その構成はUSB3.0(Type-A)×2、USB3.0(Type-C)×1、Thunderbolt 3対応USB3.1(Type-C)×1、HDMI、、Mini DisplayPort、Alienware Graphics Amplifier接続用ポート、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン/オーディオ出力など。電源コネクターなど主要な端子は背面に用意されているので、ケーブルの取り回しが簡単です。

 

背面のインターフェース

背面には有線LAN、Mini DisplayPort、HDMI、Thunderbolt 3(USB3.1 Type-C Gen2)、Alienware Graphics Amplifier接続用ポート 、電源コネクター

 

右側面

右側面にはUSB3.0×1のみ

 

左側面

左側面にはUSB3.0 Type-C、USB3.0 Type-A、オーディオ出力、ヘッドホン多因子

 

Alienware Graphics Amplifier接続用ポートには、外付けのVGAボックス「Alienware Graphics Amplifier」を利用するためのものです。デスクトップPC向けのグラフィックボードを挿すことで、本体のグラフィックス性能をパワーアップすることができます。

 

Alienware Graphics Amplifier

外付けVGAボックス「Alienware Graphics Amplifier」

 

スピーカーは本体前面部分に配置されています。音質は思ったよりもよく、カジュアルに音楽を聴くには十分なクオリティです。付属ユーティリティー「Alienware Sounde Center」から音質を変えられるので、好みの音にカスタマイズするといいでしょう。

 

ステレオスピーカー

フロント部分に配置されたステレオスピーカー

 

Alienware Sounde Center

「Alienware Sounde Center」でゲームや音楽再生時の音質を調整可能

 

ただしゲームプレー中の駆動音が大きいので、BGMや効果音はよく聞こえません。特に高音域の音が目立たなくなります。ゲーム中はヘッドセットの利用をおすすめします。

まとめ

ということで、今回はデルの15.6型ゲーミングノートPC「ALIENWARE 15」をレビューしました。試用機のGTX 1060搭載モデルでは海外の重量級ゲームを最高画質で楽しむには少々厳しいものの、GTX 1070/GTX 1080搭載モデルであれば快適に楽しめるはずです。グラフィックス機能をはじめCPUやメモリー、ストレージ構成などはカスタマイズできますので、予算や用途に合わせて変更してみてください。ノートパソコンとしての品質も高いので、ワンランク上のゲーミングノートPCを探している人におすすめです。

 

総合的に高品質

ゲーミング性能だけでなく使い勝手やデザインなど、総合的に高品質なモデル

 

ALIENWARE 15は、デルの直販サイトで販売されています。納期や支払い方法などについては、公式サイトの販売ページでご確認ください。またお得なキャンペーンがたびたび実施されていますので、公式サイトをこまめにチェックすることをおすすめします。
 

ALIENWARE 15

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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