新モデル販売中!
このモデルはすでに販売が終了し、現在は新しいモデルが販売中です。新モデルについては、以下のリンクから関連記事をご覧ください。
Inspiron 14 5000 2-in-1 (5491) レビュー
デルのInspiron 14 5000 2-in-1(5482)(以下、”Inspiron 14 5000 2-in-1″)は、14インチの液晶ディスプレイを搭載した2-in-1タイプのノートPCです。12~13インチのモバイルノートPCよりも画面が大きくて使いやすく、値段が比較的安い点が魅力。自宅や職場での利用に向いています。
Inspiron 14 5000 2-in-1(5482)の注目ポイント
さまざまなスタイルで使える
360度回転する液晶ディスプレイを操作することで、タブレットやスタンドなどさまざまな形状で利用できます。画面サイズは14インチと比較的大きく、扱いやすい点がポイント。
GeForce MX130対応
上位モデルには専用グラフィックス(GPU)としてGeForce MX130が搭載されています。ゲームを快適に遊べるほどの性能ではありませんが、グラフィックス処理をサポートすることでウィンドウズをより快適に利用可能です。
Inspiron 14 5000 2-in-1(5482)の評価
総合評価: 3.6/5.0
(評者:こまめブログ)
デザイン | アルミ素材を使った天板とキーボード面の質感は高いものの、やや大きくて厚みがある |
---|---|
性能 | Core i5/i7の性能は非常に高い。Core i3でも十分な性能 |
使いやすさ | キー配列の一部に違和感があるものの、慣れれば普通に使える。USB端子は多い |
軽さ | 重さは実測1.7kg。14インチの2-in-1という点を加味しても重い |
画面 | IPSパネルが使われた液晶ディスプレイの発色は良好。ペン入力やタッチ操作にも対応 |
今回はメーカーからお借りしたInspiron 14 5000 2-in-1の実機を使って、本体デザインや使い心地、ベンチマーク結果などをレビューします。
この記事の目次
Inspiron 14 5000 2-in-1(5482)
税込7万円台~
Inspiron 14 5000 2-in-1(5482)のスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | 第8世代 Core i3-8145U / Core i5-8265U / Core i7-8565U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 128GB / 256GB SSD(PCIe) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵) / GeForce MX130(2GB) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ、1920×1080ドット、光沢、IPS、ペン/タッチ対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB3.1 Gen1(フルサイズ)×2、USB3.1 Gen1(Type-C)×1、USB2.0×1、HDMI、SDカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティー | TPM 2.0、指紋センサー、セキュリティースロット、マカフィー・リブセーフ 12ヵ月版 |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅328×奥行き232.9×高さ19.95mm/約1.75kg |
バッテリー駆動時間 | ※非公開(Core i7モデルで実動3時間24分) |
オフィス | ※付属モデルあり |
サポート | メーカー保証1年間 |
※2019年1月10日時点。構成は変更される場合があります
Inspiron 14 5000 2-in-1(5482)のラインナップ
Inspiron 14 5000 2-in-1には全部で7種類のモデルが用意されていますが(2019年1月10日時点)、ベースとなるのは以下の3種類。あとはそれぞれにマイクロソフト オフィスが付いたバリエーションモデルです。
ラインナップ
スタンダード・タッチパネル | |
---|---|
税込7万円台 | |
プレミアム・タッチパネル | |
税込9万円台 | |
プラチナ・タッチパネル | |
税込11万円台 |
※2019年1月10日時点
価格はそのとき実施されているキャンペーンによって大きく変わります。最新価格については別の記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。
関連記事
Inspiron 14 5000 2-in-1(5482)のセール情報
本体の大きさやデザイン
Inspiron 14 5000 2-in-1の本体カラーはシルバーとグレーの2色です。天板とキーボード面には剛性に優れるアルミ素材が使われており、質感も上々。見た目も比較的スリムではあるのですが、実際に手で持つと少し大きくて厚みを感じるかもしれません。
Inspiron 14 5000 2-in-1は液晶ディスプレイが360度回転するデタッチャブルタイプの2-in-1ノートPCです。用途に応じてさまざまなスタイルで利用できるのがメリット。動画や読書などで使えるほか、ビジネスシーンではプレゼンや打ち合わせなどでも活用できるでしょう。
14インチの液晶ディスプレイを搭載しているため、サイズはやや大きめです。とは言っても、15.6インチよりはコンパクト。ただし重量は1.7kg超とやや重く、持ち運びにはあまり向いていません。
ノートPCの平均重量
画面サイズ | 平均重量 |
---|---|
11.6インチ | 1.126kg |
12.5インチ | 1.131kg |
13.3インチ | 1.253kg |
14インチ | 1.518kg |
15.6インチ | 2.174kg |
ノートPC全体 | 1.551kg |
※2017年12月~2018年5月に当サイトが検証したノートPC(2-in-1を含む) 50台ぶんの実測値より
画面の色と見やすさ
液晶ディスプレイの大きさは14インチで、一般的な15.6インチよりもちょっと小さい程度。モバイルノートPC向けで人気の13.3インチよりはやや大きく、文字やアイコンなどが見やすく感じました。解像度は1920×1080ドットのフルHDで画面あたりの情報量が多く、作業に適しています。
発色に優れるIPSパネルが使われているので、写真や動画の色合いは自然かつ鮮やかです。画面は特別明るいわけではありませんが、作業には十分なレベル。
液晶ディスプレイの表面は光沢ありのグレア仕上げです。コントラストが高く映像が色鮮やかな反面、光や背景などの映り込みが生じます。気になる場合は、液晶ディスプレイの角度を映り込まない程度に変えるといいでしょう。低反射タイプの液晶保護フィルムを利用するのもアリです。
関連記事
キーボードの使いやすさ
キーボードはテンキーなしの日本語配列です。英字配列には対応していません。また暗い場所でもキーが見やすいバックライトに対応しています。
キーピッチは実測19mmで、標準的な大きさでした。配列については英数字キーは問題ないもののと、Enterキー周辺で一部のキーが隣接しています。特にBackSpaceキーが小さいので、なれるまではタイプミスがあるかもしれません。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は浅く、実測では1.2~1.3mm程度でした。固めのクリック感があるのでキーを押したことは確実にわかるのですが、個人的には手応えが物足りなく感じます。軽いタッチで入力する人なら、気にならないでしょう。
端子類の種類と使いやすさ
周辺機器接続用のインターフェース(端子類)は意外に充実しています。USB端子は合計4ポートで、うちひとつはType-C(DP利用可)です。ただし有線LANと光学ドライブには対応していません。
左側面のインターフェース
- ① 電源コネクター
- ② USB3.1 Gen1 Type-C
- ③ HDMI
- ④ USB3.1 Gen1
- ⑤ ヘッドホン出力
右側面のインターフェース
- ① SDカードスロット
- ② USB2.0
- ③ セキュリティースロット ※盗難防止用
電源ボタンにはセキュリティー機能として、指紋センサーが組み込まれています。
Inspiron 14 5000 2-in-1はペン入力にも対応しています。ペン入力時はツルツルとした描き味で、反応も良好でした。簡単なメモやイラスト制作なら、問題なく利用できるでしょう。
なおペンは標準では本体に付属していません。ペンが必要な場合は、デルの公式サイトで別途「プレミアムアクティブペン PN579X」を購入してください。
リンク
ベンチマーク結果
今回のテストでは、Core i7搭載のプラチナ・タッチパネルモデルを使いました。主なスペックは以下のとおりです。なおベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります。あらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-8565U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe) |
グラフィックス | GeForce MX130(2GB) |
ストレージ性能
試用機で使われていた256GB SSDは東芝製のBG3シリーズでした。公式の仕様によるとSSDの接続規格はPCIe Gen3 x2です。Inspiron 14 5000 2-in-1の公式仕様ではSSDの最大速度は32Gbpsと書かれていますので、規格としてはPCIe Gen3 x4に対応しているものと思われます(動作を保証するわけではありません)。
ウィンドウズの起動時間は、平均で16.24秒でした。SSD搭載機としては標準的ですが、HDDのみのPCだと40秒以上かかることもあるので起動は速いと言えます。
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
16.8秒 | 16.3秒 | 15.2秒 | 16.4秒 | 16.5秒 | 16.24秒 |
余談ですが、公式サイトの詳細仕様には2.5インチストレージにも対応と書かれていました。今回は内部を確認していないので本当に取り付けられるのかはわかりませんでしたが、もし可能であればSSD+HDDのデュアルストレージ構成を実現できるのかもしれません。
CPU性能
Inspiron 14 5000 2-in-1では、Whisky Lake世代のCPUが使われています。試用機でベンチマークテストを実施したところ、Core i7-8565Uの平均値よりはやや低かったものの、スタンダードノートPC向けとしては非常に優れた結果が出ました。前世代のCore i7-8550Uよりも4.6%パフォーマンスが高く、さらにその前のCore i7-7500Uとは1.7倍もの差がついています。
CPUベンチマーク結果
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
---|---|
Core i7-8565U |
|
Inspiron 14 5000 2-in-1(Core i7-8565U) |
|
Core i7-8550U |
|
Core i5-8250U |
|
Core i7-7500U |
|
※そのほかのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
グラフィックス性能について
Inspiron 14 5000 2-in-1のCore i7モデルでは、専用グラフィックス機能としてGeForce MX130を搭載しています(ほかのモデルではIntel UHD Graphics 620のみ)。しかし3D性能が大きく向上するわけではなく、ベンチマークテストの結果は内蔵GPUのみの場合とあまり変わりませんでした。
ただし、まったく効果がないわけではありません。GeForce MX130には専用のビデオメモリー(2GB)が搭載されており、グラフィック処理の際にメインメモリーを消費しないメリットがあります。あくまでもウィンドウズの処理をサポートするためのもの、と考えたほうがいいでしょう。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
---|---|
GTX 1050 Ti |
|
GTX 1050 |
|
MX150 |
|
Inspiron 14 5000 2-in-1(MX130) |
|
UHD 620(Core i7-8565U) |
|
※そのほかのGPUのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
ゲーム系ベンチマーク結果
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
|
||
---|---|---|
1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 2028(やや重い) |
標準品質 | 3040(普通) | |
低品質 | 5936(快適) |
バッテリー性能
バッテリー駆動時間のテストでは、2時間半から3時間半とかなり短い結果でした。ただしこれは試用機は専用グラフィックスとしてGeForce MX130を搭載しているため、そのぶん消費電力が増えているのだと思われます。Core i3 / i5モデルであれば、駆動時間はより長くなるでしょう。とは言え外出先でバッテリー切れの心配なく使えるほどではないと思います。
バッテリー駆動時間のテスト結果
公称値 | ※非公開 |
---|---|
BBenchによる計測 | 3時間24分(Core i7+MX130) |
PCMark 8による計測 | 2時間29分(Core i7+MX130) |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
ちょうどいいサイズと価格の2-in-1
ということで、今回はInspiron 14 5000 2-in-1のレビューをお届けしました。
Inspiron 14 5000 2-in-1を選ぶメリットは、そこそこ高品質でありながら、価格が安いという点です。高性能なCore i5/i7搭載モデルであれば重い処理も快適にこなせますし、軽めの作業が中心であれば7万円台の安いCore i3モデルでも十分でしょう。
厚くて重いデメリットもありますが、画面がある程度大きくて使いやすいことを考えれば納得できる範囲です。2-in-1タイプはコンパクトで値段が高いものが多いのですが、自宅や職場で使うにはちょうどいいサイズと価格だと言えます。