ASUSの『ASUS TUF Gaming FX504 (以下、”ASUS FX504″)』は、15.6インチのフルHDディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。専用グラフィックス機能 (GPU)はGeForce GTX 1050 / 1050 Tiで、パフォーマンスはエントリーユーザー(初心者)向け。『League of Legends』など軽めのゲームをプレーするのに向いています。
注目ポイント
万全の熱対策
ふたつの空冷ファンを利用することで、本体内部を効果的に冷却。さらにホコリやゴミを外部へと排出する機能にも対応しています。内部の熱が抑えられるのでパーツが劣化しにくく、長期間安定した動作を期待できます。
タイプ感に優れる英字配列キーボード
デザインと使い勝手に優れる英字配列のキーボードを採用。キーストロークは約2mmでタイプ感がいい上に、耐久性にも優れています。
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一部のモデルでは「Age of Empires : Definitive Edition」と「Gears of War 4」を無料でダウンロードできます。これはうれしい!
ASUS TUF Gaming FX504の評価
総合評価: 3.5/5.0
(評者:こまめブログ)
デザイン | 外観は控えめながらもスタイリッシュな印象。本体はやや大きめ |
---|---|
性能 | ノートPCとしては高性能だが、ゲーミングPCとしてはエントリー向け |
使いやすさ | 端子類は必要十分。英字キーボードは使い勝手は悪くないが慣れが必要 |
軽さ | 重さは実測で約2.2kg。ゲーム用としては軽い |
画面 | 鮮やかで違和感のない色合い。ゲーム用としては標準的 |
今回はメーカーからお借りしたASUS FX504の実機を使って、本体デザインや使い心地、ベンチマーク結果などをレビューします。
この記事の目次
※2019年2月25日時点の価格。最新の価格やキャンペーン情報は公式サイトでご確認ください
ASUS TUF Gaming FX504のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i5-8300H Core i7-8750H |
メモリー | 8GB 16GB |
ストレージ | 1TB SSHD 256GB SSD (PCIe) 128GB SSD (PCIe) + 1TB HDD 256GB SSD (PCIe) + 1TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 (2GB) GeForce GTX 1050 Ti (4GB) |
ディスプレイ | 15.6インチ、 1920×1080ドット、 非光沢、タッチ非対応 / 対応 |
光学ドライブ | なし |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 4.1、 1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0 Gen1 (フルサイズ) ×2、 USB2.0 ×1、 HDMI、有線LAN、 ヘッドホン出力 |
セキュリティー | TPM2.0、 セキュリティースロット |
カメラ | 92万画素 |
サイズ | 幅384×奥行き262×高さ25mm |
重量 | 約2.3kg |
バッテリー駆動時間 | 約4.1時間 |
オフィス | なし |
サポート | メーカー保証1年間 |
※2019年2月25日時点。構成は変更される場合があります
ASUS TUF Gaming FX504の価格
ASUS FX504には、CPUやGPUなどパーツ構成の異なる7種類のモデルが用意されています。それぞれの主なスペックと価格は以下のとおり。パーツカスタマイズには非対応で、基本的には英字配列キーボードである点に注意してください。
ASUS TUF Gaming FX504のラインナップ
FX504GD-I5S2YA | |
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税込9万2340円 ※2 | |
FX504GD-I5H1JP ※日本語キーボード | |
税込10万0555円 | |
FX504GE-I5H1 | |
税込10万3140円 ※2 | |
FX504GD-I5G1050 | |
税込11万8606円 ※3 | |
FX504GE-I7H1S2 | |
税込13万5540円 ※2 | |
FX504GE-I5H1S1 | |
税込14万2344円 ※3 | |
FX504GD-I7G1050 | |
税込15万1740円 |
※2019年2月25日時点 ※2はアウトレット品の価格 ※3はドスパラで販売されているモデル
春の新生活応援OUTLETセール実施中
ASUSの直販サイト「ASUS Store」にて、アウトレット品のセール販売が行なわれています。期間は2019年3月31日まで。アウトレットと言っても箱が汚れたり変形していたりする程度で、中身は新品同様。ただでさえお得なアウトレット品を、さらに安く入手できるチャンスです。詳しくは以下のリンクから直販サイトをご確認ください。
ASUS Store アウトレットコーナー
2本のゲームを無料でもらえる!
ASUS FX504の一部モデルでは、「Age of Empires : Definitive Edition」と「Gears of War 4」の無料ダウンロードが可能です。どちらも本来は有料ソフトなので、、とてもお得!
ゲームをもらえるモデル
- ・FX504GD-I5G1050
- ・FX504GD-I5G1050B
- ・FX504GD-I5S2YA
- ・FX504GD-I7G1050
入手条件やダウンロード方法の詳細については、公式サイトでご確認ください。
リンク
ASUS TUF Gaming ノート PC に特典として付属しているゲームをインストールする方法
本体の大きさやデザイン
ASUS FX504にはLEDイルミネーションなどの装飾はなく、ゲーミングPCとしては控えめな外観です。と言っても地味なわけではなく、アクセントカラーの赤が映えるスタイリッシュなデザインを採用しています。
またASUS FX504は、”アンチダストクーリング”と呼ばれるホコリやゴミを排出する機能に対応している点が特徴です。内部にホコリが溜まりにくいので熱でパーツが壊れる心配が少なく、PCを長期間安定した状態で利用できます。
本体はやや大きめです。ただそのぶん、頑丈に作られている印象を受けました。ゲーミングノートPCとしては軽いので、知人宅やイベント会場などに持ち出して使うのもいいでしょう。
ノートPCの平均重量
画面サイズ | 平均重量 |
---|---|
11.6インチ | 1.06kg |
12.5インチ | 1.095kg |
13.3インチ | 1.209kg |
14インチ | 1.582kg |
15.6インチ (スタンダード) | 2.131kg |
15.6インチ (ゲーミング) | 2.413kg |
※2018年に当サイトが検証したノートPC(2-in-1を含む) の実測値より
画面の色と見やすさ
液晶ディスプレイのサイズは15.6インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHD。ゲーミングノートPCとしては、標準的なスペックです。
キーボードの使いやすさ
ASUS FX504のキーボードは基本的に英字配列です(一部のモデルを除く)。日本語配列のキーボードとは記号の位置やEnterキー周辺の配列が異なるので注意してください。配列が異なるだけで、日本語での入力は可能です。
英字配列は日本語配列よりも見た目がスッキリとしているほか、記号の並び順がわかりやすいので使いやすいという人もいます。使い慣れないうちは違和感があるかもしれませんが、見た目がカッコイイのでこの機会に英字配列に移行するのもアリかもしれません。
キーピッチ(キーとキーの間隔)は19mmで十分なサイズ。キーストロークは約2mmで、ややたわみがあるものの、タイプ感は良好です。タイプ音は軽めのタッチなら非常に静かで、音がほとんど気になりません。強くタイプしても「トントン」というタイプ音で、うるさくは感じませんでした。
キーの同時認識は概ね4キー程度まででした。ただしキーの組み合わせによっては、2キーまでしか認識されない場合があります。たとえばShift+Zキーを押しながらWやSを押しても認識されませんでした(AやDは認識される)。ゲームによっては、キーカスタマイズが必要になるかもしれません。
とは言え、Ctrl+Shift+W+D+スペースのような一般的な組み合わせは正しく認識できているので、たいていのゲームでは問題なく使えるでしょう。
端子類の種類と使いやすさ
インターフェース(端子類)は多くはありませんが、十分な構成です。ただしSDカードスロットと光学ドライブには対応してない点に注意してください。
左側面のインターフェース
- ① 電源コネクター
- ② 1000BASE-T対応有線LAN
- ③ HDMI
- ④ USB2.0
- ④ USB3.0
- ④ ヘッドホン出力
右側面のインターフェース
- ① セキュリティースロット(盗難防止用)
ベンチマーク結果
今回のテストでは、GeForce GTX 1050搭載のFX504GD-I5S2YAを使いました。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります。あらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i5-8300H |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 250GB SSD |
グラフィックス | GeForce GTX 1050(2GB) |
ストレージ性能
試用機で使われていたSSDはサムスンのPM961(MZVLW256HEHP)で、転送モードは爆速タイプのPCIe 3.0 x4です(個体によってはほかのSSDが使われている場合があります)。アクセス速度が非常に速く、快適な動作を期待できます。
ただし256GBの容量は、ゲーミングPCとしてはそれほど大きくありません。たとえば50GB超の大作ゲームを3本程度インストールすると、ストレージの空き容量が少なくなってしまいます。20GB程度の中規模クラスのタイトルなら、数本インストールしても問題ないでしょう。大容量のゲームを楽しむなら、SSD+HDD搭載のモデルがおすすめです。
CPU性能
試用機で使われているCore i5-8300Hは、4コア/8スレッドで動作するCPUです。本来はゲーミングPC向けの高性能なCPUですが、CPUベンチマークの結果は同じCore i5-8300Hの平均値よりも16%程度低く、スタンダードノートPC向けのCore i7-8565U/i7-8550Uを下回りました。CPUの熱が上がりすぎるのを防ぐために、パフォーマンスが調整されているのかもしれません。
CPUベンチマーク結果
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
---|---|
Core i9-9900K ※2 |
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Core i7-9700K ※2 |
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Core i7-8700 ※2 |
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Core i7-8750H |
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Core i5-8300H |
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Core i7-8565U |
|
Core i7-8550U |
|
ASUS FX504GD (Core i5-8300H) |
|
※そのほかのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値 ※2デスクトップ向けCPU
ただ軽量クラスのゲームであれば、CPU性能が大きく影響することはありません。またパフォーマンスを抑えることで内部が高温になりすぎるのを防げるため、その結果としてパーツが長持ちすることもあります。
グラフィックス性能について
総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、同じGeForce GTX 1050の平均値を若干上回っています。とは言え、中量級クラスのタイトルを快適にプレーするには、やや厳しい性能です。FF14などの中量級クラスも視野に入れるなら、GeForce GTX 1050 Ti搭載モデルをおすすめします。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
---|---|
GTX 1070 |
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GTX 1060 |
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GTX 1050 Ti |
|
ASUS FX504GD (GTX 1050) |
|
GTX 1050 |
|
※そのほかのGPUのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
ゲームを快適に遊べるGPUの目安(フルHD時)
ゲームの重さ | 画質 | 推奨GPU |
---|---|---|
重量級 FF15、Assassin’s Creed Origins、Ghost Recon Wildlands、黒い砂漠など |
高画質 | GTX 1080以上 |
標準画質 | GTX 1070以上 | |
低画質 | GTX 1060以上 | |
中量級 FF14、PUBG、Fortnite、OverWatch、AVAなど |
高画質 | GTX 1060以上 |
標準画質 | GTX 1050 Ti以上 | |
低画質 | GTX 1050以上 | |
軽量級 ドラクエ10、League of Legends、ガンダムオンライン、CSO、PSO2など |
高画質 | GTX 1050 Ti以上 |
標準画質 | GTX 1050以上 | |
低画質 | GTX 1050以上 |
※ 当サイトの検証結果を元にした指針で、実際のゲームの動作を保証するものではありません
ゲーム系ベンチマークの結果
ゲームごとの快適さを専用ベンチマークを試したところ、やや重めの中量級タイトルで少々厳しい結果となりました。GeForce GTX 1050 Ti搭載機であれば、画質を調整することである程度快適に動作するはずです。
ゲーム系ベンチマーク結果
FF15 (DX11) ※重量級
|
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---|---|---|
1920×1080 (フルHD) | 高品質 | 2071(重い) |
標準品質 | 3236(普通) | |
軽量品質 | 4470(普通) | |
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 6348(とても快適) ※42.794 FPS |
高品質(ノートPC) | 9341(非常に快適) ※63.556 FPS | |
標準品質(ノートPC) | 11342(非常に快適) ※80.112 FPS | |
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 16452(すごく快適) |
標準品質 | 17007(すごく快適) | |
低品質 | 18241(すごく快適) | |
アサシンクリード オデッセイ (DX11) ※重量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 21 FPS |
中 | 35 FPS | |
低 | 47 FPS | |
アサシンクリード オリジンズ (DX11) ※重量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 23 FPS |
中 | 37 FPS | |
超低 | 46 FPS | |
Far Cry5 (DX11) ※中規模
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 29 FPS |
中 | 36 FPS | |
低 | 44 FPS | |
Far Cry New Dawn (DX11) ※中量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 31 FPS |
中 | 40 FPS | |
低 | 44 FPS | |
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※重量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | ※起動できず |
中 | 29 FPS | |
最低 | 41 FPS | |
ライズ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※中量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 28.37 FPS |
中 | 46.86 FPS | |
最低 | 57.77 FPS |
※平均60 FPS以上が理想
フォートナイトを実際にプレーしてFPS(描画速度の目安)を計測したところ、プリセットの画質「中」で平均60FPSを上回りました。「低」に変更すればよりスムーズに動きますが、このゲームでは画質が低いと遠方のターゲットを捉えづらいのでおすすめしません。フォートナイトをプレーしたいのであれば、GeForce GTX 1050 Ti以上のGPUを搭載したモデルをおすすめします。
フォートナイトFPS計測結果
エピック(最高画質) | 41.4 FPS |
---|---|
高 | 54.367 FPS |
中 | 77.5 FPS |
低(最低画質) | 87.633 FPS |
PUBGでも同様に、平均60FPSを超えるには画質をかなり落とす必要があります。そこまでしてプレーするくらいであれば、多少予算が高くなっても上位GPU搭載モデルを選ぶべきでしょう。
PUBG FPS計測結果(フルHD)
ウルトラ(最高画質) | 38.550 FPS |
---|---|
高 | 45.233 FPS |
中 | 45.400 FPS |
低 | 50.433 FPS |
非常に低い(最低画質) | 62.967 FPS |
しかしRTSやMOBAなどのゲームであれば、まったく問題はありません。そもそもこれらのゲームはCPU内蔵のIntel UHD Graphics 630でもプレーできますが、GeForce GTX 1050を利用することでCPUやメモリーにほとんど負担をかけずに快適にプレーできるでしょう。特に複数のプレーヤーが入り乱れる混戦時でも、フレームレートが落ちて不利になる場面はないはずです。
なお負荷の高い処理では、排気音が少し大きく聞こえます。軽いゲームなら気になりませんが、高負荷のゲームをプレーする際にはゲーミングヘッドセットの利用をおすすめします。
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ということで、今回はASUS TUF Gaming FX504のレビューをお届けしました。
GeForce GTX 1050 / 1050 Ti搭載ということでゲーム性能としてはエントリー~ミドルロー程度で、あくまでも軽めのゲーム向きです。RTSやMOBAなら1050搭載モデルを、フォートナイトやエーペックスレジェンズなどのバトロワ系で画質にこだわらないなら1050 Ti搭載モデルをおすすめします。
また1050 Ti搭載機としては珍しく、16GBメモリーのモデルが用意されているのもポイントです。このモデルはCPUがCore i7-8750Hなので、動画編集や画像加工などのクリエイティブな用途にも活用できるでしょう。
試用機ではパフォーマンスがやや低い結果となりましたが、これは内部の熱を抑えてパーツの故障を防ぐためだと思われます。さらにホコリを外部へと排出するダストクーリングシステムや冷却効果の高いデュアルファンを採用することで、より高い耐久性を実現している点も魅力。長期間安心して使いたい人におすすめします。
春の新生活応援OUTLETセール実施中
ASUSの直販サイト「ASUS Store」にて、アウトレット品のセール販売が行なわれています。期間は2019年3月31日まで。アウトレットと言っても箱が汚れたり変形していたりする程度で、中身は新品同様。ただでさえお得なアウトレット品を、さらに安く入手できるチャンスです。詳しくは以下のリンクから直販サイトをご確認ください。
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※2019年2月25日時点の価格。最新の価格やキャンペーン情報は公式サイトでご確認ください
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