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ドスパラの「GALLERIA ZG i7-9700K搭載 (以下、”GALLERIA ZG i7-9700K”)」は、Core i7-9700K + GeFroce RTX 2080 (8GB)搭載のゲーミングデスクトップPCです。2019年3月時点では、ドスパラ製ゲーミングデスクトップPCのなかでランキング3位の人気モデル。ワンランク上の性能を求める人に向いています。
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
※構成や価格は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください
GALLERIA ZG i7-9700Kのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-9700K |
チップセット | Intel Z390 Chipset |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe) + 3TB HDD |
グラフィックス | GeForce RTX 2080 (8GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
通信機能 | 1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0 (フルサイズ) ×5 (前面×2 + 背面×3) USB3.0 Type-C×1 (背面) USB2.0×2 (背面) HDMI DisplayPort×3 DVI 有線LAN SD/microSDカードスロット ヘッドホン出力/マイク入力 PS/2(マウス/キーボード用) オーディオ端子類 |
拡張スロット | PCI Express x16 ×2 PCI Express x1 ×3 M.2スロット×2 SATA3×6 |
ドライブベイ | 5インチ×5 3.5インチ×5 |
電源 | 700W 静音電源 (80PLUS GOLD) |
サイズ | 幅207×奥行き520.7×高さ450.2mm ※ガレリア専用 KTケース(ATX) |
重量 | 約13.9kg |
セキュリティー | マカフィーリブセーフ 12ヵ月版 |
サポート | メーカー保証1年間 ※有料サービス対応 |
※2019年3月26日時点。構成は変更される場合があります
GALLERIA ZG i7-9700K本体の外観と内部
外観について
GALLERIA ZG i7-9700Kでは、ドスパラGALLERIAシリーズ専用の「KTケース」と呼ばれるPCケースが使われています。対応マザーボードはATXタイプで、デスクトップPCとしての分類はミドルタワー型。拡張性や冷却性能に優れる点がメリットですが、本体サイズがかなり大きい点がデメリットです。
デスクトップの主な分類
ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 |
機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎ |
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○ |
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△ |
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△ |
インターフェースについて
周辺機器接続用のインターフェース(端子類)は、とても充実しています。USB端子は前面×2、背面×6の構成で、これだけあれば十分でしょう。なお映像出力にはマザーボード側のI/Oパネルではなく、グラフィックボード側の端子を使う点に注意してください。
前面のインターフェース
- ① USB3.0
- ② SD/microSDカードスロット
- ③ ヘッドホン出力/マイク入力
- ④ リセットボタン
- ⑤ 電源ボタン
背面I/Oパネルのインターフェース
- ① USB3.0
- ② P2/2端子 ※キーボード/マウス接続用
- ③ DVI ※非使用
- ④ VGA(D-sub15ピン) ※非使用
- ⑤ HDMI ※非使用
- ⑥ USB3.0 Type-C
- ⑦ USB3.0
- ⑧ USB2.0
- ⑨ 有線LAN
- ⑩ オーディオ端子類
- ⑪ USB Type-C
- ⑫ DisplayPort
- ⑬ HDMI
拡張性について
拡張スロットやドライブベイも多く、拡張性は抜群です。GeForce RTX 2080がPCI Express x16スロットを1ポート使っているため、実質的には2~3枚の拡張カードを利用できます。2~3ポート専有する大型のグラボも利用可能です。
拡張スロットの構成
- ① PCIExpress x1
- ② PCIExpress x16
- ③ M.2スロット (PCIe対応)
GALLERIA ZG i7-9700Kのベンチマーク結果
ストレージ性能
試用機のストレージ構成は500GB SSD (SATA)+3TB HDDでしたが、2019年3月下旬時点ではSSDが512GBのPCIe (NVMe)タイプに変更されています。このように、ストレージ構成はそのとき実施されているキャンペーンによって変わることがあります。
SATA接続SSDのアクセス速度は標準的。PCIe(NVMe)接続のSSDにアップグレードすれば、ファイルアクセスやアプリの起動時間がより高速化されるでしょう。HDDの容量は標準で3TBで、容量の大きい重量級タイトルを複数本インストールしても余裕があります。
CPU性能
GALLERIA ZG i7-9700Kで使われているCore i7-9700Kは、8コア/8スレッドで動作するハイエンド向けのCPUです。非常に高性能ではありますが、8コア/16スレッドで動作するCore i9-9900Kに比べてるパフォーマンスはやや落ちます。とは言え、普通にゲームを楽しむのであれば問題ないでしょう。
CPUの性能比較 その1
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
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Core i9-7980XE |
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Core i9-9900K |
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GALLERIA ZG i7-9700K (Core i7-9700K) |
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Core i7-8700K |
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Core i7-8700 |
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Core i7-7700 |
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※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値
CPUの性能比較 その2
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
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Core i9-7980XE |
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Core i9-9900K |
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GALLERIA ZG i7-9700K (Core i7-9700K) |
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Core i7-8700 |
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Core i7-8700K |
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Core i7-7700 |
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値
高負荷時におけるCPU温度とCPUクロックを計測したところ、クロックが大きく落ち込む場面はありませんでした。CPU温度が65~67度のあたりで頻繁に上下していることから、シビアな温度調節が行なわれているものと思われます。Core i7-9700Kのクロック上限は4.9GHz (非OC時)なので若干パフォーマンスは抑えられていますが、ベンチマーク結果を見る限りでは問題ないでしょう。
3D性能
グラフィックス機能として使われているGeForce RTX 2080はハイエンドクラスのGPUで、 非常に高性能です。前世代のGeForce GTX 1080 Tiよりもベンチマークスコがやや劣るのは、おそらくビデオメモリーの容量の違いによるものでしょう。
3D機能の性能比較 その1
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
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RTX 2080 Ti |
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GTX 1080 Ti(11GB) |
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GALLERIA ZF (RTX 2080) |
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RTX 2070(8GB) |
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GTX 1080(8GB) |
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GTX 1070(8GB) |
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GTX 1060(6GB) |
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※ほかのGPUの結果は当サイト計測の平均値
3D機能の性能比較 その2
GPU | 3DMark Port Royalのスコア |
---|---|
RTX 2080 Ti |
|
GALLERIA ZF (RTX 2080) |
|
RTX 2070(8GB) |
|
※ほかのGPUの結果は当サイト計測値
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム系ベンチマークテストの結果は以下のとおり。高いグラフィックス性能を必要とする大作ゲームでも、フルHDなら最高画質で快適に楽しめます。4Kだと最低画質まで下げないと厳しいでしょう。ただRTX 2080 Tiでも重量級タイトルを4K最高画質で楽しめるほどではないため、そのあたりを狙うならSLIが必要になってくるかもしれません。
ゲーム系ベンチマーク結果
FF15 (DX11) ※重量級
|
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1920×1080 (フルHD) | 高品質 | 9924(とても快適) |
標準品質 | 14158(非常に快適) | |
軽量品質 | 17089(非常に快適) | |
3840×2160 (4K) | 高品質 | 4584(やや快適) |
標準品質 | 5413(やや快適) | |
軽量品質 | 7697(快適) | |
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 18782(非常に快適) ※133.037 FPS |
高品質 | 19224(非常に快適) ※138.324 FPS | |
標準品質 | 22116(非常に快適) ※166.441 FPS | |
3840×2160 (4K) | 高品質 | 8604(非常に快適) ※57.373 FPS |
標準品質 | 9878(非常に快適) ※66.094 FPS | |
軽量品質 | 16892(非常に快適) ※114.164 FPS | |
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高品質 | 23222(すごく快適) |
標準品質 | 23738(すごく快適) | |
低品質 | 24278(すごく快適) | |
3840×2160 (4K) | 高品質 | 22490(すごく快適) |
標準品質 | 22668(すごく快適) | |
軽量品質 | 23881(すごく快適) | |
アサシンクリード オデッセイ (DX11) ※重量級
|
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1920×1080 (フルHD) | 最高 | 76 FPS |
中 | 118 FPS | |
低 | 124 FPS | |
3840×2160 (4K) | 最高 | 42 FPS |
中 | 66 FPS | |
低 | 78 FPS | |
アサシンクリード オリジンズ (DX11) ※重量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 90 FPS |
中 | 115 FPS | |
超低 | 125 FPS | |
3840×2160 (4K) | 高品質 | 52 FPS |
標準品質 | 69 FPS | |
軽量品質 | 87 FPS | |
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※重量級
|
||
1920×1080 (フルHD) | 最高 | 123 FPS |
中 | 131 FPS | |
最低 | 1150 FPS |
※平均60FPS以上が快適に遊べる性能の目安。今回トゥームレイダーシリーズでは4Kでのテストを実施できませんでした
実際にアサシンクリード オデッセイをフルHDの最高画質でプレーしたところ、常時60 FPSオーバーで、リフレッシュレートが落ちる場面はありませんでした。非常にパワフルなので、重いゲームでも安定した状態を保ち続けることができるでしょう。
ワンランク上のパフォーマンス
ということで、今回はGALLERIA ZG i7-9700Kのレビューをお届けしました。
当サイトではこれまでに同じドスパラのGALLERIA Zシリーズをレビューしていますが、ほかのモデルと比べるとGALLERIA ZG i7-9700はハイミドル (ハイエンドの中位)あたりに相当します。
GALLERIA Zシリーズの比較
GALLERIA ZZ i9-9900K | GALLERIA ZG i7-9700K | GALLERIA ZF | |
---|---|---|---|
CPU | Core i9-9900K | Core i7-9700K | Core i7-9700K |
GPU | RTX 2080 Ti | RTX 2080 | RTX 2070 |
PassMark CPU Marks | 20094 | 17863 | 17831 |
3DMark FireStrike | 27118 | 21969 | 19918 |
税込価格 | 29万3738円~ | 25万0538円~ | 20万7338円~ |
コストパフォーマンスで考えればRTX 2070搭載のGALLERIA ZFが優れていますが、もう少しパフォーマンスが高いほうがいいならGALLERIA ZG i7-9700Kを選ぶのもアリでしょう。
さらに上位のGALLERIA ZZ i9-9900Kであればほかの2機種よりもさらに突き抜けた性能を実現できますが、価格が税込約30万円となるのが判断が難しいところ。個人的には同じ値段を払うならパーツをアップグレードしたり、ゲーミングデバイスを購入したほうがゲームをより楽しめる気がします。
※構成や価格は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください
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