デルのDell G5 15 (5590)は、15.6インチサイズのゲーミングノートPCです。パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されており、それぞれで値段やゲームの快適さが異なります。
主なラインナップ
プレミアム(GTX1050Ti搭載) | |
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税込11万円台 | |
プレミアム(GTX1650搭載) | |
税込12万円前後 | |
プラチナ(GTX1660Ti搭載) | |
税込14万円台 | |
プラチナVR(大容量メモリー・SSD+HDD・RTX2060搭載) | |
税込16万円台 | |
プラチナVR(大容量メモリー・RTX2060・ 高リフレッシュレートディスプレイ搭載) | |
税込17万円台 |
※2019年7月24日時点。値段はタイミングによって大きく変わります
基本的には値段が高いほど高性能ですが、安いモデルでも人気ゲームをそれなりに楽しめます。むしろこれからPCゲームを始める人には、ちょうどいいかもしれません。
そこで今回は、Dell G5 15 (5590)のなかで2番目に安い「Dell G5 15 プレミアム (GTX1650搭載)」でどこまでゲームを快適にプレーできるのか、実機のベンチマーク (性能テスト)結果を交えながら紹介します。
スペック
OS | Windows 10 Home |
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CPU | Core i5-9300H |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 128GB SSD (PCIe) + 1TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 (4GB) |
この記事の目次
Dell G5 15 プレミアム (GTX1650搭載)
税込12万円前後
CPU性能
Dell G5 15 プレミアム (GTX1650搭載)ではCPUとして、第9世代のCore i5-9300Hが使われています。上位モデルで使われているCore i7-9750H / Core i7-8750Hに比べると、性能はやや控えめ。とは言え旧世代のCore i7を上回っており、性能的には十分です。
ちなみにハイエンド向けのGPUを利用するなら、CPU性能が高いほうが有利と言われています。しかDell G5 15 プレミアム (GTX1650搭載)で使われているGeForce GTX 1650はエントリー向け。Core i7と組み合わせても、ゲームの快適さにはあまり影響しないと思われます。
CPUの性能比較 (マルチコア)
CPU | CINEBENCH R15 CPUスコア |
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Core i7-9750H (第9世代) |
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Core i7-8750H (第8世代) |
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Dell G5 15 5590 (Core i5-9300H) |
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Core i5-8300H (第8世代) |
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Core i7-7700HQ (第7世代) |
|
Core i7-6700HQ (第6世代) |
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※そのほかのCPUは当サイト計測の平均値
CPUの性能比較 (総合性能)
CPU | PassMark CPU Markスコア |
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Core i7-9750H (第9世代) |
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Core i7-8750H (第8世代) |
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Dell G5 15 5590 (Core i5-9300H) |
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Core i5-8300H (第8世代) |
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Core i7-7700HQ (第7世代) |
|
Core i7-6700HQ (第6世代) |
|
※そのほかのCPUは当サイト計測の平均値
GPU性能
Dell G5 15 プレミアムで使われているGeForce GTX 1650はエントリー (初心者)向けのGPUで、性能はそれほど高いわけではありません。ただし前世代のエントリー向けであるGTX 1050 / 1050 Tiを上回っており、軽め~中量級クラスのゲームであれば問題なくプレーできます。
GPUベンチマークの結果
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
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RTX 2070 |
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RTX 2070 Max-Q |
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GTX 1070 |
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GTX 1070 Max-Q |
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RTX 2060 |
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GTX 1660 Ti |
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GTX 1060 |
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Dell G5 15 5590 (GTX 1650) |
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GTX 1050 Ti |
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GTX 1050 |
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※そのほかのGPUのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
ストレージ性能
128GB SSDはPCIe接続の高速タイプですが、なぜか試用機ではシーケンシャルライトがHDD並みでした。ランダムアクセスの速度も、思ったよりも伸びていません。SSDは容量が大きくなるほどアクセス速度が向上するため、128GBという容量の少なさが影響しているのでしょう。とは言え、普段の作業はHDDよりも快適にこなせます。
1TB HDDのアクセス速度は、標準的です。容量の大きいゲームはこちらにインストールしましょう。
なお検証中にSSD側にゲームやベンチマークソフトをインストールしたところ空き容量が非常に少なくなり、いくつかのゲームが不安定になりました。ゲームを途中で強制終了させないためにも、常に30GB以上の空き容量を確保することをおすすめします。
ゲーム性能
ゲーム系ベンチマークを試したところ、高いグラフィックス性能を必要とする重量級のゲームではやや厳しく、最低画質でなんとかという結果でした。そこまで重くない中量級のゲームだと、最高画質でも理想とされる平均60 FPS以上で楽しめます。エントリー向けのモデルでありながら、なかなか優秀な結果です。
ゲーム系ベンチマーク結果
FF15 (DX11) ※重量級
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フルHD | 高品質 | 3656(普通) |
標準品質 | 5115(やや快適) | |
軽量品質 | 6696(快適) | |
FF14:漆黒のヴィランズ (DX11) ※中量級
|
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フルHD | 最高品質 | 9251(非常に快適) ※62.95823 FPS |
高品質 | 12211(非常に快適) ※85.80154 FPS | |
標準品質 | 13513(非常に快適) ※103.2602 FPS | |
ドラゴンクエストX(DX9) ※軽量級
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フルHD | 最高品質 | 18489(すごく快適) |
標準品質 | 18846(すごく快適) | |
低品質 | 19801(すごく快適) | |
アサシンクリード オデッセイ (DX11) ※重量級
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フルHD | 最高 | ※計測不能 |
中 | 53 FPS | |
低 | 61 FPS | |
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(DX12) ※重量級
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フルHD | 最高 | ※計測不能 |
中 | ※計測不能 | |
最低 | 80 FPS |
※平均60FPS以上が快適に遊べる性能の目安
フォートナイトFPS計測結果
フォートナイトを実際にプレーしてFPS(描画速度の目安)を計測したところ、最高画質でも理想とされる平均60FPSはクリアーしました。一時的に56 FPSまで落ちることはありますが、それほど大きな影響はないはずです。60 FPSを下回らないようにするなら、画質を少し調整するといいでしょう。
フォートナイトFPS計測結果
エピック(最高画質) | 66.383 FPS (最低56 FPS) |
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高 | 92.15 FPS (最低76 FPS) |
中 | 143.183 FPS (最低123 FPS) |
低(最低画質) | 212.467 FPS (最低187 FPS) |
リーグ・オブ・レジェンドFPS計測結果
リーグ・オブ・レジェンドの通常モードでは、最高画質で平均212 FPSと十分すぎる結果でした。最近人気のTFT (チームファイト・タクティクス)でも快適に楽しめる結果が出ています。
リーグ・オブ・レジェンドFPS計測結果 (最高画質)
LoL | 212.467 FPS (最低187 FPS) |
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TFT | 143.183 FPS (最低123 FPS) |
まとめ:中量級ゲームならまったく問題なし!
Core i5にエントリー向けGTX 1650の組み合わせは安い点が魅力ですが、実際にゲームがどれだけ快適に動くのか気になるところ。しかし今回の検証ではフォートナイトやFF14などの中量級クラスであれば、最高画質でも快適に楽しめるという結果が出ました。これからPCゲームを始めたい、あるいはゲームを気軽に楽しみたい人にピッタリです。
ただし本気でシューター系ゲーム (TPSやFPSなど)に勝ちたいなら、画面の動きがなめらかな高リフレッシュレート対応モデルをおすすめします。またなめらかな動きを実現するために、Core i7以上のCPUとGTX 1660 Ti以上の組み合わせを選んでください。
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