日本HPのHP 25xは、画面サイズ24.5インチのゲーミングディスプレイです。価格が安いにも関わらず、機能が充実している点が魅力。リフレッシュレートは144Hzで、ゲームを非常になめらかな動きで楽しめます。
価格は税込で2万2000円から2万3000円程度です。同クラスの他社製品だと2万5000円程度で、しかもHP 25xほど機能が充実していません。あまりにもお買い得なので、筆者は思わず買ってしまいました。
ポイント
- 144Hzで動きが超なめらか!
- G-SYNC Compatible認定
- VESAマウント、ピボット対応
- 幅2mmの極細ベゼル
- 視野角が狭い
今回は筆者が購入したHP 25x ゲーミングディスプレイを使って、外観や映像品質などについてレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶外観
- ▶映像品質
- ▶144Hz & G-SYNC対応
- ▶まとめ
※2019年11月4日時点。価格は変更される場合があります
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HP 25x ゲーミングディスプレイのスペック
液晶サイズ | 24.5インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080ドット |
アスペクト比 | 16:9 |
リフレッシュレート | 最大144Hz |
最大表示色 | 1677万色 |
コントラスト比 | 1000:1 |
色域 | NTSC比 72% |
応答速度 | 1ms (G to G) |
輝度 | 400nit |
映像入力 | HDMI ×1 DisplayPort ×1 |
G-SYNC | G-SYNC Compatible認定 |
FreeSync | 対応 |
スピーカー | - |
ピボット機能 | 対応 |
スイーベル機能 | - |
高さ調節機能 | ±100mm |
VESAマウント | VESA100 |
サイズ | 幅557.3mm 奥行き206.4mm 高さ492.6mm |
重量 | 5.7kg |
インターフェース | オーディオ出力、セキュリティースロット |
付属品 | 電源ケーブル HDMIケーブル 保証書など |
※2019年11月4日時点。構成は変更される場合があります
HP 25x ゲーミングディスプレイの外観
HP 25x ゲーミングディスプレイは、ゲーム用としては一般的な24インチ前後の液晶ディスプレイです。箱はそれほど大きくはなく、設置もスタンドを取り付けるだけで簡単でした。
大きさは24インチクラスとしては標準的です。ただベゼル (枠)が非常に細く、画面周りがスッキリとしています。
上下の高さ調節や前後の角度調節が可能なほか、画面を90度回転して縦向きに設置することもできます。ただし左右のスイーベルには対応していません。
映像入力はHDMIとDisplayPortのみ。USBアップストリームには対応していません。端子類は多くはありませんが、特に問題はないでしょう。
HP 25x ゲーミングディスプレイの映像品質
液晶ディスプレイのサイズは24.5インチで、解像度は1920×1080ドット。ゲーム用としては標準的なスペックです。画面が大きいほどゲームの迫力は増すものですが、人間が認識できる視野の広さとしてはこのくらいの大きさがいいと言われています。実際、eSportsなどの大会では24インチディスプレイがよく使われています。
24インチでフルHDの画面は多少のドット感がありますが、気になるほどではありません。WQHDや4Kとなると非常に高いパフォーマンスのPCが必要となりますので、トータルコストで考えるとこのあたりがちょうどいいでしょう。
液晶ディスプレイには、応答速度に優れるTNパネルが使われています。TNパネルはIPSパネルに比べて映像品質が劣るのですが、HP 25x ゲーミングディスプレイでは高品質タイプのTNパネルが使われているようで、色合いに違和感は感じませんでした。
色域測定結果
sRGBカバー率 | 94.1% |
---|---|
sRGB比 | 101.7% |
Adobe RGBカバー率 | 72.7% |
Adobe RGB比 | 75.4% |
ただ、実際にゲームをしていると「ちょっとコントラストが低いかな」と感じます。色のメリハリが若干弱く、ややぼんやりとした印象を受けました。しかし影などの黒い部分が明るく見えるので、ゲームによっては有利になるかもしれません。
気になるのは視野角が狭く、画面を斜めから見ると色が変わってしまう点です。特に横方向から見ると、画面の色が黄色くなってしまいます。真正面から見れば概ね違和感はないのですが、設置の際は角度を調整したほうがいいでしょう。2画面以上のマルチディスプレイだと視線の角度が大きくなって色が変わるため、見づらく感じる可能性があります。
144Hz & G-SYNC対応
HP 25x ゲーミングディスプレイは144Hzの高リフレッシュレートに対応しています。リフレッシュレートとは画面の書き換え速度を表わす目安のこと。一般的なディスプレイやテレビは60Hzで、普段見ていても違和感はありませんが。しかし高リフレッシュレートのなめらかな動きを一度体験すると、60Hzの画面が高速なパラパラマンガのように感じるでしょう。
画面の動きがなめらかになることで3D酔いしにくくなると上に、ゲームでターゲットの動きを正確に捉えやすくなるメリットがあります。特にコンマミリ秒での反応が求められるFPSやTPSなどで活躍するでしょう。
ただしゲームを高リフレッシュレートで楽しむには、PC側で同程度のFPS (ゲーム側の画面更新速度の目安)を実現する必要があります。最近のゲーミングPCであればやや重い中量級クラスのゲームで常時100 FPSオーバーを出せますが、少し前の非力なPCを使っているならまずはPC自体を変えたほうがいいでしょう。
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またHP 25x ゲーミングディスプレイはティアリング (画面のズレ)やスタッカリング (動きのカクつき)を抑えるG-SYNC Compatibleに認定されています。本来のG-SYNCそのものに対応するだけで価格が1~2万円程度跳ね上がるのですが、同じG-SYNCの機能に対応しながらも価格が安いのは魅力です。
G-SYNC CompatibleはNVIDIA製の対応GPUを搭載したPCで利用できます。HP 25x ゲーミングディスプレイはAMD製GPU向けのFreeSyncにも対応しているので、どのゲーミングPCでもゲームを快適にプレー可能です。2万円台前半の格安モデルなのに、両方に対応しているのはスゴイ!
入門用に最適な高コスパゲーミングディスプレイ
ということで、今回はHP 25x ゲーミングディスプレイのレビューをお届けしました。
視野角の狭さが気になるものの、普通にゲームをプレーするぶんにはまったく問題ありませんでした。むしろ描画が非常になめらかになり、とても快適です。残像や映像のズレも感じられません。
最近はIPSパネルで144Hzの機種や、240Hzのリフレッシュレートに対応したモデルも多く販売されています。しかしこれらのモデルは値段が3万円台からとややお高め、筆者も240Hzのモデルに興味があるのですが、高いお金を払って買ったとしても144Hzと240Hzの違いを認識できるのか自信がありません。
そんな風に「ゲーミングディスプレどうしようかな~」と思っている人に、価格が安い上に機能をしっかり押さえたHP 25x ゲーミングディスプレイは最適だと思います。まずは入門用として、試してみてはいかがでしょうか。
※2019年11月4日時点。価格は変更される場合があります
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