ポイント
- 上品で美しいデザイン
- 過不足ない端子類
- SSD+HDD構成にも対応
HP Pavilion x360 14-dh0000のスペック
画面サイズ | 14インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i3-8145U ・Core i5-8265U |
メモリー | 4 / 8GB |
ストレージ | ・128GB SSD ・256GB SSD ・256GB SSD + 1TB HDD |
グラフィックス | UHD 620 |
LTE | 非対応 |
幅×奥行き | 324×223mm |
厚さ | 20mm |
重量 | 約1.68kg |
バッテリー | 最大9時間 |
※2019年11月25日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | モダンゴールド & ルミナスゴールド |
---|---|
画面の表面 | 光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | 対応 |
光学ドライブ | ー |
テンキー | ー |
有線LAN | ー |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
USB3.1 | 2 (Gen1) |
USB3.0 | ー |
USB2.0 | ー |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen1) |
Thunderbolt 3 | ー |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | ー |
Webカメラ | 92万画素 |
顔認証カメラ | ー |
指紋センサー | あり |
オフィス | なし ※有料オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りしたHP Pavilion x360 14について、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ
※2019年11月25日時点
デザインと使いやすさ
さまざまなスタイルで使える
HP Pavilion x360 14は、液晶ディスプレイを回転させることでさまざまなスタイルで利用できます。普通のノートPCとして使ったり動画視聴用に画面しか見えないようにしたり、またあるいはちょっと大きめのタブレットようにも利用可能です。
本体の外観
本体カラーはモダンゴールドとルミナスゴールドのツートンカラー構成です。ゴールドといっても派手さはなく、モダンゴールドの天板部分は落ち着いた上品な印象。パームレスト (キーボード面)と底面部のルミナスゴールドはほんのりと淡いゴールド調で、エレガントな輝きを放っています。
本体サイズ
大きさは幅324×奥行き223mmで、A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりひと回りちょっと大きい程度です。モバイル向けの13インチよりも大きく、一般的な15インチよりもひと回りコンパクト。重量は1.68kgで14インチタイプとしては標準的ですが、タブレットとして片手で持つには少し重く感じます。
画面サイズ
画面サイズは14インチで、解像度は1920×1080ドット。一般的な15インチタイプよりもわずかに小さいものの標準時 (スケーリング150%)のデスクトップの文字の大きさは2~2.5mm程度で、読みづらくは感じませんでした。
映像品質
液晶ディスプレイには、視野角が広く発色に優れるIPSパネルが使われています。映像は自然な色合いなのですが、画面がわずかに暗く感じました。光沢ありのグレアタイプでも、特別鮮やかというわけではありません。
キーボード
キーボードはテンキーなしの日本語配列です。キーピッチ (キーとキーの間隔)は18mmで、標準的な19mmによりも小さめ。実際に使ってみると、わずかに窮屈な印象を受けました。とは言え、慣れれば問題なく利用できるはずです。
キーのタイプ感とタイプ音
キーストローク (キーを押し込む深さ)は1.5mmでノートPCとしては標準的なのですが、実際に使ってみるとタイプ感がかなり軽く感じました。押した瞬間のクリック感が弱く、個人的には少しフワフワとした印象です。タイプ音は基本的には静かですが、強めに叩くとタンタンと聞こえます。軽いタッチで入力する人向きです。
キーボードバックライト
キーボードのバックライトは、2段階で明るさを調整可能です。ただし光の色の関係で、明るい場所でバックライトを点灯するとキートップの文字が見づらく感じました。バックライトは暗い場所でのみ利用するといいでしょう。
インターフェース
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は十分な構成です。2-in-1タイプでは端子の種類が少ない機種もあるのですが、HP Pavilion x360 14ではスタンダードタイプのノートPCとしても問題なく活用できるでしょう。
USB Type-Cの機能
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | × |
USB PD 45W充電 | × |
映像出力 | × |
USB Type-C端子はデータ通信のみで、充電と映像出力には対応していませんでした。この点はちょっと残念です。
スピーカーの品質
サウンドはノートPCとしてはかなり高品質です。スピーカーはキーボード上部に配置されており、音がダイレクトに耳に届きます。底面配置スピーカーにありがちなこもった感はまったくありません。音の解像感も高く、サラウンド感も良好でした。
ただしノートPCスタイル (ノートブックモード)以外ではスピーカーが隠れてしまうので、音質が若干下がります。音楽を楽しむのであれば、キーボード面を正面にしたテントモードがいいでしょう。
指紋センサーを搭載
キーボード右下には、認証用の指紋センサーが配置されています。あらかじめ指紋を登録しておけば、ボタンに軽く触れるだけでウィンドウズにサインインできるので便利です。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | スタンダードモデル |
---|---|
OS | Windows 10 Home |
CPU | Core i5-8265U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
グラフィックス | UHD 620 (CPU内蔵) |
CPU性能
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-1065G7 |
12280
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Core i7-8565U |
9814
|
Core i5-10210U |
9754
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8778
|
Ryzen 5 3500U |
8339
|
HP Pavilion x360 14 (Core i5-8265U) |
7772
|
Core i3-8145U |
5549
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPU性能を計測するベンチマークテストでは、同じ第8世代Core i5-8265Uの平均値をやや下回りました。すでに最新の第10世代 (スタンダードノートPC向けには第9世代はありません)が出回りはじめており、結果としてはノートPC全体において真ん中あたりのパフォーマンスです。プロ向けの高度なソフトを使うには少し厳しいですが、一般的な作業や軽めの画像加工などなら問題なく利用できるでしょう。
3Dグラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8770
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3711
|
MX150 |
3386
|
Iris Plus (Core i7) |
2981
|
Iris Plus (Core i5) |
2136
|
UHD (Ice Lake Core I5) |
1396
|
UHD (Comet Lake Core I5) |
1251
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
UHD 620 (Core i5) |
1117
|
HP Pavilion x360 14 (UHD 620) |
1058
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
3D性能を計測するベンチマークテストでも、若干低めの結果となりました。ただし動画視聴やや文書作成中心の作業であれば、気にする必要はありません。
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲームについてはドラクエ10などごく軽いゲームであれば、画質や解像度を低く調節することでなんとか遊べます。処理の重いゲームは無理と考えたほうがいいでしょう。基本的にはゲームで遊ぶことは考えないほうが無難です。
※テストはフルHDで実施
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 851 / 動作困難 / 4.9FPS |
高品質 | 1204 / 設定変更が必要 / 7.5 FPS |
標準品質 | 1550 / 設定変更を推奨 / 9.6 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 3482 / 普通 |
標準品質 | 4593 / 普通 |
低品質 | 5587 / 快適 |
ストレージ性能
ストレージには256GBのSSDが使われています。接続規格はPCIe 3.0 x2で、十分高速です。128~256GBの容量は文書中心のビジネス利用には十分ですが、写真や動画を大量に保存するのには向きません。容量が必要な場合は購入時の有料オプションで1TB HDDを追加することをおすすめします。
起動時間
ウィンドウズの起動時間は平均10.86秒でした。一般的なノートPCではSSD搭載機種が17秒程度、HDD搭載機種が30秒~1分程度 (筆者調べ)ですので、起動はとても高速です。なおスリープ時のネット接続&高速復帰のモダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)には非対応でした。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 11.6秒 |
---|---|
2回目 | 10.8秒 |
3回目 | 10.7秒 |
4回目 | 10.6秒 |
5回目 | 10.6秒 |
平均 | 10.86秒 |
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は公称値で9時間とされていますが、実際の利用では時間がもっと短いことがあります。そこで実利用に即した状態でのバッテリー駆動時間を計測しました。
最大パフォーマンスでビジネス作業 (文書作成やWeb閲覧、ビデオチャットなど)のテストを行なったところ、7時間47分でした。標準的なパフォーマンスでの動画再生は9時間42分です。普通に作業をしていれば9時間程度はもつでしょう。駆動時間は長くはありませんが、そもそも持ち歩き用の機種ではないので問題ないはずです。
バッテリー駆動時間の計測結果
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 9時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 7時間47分 |
Video (動画視聴) | 中 | 9時間42分 |
Idle (待機) | 小 | 13時間23分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 1時間40分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
HP Pavilion x360 14には、パーツ構成の異なる3種類のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。
ラインナップ
ベーシック | ベーシックプラス | スタンダード |
---|---|---|
Core i3-8145U | Core i5-8265U | |
4GBメモリー | 8GBメモリー | |
UHD 620 | ||
128GB SSD | 256GB SSD ※1TB HDDの追加が可能 | |
1920×1080、IPS、光沢、タッチ対応 | ||
7万9200円 | 8万8800円 | 9万8780円 |
※2019年11月25日時点、価格は税込
上質デザインとインターフェースがマル
14インチの2-in-1ノートPCは他社からも発売されていますが、HP Pavilion x360 14のポイントは高級感あふれるデザインを採用している点です。またSDカードスロットや合計3ポートのUSB端子を備えるなど、機能性も十分。価格については若干高めですが、見た目と機能を重視するならアリです。
また個人的には、SSD+HDDのデュアルストレージ構成を選べる点も魅力だと思います。追加料金はかかりますが、1TB HDDがあれば空き容量不足で困る場面は少ないはずです。初心者から中級者まで安心して利用できる2-in-1としておすすめします。
※2019年11月25日時点
*
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