ポイント
- 見やすい17.3インチの大画面
- DVDの再生と書き込みが可能
- 大容量メモリー&SSDに対応
Inspiron 17 3000 (3793) のスペック
画面サイズ | 17.3インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i5-1035G1 ・Core i7-1065G7 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | ・1TB HDD ・256GB SSD ・512GB SSD |
グラフィックス | ・UHD ・MX230 |
LTE | 非対応 |
幅×奥行き | 415.4×279.2mm |
厚さ | 25mm |
重量 | 2.75kg |
バッテリー | 3セル、42 Whr |
※2020年1月22日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ・シルバー ・ブラック |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
テンキー | あり |
有線LAN | 100Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 2 (Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 1 |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen1、MX230搭載モデルのみ) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | 720p (92万画素相当) |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
付属品 | 電源アダプターなど |
オフィス | ※追加可能、付属モデルあり |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ
Inspiron 17 3000 (3793)
税込7万円台~
デザインと使いやすさ
17.3インチの大画面
Inspiron 17 3000 (3793)は、17.3インチの大型ディスプレイを搭載するスタンダードノートPCです。一般的な15.6インチの画面よりもひと回り大きいため、文字が大きくて見やすいのが特徴。標準ではスケーリング (デスクトップの拡大率)が100%に設定されているため文字の大きさは1.7~2.3mmとやや小さめですが、同じ設定の15.6インチよりも読みやすく感じるはずです。125%や150%に変更するとさらに文字が大きく表示されます。
非光沢で見やすい映像
液晶ディスプレイには、非光沢のIPSパネルが使われています。眼精疲労や集中力低下の原因と言われる映り込みが抑えられているので、長時間の作業向きです。映像は自然な色合いで、違和感はありません。写真や動画は細部まで鮮明に映し出されます。
本体サイズはやや大きめ
本体サイズは幅415.4×奥行き289.2mm。A4用紙を2枚並べたA3サイズ (幅420×奥行き297mm)よりひと回り小さい程度です。一般的な15インチタイプのノートPCに比べると、ちょっと大きく感じます。ただしこれは17.3インチの大画面を搭載しているため。画面の大きさに合わせて、本体サイズもやや大きめです。
高級感のある外観
本体カラーはシルバーとブラックの2色。使用したのはシルバーのモデルで、明るいメタリックな色合いでした。本体はノートPCでは一般的な樹脂 (プラスチック)ですが、塗装の影響により安っぽさは感じられません。指紋の汚れが目立ちにくい点もポイント。
ややクセのあるキーボード
キーボードはテンキー付きの日本語配列で、バックライトには対応していません。キーピッチ (キーとキーの間隔)は横19mmで縦18mm。数値上は若干横長ですが、実際に使ってみても違和感はありませんでした。ただEnterキー周辺がやや窮屈です。使っている最中は、特に「¥」キーを押そうとしてBackSpaceキーを押してしまうことが何回かありました。
軽いタッチで入力する人向き
キーのタイプ感はかなり軽めです。キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.21mm。ノートPCの標準値である1.5mmよりも浅く作られています。キーを押し込むようにして打つ人なら、物足りなく感じるかもしれません。クリック感も弱く、手応えはあまり感じられませんでした。
タイプ音は軽いタッチでもカチャカチャという音が聞こえます。強く叩くとトントンと響くので、軽い力での入力を意識したほうがいいでしょう。
インターフェースは十分な構成
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は、十分な構成です。端子の数が足りなくて困る場面は少ないでしょう。ただし有線LNAは1000Mbpsではなく、低速な100Mbpsである点に注意してください。電波状況によっては、有線接続よりも無線接続のぼうが速い場合があります。
DVDの再生と書き込みが可能
Inspiron 17 3000 (3793)は、DVDの再生と書き込みが可能なDVDスーパーマルチドライブを搭載しています。市販DVDの再生はもちろん、ファイルのバックアップやDVDビデオの作成にも使えます。
Type-Cはデータ通信のみ
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | × |
USB PD 45W充電 | × |
USB PD 65W充電 | × |
映像出力 | × |
USB Type-C端子はデータ通信のみで、充電や映像出力は行なえませんでした。最近はUSB Type-C対応の周辺機器が増えているだけに、この点はちょっと残念です。
音質はほどほど
スピーカーは底面配置です。音が接地面に向かって出るので反響によってやや厚みが増しているものの、わずかにこもって聞こえました。低音域の音の厚みはあまりなく、高音域のシャカシャカ感も強め。サラウンド感は良好ではあるものの、全体的な音質は普通のノートPCよりもちょっといい程度です。動画編集やビデオチャットには問題なく使えます。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | プラチナ(大容量SSD・MX230搭載) |
---|---|
CPU | Core i7-1065G7 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | MX230 (2GB) |
第10世代の高性能CPUを搭載
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U |
13685
|
Core i7-1065G7 |
11872
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Core i7-10510U |
10863
|
Core i5-10210U |
9988
|
Core i7-8565U |
9814
|
Inspiron 17 3000 (Core i7-1065G7) |
9756
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
Ryzen 5 3500U |
8447
|
Core i3-8145U |
5549
|
Core i3-10110U |
5534
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Core i3-7020U |
3769
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPU性能を計測するベンチマークテストでは、同じCore i7-1065G7の平均値を下回る結果となりました。試用機がたまたま不調だったのかもしれません。ただそれでも、スタンダートノートPC向けCPUとしては優れた結果です。下位モデルで使われているCore i5-1035G1なら多少パフォーマンスが落ちますが、普段使いやビジネスには問題なく利用できるでしょう。
MX230はビデオメモリー用?
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8689
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3606
|
MX150 |
3386
|
Iris Plus(Core i7) |
2846
|
MX230 |
2443
|
Inspiron 17 3000 (MX230) |
2403
|
Radeon Vega 8 (Ryzen 5) |
2344
|
Iris Plus(Core i5) |
2136
|
MX130 |
2076
|
UHD (Ice Lake Core i5) |
1396
|
UHD (Comet Lake Core i7) |
1335
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD (Comet Lake Core i5) |
1263
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
一部のモデルでは外部GPUとしてGeForce MX230が使われています。試用機でグラフィックス性能を計測したところ、外部GPUとしては低めの結果が出ました。
Core i7-1065G7はCPU内蔵のグラフィックス機能としてIris Plus Gpraphicsを搭載しているのですが、当サイトのこれまでのベンチマーク結果ではMX230よりも高いスコアが出ています。Inspiron 17 3000 (3793)ではもしかすると内蔵グラフィックスのパフォーマンスが低い可能性がありますが、それでもMX230を大きく下回ることはないでしょう。Core i5モデルのグラフィックス機能はUHDですからMX230を搭載することでパフォーマンスの向上を期待できますが、Iris Plus内蔵のCore i7でパフォーマンスが大きく向上することはないはずです。
なぜCore i7-1065G7とMX230を組み合わせたのかについて詳しいところは不明ですが、もしかするとGPUに搭載されているビデオメモリーを利用することが目的だったのかもしれません。ただメインメモリーが16GBあればその一部をビデオメモリーに割り当てても余裕があるので、ムリにMX230を搭載する必要はないのでは、と思います。
軽めのゲームなら快適
ゲーム系のベンチマークテストを試したところ、処理がごく軽いドラクエ10でフルHDの最高画質で「快適」の評価でした。処理が軽いドラクエ10やPUBG LITE、リーグ・オブ・レジェンドなどなら、画質調整で快適にプレーできます。
処理がやや重いFF14ベンチでは「快適」という評価ですが、快適に遊べる目安の平均60 FPSを大きく下回っており、シーンによってはかなりカクつくことがあるでしょう、画質や解像度をグッと下げればなんとななるレベルです。
※テストはフルHDで実施
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 2355 / やや快適 / 16 FPS |
高品質 | 3475 / 快適 / 24.3 FPS |
標準品質 | 4705 / 快適 / 34.3 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 6085 / 快適 |
標準品質 | 7230 / とても快適 |
低品質 | 10704 / すごく快適 |
高速タイプのSSDを搭載
試用機では512GB SSDが使われていました。PCIe 3.0 x2接続の高速タイプで、ファイルのやり取りやウィンドウズ / ソフトの起動が高速です。PCIe 3.0 x4の超高速タイプほどではないものの、十分快適に利用できるでしょう。
Core i5モデルのなかには、SSDではなくHDDのみ使われているものもあります。HDDはSSDよりもアクセス速度が遅く、特にウィンドウズの起動時間が長くなりがちです、容量は大きいものの、快適に使いたいのならSSD搭載機種をおすすめします。
ウィンドウズの起動は高速
ウィンドウズの起動時間は平均13.58秒とでした。ただしこれはテスト初回の結果が長引いたためで、あとは11.5秒前後で起動しています。この結果だけで考えるなら、かなり優秀です。なおスリープ時のネット接続&高速復帰のモダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)には対応していませんでした。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 21.8秒 |
---|---|
2回目 | 11.6秒 |
3回目 | 11.5秒 |
4回目 | 11.6秒 |
5回目 | 11.4秒 |
平均 | 13.58秒 |
バッテリー駆動時間は短いが問題なし
バッテリー駆動時間は公開されていません。そこで実際の駆動時間を計測したところ、バッテリー消費の大きい状態でのテストで5時間6分、動画再生時で6時間12分でした。最近の傾向としてはちょっと短いのですが、おそらく外部GPUであるMX230が使われていたためでしょう。MX230を無効化すればもう少し、駆動時間が長くなるかもしれません。
とは言え、そもそも17インチタイプは持ち歩き用のサイズではないので、駆動時間が短くてもそれほど問題ないはずです。
バッテリー駆動時間の計測結果 ※Core i7モデル
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | ※非公開 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 5時間6分 |
Video (動画視聴) | 中 | 6時間12分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間7分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
Inspiron 17 3000 (3793)には複数のモデルが用意されていますが、基本となるのは以下の4種類です。あとはそれぞれにOffice Pesonalが付いた「オフィス付き」モデルや期間限定販売の特別モデル、タイミングによっては納期の早い「即納モデル」などが用意されています。
主なラインナップ
プレミアム | |
---|---|
7万円台 | |
プレミアム(SSD・MX230搭載) | |
8万円台半ば | |
プラチナ(大容量SSD・MX230搭載) | |
10万円台 | |
プラチナ(大容量メモリー&SSD・MX230搭載) | |
11万円台 |
※2020年1月22日時点。オフィス付きモデルもあり
価格はタイミングによって大きく変わります。現在の価格については以下のリンクから最新のセール情報をご確認ください。
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👉Inspiron 17 3000 (3793)の価格情報
大画面で作業効率アップ!
よかった点
17.3インチの大画面は文字を読みやすい点が最大のメリットです。そのぶん作業効率も大きくアップするでしょう。写真や動画の迫力が増すのも魅力。また最近では少なくなった光学ドライブ付きという点もポイントです。
気になる点
本体が大きい点は仕方がないとは言え、少し気になります。有線LANも高速な1000Mbpsに対応してほしいところ。またCore i7-1065G7にMX230は不要な気がするので、省略して価格を下げてくれればありがたいですよね。