ポイント
- コンパクトな本体
- 高性能GPUに対応
- RTX Studio認証
HP ENVY Desktop TE01のスペック
CPU | ・Core i5-9400 ・Core i7-9700 |
---|---|
メモリー | ・16GB ・32GB |
SSD | ・256GB ・512GB |
HDD | 2TB |
グラフィックス | ・GTX 1650 ・GTX 1660 SUPER ・RTX 2060 SUPER |
チップセット | H370 |
電源 | ・310W (GTX 1650) ・400W (GTX 1660 SPUER) ・500W (RTX 2060 SUPER) |
※2020年2月28日時点。構成は変更される場合があります
フォームファクター | ※独自仕様 |
---|---|
SATAポート | 3 |
M.2スロット | 2 (Wi-Fi用×1 + ストレージ用×1) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
ドライブベイ | 3.5インチ×2 |
拡張スロット | PCI Express x16×1 PCI Express x1×1 |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 4 (Gen2×2、Gen1×2、前面) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 4 (背面) |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen1) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | ・なし (GTX 1650) ・1 (GTX 1650以外) |
DVI | - |
シリアルポート | - |
PS/2 | - |
サイズ | 幅155mm 奥行き316mm 高さ339mm |
重量 | ・5.7~6.3kg |
付属品 | ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボード、電源ケーブルなど |
オフィス | ※オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
- ▶ スペック
- ▶ 本体の外観
- ▶ 分解方法とパーツ交換について
- ▶ ベンチマーク結果
- ▶ ゲーム性能について
- ▶ RTX Studioとは?
- ▶ 価格について
- ▶ まとめ
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本体の外観
HP ENVY Desktop TE01はデスクトップPCの分類的にはミニタワー型ですが、一般的なミニタワー型に比べてかなりコンパクトです。また静音性が高く、デスクに置いても駆動音 (通気口からの排気音やファンの回転音)が気になりません。周辺機器接続用のインターフェース類も充実しています。
デスクトップの主な分類
ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 |
機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎ |
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○ |
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△ |
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△ |
前面のインターフェース
- ① 電源ボタン
- ② ヘッドセット端子
- ③ USB3.1 Gen1
- ④ USB3.1 Gen2
- ⑤ SDカードスロット
- ⑥ USB3.1 Gen1 Type-C
背面I/Oパネルのインターフェース
- ① オーディオ端子
- ② USB2.0
- ③ 有線LAN
- ④ HDMI
- ⑤ DisplayPort ※GTX1660/RTX2060
- ⑥ DVI
分解方法とパーツ交換について
HP ENVY Desktop TE01は本体がコンパクトなぶん、拡張性はあまり高くありません。拡張スロットやドライブベイは一般的なミニタワー型よりも少なく、またパーツの交換やメンテナンスに手間がかかります。あとからパーツを追加 / 交換しながら使うのではなく、購入したままの状態で使い続ける人向きです。
拡張スロットの構成
- ① PCIExpress x1
- ② PCIExpress x16
HP ENVY Desktop TE01のベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | パフォーマンスプラスモデル |
---|---|
CPU | Core i7-9700F |
メモリー | 32GB |
ストレージ | 512GB SSD + 2TB HDD |
グラフィックス | RTX 2060 SUPER (8GB) |
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ストレージ性能
HP ENVY Desktop TE01のストレージ構成は、256 / 512GB SSD + 2TB HDDのデュアルストレージです。試用機で使われていた512GB SSDはPCIe 3.0 x4の超高速タイプ。ストレージ速度を計測したところシーケンシャルリード / ライトの速度はそれほど伸びませんでしたが、十分高速な結果です。
CPU性能
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i9-9900K |
4278
|
Core i7-9700K |
3326
|
Core i7-9700F |
3231
|
Core i7-9700 |
3190
|
HP Envy Desktop TE01 (Core i7-9700F) |
3171
|
Core i7-8700 |
3026
|
Core i7-9700T |
2377
|
Core i5-9400F |
2334
|
Core i5-9400 |
2312
|
Core i3-9100 |
1592
|
Pentium G5400 |
390
|
Celeron G4930 |
238
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPUは第9世代のCore i5-9400またはCore i7-9700です。試用機では内蔵グラフィックス機能なしのCore i7-9700Fが使われていましたが、性能的にはあまり変わりません。
CPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、デスクトップPC向けとしては非常に優れた結果でした。最高クラスというほどではありませんが、上位の部類に入ります。動画編集やRAW現像、3D制作などの高度な処理でも快適に行なえるでしょう。
下位モデルで使われているCore i5-9400は、Core i7-9700に比べて若干性能が劣ります。しかしPC全体で考えると、これでも十分高性能です。中規模クラスの動画編集や画像加工に向いています。
3Dグラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 Ti |
34282
|
RTX 2070 SUPER |
25322
|
RTX 2080 |
25205
|
RTX 2070 |
22856
|
HP Envy Desktop TE01 (RTX 2060 SUPER) |
20640
|
RTX 2060 |
17843
|
GTX 1660 Ti |
15697
|
GTX 1650 |
8893
|
GTX 1050 |
6945
|
UHD 630 (Core i7) |
1359
|
UHD 630 (Core i5) |
1051
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
3D性能を計測するベンチマークテストでは、非常に優れた結果が出ました。試用機で使われているRTX 2060 SUPERはミドルレンジ (中級)向けのGPUですが、ひと世代前のミドルハイ~ハイエンド相当のスコアです。3D制作や動画編集 / 動画変換などにおいて、高いパフォーマンスを期待していいでしょう。
下位モデルで使われているGTX 1650は、パフォーマンスがやや低めです。中位モデルのGTX 1660 SUPERについては、GTX 1650とGTX 1660 Tiの中間くらいと予想されます。性能的には悪くはありませんが、コンテンツの生産性を上げるという点でRTX 2060搭載モデルがおすすめです。
作業の快適さ
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100 10062
|
Productivity (ビジネス利用) |
4500 8881
|
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450 9779
|
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテスト結果は上記のとおり。RTX 2060 SUPER搭載の試用機では、一般的な利用やビジネス利用、コンテンツ制作などすべてのテストにおいて目標値を上回りました。GTX 1650 / 1660 SUPER搭載モデルではコンテンツ制作のスコアがやや落ちると思われますが、それでも目標値を超えるものと思われます。
ゲーム性能について
HP ENVY Desktop TE01は本来ゲーム用PCではありませんが、ゲーム用の高性能なGPUを搭載ているので、ゲームの快適さについても検証しました。
ベンチマークテストや実際のゲームでのFPS (画面の動きの速さを表わす目安)を計測したところ、ほぼすべてのゲームにおいてフルHDで快適と判断できる結果でした。中量級タイトルならWQHD (2560×1440ドット)でも快適に楽しめるかもしれません。FPS / TPSについては144~240Hzの高リフレッシュレート対応ディスプレイがあれば、非常になめらかな動きでゲームをプレーできます。全体的にゲーミングPCとしても優秀な結果です。
※テストはすべてフルHDで実施
FF15ベンチ (重量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 7637 / 快適 |
標準品質 | 10430 / とても快適 |
軽量品質 | 13353 / 非常に快適 |
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 16746 /非常に快適 / 121 FPS |
高品質 | 17195 / 非常に快適 / 128.7 FPS |
標準品質 | 20950 / 非常に快適 / 180.7 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
モンスターハンターワールド:アイスボーン (中重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 75.1 FPS / 66 FPS |
高 | 101.9 FPS / 93 FPS |
中 | 107.6 FPS / 98 FPS |
低 | 121.6 FPS / 112 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 22249 / すごく快適 |
標準品質 | 22357 / すごく快適 |
低品質 | 23239 / すごく快適 |
PSO2ベンチ (軽量級 / DX9)
簡易描画設定 | スコア |
6 (最高) | 35,476 |
3 | 52,970 |
1 (最低) | 119,615 |
※スコア5,000以上が快適に遊べる目安
リーグ・オブ・レジェンド (LoL) (超軽量級 / DX9)
モード | 平均FPS / 最低FPS |
サモナーズリフト (最高画質) | 280.6 FPS / 211 FPS |
TFT (最高画質) | 243.6 FPS / 178 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
フォートナイト (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
エピック | 131 FPS / 109 FPS |
高 | 165.6 FPS / 152 FPS |
中 | 209.2 FPS / 188 FPS |
低 | 273.1 FPS / 220 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
PUBG (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 129.1 FPS / 106 FPS |
高 | 147.5 FPS / 114 FPS |
中 | 146.5 FPS / 100 FPS |
低 | 155.7 FPS / 121 FPS |
非常に低い | 161.1 FPS / 112 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
オーバーウォッチ (軽量級 / DX10)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
エピック | 197.5 FPS / 165 FPS |
ウルトラ | 271.3 FPS / 241 FPS |
高 | 297.5 FPS / 268 FPS |
NORMAL | 299.8 FPS / 297 FPS |
低 | 299.8 FPS / 297 FPS |
※レンダースケール100%、平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
エーペックスレジェンズ (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高設定 | 124.6 FPS / 113 FPS |
最低設定 | 143.7 FPS / 143 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安。FPS上限はデフォルトのまま
アサシンクリード オデッセイ (超重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 60 FPS / 33 FPS |
中 | 97 FPS / 39 FPS |
低 | 105 FPS / 45 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ファークライ ニュードーン (中重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 96 FPS / 73 FPS |
中 | 109 FPS / 88 FPS |
低 | 117 FPS / 93 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (重量級 / DX12)
画質 | 平均FPS |
最高 | 101 FPS |
中 | 113 FPS |
最低 | 141 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
RTX Studioとは?
HP ENVY Desktop TE01は、NVIDIAが提供する開発者支援プラットフォーム「NVIDIA Studio」対応のRTX Studio製品です。なんのことかさっぱりわからないと思いますが、ものすごく簡単に説明すると「プロクリエイター用ソフトがサクサク動くPC」ということです。
もう少し詳しく説明すると、”NVIDIA Studio”はクリエイター向けソフトをRTXシリーズ用に最適化する仕組みです。この仕組みを取り入れたソフトは、RTXシリーズ搭載機種において処理が高速化されます。それら高速化されたソフトが快適に動きますよ、従来よりも処理が速いですよ、とNVIDIAが保証する太鼓判が”RTX Studio”というブランドなのです。
RTX Studio認証モデルであるHP ENVY Desktop TE01では、プロ向けの動画編集ソフトや画像処理ソフト、CADソフトなどが従来に比べてより高速に処理されます。つまりクリエイターにピッタリなハイパフォーマンスPCということです。
RTX Studioについては別の記事で解説しているので、そちらもぜひ参考にしてください。
https://komameblog.jp/exposition/nvidia-studio/
価格について
HP ENVY Desktop TE01にはパーツ構成の異なる3種類のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下の表のとおり。基本的にスタンダード → パフォーマンス → パフォーマンスプラスの順で高性能です。
主なラインナップ
スタンダードモデル | |
---|---|
9万6580円 | |
パフォーマンスモデル | |
13万0970円 | |
パフォーマンスプラスモデル | |
15万2453円 |
※価格は税込、7%オフクーポン適用時、2020年2月28日時点
スタイリッシュなデザインの万能PC
よかった点
ミニタワー型よりもコンパクトでスタイリッシュなデザインでありながらも、非常にパワフルである点が魅力です。動画編集や画像加工などはもちろんのこと、ゲーム用として利用するのもいいでしょう。オールマイティーに使える万能PCです。
気になる点
内部の拡張性が低く、メンテナンスに手間がかかる点は少し残念。あとからパーツを追加してパワーアップするような使い方には不向きです。とは言え標準構成でも十分高性能なので、特に困る場面は少ないと思われます。
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