ポイント
- 超ハイエンド構成に対応
- 特徴的な本体デザイン
- メンテナンスが簡単
Alienware Aurora R9のスペック
CPU | ・Core i5-9400 ・Core i7-9700 ・Core i7-9700K ・Core i9-9900 ・Core i9-9900K |
---|---|
メモリー | ・8GB ・16GB ・32GB ・64GB |
SSD | ・なし ・256GB ・512GB |
HDD | ・なし ・2TB |
グラフィックス | ・GTX 1650 ・GTX 1660 Ti ・GTX 2060 SUPER ・RTX 2070 SUPER ・RTX 2080 SUPER ・RTX 2080 Ti ・RTX 2070 SUPER 2-way SLI |
チップセット | Z370 |
電源 | 850W |
※2020年3月18日時点。構成は変更される場合があります
フォームファクター | ※独自仕様 |
---|---|
SATAポート | 4 |
M.2スロット | 2 (Wi-Fi用×1 + ストレージ用×1) |
光学ドライブ | - |
ドライブベイ | 3.5インチ×1、2.5インチ×2 |
拡張スロット | PCI Express x16×2 PCI Express x4×2 |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | Gen1×6 (前面×3、背面×3) Gen2×1 (背面) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 5 (背面) |
USB Type-C | 3.1 Gen1×1 (前面) 3.1 Gen2×1 (背面) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | - |
HDMI | ※GPUによって異なる |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | ※GPUによって異なる |
DVI | ※GPUによって異なる |
シリアルポート | - |
PS/2 | - |
サイズ | 幅222.8mm 奥行き431.9mm 高さ481.6mm |
重量 | 最大 17.8kg |
付属品 | 電源ケーブルなど |
オフィス | なし ※オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
※2020年3月18日時点
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本体の外観
Alienware Aurora R9は、デスクトップPCとしては大きめのミドルタワー型に分類されます。ただし一般的なややコンパクト。引き締まったスリムで特徴的なデザインです。
デスクトップの主な分類
ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 |
機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎ |
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○ |
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△ |
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△ |
インターフェース類
フロントパネルのインターフェース (端子)類は十分な構成です。ただしSDカードスロットや光学ドライブなど、ゲームに必要ないものについては省略されています。
前面のインターフェース
- ① 電源ボタン
- ② USB3.1 Gen1
- ③ USB3.1 Gen1 Type-C
- ④ マイク入力 / ヘッドホン出力
背面にはかなり多くのインターフェースが用意されています。なお映像出力端子は搭載しているGPU (グラボ)の種類によって異なる点に注意してください。
背面I/Oパネルのインターフェース ※RTX 2080 Tiモデル
- ① S/PDIFデジタル出力 (オプティカル/同軸)
- ② USB2.0
- ③ 有線LAN
- ④ DisplayPort ※非使用
- ⑤ USB 3.1 Gen2 Type-C
- ⑥ USB 3.1 Gen2 Type-A
- ⑦ USB 3.1 Gen1
- ⑧ オーディオ端子類
- ⑨ Type-C (RTX 2080 Ti)
- ⑩ DisplayPort (RTX 2080 Ti)
- ⑪ HDMI (RTX 2080 Ti)
- ⑫ 電源コネクター
分解方法とパーツ交換について
Alienware Aurora R9はメンテナンスが比較的簡単です。側面のカバーを外したら、グラボやメモリー、2.5/5.5インチストレージはツールレスで交換 / 増設できます。内部のスロットや端子は、ミドルタワーとしてはやや少なめ。と言ってもパーツをガンガン増設しまくる上級者でない限り、特に問題はないでしょう。
拡張スロットの構成
- ① PCIExpress x16
- ② PCIExpress x4
Dell G5 ゲーミング デスクトップのベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | スプレマシー・RTX搭載 ※カスタマイズ済 |
---|---|
CPU | Core i7-9700K |
メモリー | 16GB ※8GBからアップグレード |
ストレージ | 512GB SSD ※2TB HDDからアップグレード |
グラフィックス | RTX 2080 Ti (11GB) |
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ストレージ性能
標準のストレージ構成は2TB HDDですが、購入時のカスタマイズオプションでストレージ構成を変更できます。試用機では512GB SSDにアップグレードされていました。SSDはPCIe 3.0 x4接続で、アクセス速度は超高速。HDDのみの構成よりもSSDのほうがウィンドウズやゲームの起動が速いのでおすすめです。また大作ゲームを複数本インストールするなら、512GB以上の容量を選ぶといいでしょう。
CPU性能
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i9-9900K |
4244
|
Alienware Aurora R9 (Core i9-9900K) |
4177
|
Core i7-9700K |
3397
|
Core i7-9700F |
3231
|
Core i7-9700 |
3190
|
Core i7-8700 |
3026
|
Core i5-9400F |
2334
|
Core i5-9400 |
2312
|
Core i3-9100 |
1592
|
Pentium G5400 |
390
|
Celeron G4930 |
238
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPUには、第9世代のCore i5 / i7 / i9が使われています。最上位のCore i9-9900Kを搭載した試用機でCPU性能を計測したところ、同じCPUの平均値をやや下回りましたが、それでも十分優秀な結果が出ました。RTX 2080やRTX 2080 TiなどのハイエンドGPUを利用するなら、できる限り高性能なCPUを選ぶことをおすすめします。
カスタマイズオプションにはCore i5も用意されていますが、これはGTX 1650やGTX 1660 Tiなどエントリー~ミドルレンジGPUと組み合わせるのに適しています。ミドルハイ~ハイエンドGPUでは、CPU性能がボトルネックとなって本来のパフォーマンスを引き出せない可能性があるので注意してください。
3Dグラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 Ti |
32170
|
Alienware Aurora R9 (RTX 2080 Ti) |
30058
|
RTX 2070 SUPER |
25322
|
RTX 2080 |
25205
|
RTX 2070 |
22856
|
RTX 2060 SUPER |
20640
|
RTX 2060 |
17843
|
GTX 1070 |
17405
|
GTX 1660 Ti |
15697
|
GTX 1060 |
12415
|
GTX 1650 |
8893
|
GTX 1050 |
6945
|
UHD 630 (Core i7) |
1359
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
RTX 2080 Ti搭載の試用機で3D性能を計測したところ、同じGPUの平均値をやや下回りましたが、非常に優秀な結果でした。ワンランク下でミドルハイのRTX 2070 SUPERと比べても、比較的大きな差があります。これだけの性能であれば、重いゲームでも快適に楽しめるでしょう。
そのほかの狙い目としては、ミドルレンジのRTX 2060 SUPERやミドルハイのRTX 2070 SUPERがおすすめです。GTX 1660 TiやGTX 1650は安いのですが、高級ゲーミングPCブランドであるAlienwareで選ぶ意味はありません。もっと安いモデルが欲しいのであれば、Dell G5 ゲーミング デスクトップ (5090)をおすすめします。
作業の快適さ
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100 9800
|
Productivity (ビジネス利用) |
4500 8381
|
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450 10424
|
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテスト結果は上記のとおり。RTX 2080 Ti搭載の試用機では、すべてのテストにおいて目標値を上回りました。特にコンテンツ制作のテスト結果が非常に優秀です。3D制作や動画編集などにも向いています。
そのほかのモデルではスコアがやや落ちると思われますが、それでも一般利用やビジネス利用には問題ないでしょう。ただしエントリー向けのGTX 1650だと、コンテンツ制作のテストで低い結果が出る可能性があります。
Alienware Aurora R9のゲーム性能について
RTX 2080 Ti搭載の試用機でベンチマークテストや実際のゲームでのFPS (画面の動きの速さを表わす目安)を計測したところ、処理の重い重量級のタイトルでも、フルHDで快適に遊べると判断できる結果でした。
ただベンチマークスコアが、思っていたよりも伸びていません。一応最高パフォーマンスを発揮できる状態でテストを行なっているのですが、もしかするとなんらかの設定が影響している可能性があります。
なおそのほかのGPUについては、他機種のベンチマーク結果を参考にしてください。
関連記事
※テストはすべてフルHDで実施
FF15ベンチ (重量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 8661 / 快適 |
標準品質 | 11300 / とても快適 |
軽量品質 | 12207 / 非常に快適 |
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 16456 /非常に快適 / 140.5 FPS |
高品質 | 16870 / 非常に快適 / 147.5 FPS |
標準品質 | 19296 / 非常に快適 / 179.3 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
モンスターハンターワールド:アイスボーン (中重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 67.4 FPS / 51 FPS |
高 | 69.6 FPS / 62 FPS |
中 | 69.7 FPS / 91 FPS |
低 | 71.3 FPS / 56 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 23036 / すごく快適 |
標準品質 | 22147 / すごく快適 |
低品質 | 23635 / すごく快適 |
リーグ・オブ・レジェンド (LoL) (超軽量級 / DX9)
モード | 平均FPS / 最低FPS |
サモナーズリフト (最高画質) | 293.5 FPS / 169 FPS |
TFT (最高画質) | 277.2 FPS / 179 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
フォートナイト (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
エピック | 131.1 FPS / 102 FPS |
高 | 143.6 FPS / 113 FPS |
中 | 152.5 FPS / 126 FPS |
低 | 184.1 FPS / 137 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
PUBG (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
ウルトラ | 127 FPS / 81 FPS |
高 | 115.4 FPS / 608 FPS |
中 | 118.8 FPS / 86 FPS |
低 | 123.5 FPS / 89 FPS |
非常に低い | 128.8 FPS / 96 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
オーバーウォッチ (軽量級 / DX10)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
エピック | 285.2 FPS / 234 FPS |
ウルトラ | 289.8 FPS / 221 FPS |
高 | 293 FPS / 248 FPS |
NORMAL | 298.4 FPS / 289 FPS |
低 | 299.5 FPS / 295 FPS |
※レンダースケール100%、平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
エーペックスレジェンズ (中量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最低設定 | 143.8 FPS / 143 FPS |
最高設定 | 143.8 FPS / 143 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安。FPS上限はデフォルトのまま
アサシンクリード オデッセイ (超重量級 / DX11)
画質 | 平均FPS / 最低FPS |
最高 | 50 FPS / 29 FPS |
中 | 66 FPS / 32 FPS |
低 | 74 FPS / 36 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
価格について
Alienware Aurora R9にはパーツ構成の異なる6種類のモデルが用意されています。スペックと価格は以下の表のとおり。それぞれのモデルではパーツカスタマイズが可能ですが、モデルによっては選択できないパーツもあるので注意してください。なお「フルカスタマイズ」モデルでは、すべてのパーツを選択できます。
主なラインナップ
フルカスタマイズ | |
---|---|
14万円台後半 | |
スタンダード | |
16万円台 | |
スタンダード・RTX搭載 | |
18万円 | |
プレミアム・RTX搭載 | |
22万円台 | |
プラチナ・RTX搭載 | |
27万円台 | |
スプレマシー・RTX搭載 | |
34万円台 |
※価格は税込、2020年3月18日時点
価格はタイミングによって大きく変わります。定期的に10~15%オフまたはパーツの無料アップグレードが行われているので、公式サイトをこまめにチェックするといでしょう。
超ハイスペック構成が可能なパワフルゲーミングPC
よかった点
RTX 2080 TiやRTX 2070 SUPERの2-way SLI、最大64GBメモリーなど、とことん高スペックに仕上げられる点が魅力です。また斬新なボディもポイント。ほかの人とは違う個性的でパワフルなゲーミングPCが欲しい人におすすめします。
気になる点
標準ではメモリー容量が8GBで、ストレージが2TB HDDである点に注意してください。カスタマイズが前提なのであえて最安パーツで構成されていると思うのですが、カスタマイズなしで手軽に買いたい人もいるのではないでしょうか。ただ、購入後に自前のパーツを追加 / 交換する人にはありがたい仕様かもしれません。
※2020年3月18日時点
*
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