ポイント
- 16GBメモリー & 1TB SSD搭載
- GeForce MX150搭載
- 軽量コンパクト
raytrek VF-HEWのスペック
画面サイズ | 15.6インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | Core i7-8565U |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
グラフィックス | MX150 |
LTE | 非対応 |
幅×奥行き | 362×246mm |
厚さ | 22mm |
重量 | 1.80kg |
バッテリー | 約11.2時間 |
※2020年3月24日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | シルバー |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | 表記なし ※IPS相当 |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | あり |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5 |
USB3.1 | - |
USB3.0 | - |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen1) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | microSD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | HD (92万画素) |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | なし ※オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
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デザインと使いやすさ
シンプルな外観
raytrek VF-HEWの本体カラーは明るいシルバー。ロゴや飾りが一切ないシンプルな外観です。ボディの素材はノートPCとしては一般的な樹脂 (プラスチック)ですが、安っぽさはあまり感じられません。丸みを帯びた柔らかなフォルムです。
コンパクトで軽い!
接地面積は幅362×奥行き246mm。B4サイズ (幅364×奥行き257mm)よりもひと回り弱小さめで、15インチタイプとしてはコンパクトです。厚さは実測で22.6mmと標準的ですが、実際に手で持つとスリムに感じました。重量は実測で1.632kg。15インチタイプは2kg前後が標準なので、とても軽く感じます。
スタンダードな15インチのフルHD
画面サイズは15.6インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHDです。デスクトップの文字の大きさは2~2.7mm程度 (スケーリング125%時)。新聞よりも小さいのですが、読みづらくは感じませんでした。ただコントラストが若干低めのためか、文字がわずかにかすれているように見えます。
映像は自然な色合い
実際に写真や動画を表示したところ、色に違和感は感じられませんでした。自然な色合いです。ただしごくわずかに暗く、また赤みが弱い印象です。そのため鮮やかと感じるほどではありません。
とは言え色域はけっこう広く、写真や画像の加工、動画編集などのクリエイティブな用途にも向いています。プロの作品作りには適していませんが、アマチュアレベルであれば問題ないでしょう。
色域測定結果
sRGBカバー率 | 91.4% |
---|---|
sRGB比 | 101% |
Adobe RGBカバー率 | 70.7% |
Adobe RGB比 | 74.9% |
作業に適したノングレア
ディスプレイの表面は非光沢のノングレアタイプで、画面への映り込みが抑えられています。映り込みは眼精疲労や集中力低下の原因とも言われており、その意味では目に優しい仕様です。ただしノングレアはコントラストがやや低下するので、光沢ありのグレアタイプほど映像の色は鮮やかではありません。
ややクセのあるキーボード
キーボードはテンキー付きの日本語配列で、バックライトには非対応です。キーピッチ (キーとキーの間隔)は実測で18.7mm。標準の19mmよりもやや狭めですが、実際に入力したところ特に窮屈には感じませんでした。
ただしEnterキー周りが若干小さくて打ちづらく、またテンキーも標準的な4列構成ではなく3列構成である点に違和感を感じます。このあたりは、使い続ければ慣れるかもしれません。
タイプ感は軽い
キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.24mm。標準的なノートPC (平均1.5mm)に比べてかなり浅く作られています。タイプ感は非常に軽く、キー入力時のクリック感はあまり感じられません。打ち下ろすようにしてタイプすると底打ち感が強いので、軽いタッチで入力する人向きです。
タイプ音はカタカタと聞こえますが、気になるほどではありません。しかし強く打つとタンタンと響きます。
十分なインターフェース構成
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は多くはありませんが、十分な構成です。なお光学ドライブには対応していない点に注意してください。
Type-Cは映像出力に対応
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | × |
USB PD 45W充電 | × |
USB PD 65W充電 | × |
映像出力 | ◯ |
Type-C端子はデータ通信と映像出力に対応しています。USB PDによる充電には非対応でした。基本的に据え置きで利用する機種なので、充電非対応でも困る場面はないでしょう。
スピーカーは通話やビデオチャット向け
スピーカーの音質は、あまりよくありません。底面部の左右に配置されているため音の出口が接地面でふさがれており、中音域から高音域がこもったように感じます。音に厚みはなく、音量もやや小さめ。音楽鑑賞には向きませんが、動画視聴やビデオチャット、音声通話などなら問題なく使えます。
ベンチマーク結果
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因で大きく変わることがあります。
ひと世代前のCore i7でも十分な性能
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U |
13685
|
Core i7-1065G7 |
11872
|
Core i5-1035G4 |
10844
|
Core i7-10510U |
10412
|
Core i5-10210U |
9815
|
Core i7-8565U |
9814
|
raytrek VF-HEW (Core i7-8565U) |
9381
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
Ryzen 5 3500U |
8447
|
Core i3-10110U |
5550
|
Core i3-8145U |
5549
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Celeron N4100 |
2569
|
Celeron 4205U |
2021
|
Celeron N4000 |
1550
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPUは第8世代のCore i7-8565Uです。最新の第10世代に比べるとやや劣りますが、それでも十分なパフォーマンスと言っていいでしょう。一般向けノートPC全体で見れば、なかなか優秀な結果です。
グラフィックス性能はそこそこ優秀
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
GTX 1050 |
5912
|
raytrek VF-HEW (MX150) |
3538
|
MX250 |
3400
|
MX150 |
3386
|
Iris Plus |
2846
|
UHD |
1335
|
UHD 620 |
1265
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス機能としては、外付けGPUのGeForce MX150を使います。ゲーム用のGTXシリーズには及ばないものの、CPU内蔵のグラフィックス機能よりもはるかに高性能です。ゲームやクリエイター向けソフトで多少の効果を期待できます。
GeForce MX150はひと世代前のGPUですが、試用機のベンチマークテストでは現行世代のGeForce MX250をわずかに上回りました。なかなか優秀な結果です。
普段使い用には十分な性能
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100 8042
|
Productivity (ビジネス利用) |
4500 7317
|
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450 2948
|
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、一般利用とビジネス利用の目標値を大きく上回りました。普段の作業については、快適に行なえます。
ただしコンテンツ制作のテストでは、目標値に届いていません。GeForce MX150によって多少の効果はあるものの、本格的な作業には向いていないようです。
大容量で高速な1TB SSDを搭載
ストレージとしては、1TB SSDが使われています。PCIe 3.0 X4接続タイプで、アクセス速度は非常に高速です。大容量のファイルをたっぷり溜め込める上に、ファイルのコピーや動画 / 画像の出力がスムーズに行なわれます。
起動時間は平均10~11秒程度
ウィンドウズの起動時間を計測したところ、平均で10.72秒でした。PCIe接続SSD搭載機の平均は15秒程度 (筆者調べ)ですので、かなり優秀です。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 10.8秒 |
---|---|
2回目 | 10.7秒 |
3回目 | 10.9秒 |
4回目 | 10.6秒 |
5回目 | 10.6秒 |
平均 | 10.72秒 |
実駆動時間は7~9時間程度
バッテリー駆動時間は、公称値で約11.2時間とされています。ただしこれはパフォーマンスをグッと落とした状態での計測結果で、実際の駆動時間は公称値よりも短いのが一般的です。
そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、7時間42分でバッテリー切れとなりました。パフォーマンスをやや抑えた状態ので動画再生では9時間23分です。
raytrek VF-HEWはモバイルノートPCではありませんが、バッテリー性能はなかなか優秀です。自宅や職場内で場所を変えて利用する使い方にも向いています。
バッテリー駆動時間の計測結果
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 約11.2時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 7時間42分 |
Video (動画視聴) | 中 | 9時間23分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間23分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
お手頃なハイスペックノートPC
よかった点
標準で16GBメモリーと1TB SSDを搭載しながらも価格が12万円台と、ハイスペックタイプとしてはリーズナブルな点が魅力です。他社製品なら同スペックで15万円前後はするでしょう。国内大手ブランドの機種なら、それ以上かもしれません。また本体がコンパクトで軽い点もポイント。ハイスペックなノートPCをお手軽かつ軽やかに使いたい人におすすめします。
気になる点
CPUとGPUがひと世代前のものである点は残念です。ただパフォーマンスが劇的に変わるわけではなく、性能面はそこそこ優秀です。古いパーツを使うことで価格を抑えていると考えれば、仕方がないかもしれません。
キャッシュレス決済で5%還元!
ドスパラは経産省が実施する「キャッシュレス・ポイント還元事業」の対象企業です。指定の支払い方法で購入すると、5%の還元を受け取ることができます。詳しくは以下のリンクから、5%還元の受け取り方法をご確認ください。
※2020年3月24日時点
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