Mu6 Space2は、高性能なアクティブノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンです。通常価格は2万円台半ば (いまなら特別割引中)でありながら、性能は3~4万円台の高級機並み。特にノイズキャンセル性能が素晴らしく、音楽試聴や作業で静かな環境がほしい人に向いています。
今回はメーカーからご提供いただいた実機を使って、デザインや着け心地、サウンドなどについてレビューします。なおMu6 Space2はクラウドファンディングサービス「Makuake」のプロジェクトで購入者を募集中です。商品はプロジェクト詳細ページから購入できます。
※2020年4月15日時点、価格は変更される場合があります
外観について
Mu6 Space2はヘッドホンとしてはスタンダードなデザインです。特に奇抜な部分はなく、普段使い向けにピッタリです。
イヤーカップは低反発タイプ。耳全体を覆う密閉型なので、音漏れは少なめです。素材は低反発タイプですが、装着時の圧迫感をわずかに感じました。とは言え、使い込めば徐々にフィットしてくるかもしれません。
ケーブル接続用の端子類は左ハウジングに集中しています。右ハウジングはタッチ操作対応で、指先でスワイプすることで曲の再生や停止、早送り / 巻き戻しなどの操作が可能。また手のひらを軽く当てることでノイズキャンセルを一時的に停止できる”トランスペアレンシーモード”が便利です。
Mu6 Space2の音質と遅延
筆者は音質について強いこだわりがあるわけではなくあくまで素人レベルの感想ではありますが、Mu6 Space2の音質は比較的優れているように感じました。
ただ中音域の解像感はそれほど高くはありません。しかし低音域はかなり強めで、高音域もクリアーで強調されているように感じます。いわゆる日本人好みの”ドンシャリ”サウンドといったところでしょうか。インスト系やアップテンポな曲を聴くには適しています。
音の遅延に関してはまったく気になりません。スマホ (Pixel 3a)とBluetoothで接続してYouTubeの動画を視聴したところ、映像と音のズレは感じられませんでした。コーデックとして低遅延のaptXを採用しているためでしょう。
Mu6 Space2のノイズキャンセリングについて
ノイズキャンセリング機能はかなり優秀です。BOSEやソニーのノイズキャンセリングヘッドホンでは遮音値 (音をさえぎる能力を表わす目安)が最大31~38dBであるのに対し、Mu6 Space2では40dBと有名どころのハイエンドモデルを上回っています。
実際に音楽を聴かずにノイズキャンセルだけを試したところ、まるで図書館のなかにいるかのように静かでした。完全に無音というわけではありませんが、環境音が大きくカットされています。Mu6 Space2を外したときの音と比べると、いつもこんなにうるさい音のなかにいたのかとビックリするほどです。
また個人的にはホワイトノイズ (無音時に聞こえる「サーッ」という音)が聞こえない点にも驚きました。ノイズキャンセリングヘッドホンにホワイトノイズは付きものだと思っていたのですが、Mu6 Space2ではまったく感じません。
ノイズキャンセルが有効でも、まったくの無音というわけではありません。キーボードのタイプ音や人の声など、わずかに聞こえる音もあります。特に高音域の音はあまり遮断されないようです。とは言え、ノイズキャンセルの効果は抜群。静かな環境で作業したい人、余計な雑音なしで音楽に集中したい人に向いています。
お手頃価格でもハイエンド機並みの性能
しばらくのあいだMu6 Space2を実際に使ってみたわけですが、個人的にはノイズキャンセル性能がとても気に入りました。遮音効果が抜群であることに加え、ホワイトノイズがほとんど気にならない点が素晴らしいと思います。音楽視聴用よりも、ノイズキャンセルで作業に集中するために使っている感じですね。
最近は新型コロナウイルスの影響で、自宅で作業する人が増えています。しかし自宅内外の音が気になって、作業に集中できない人も多いのではないでしょうか。
そんな人にこそ、Mu6 Space2を始めとするノイズキャンセリングヘッドホンがおすすめです。ノイズキャンセルによって、音のストレスが減ることは間違いありません。テレワーク環境で仕事をしている人は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
※2020年4月15日時点、価格は変更される場合があります