ポイント
- 驚くほどコンパクト
- ビックリするほど安い
- SSDを追加可能
CHUWI LarkBoxのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Celeron J4115 |
メモリー | LPDDR4 6GB ※オンボード |
ストレージ | 128GB eMMC |
グラフィックス | UHD 600 |
サイズ | 幅61mm 奥行き61mm 高さ43mm |
重量 | 127g |
※2020年9月14日時点。構成は変更される場合があります
フォームファクター | ※独自仕様 |
---|---|
SATAポート | - |
M.2スロット | 1 (ストレージ用) |
光学ドライブ | - |
ドライブベイ | - |
拡張スロット | - |
有線LAN | - |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
USB3.1 | - |
USB3.0 | 2 |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1 (給電のみ) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | microSD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
DVI | - |
シリアルポート | - |
PS/2 | - |
付属品 | 電源アダプター、VESAブラケットなど |
オフィス | なし |
この記事ではメーカーからご提供いただいた実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
この記事の目次
- ▶ スペック
- ▶ 本体の外観
- ▶ 分解方法とパーツ交換について
- ▶ ベンチマーク結果
- ▶ まとめ
CHUWI LarkBox
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※当初セール品はCPUが「Celeron J4125にアップグレード」と表記しておりましたが、セール品は従来と同じCeleron J4115でした。訂正してお詫び申し上げます
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本体の外観
パッケージ
CHUWI LarkBoxはとても小さなミニPCだけあって、パッケージもシンプルかつコンパクトです。電源アダプターや取り付けブラケットなどは同梱されていますが、映像出力ケーブルなどは用意されていない点に注意してください。
サイズと大きさ
CHUWI LarkBoxの特徴は、とにかく本体が小さい点です。設置面積は6.1cm四方で、高さは4.2cm。子供の手のひらに乗るほど小さく、実物を目の前にするとビックリすることでしょう。デスクトップPCと言われても、思わず「ホントに?」と疑いたくなるほどの大きさです。
インターフェース類
周辺機器接続用の端子類は、それほど多くはありません。しかし本体の小ささを考えれば、ある程度少ないのは仕方がないでしょう。最近はワイヤレス機器が充実しているので、ワイヤレスで利用できる部分は無線化することをおすすめします。
注意していただきたいのは電源コネクターはあくまでもType-C型であって、USB Type-Cではない点です。USB PD機器からの給電や映像出力、データ通信などには対応していません。
設置・取り付けについて
CHUWI LarkBoxはデスクトップPCで、利用にはディスプレイとキーボード、マウスが必要です。CHUWI LarkBox本体には付いていないので、あらかじめ用意してください。
外部ディスプレイは一般的なHDMI対応であれば問題なく利用できます。基本的に映像出力は1系統のみですが、USB to HDMI変換アダプターなどを利用すればマルチディスプレイでも利用できるでしょう。
モバイルディスプレイを利用すれば、デスクトップ環境をコンパクトにまとめられます。ディスプレイの電源をPCのUSB端子から取れるなら、コンセントはひとつだけでOK。軽量な機器を揃えればデスクトップ環境を持ち歩いたり、使わないときは収納したりできます。
付属のブラケットを使えば、VESA75/100マウント対応ディスプレイの背面に設置できます。PCが直接眼に入らないので、作業環境をスッキリとまとめることが可能です。
分解方法とパーツ交換について
CHUWI LarkBoxは、SATA接続のM.2 SSD (Type 2242)を追加できます。最大容量は2TBまで。本体内蔵のeMMCよりもSATA接続SSDのほうが高速なので、ストレージを追加して使うのもいいでしょう。ただしメモリーはオンボードで増設には対応していません。また拡張ボードなどにも非対応です。
CHUWI LarkBoxのベンチマーク結果
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などの要因で大きく変わることがあります
ストレージ性能
ストレージは128GBのeMMCです。SSDには速度の面で劣るものの、HDDよりも高速でウィンドウズのレスポンスも悪くありません。容量も多くはありませんが、ライトな利用であれば十分でしょう。使っていて容量が足りなくなったら、microSDカード (最大128GBまで対応)やM.2 SSD (前述)の追加をおすすめします。
CPU性能
CHUWI LarkBoxで使われているCeleron J4115は、処理性能よりも省電力性能や価格の安さを重視したデスクトップPC向けCPUです。CHUWI LarkBoxも税込1万円台後半から2万円前後と安いだけあって、ほかのデスクトップPCと比べるとパフォーマンスは控えめです。ただしノートPCで使われている最弱クラスのCPUよりは、ベンチマークスコアで上回っています。
デスクトップPC向けCPUとの性能比較
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i5-10400 |
12817
|
Ryzen 5 3400G |
9383
|
Core i3-9100 |
8784
|
Ryzen 3 3200G |
7643
|
Pentium G5400 |
4969
|
Celeron G4930 |
3377
|
LarkBox (Celeron J4115) |
2687
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ノートPC向けCPUとの性能比較
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Ryzen 5 4500U |
12892
|
Core i5-1035G1 |
9667
|
Core i5-10210U |
9584
|
Ryzen 3 4300U |
9154
|
Ryzen 5 3500U |
8398
|
Core i3-10110U |
5553
|
Athlon Silver 3050U |
3851
|
Celeron N4120 |
2771
|
LarkBox (Celeron J4115) |
2687
|
Celeron N4020 |
1658
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のUHD Graphics 600が使われます。パフォーマンスはかなり低め、ゲームやクリエイター向けソフトでの効果は期待できません。とは言え、ネットや動画視聴、文章作成など軽めの作業中心であれば、気にする必要はないでしょう。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8893
|
Vega 8 (Ryzen 3) |
2178
|
UHD 630 (Core i7) |
1298
|
UHD 630 (Core i5) |
1102
|
LarkBox (UHD 600) |
457
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCとしての汎用性
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
4541 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
2845 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
1063 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。CHUWI LarkBoxでは一般利用のテストのみ、なんとか目標値をクリアーできました。正直なところテストをひとつもクリアーできないだろうと思っていたので、この結果は意外です。
スコアの詳細を見ると、ビジネス利用ではサイズの大きいファイルの読み込みや、CPUを駆使するような高度な処理で時間がかかっていました。ごく簡単な作業であれば、問題なく行なえるでしょう。ただし3Dや画像、動画編集などの作業ではすべての処理でかなりの時間がかかっていました。重すぎる処理は避けたほうが無難です。
駆動音について
軽めの作業中でもときおり、ファンの回転音がハッキリと聞こえることがあります。重めの処理だと低い音吐が鳴り続けました。確実に聞こえるのですが、耳障りに感じるほどではないと思います。
駆動音の計測結果
電源オフ | 37.5dBA | - |
---|---|---|
待機時 | 37.8BA | ほぼ無音 |
軽作業時 | 42.9dBA | 短い時間「ブーン」という低い回転音が聞こえる |
高負荷時 | 45.6dBA | 回転音が連続して聞こえる。うるさいわけではなく、ほかの音が聞こえていたらあまり気にならない |
ただし、高負荷時にはかなり高い熱が生じています。キーボードで文章を入力していると、指先で熱を感じられるほどでした。Ryzen 7の高いパフォーマンスが影響しているのかもしれません。
4K動画の視聴について
CHUWI LarkBoxは、4K視聴が可能なPCとしては世界最小であることが特徴です。そこで実際にYouTubeで4K動画を再生してみました。
ブラウザー (Microsoft Edge)を起動するのに数秒程度かかり、検索からYouTubeのトップ画面が表示されるまでに10秒程度、動画の検索に5秒程度、4K動画が再生されるまでに8~9秒程度、合計で30秒程度かかります。速くはないのですが、ガマンできる範囲です。
動画の再生が始まればコマ落ちはありません。ただしネットの回線や無線の電波状況によっては動画が一時的にストップする場合があります。これはPC側が原因ではなく、回線速度によるものです。
また写真を開くまでの時間を計測したところ、フルHDのJPEG画像であれば1~2秒程度で表示されました。150万画素のJPEG画像では3~4秒程度です。最近のデジカメやスマホで撮影した写真では、開くのに少し時間がかかると思われます。
スマホ代わりの軽作業PCとしてアリ
よかった点
なによりも本体が超小さい点は大きなメリットです。設置に場所を取らず、収納や持ち歩きも可能。パフォーマンスは控えめですが、本体が小さいぶんさまざまなシーンで利用できそうです。スティックPCであればもっと小さいのですが、USB機器が使えません。CHUWI LarkBoxならフルサイズのUSB端子を装備しているので、外付けHDDやUSBメモリーなども利用できます。意外に汎用性が高い点がポイントです。
気になる点
CPU性能が低く、なにか作業を行なうたびにワンテンポ間が空く点が気になります。とは言え、値段の安さを考えれば仕方がないでしょう。同価格帯のノートPCよりはレスポンスがよく、使えないというほどではありません。
たとえばメールの返信やちょっとした調べ物、あるいはYouTubeの視聴などには普通に利用できます。スマホではやりにくい作業をリビングの大型TVで行なう、といった使い方向きです。ネットワーク非対応のTVで4K動画をストリーミング再生したり、撮影した写真や動画を再生するのもアリ。スマホ以上PC未満のお気楽デバイスとして使うのが良さそうです。
CHUWI LarkBox
9/15から2日間限定キャンペーン開催!
AliExpressのCHUWI公式ストアにて、9/15と9/16の2日間限定で特別セールが開催されます。LarkBoxの価格は169.99ドル (1万8000円程度)で、しかもCPUがCeleron J4115からCeleron J4125へアップグレード。この機会をお見逃しなく!
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