ポイント
- 8コアCPU&RTX 2060搭載
- コンパクトでスリムな本体
- パーツカスタマイズ対応
raytrek R5のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 (60Hz) |
CPU | Core i7-10875H |
メモリー | 16GB |
SSD | 1TB |
HDD | なし |
グラフィックス | RTX 2060 |
LTE | 非対応 |
堅牢性テスト | - |
色域 | sRGBカバー率 約99% Adobe RGBカバー率 約76% |
幅×奥行き | 359.8×243mm |
厚さ | 19.9mm |
重量 | 約1.85kg |
バッテリー | 約3.8時間 |
※2020年11月12日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | グレー |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | ※表記なし (IPS相当) |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | あり (3列) |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5 |
USB3.2 | 2 (Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 1 |
USB Type-C | 1 |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | 2 (Mini) |
Webカメラ | HD (92万画素) |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | なし ※オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶まとめ
※2020年11月12日時点
デザインと使いやすさ
シャープな印象の外観
raytrek R5はクリエイター向けノートPCだけあって、野暮ったさを(あまり)感じないスタイリッシュな印象です。本体カラーはメタリックなダークグレーで、天板とパームレストはアルミ製。高性能パーツを搭載しているわりには、細身で軽くシュッとしています。
スタンダードな15.6インチのフルHD
ディスプレイのサイズは15.6インチです。解像度は1920×1080ドットで、このタイプとしてはスタンダードなスペック。ディスプレイの表面は非光沢のノングレアで、眼精疲労の原因と言われる映り込みが抑えられていました。長時間の作業にも適したディスプレイです。
英字配列をベースにしたクセのあるキーボード
キーボードは、バックライト対応の日本語仕様です。テンキーに対応していますが、一般的な4列構成ではなく3列構成である点に注意してください。また一般的な日本語のJIS配列ではなく、英字配列がベースにされています。キー配列がかなり特殊なので、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
インターフェースは十分な構成
周辺機器接続用のインターフェース類は、USB端子が合計4ポートでうち1ポートがType-C。映像出力がHDMI 2.0とMini DisplayPort 1.2×2、あとはSDカードスロットやヘッドホン出力/マイク入力などが用意されています。USB Type-Cはデータ通信のみで、充電や映像出力には対応していませんでした。クリエイティブ用途であれば、十分な構成と言っていいでしょう。
Type-C端子の機能
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | × |
USB PD 45W充電 | × |
USB PD 65W充電 | × |
USB PD 100W充電 | × |
映像出力 | × |
ベンチマーク結果
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
raytrek R5ではCPUとして第10世代で8コア16スレッドのCore i7-10875Hが使われています。ゲーミング / クリエイター向けノートPCで使われているCPUのなかでは、Core i9に次ぐハイエンドCPUです。CPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、非常に優れた結果が出ました。このパフォーマンスであれば、動画編集や3D制作などの重い処理でも比較的快適に行なえるでしょう。ただし高い負荷がかかっている状態やファンを最大出力で動作させる「ターボモード」時は排気音がかなり大きく聞こえました。
CPUの性能差 (マルチコア性能)
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Ryzen 7 4800H |
4266
|
raytrek R5 (Core i7-10875H) |
3988
|
Core i9-10885H |
3504
|
Ryzen 5 4600H |
3309
|
Core i7-10875H |
3293
|
Core i7-10750H |
2861
|
Core i7-9750H |
2684
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、GeForce RTX 2060が使われています。NVIDIA製GPUのなかではミドルレンジ (中位)クラスで、ハイエンドからエントリーの中間あたりの性能です。グラフィックス性能を計測するベンチマークテストでも、高いスコアが出ました。3D制作や動画編集、画像処理などでの高い効果を期待できます。
GPUの性能差
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2080 |
23762
|
RTX 2080 Max-Q |
20066
|
RTX 2070 |
20037
|
RTX 2070 SUPER Max-Q |
18723
|
RTX 2070 Max-Q |
17839
|
RX 5600M |
15718
|
raytrek R5 (RTX 2060) |
15534
|
RTX 2060 |
15459
|
GTX 1660 Ti |
14472
|
RTX 2060 Max-Q |
14275
|
RX 5500M |
13021
|
GTX 1650 Ti |
10122
|
GTX 1650 |
8589
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
PCを使った作業の快適さ
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100
9810 |
Productivity (ビジネス利用) |
4500
7569 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
7336 |
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、すべてのテストで快適に使えるとされる目安をクリアーしました。普通の利用であれば問題なく使えるはずです。
ストレージのアクセス速度
ストレージには、1TBの大容量SSDが使われています。試用機ではPHISONエレクトロニクスのPS5012-E12Sが使われていました。公称値ではシーケンシャルリードが3400MB/秒でシーケンシャルライトが3100MB/秒。実際のアクセス速度は若干下回っていますが、サーマルスロットリングによる影響は少ないと思われます。
バッテリー駆動時間
バッテリーの駆動時間は、公称値で3.8時間とされています。ただしこれは電力消費量を抑えた状態での結果。実際の駆動時間はもっと短くなるはずです。
そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、2時間58分でバッテリー残量が3%に達し休止状態へ移行しました。非常に短いのですが、高性能なCPU / GPUを搭載しているので仕方がありません。電源に接続した状態で利用してください。
バッテリー駆動時間の計測結果
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | 3.8時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 2時間58分時間 |
50%充電までにかかった時間 | - | 50分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間4分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
8コアCPU&RTX2060搭載のハイパワーノートPC
よかった点
CPUが非常に高性能である点がポイント。処理の重い作業を行なうクリエイティブな用途では、非常に重要な要素です。高性能パーツを詰め込んでいるにも関わらず、本体がコンパクトな点も魅力です。
気になる点
キー配列がかなり特殊である点が気になりました。マウスとショートカットキー主体の操作であれば問題ないかもしれませんが、長文やプログラムを書くには向いていないと思います。
※2020年11月12日時点
*
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