日本HPの「Star Wars Special Edition Notebook」は、映画「スター・ウォーズ(Star Wars)」をモチーフにした15.6型ノートパソコンです。ファンなら思わずニンマリしてしまうようなこだわりが「これでもか!」というくらい随所に散りばめられています。今回は「Star Wars Special Edition Notebook」のイベント展示機を使って、要注目のこだわりポイントを紹介します。
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If you only knew the power of the dark side.(暗黒面のパワーはすばらしいぞ)
12月18日に「スター・ウォーズ フォースの覚醒」が劇場公開されることもあって、いまはスター・ウォーズがちょっとしたブームになっています。すでにご存知だとは思いますが、スター・ウォーズは銀河を守る「ジェダイ」で構成された「ライトサイド」と、「シス」と呼ばれる悪の信奉者たち「ダークサイド」との戦いを描いた物語です。ジェダイとシスはお互い目には見えない神秘の力「フォース」を操り、敵と戦います。
さて今回紹介する「Star Wars Special Edition Notebook」は、スター・ウォーズのダークサイドをモチーフとしています。つまり、悪役がテーマのモデルです。スター・ウォーズをご存知ない方なら「なぜ悪者をテーマにするの?」と思うかもしれませんが、スター・ウォーズの世界ではダークサイドのほうが圧倒的にスタイリッシュなので仕方がありません。本体にヨーダやチューバッカがプリントされていても、物欲はピクリともしませんよね? つまり、そういうことです。
「Star Wars Special Edition Notebook」は、限定1000台のみ販売されます。この1000台という数字は、日本HPの直営サイト「HP Directplus」での直販と、家電量販店での販売台数を合計したもの。都市部の大手ショップなら入手できるかもしれませんが、地方のショップでは店頭に並ばない可能性もあります。確実に手に入れたい人は、直販サイト「HP Directplus」を利用するといいでしょう。
She may not look like much, but she’s got it where it counts, kid.(外見はボロだが中身で勝負だぜ!)
それでは、「Star Wars Special Edition Notebook」の外観面を見てみましょう。ハン・ソロがミレニアム・ファルコン号について語ったのセリフのように「ボロ」というわけではありませんが、天板部分には「バトル・ダメージパターン」と呼ばれる模様が描かれおり、激しい戦いを彷彿とさせます。
実物を目の前にしてみると、このバトル・ダメージパターンが非常にリアルに感じます。実際にはサラサラとしたマット加工ボディにキズ模様がプリントされているのですが、どう見ても落としたりこすってできたキズにしか見えません。繰り返しますが、これはダークサイドを激しさを表わしたデザインで、本当にキズが付いているわけではありません。購入したらとりあえず、家族には説明しておくことをおすすめします。
パームレスト部分にも、バトル・ダメージパターンがプリントされています。こちらも基本的には非光沢なマット仕上げですが、天板よりもややツヤがありました。ガンメタリックのような色合いもあって、まるで兵器のような無骨さを感じさせます。キーボードバックライトの色は鮮烈な赤で、これはシスのライトセーバーを意識しているとのこと。
Use the force. Feel it.(フォースを使え。感じるのだ)
インターフェースとしては、周辺機器接続用にUSB3.0端子×2とUSB2.0端子×1、映像出力用にHDMI端子、デジカメなどのメモリーカードを読み込み可能なSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、有線LAN端子、ヘッドホン出力などが用意されています。スタンダードなノートパソコンとしては十分な構成です。また光学ドライブとして、DVDの読み込みと書き込みに対応したDVDスーパーマルチドライブが用意されています。
無線機能としては、IEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANと、Bluetooth 4.0に対応しています。液晶ディスプレイ上部にあるWebカメラは、有効画素数約92万画素。ビデオチャットには十分な解像度です。
液晶ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1920×1080ドット。解像度が高いので1画面あたりの情報量が多く、文字や写真が精細に映し出されます。色合いは多少青みがかった印象を受けましたが、気になるレベルではありませんでした。どうしても気になる人は、コントロールパネルから色みを変更するといいでしょう。
キーボードはテンキーありの全105キーで、標準的な日本語配列を採用しています。キーピッチ(キーの大きさを表わす指針)は18.7mmで、十分な大きさが確保されています。キーストロークは約1.5mmと標準的な深さ。軽いクリック感があり、軽快にタイプできました。使用感は標準的ですが、数値入力に便利なテンキーが付いている点が高く評価できます。
本体デザインはかなり斬新ですが、液晶ディスプレイやインターフェース、キーボードの作りなどについては標準的に感じました。使い勝手については奇をてらうことなく、ある程度の使いやすさが確保されているとも言えます。
Unlimited power!(無限のパワーを食らえ!)
続いて、「Star Wars Special Edition Notebook」の構成パーツを見てみましょう。CPUはSkywalker Skylakeこと第6世代のCore i5-6200U(2.3GHz)が使われています。メモリーは8GBで、ストレージは1TB HDDの構成です。Core i5-6200Uはとりたてて高性能というわけではありませんが、日常的な作業には十分なパワーを持っています。
グラフィックス機能としては、NVIDIA GeForce 940M(2GB)を搭載しています。過去に当サイトでレビューした「HP Pavilion 15-ab000 パフォーマンスモデル」でも同じGPUを搭載しており、そのベンチマーク結果を見ると国内向けの3Dゲームなら比較的問題なくプレーできそうな性能です。
「HP Pavilion 15-ab000 パフォーマンスモデル」はCPUにCore i7-5500U(2.40GHz)を搭載しており、CPUの性能としてはCore i5-6200Uよりもやや高めです。「Star Wars Special Edition Notebook」では上記の3Dゲーム系ベンチマークよりもやや低めの結果となることが予想されますが、大きく変わるわけではありません。画質や解像度を調整することで、ストレスなく楽しめるでしょう。
Remember, the Force will be with you, always.(フォースは君とともにあるのだ。いかなる時も)
「Star Wars Special Edition Notebook」には、特別版ならではのスペシャルコンテンツが収録されています。まずサウンドとしては、R2-D2やライトセーバーの音などWindowsの通知音として使える効果音集が8種類。画像としては346枚の壁紙画像が収録されているほか、初期三部作のコンセプトアートやストーリーボード、舞台裏を撮影した秘蔵写真など全651枚。さらに各話のトレーラームービー(MP4ファイル)などがHDD内に収められています。
ユニークなのは、スター・ウォーズで使われている英字フォント「オーラベッシュ」が用意されている点。英数字での利用に限りますが、オリジナルのロゴを作ったり、印刷して利用することが可能です。
細かい部分ですが、ごみ箱アイコンがデス・スター仕様になっています。ごみ箱が空の状態だと建造中で、ファイルが入ると完成した姿になります。
そのほか「R2-D2」アプリでは、R2-D2の頭部をクリックするとレイア姫のホロ・メッセージが再生されます。例の「Help me, Obi-Wan Kenobi. You’re my only hope.(助けて、オビ=ワン・ケノービ。あなただけが頼りです)」というセリフの映像ですね。そのほかR2-D2の胴体部分をクリックするとなにか資料げな書類が表示されます。この「R2-D2」アプリの機能はこれだけ。あくまでも雰囲気を楽しむものということで。
最後はなんだかアレゲな感じもしますが、サウンドと画像の資料はスゴイです。公式なデータがこれだけ収録されることは、なかなかないのではないでしょうか。データ集だけでも入手する価値はあるカモ!
May the Force be with you.(フォースと共にあれ)
今回は「Star Wars Special Edition Notebook」の展示機を使って本体のデザインやインターフェース、収録コンテンツなどをレビューしました。パソコンとしては比較的スタンダードですが、デザインや収録コンテンツがかなり尖っています。まさにマニア好みの商品ですね。
日本HPの直販サイト「HP Directplus」での直販価格は11万9800円で、同クラスのモデルと比べるとコスト的に特別高いわけではありません。むしろ際立った本体デザインや特別コンテンツを収録していることを考えれば、コストパフォーマンスは高いと言えるのではないでしょうか。コレクターならぜひ未開封で保管しましょう(白目)。
ということで、「Star Wars Special Edition Notebook」を使って、素敵なSWライフをぜひ!
MTFBWY!