REALFORCE R4に専用のキースペーサー(2mm)を装着して1ヵ月使った感想をまとめました。速度向上の実態や打鍵感の変化、想定外のメリットなど、使ってみてわかったことをレポートします。
今回の使用機材

REALFORCE 東プレ アクセサリー キースペーサー R3キーボード R3Sキーボード用 日本語配列 2mmセット M0402J
今回購入&使用したのは、REALFORCE R3/R3S用の2mmセット「M0402J」です。現行モデルREALFORCE R4向けではないのですが、筆者の所有するR4でも問題なく使えています。ただし、あくまで自己責任の範囲である点はご了承ください。
キースペーサーは、キーボード本体とキーキャップのあいだに挟む緩衝材です。これを利用することでキーストロークの戻りが早くなり、より素早いキー入力を実現できると言われています。

キースペーサー(2mm)
購入価格は1540円(2026年2月2日)ですが、現在は多くのショップで売り切れています。これから購入するなら2mmと3mmがセットの「R4 / R3 / R3S キースペーサーセット」(約2000円前後)を購入するといいでしょう。
取り付け作業について
キースペーサーの装着自体は簡単です。キーキャップをすべて引き抜いて、シートを敷いて、キーキャップを戻すだけ。
ただし「簡単」と「手間がかからない」は別の話で、キーキャップを全部抜く作業はそこそこ面倒です。付属のキーキャッププラーを使って、ひとつずつ引き抜いていく地道な作業を行ないます。

R2mmのシートと付属のキーキャッププラー
実は少し前にRC1用のキーキャップ交換のためにキーキャップを全部抜いたばかりで、完全に二度手間になりました。もしキーキャップ交換とキースペーサーの導入をどちらも考えているなら、まとめてやってしまうことを強くおすすめします。

REALFORCE R4(キーキャップ交換済み)とスペーサーシート

メインのキーキャップを全部抜きます

スペーサーを置いた状態

もう一度キーキャップを取り付けて作業完了
1ヵ月使った打鍵感の変化
2mmのスペーサーでストロークは1mm減少
キーストローク4mmのR4に2mmのスペーサーを入れたら、キーストロークは2mmになるだろうと思っていましたが、そうではありませんでした。公式サイトによると、「キーストロークの深さが 2mm(キースペーサー 3mm 厚 設置時)、3mm(キースペーサー 2mm 厚 設置時)」とのこと。つまり2mmのスペーサーを使っても、キーストロークは4mm→3mmに変わるだけです。
「スコスコ」から「ストスト」へ
差が1mmだけでも、タイプ感はだいぶ変わります。装着前は「スコスコ」と入力の終盤で抜けるようなタイプ感だったのに対して、装着後は「ストスト」と途中で無理矢理止まるような感触に変わりました。ストロークが浅くなったことで、キーを押し込む感覚が短く切り詰められたようなイメージです。

キーストロークが浅くなり、スコッと抜けるような感覚が途中で止まるような印象に変わりました
底打ち感の変化
底打ちの感触も変わりました。スペーサーなしで打ち抜くとやや固めの底打ち感があるのですが、押し込むにつれて徐々に減速していくような「じわっと止まる」感覚があるのであまり気になりません。
しかしスペーサーを入れると、「スッと押していたら途中で急に止まる」感覚に変わります。ストロークが短くなったぶん、減速する区間が短くなって、いきなり底に到達するような感触とでも言うのでしょうか。底打ち時の衝撃自体はスペーサーのクッション効果で和らいでいるのであまり気にならないものの、やはり以前とは感触が違います。
指のひっかかりが減った
以前はキーを深く押し込んでいる最中に指の戻りが中途半端なまま次のキーへ運指してしまい、キーの側面にひっかかることがたびたびありました。スペーサー導入後、この現象がほとんどなくなっています。ひっかかりについては、加齢が原因で指の力や器用さが落ちてきたのかもしれません。しかしスペーサーを入れることで指の上下の移動距離が減り、結果としてひっかかりが解消されたように感じます。
タイピング速度の向上には疑問
公式サイトによるとキースペーサーの導入でタイピング速度の向上を期待できるとのことでしたが、私にとっては正直なところ実感はありません。
試しにAIに効果をざっくりと計算してもらったところ、仮に200文字/分入力するとしても、キーストローク短縮による速度向上は全体の1〜3%程度、時間にして1分間に0.5~1秒程度とのことでした。もしかすると私よりはるか上の超上級者なら体感できるかもしれませんが、個人的にはいつもと変わらない速度です。
耳障りな音は減ったかも?
タイプ時の音質は確実に変わっています。スペーサーによってタイプ音はやや高めに変わる一方で、標準時に聞こえていたややカサついた高い音が聞こえなくなり、耳障りは良くなりました。
音が静かになったというよりは、うるさく感じなくなったと表現するほうが正確かもしれません。先述の「スコスコ」から「ストスト」への変化とも関連していて、音の響き方の質が変わった印象です。
ちょっと疲れにくくなったかも?
これはタイピング速度の計算時にAIに指摘されて「なんとなくそうかもな~」ぐらいに感じていることですが、スペーサーを入れてストロークが浅くなったことで、疲れにくくなった感じがちょっぴりあります。理屈としては確かにあり得ることで、指の上げ下ろしの面でも指への負担の面でも効果は期待できそうです。ただすごく効果があったわけではなく、本当に「言われて見ればそうかも~」くらいでしかありません。
なんとなく試したら案外良かった
実はこのスペーサーの導入に関しては、なんとなく買ってみただけのものでした。REALFORCE R4にストレスを感じていたわけではなく、単に「これってどうなんだろう」と思って使ってみただけです。
設置してスグのころは、ストローク感に戸惑いがありました。1ヵ月経った時点で違和感はだいぶ薄れてきてはいますが、完全に消えてはいません。なので、元に戻しちゃおうかなと思ったことは何度もあります。
しかし1ヵ月使ってみたいま、これまでは気付かなかった不調――指のひっかかりと疲労――が改善された気がします。結果的に、試してみたのは悪くはなかったのかなという感じです。
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