ノートPCの画面に、光や背景が映って気になったことはありませんか? これは「映り込み」と呼ばれる現象で、光沢(グレア)タイプの液晶ディスプレイでよく見られます。
映り込みは眼精疲労や集中力低下の原因になると言われています。そのため映り込みのある画面は、長時間の作業には向いていません。光沢タイプは映像が色鮮やかに見えるため動画や写真を楽しむのには適していますが、文字を長時間見続ける作業には映り込みが生じない非光沢(ノングレア)タイプがおすすめです。
しかし光沢タイプの液晶ディスプレイでも、反射防止タイプの画面保護フィルム(シート)を使うことで映り込みをある程度抑えることができます。欲しいノートPCが光沢タイプだった、あるいは気にせずノートPCを買ったら光沢タイプだったという方は、試してみてはいかがでしょうか?
そこで今回は光沢タイプの液晶ディスプレイに反射防止フィルムを貼ることで、映り込みをどれだけ抑えられるのかを検証しました。映り込みでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
エレコム製反射防止フィルムを試す
今回の検証のために、エレコム製の液晶保護フィルム 反射防止タイプを購入しました。11.6インチサイズのノートPC用ですので、サイズは「11.6Wインチ(16:9)」です。サイズはノートPCによって変わるので、購入前に所有しているノートPCの画面サイズを確認してください。「11.6Wインチ」と「11.6インチ(型)」は同じですので、気にする必要はありません。
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※アマゾンの販売ページでは11.6インチ以外のサイズも選べます
今回購入したエレコムのフィルムには、貼り付け作業用のヘラが付いていました。他社製品に付いているかはわかりませんが、ヘラがあるとフィルムと画面のあいだに生じる気泡を手軽に消せるので便利です。
画面に貼り付ける前に、まずはサイズが合っているかを確認します。
フィルムを貼る前に、液晶ディスプレイを拭いて汚れやホコリを取り除きます。ホコリが残っているとその部分に気泡が生じるので、しっかり掃除してください。ちなみに筆者は最後の仕上げにエアダスターを使っています。パソコンやキーボードの掃除にも使えるので、用意しておくとなにかと便利です。
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フィルムと画面のあいだに気泡ができないよう、注意しながら貼り付けます。フチの気泡はあとでヘラで消せますが内部の気泡は消しにくいので、内部を優先しながら作業を行なってください。
事前にサイズや位置を確認したり注意しながら作業したにもかかわらず、角が浮いてしまいました(涙)。
映り込みはどれくらい目立たなくなるのか?
反射防止タイプの液晶保護フィルムを貼ったことで、確かに映り込みは目立たなくなりました。
ただし映り込みがまったくなくなったわけではありません。強い光を当てると、輪郭がぼんやりとわかります。非光沢(ノングレア)というよりも、半光沢(ハーフグレア)という感じです。
ちなみにフィルムなしの非光沢タイプでは、光の輪郭があまりわかりません。
完全な非光沢画面に比べると映り込みがやや残っていますが、フィルムなしの状態よりも映り込みのギラギラ感はかなり抑えられています。おそらく映像の鮮やかさをある程度残すために、半光沢仕上げなのでしょう。今回使用したフィルムでは映り込みはやや残っているものの光沢を抑えすぎると画面がボヤケてしまうこともあるので、映像の見やすさを考えればこれぐらいがちょうどいいのかもしれません。
サンワサプライ製反射防止フィルムを試す
エレコム製の液晶保護シートが非光沢というより半光沢だったので、他社製の反射防止液晶保護フィルムも使ってみました。使用したのはサンワサプライ製の液晶保護フィルム「LCD-116W」です。
[wpap type=”detail” id=”B00340IA8W” title=”サンワサプライ 液晶保護フィルム11.6型ワイド LCD-116W”]
※アマゾンの販売ページでは11.6インチ以外のサイズも選べます
エレコム製のときと同様、気泡が貯まらないように注意しながら液晶ディスプレイに保護フィルムを貼り付けます。
貼り終わったあと画面に照明の光を当てたところ、純粋な非光沢レベルにまで映り込みが抑えられていました。
エレコム製の液晶保護シートと比べたところ、サンワサプライ製のほうが光沢が抑えられていました。
ただし明るさとコントラストについては、エレコム製フィルムのほうが優れています。
ただ色についてはサンワサプライ製のほうが若干自然で、TNパネル特有の青みが抑えられていました。今回使用したLCD-116Wは特にブルーライトカットを強調したフィルムではありませんが、眼への刺激はサンワサプライ製のほうが少なそうです。
視野角についてはエレコム製のほうが明るいぶん広く見えますが、大きく変わるほどではありませんでした。
映り込みが気になる人は保護フィルムを使おう
ということで、今回は2種類の液晶保護フィルムで光沢をどれだけ抑えられるのかを解説しました。反射防止タイプのフィルムを使えば確かに映り込みは抑えられますが、メーカーによって抑え具合がだいぶ変わります。画質重視ならエレコム製フィルムを、眼を保護するならサンワサプライ製フィルムを選ぶといいでしょう。映り込みが気になる方は、試してみてはいかがでしょうか?
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