日本ギガバイトのAORUS 15 (AORUS 15-XA)は、15.6インチの液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。240Hzの高リフレッシュレートに対応している点が特徴で、Core i7-9750H & GeForce RTX 2070搭載とスペックもパワフル。ヌルヌルの動きでゲームを楽しみたい人に向いています。
今回はメーカーからお借りしたAORUS 15 (AORUS 15-XA)の実機を使って、デザインや性能などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶ベンチマーク結果
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶まとめ
※2019年8月14日時点。現在の価格は公式サイトでご確認ください
※GPUとしてGTX 1660 TiやRTX 2060を搭載したモデルは、アマゾンで販売されています。
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AORUS 15-XAのスペック
画面サイズ | 15.6インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | Core i7-9750H |
メモリー | 16GB |
SSD | 512GB |
HDD | 2TB |
グラフィックス | RTX 2070 (8GB) |
幅×奥行き | 361×246mm |
厚さ | 24.4mm |
重量 | 最大2.4kg |
バッテリー | 62Wh |
※2019年8月14日時点。構成は変更される場合があります
リフレッシュレート | 240Hz |
---|---|
表面処理 | 非光沢 |
パネルの種類 | IGZO |
光学ドライブ | ー |
テンキー | あり |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 3 (Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen2) |
Thunderbolt 3 | ー |
メモリーカード | microSD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | ー |
DisplayPort | 2 (Mini + USB Type-C) |
Webカメラ | HD (92万画素相当) |
顔認証カメラ | ー |
指紋センサー | ー |
ベンチマーク結果
3Dグラフィックス性能
3D性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、RTX 2070の平均値をわずかに下回りましたが、ハイエンドモデルとしては十分な結果となりました。ミドルレンジのRTX 2060やGTX 1660 Tiに比べ、ベンチマークスコアで33~36%上回っています。この結果なら、重いゲームでも快適に楽しめそうです。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
RTX 2070 |
19807
|
RTX 2080 Max-Q |
19700
|
AORUS 15 (RTX 2070) |
19535
|
RTX 2070 Max-Q |
17147
|
GTX 1070 |
16999
|
GTX 1070 Max-Q |
15292
|
RTX 2060 |
14658
|
GTX 1660 Ti |
14300
|
GTX 1060 |
11442
|
GTX 1060 Max-Q |
11149
|
GTX 1650 |
9039
|
GTX 1050 Ti |
7594
|
GTX 1050 Ti Max-Q |
6603
|
GTX 1050 |
6008
|
UHD 630 |
1176
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ゲーム系ベンチマーク結果
個別タイトルごとのベンチマークテスト結果は以下のとおり。処理が重い重量級のゲームでも、最高画質でそこそこ快適に楽しめる結果が出ています。
FF15 (DX11) ※重量級
|
||
---|---|---|
1920×1080 (フルHD) | 高品質 | 7155(快適) |
標準品質 | 10112(とても快適) | |
軽量品質 | 12140(非常に快適) | |
FF14:漆黒のヴィランズ (DX11) ※中量級
|
||
フルHD | 最高品質 | 14096(非常に快適) ※107.46 FPS |
高品質 | 15785(非常に快適) ※133.59 FPS | |
標準品質 | 16864(非常に快適) ※147.16 FPS | |
アサシンクリード オデッセイ (DX11) ※重量級
|
||
フルHD | 最高 | 56 FPS (最低33 FPS) |
中 | 79 FPS (最低36 FPS) | |
低 | 88 FPS (最低32 FPS) |
※平均60FPS以上が快適に遊べる性能の目安
フォートナイト
フォートナイトを実際にプレーしてFPS (動きのなめらかさを表わす目安)を計測したところ、最高画質で97.31 FPSという結果でした。常時60 FPS以上が快適に遊べる目安なので、まったく問題ないパフォーマンスです。
フォートナイトFPS計測結果
画質 | 平均FPS | 最低FPS |
---|---|---|
エピック(最高画質) | 97.31 FPS | 81 FPS |
高 | 121.83 FPS | 85 FPS |
中 | 181.86 FPS | 140 FPS |
低(最低画質) | 227.43 FPS | 180 FPS |
PUBG
フォートナイトよりも処理が重いPUBGでは、最高画質で平均86.40 FPSでした。こちらも常時60 FPSを上回る優れた結果です。高リフレッシュレートのなめらか動きでゲームを楽しむのであれば、画質を少し落として高いFPSが出るようにしたほうがいいでしょう。
PUBG FPS計測結果
画質 | 平均FPS | 最低FPS |
---|---|---|
ウルトラ(最高画質) | 86.40 FPS | 75 FPS |
高 | 102.66 FPS | 87 FPS |
中 | 109.83 FPS | 81 FPS |
低 | 116.33 FPS | 81 FPS |
非常に低い(最低画質) | 122.21 FPS | 88 FPS |
CPU性能
CPUの性能を計測するベンチマークテストでは、ほぼCore i7-9750Hの平均値と同程度でした。ノートPC向けCPUとしてはトップクラスの性能で、非常に優秀な結果です。ゲームはもちろんのこと、動画編集や画像加工などの重い処理にも活用できます。
CPUの性能比較
CPU | CINEBENCH R20 CPUスコア |
---|---|
Core i7-9750H |
2669
|
AORUS 15 (Core i7-9750H) |
2663
|
Core i7-8750H |
2215
|
Core i5-9300H |
1947
|
Core i7-8565U |
1193
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
ストレージ性能
ストレージは512GB SSDと2TB HDDの構成です。SSDは超高速なPCIe 3.0 X4接続タイプで、アクセス速度は非常に高速。2TB HDDは標準的な速さです。
容量についてはSSD、HDDともに十分です。512GBもあれば大作ゲームを数本はインストールできますし、2TBのHDDにはかなりの本数を入れられます。ゲーム配信などでプレー動画を録画する場合でも、十分な余裕があるでしょう。
CPUの温度について
AORUS 15では標準収録のユーティリティーで、パフォーマンスの微調整を行なえます。またキーボード右上のキーを押すことで、空冷ファンを最大出力で稼働させることが可能です。
空冷ファンの強弱によってパフォーマンスがどのくらい変化するのかを検証しました。まず通常の状態でFF15ベンチを30分間実行しCPUクロックとCPU温度を計測したところ。平均クロックは3.63GHzでした。Core i7-9750Hの最大クロックが4.5GHz (1コア動作時)であることを考えると、それほど高いわけではありません。また平均温度は95℃とやや高めで、99℃に達する場面が何度かありました。
空冷ファンを最大出力で動作させた状態で同じテストを行なったところ、クロックはほんのわずかに上昇しました。また平均温度は3.4℃下がっています。熱が下るという点では多少の効果があるものの、パフォーマンスに関してはあまり影響がないようです。
PC本体への影響を考えるのなら熱は少しでも低いほうがいいわけで、その意味ではファンを最大出力で稼働させることに意味はあります。しかし最大出力時の音が非常に大きく、爆音と言ってもいいレベルでした。ゲーミングヘッドセットを着用しても、静かなシーンでは排気音が聞こえます。あまりにもうるさいため、通常モードでの利用をおすすめします。
駆動音の計測結果
電源オフ | 37.4dBA | - |
---|---|---|
待機中 | 46.2dBA | 排気音がけっこう大きい。静かな場所では音が気になる |
FF15ベンチ (通常) | 55BA | 排気音がかなり大きい。低音域の回転音もズッシリと響く |
FF15ベンチ (最大) | 62.5dBA | 音がとんでもなく大きい。夜に利用するのがためらわれるほど |
デザインと使いやすさ
LEDありでも派手さを抑えたデザイン
AORUS 15はゲーミングノートPCということもあり、各部にLEDイルミネーションによる装飾が施されています。しかしライティングは控えめで、いかにもな派手さはありません。また本体は15インチタイプとしてはとてもコンパクトです。
240Hzの超なめらかディスプレイ
液晶ディスプレイの大きさは15.6インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHDです。発色に優れるIGZOパネルが使われており、ゲーム画面や動画、写真などを自然な色合いで楽しめます。
リフレッシュレート (液晶ディスプレイの書き換え速度)は240Hzで、一般的なノートPC (60Hz)やテレビの4倍に相当します。実際にゲームをプレーするとわかるのですが、画面の動きが非常になめらかです。60Hzの動きはいつもテレビで違和感なく見ているはずなのですが、一度高リフレッシュレートを体験すると60Hzの動きが高速なパラパラマンガのように思えるほど。
ただ正直なところ、240Hzと120 / 144Hzの違いについては筆者にはわかりませんでした。60Hzと100Hz以上の違いはハッキリとわかるのですが、その先の違いは微妙な感じです。マウスを左右にブンブン振り回せすと確かに240Hzのほうが視界がなめらかに動くのがわかるのですが、普段のプレーで実感できるかどうかはプレーヤーの動体視力によると思います。
また240Hzの動きを体感するにはゲーム側で240 FPSぐらい出す必要があるのですが、いくらRTX 2070が高性能だとは言え、フルHDの高画質で240 FPS出すのは厳しいかなと思います。200 FPSオーバーとなると、画質をかなり落とすことになるでしょう。
キーボードは英字配列
AORUS 15のキーボードは、日本語配列ではなく英字配列です。ゲームにはあまり影響はありませんが、チャットや資料の作成などで文章を入力する際には、若干戸惑うことがあるかもしれません。英字配列のほうが使いやすいという人もいるので、チャレンジしてみるのもいいでしょう。
キーの同時押し認識数は、英数字キーのみで最大9キー程度でした。組み合わせによっては4~5キーまでしか認識されない場合があります。たとえばW+Aキーを押しているとQキーやTabキーが認識されないことがありました。一般的な操作であれば問題ないとは思いますが、ゲームによってはうまく操作できない場合があるかもしれません。そのような場合は、ゲームごとにキーコンフィグで割り当てを変更することをおすすめします。
キーピッチは19mmで、キーストロークは実測1.6mm程度でした。入力時に軸がややズレることがあり安定性に欠けるのですが、打ちづらくは感じません。クリック感はやや固めで、手応えはしっかり感じられます。
端子類は十分な構成
インターフェース類は十分な構成です。HDMIや有線LAN、電源コネクターなど抜き差しする機会が少ないものは背面に回されているため、本体の両サイドでケーブルがゴチャつくことがありません。
144Hz以上のなめらか画面でプレーしたい人に
ということで、今回はAORUS 15のレビューをお届けしました。
最大のポイントはなんと言っても、240Hzの高リフレッシュレートに対応している点です。最近は120 / 144Hz対応のゲーミングノートPCが増えてきましたが、さらになめらかな動きでプレーしたい人におすすめします。
ただしいくらハイエンド向けのRTX 2070を使っているとは言え、高画質で200 FPS以上を出すのは厳しいでしょう。そのため画質をある程度落とす必要があり、タイトルによっては画質がプレーに影響するかもしれません。たとえば処理の軽いOverwatchあたりなら大丈夫そうな感じでしょうか。そういう意味では競技系ゲームでトコトン上を目指したい人向けのモデルと言えるかもしれません。
※2019年8月14日時点。現在の価格は公式サイトでご確認ください
※GPUとしてGTX 1660 TiやRTX 2060を搭載したモデルは、アマゾンで販売されています。
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