「Blackview Tab 90 WiFi」は、エントリー(入門)クラスのAndroidタブレットです。価格は1万円台半ばと、タブレットとしては非常に安い点が特徴。そのぶんスペックは必要最低限的なところがあるものの、予算をなるべく抑えたい人に向いています。
主な特徴
OS | Android 14 | ディスプレイ | 10.29インチ 1280×800 |
---|---|---|---|
SoC(CPU) | Unisoc T606 | AnTuTuスコア | 238,578 ※v10 |
メモリー | 4G(+拡張8GB) | バッテリー | 8200mAh |
ストレージ | 128GB | 重さ | 550g |
この記事ではメーカー提供の実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
おことわり
このレビュー記事では、筆者購入機材を1週間程度試用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。あらかじめご了承ください。
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クーポンコード
FP7BPNO7
スペック
発売日 | 2024年8月 |
---|---|
OS | Android 14 |
ディスプレイ | 11インチ(正確には10.92インチ)、1280×800、IPS |
CPU | Unisoc T606 |
メモリー | 4GB(+8GB拡張) |
ストレージ | 128GB |
通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB Type-C×1、microSDカードスロット、ヘッドホン端子 |
カメラ | フロント:800万、リア:1300万 |
サイズ / 重量 | 幅256.9×奥行き168.5×高さ9.5mm / 540g |
バッテリー | 8200mAh |
技適マークについて
無線通信機器に必要な技適マークは、本体背面部にシールとして貼られています。
上記番号は「総務省電波利用ホームページ」の検索結果で「Tablet PC[TTablet]」として登録されていました。
関連リンク
パッケージ
外観
サイズと重量
ディスプレイ
カメラについて
インターフェース
ベンチマーク結果
AnTuTuベンチマーク v10
AnTuTuベンチマークは、スマホやタブレットの総合性能を計測するアプリです。Blackview Tab 90 WiFiでテストを行なったところ、総合スコアで「238,578」、GPU性能で「22,273」という結果が出ました。一般的に、普通に利用するには総合スコアが25~30万くらいは欲しいと言われており、Blackview Tab 90 WiFiではその目標値に届いていません。
ゲームをプレーするのにも、GPUスコアが10万以上は欲しいところ。しかしBlackview Tab 90 WiFiでは「22,273」とだいぶ足りません。人気のゲームアプリは多少遊べるかもしれませんが、基本的にごく軽いものだけを考えたほうがいいでしょう。
タブレットの性能差
機種 | AnTuTuベンチマークv10スコア |
---|---|
Fire HD 10 第11世代 |
140388
|
Vankyo MatrixPad P31 |
146320
|
Blackview Tab 90 WiFi |
238578
|
iPlay 50 mini Pro |
395997
|
※スコアは当サイト計測値、普通に使える目安は25~30万以上
Octane 2.0 Plus
「Octane 2.0 Plus」はJavaScriptベースで動作するベンチマークテストで、ブラウザーを使った作業の快適さを計測します。Blackview Tab 90 WiFiでテストを行なったところ、やはり控えめな結果となりました。とは言え、格安タイプであることを考えれば、ある程度は仕方がないと思います。
スマホ・タブレットの性能比較
機種 | Google Octane 2.0 Plus |
---|---|
Fire HD 10 第11世代 |
11276
112885 |
Blackview Tab 90 WiFi |
12651
127169
|
iPlay 50 mini Pro |
22757
169810 |
iPad Pro 11インチ(第2世代) ※2020年発売 |
43566
315612 |
Google Pixel 9 Pro XL |
60747
320336 |
※「O」はOctaneスコア、「M」はマルチコアスコア。スコアは当サイト計測値
Geekbench 6
CPU性能を計測する「Geekbench 6」については、他機種の結果が貯まってないため、今回はスクリーンショットだけ。
本体の熱について
AnTuTuベンチマーク実行中に背面の温度を計測したところ、42度前後を推移していました。手で触ると、ほんのり温かく感じる程度です。
考察とまとめ
1万円台ならYouTube用にアリ
Blackview Tab 90 WiFiの実売価格は、アマゾンや楽天で1万数千円程度。クーポンが出るとさらに安く買える場合もあります。タブレットとしては、非常に安いと考えていいでしょう。
ただしそのぶん、性能はほどほどです。アプリやWebページがサクサク使えるというわけではありません。実際に今回の検証でも、システムのレスポンスがやや遅く感じることがたびたびありました。そのような理由から、複雑な操作が必要な作業ではなく、ちょこっと操作をしたらあとはほったらかし的な使い方に向いています。たとえば動画視聴などなら、特に気になるほどでもないでしょう。
他社製の格安タブレットとしては、アマゾンのFireタブレットシリーズが挙げられます。しかしFireシリーズはCPU性能がさらに低く、汎用的な使い方には向いていません。またGoogle Playにも(標準では)対応していないため、その点でもBlackview Tab 90 WiFiのほうがメリットがあります。