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ドスパラの13.3インチモバイルノートPC「Altair F-13KR」がなかなかイイ感じです。どのあたりがイイのかというと、まず本体が非常に薄い! 実際に手に持ってみると、とてもスリムに感じます。
ゴム足(底面部にあるゴムの突起物)があるので設置時の高さは18.9mmなのですが、本体自体の高さは最厚部でわずか15.9mmしかありません。モバイルノートPCのなかでも、かなり薄い部類に入ります。
ボディがオールアルミで質感が高い点もポイント。見た目も手触りもよく、また頑丈に作られています。外観はまるでMacB○○k(伏せ字)のようです。
さらに指紋センサーも付いているので値段もそれなりに高いのかなーと思いきや、税込み&送料込みで11万円ちょっと。スペックはCPUが第8世代Core i5でメモリーが8GB、ストレージが256GB SSDとなかなかパワフルですので、かなりコスパの高いモデルじゃないですか?
ちょっと残念なのは、液晶ディスプレイが少し暗く感じる点です。発色はいいのですが、画面がわずかに暗いのでやや青みがかっているように見えます。パーツを調べてみたところIGZOパネルが使われているとのことなので、モノ自体は悪くないんですけどね。
あと、キーボードのキー配列にちょっと違和感を感じました。特にEnterキーの右側に特殊キーが縦に並んでいるので、慣れないうちは押し間違えてしまうことがあります。
あとは、キーボード右上にある電源ボタンです。このタイプの電源ボタンは長押しすることで作動することが多いのですが、Altair F-13KRは軽く押しただけでスリープ状態に移行してしまいました。誤操作で作業を中断させないためにも、電源オプションで電源ボタンの操作設定を行なう必要がありますね。
と、このようにAltair F-13KRは基本的にはなかなかイイ感じなのですが、ちょっと気になる部分もいくつかあります。ここから先はもうちょっと詳しくレビューしますので、しばらくお付き合いください。もうこれで十分わかった! という人は、公式サイトのほうもチェックすることをおすすめします。
この記事の目次
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- 1:Altair F-13KRのスペック
- 2:本体デザインについて
- 3:液晶ディスプレイについて
- 4:キーボードについて
- 5:インターフェースと拡張性
- 6:駆動時間や発熱、騒音について
- 7:ベンチマーク結果
- 8:クリエイティブ性能について
- 8:まとめ
※価格や構成は変更される場合があります
Altair F-13KRのスペック
OS | Windows 10 Home ※Proに変更可能 |
---|---|
CPU | Core i5-8250U |
メモリー | 8GB(最大32GB) |
ストレージ | 256GB M.2 SSD |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチ、1920×1080ドット、非光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB3.0×2、USB3.0(Type-C)×1、HDMI、microSDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティー | TPM 2.0、指紋センサー |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅316×奥行き217×高さ18.9mm/約1.19kg |
バッテリー | ※非公開 |
サポート | 1年間のメーカー保証 ※有料サポートあり |
※2018年8月8日時点。構成や価格は変更される場合があります
パーツカスタマイズ非対応
ドスパラのノートPCはCPUやストレージ、メモリー容量などを変えられる”パーツカスタマイズ”に対応している場合が多いのですが、Altair F-13KRに関してはカスタマイズに対応していません。
本体デザインについて
前述のとおり、ボディには質感と剛性(ねじれに対する強さ)に優れるアルミ素材が使われています。いわゆる削り出しのユニボディで、サンドブラスト加工とアルマイト処理を施したアルミ特有の仕上がり。カラーは明るいシルバーで、つや消しながらもメタリックな輝きが見られます。
接地面積は幅316×奥行き217mmです。A4用紙(幅297×奥行き210mm)よりも少し大きい程度でした。13.3インチタイプとしては標準的な大きさです。
重量は1.19kgで、13.3インチタイプとしては軽い部類に入ります。実際に持ってみるとわずかにズッシリ感がありますが、問題なく持ち歩ける重さです。
ノートPCの平均重量
画面サイズ | 平均重量 |
---|---|
11.6インチ | 1.126kg |
12.5インチ | 1.131kg |
13.3インチ | 1.253kg |
14インチ | 1.518kg |
15.6インチ | 2.174kg |
ノートPC全体 | 1.551kg |
※2017年12月~2018年5月に当サイトが検証したノートPC(2-in-1を含む) 50台ぶんの実測値より
液晶ディスプレイについて
液晶ディスプレイのサイズは13.3インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHD。ハイエンド型のモバイルノートPCとしては、標準的なスペックです。標準ではデスクトップが150%に拡大表示されているので、文字が小さくて見えづらいと感じることはないでしょう。筆者には少し大きく、125%がちょうどいい感じです。
前述のとおり発色は悪くないのですが、画面が暗いため色が沈んで見えます。これは個体差によるものなのか、それともAltair F-13KR全般に見られる症状なのかはわかりません。それでも、格安モデルよりは映像品質はよく、色にメリハリも感じられました。
画面は暗く見えるものの、作業には問題ありません。むしろ光が抑えられているので、目が疲れにくく感じる人もいるでしょう。液晶ディスプレイの表面は非光沢のノングレアで、長時間の作業にも向いています。
キーボードについて
キーボードは日本語配列で、バックライトに対応しています。キーピッチ(キーとキーの間隔)は18.5mmで、理想とされる19mmよりも少し短め。大きなキーボードに慣れていると少し窮屈に感じるかもしれませんが、慣れれば普通に使えるます。筆者は普段デスクトップ向けのキーボードを使っていますが、特に窮屈には感じませんでした。
ただし前述のとおり、キーボード右側のキー配列に違和感を感じます。筆者はBackSpaceキーをよく利用するのですが、Homeキーと押し間違えてしまうことがたびたびありました。文字を消そうとしてカーソルが移動してしまうので、ちょっと面倒です。
キーストロークは実測で1.5mm強でした。ノートPCの標準である1.5mmのストロークよりも、やや深く感じます。またクリック感が固めなので、キーを押した瞬間にしっかりした手応えを感じられました。底打ち感はなく、タイプ感はなかなか良好です。
タイプ音は控えめです。軽めのタッチであれば「タスタスタス」という音でほとんど気になりません。強めに打てばそれなりの音が聞こえますが、カチャカチャとした軸のブレが発する音は聞こえませんでした。全体的に静かなキーボードです。
タッチパッドは比較的大きめです。パッド部分はサラサラとした手触りで、カーソルはキビキビと動作しました。クリックはやや固めですが大きく沈み込むことがなく、動作が安定しています。クリック音は「コツっ」という控えめな音で、この部分もちょっとMacB○○k(伏せ字)風です。
インターフェースと拡張性
周辺機器接続用の端子類は、それほど多くはありません。しかしモバイルタイプのノートPCとしては十分な構成です。個人的にはメモリーカードスロットはmicroSDサイズよりもSDサイズのほうがありがたいのですが、特に問題はないでしょう。
左側面のインターフェース
- ① 電源コネクター
- ② USB3.0
- ③ HDMI
- ④ USB3.0 Type-C
- ⑤ 状態表示LED
右側面のインターフェース
- ① microSDカードスロット
- ② USB3.0
- ③ ヘッドホン出力/マイク入力
駆動時間や発熱、騒音について
今回の検証では以下の構成のモデルを使いました。Windows 10のエディション(種類)がProである以外は、すべて標準構成と同じです。検証/ベンチマーク結果はパーツ構成や個体差、環境、タイミングなどによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Pro |
---|---|
CPU | Core i5-8250U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB M.2 SSD(SATA) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
バッテリー駆動時間計測結果
当サイトでの計測方法でバッテリー駆動時間のテストを行なったところ、以下の結果となりました。BBenchのテストはバッテリー消費が少なくPCMark 8は逆にバッテリー消費が大きいため、実際の利用ではその中間あたりの8時間半程度となるでしょう。モバイルノートPCとしては十分なスタミナです。
バッテリー駆動時間のテスト結果
公称値 | ※非公開 |
---|---|
BBenchによる計測 | 8時間59分 |
PCMark 8による計測 | 5時間55分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
なお動画変換やゲームなど負荷の高い処理を行なうと、バッテリー駆動時間はさらに短くなる点に注意してください。
本体の温度について
動画視聴やオフィスソフトを使った文書作成では、本体の温度はそれほど上昇しません。ただし動画変換などの負荷の高い処理を行なうと、キーボード面と底面部がかなり高温になります。長時間触れ続けると低温やけどになる可能性があるため、膝上での高負荷な作業は控えましょう。
表面温度(室温26.1℃) ※画像クリックで拡大
動画視聴 | 文書作成 | 動画変換 |
---|---|---|
キーボード面 最大34.5℃ |
キーボード面 最大34.8℃ |
キーボード面 最大44.7℃ |
底面 最大36.8℃ |
底面 最大40.8℃ |
底面 最大49.2℃ |
駆動音の計測結果
駆動音(ファンの回転音や通気口からの排気音)を計測したところ、軽めの処理でも音が聞こえました。本体が薄いと内部に熱がこもりやすいため、頻繁に空冷ファンが作動しているものと思われます。
駆動音の計測結果(室温26.1℃)
電源オフ | 37.8dBA | - |
---|---|---|
待機中 | 38.5dBA | 耳を近づけると「ジジジ」という音がわずかに聞こえる |
動画視聴 | 42.3dBA | 排気音がハッキリと聞こえる |
文書作成 | 44.9dBA | 排気音が断続的に大きくなる |
動画変換 | 46.6dBA | 排気音が目立つ |
起動時間について
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまで)は平均9.62秒(高速スタートアップ有効)でした。SSD搭載機の平均(16~17秒)よりもかなり速く、待ち時間はアッと言う間です。またシャットダウンも数秒程度と非常に高速でした。
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
9.8秒 | 9.6秒 | 9.4秒 | 9.5秒 | 9.8秒 | 9.62秒 |
消費電力について
さまざまな状況下での消費電力は以下のとおり。低負荷時の省電力性能に優れるCore i5-8250U搭載機としては、消費電力がちょっとだけ大きい気がします。もしかすると、頻繁に動作する空冷ファンなどが関係しているのかもしれません。とは言え、ほかのモバイルノートPCと比べても電気代が大きく変わるわけではありませんので、気にする必要はないでしょう。
1分間の平均消費電力(REX-BTWATTCH1による計測)
待機中 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム |
---|---|---|---|
12.6W | 15.6W | 36.6W | 37.2W |
※消費電力の計測方法はコチラ
ベンチマーク結果
試用機のスペック
OS | Windows 10 Pro |
---|---|
CPU | Core i5-8250U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB M.2 SSD(SATA) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
ストレージ性能
試用機で使われていた256GB M.2 SSDはSATA接続タイプで、アクセス速度は標準的です。モバイル利用では十分な容量ですが、メインPCとしては若干少ないかもしれません。大量のファイルを扱うなら、外付けHDD/SSDの利用をおすすめします。
CPU性能
CPU性能は非常に優秀です。Core i5-8250Uの平均値よりもスコアが高く、一部のテストでは上位のCore i7-8550Uを上回っています(※)。高いパフォーマンスを期待していいでしょう。
※一部の機種ではCPUが高温になりすぎるのを防ぐために、あえて性能を下げていることがあります
CPUの性能比較 その1
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
---|---|
Altair F-13KR(Core i5-8250U) |
|
Core i7-8550U |
|
Core i5-8250U |
|
Core i7-7500U |
|
Core i5-7200U |
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値
CPUの性能比較 その2
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
---|---|
Core i7-8550U |
|
Altair F-13KR(Core i5-8250U) |
|
Core i5-8250U |
|
Core i7-7500U |
|
Core i5-7200U |
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値
3D性能
Altair F-13KRではグラフィックス機能に、CPU内蔵のIntel UHD Graphics 620を使います。専用のグラフィックスチップ(dGPU)を搭載した機種に比べて3D性能はグンと劣りますが、そもそもゲーム用のノートPCではないため特に問題はありません。
3D機能の性能比較
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
---|---|
GeForce GTX 1050 |
|
GeForce MX150 |
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Altair F-13KR(UHD Graphics 620) |
|
※ほかのGPUの結果は当サイト計測の平均値
ゲーム系ベンチマークでは、高いグラフィックス性能を必要としない軽めのゲームでなんとか遊べるという評価です。中量級以上のタイトルだと、解像度や画質を落としてもかなり厳しいでしょう。ちなみにFF14ベンチで「普通」という評価が出ていますが、快適に遊べる目安(平均60FPS以上)には全然足りません。
ゲーム系ベンチマーク結果(フルHD)
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中量級 | |||
---|---|---|---|
最高品質 | 高品質(ノートPC) | 標準品質(ノートPC) | |
1151(設定変更が必要)※7.048 FPS | 1724(設定変更を推奨)※11.037 FPS | 2291(普通)※14.980 FPS | |
ドラゴンクエストX ※軽い | |||
最高品質 | 標準品質 | 低品質 | |
4569(普通) | 5910(快適) | 7154(とても快適) |
クリエイティブ性能について
動画変換
動画変換にかかった時間
CUDA | ソフトウェア | |
---|---|---|
Altair F-13KR | ※非対応 | 10分50秒 |
Core i7-8550U+GTX1050 | 3分47秒 | 6分46秒 |
※Adobe Media Encorder CCで5分間の4K映像(XAVC-S、3.51GB)をプリセット「YouTube 1080p HD」で変換するのにかかった時間
総合的なクリエイティブ性能
PCMark 10では各スコアが3000を超えれば本格的な作業をなんとか行なえるレベルです。テストでは写真と動画の編集についてはクリアーしているため、ちょっとした作業なら問題ありません。しかし本格的な作品作りには、メモリーやストレージの容量が不足しています。
PCMark 10ベンチマーク結果(一部抜粋)
Digitala Content Creation(総合スコア) | 2867 |
---|---|
Photo Editing(写真編集) | 3162 |
Rendering and Visualization(3D制作) | 1995 |
Video Editing(動画編集) | 3738 |
デザインとコスパを求めるならコレ!
フルアルミボディのノートPCは見た目がとてもカッコいいため、ある種のステータスであると言えます。しかしこの手の機種は値段がお高く、なかなか手が出せないという人も多いはず。最近発売されたリンゴ印のアレなんかは、税込で15万円以上しますからね。
その点、Altair F-13KRはフルアルミなのに税込11万円ちょっととかなりリーズナブルです。性能もモバイルノートPCとしてはなかなかパワフルですし、全体的なクオリティーも最上級とは言えませんが十分満足できるレベル。カフェでドヤ顔するのにも向いています。カッコいいモバイルノートPCを低価格で入手したい人におすすめです。
ただしiPh○ne(伏せ字)に付属するあのシールを貼るのは逆にカッコ悪いのでやめておきましょう。
Altair F-13KRのまとめ
- 高い性能と優れたデザイン
- 指紋センサー付き
- 高品質なのに安い
※価格や構成は変更される場合があります