ドスパラのガレリア Mini 1060(GALLERIA Mini 1060)は、ゲーム用としては非常にコンパクトなデスクトップPCです。専用グラフィックス(dGPU)としてGeForce GTX 1060(6GB)を搭載しており、国内外の人気ゲームを快適に楽しめます。
ガレリア Mini 1060のポイント
今回はメーカーからお借りした実機を使って、ガレリア Mini 1060のベンチマーク結果や本体デザインなどをレビューします。
この記事の目次
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ガレリア Miniのスペック
ガレリア Miniには、CPUの異なる2種類のモデルが用意されています。グラフィックス機能は同じでCore i5よりもCore i7のほうが高いパフォーマンスを期待できますが、Core i5でも十分快適にプレーできるでしょう。
Core i5モデル | Core i7モデル | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home | |
CPU | Core i5-7500 | Core i7-7700 |
メモリー | 8(最大32GB)※カスタマイズ可 | |
ストレージ | 250GB SSD ※カスタマイズ可 | |
グラフィックス | GeForce GTX 1060(6GB) | |
光学ドライブ | なし | |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、1000BASE-T対応有線LAN | |
インターフェース | USB3.1 Gen1(フルサイズ)×3、USB3.1 Gen1(Type-C)✕1、HDMI、DisplayPort、mini DisplayPort、有線LAN、ヘッドホン出力/マイク入力 | |
内部I/O | SATA 6Gb/s✕2、M.2✕4 | |
サイズ/重量 | 幅81.9×奥行き154.5×高さ213mm/約2.1kg | |
税込価格(2018年2月2日時点) | 16万1978円(送料込み) | 17万8178円(送料込み) |
リンク | 公式サイトを見る | 公式サイトを見る |
付属品として、ゲーミングキーボードとゲーミングマウスが用意されています。
3DMarkベンチマーク結果
今回はCore i7搭載モデルを検証しています。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどによって変わることがあるので、あらかじめご了承ください。
Time Spy(DX12) | 3773 |
---|---|
Fire Strike(DX11,FHD) | 2560 |
Fire Strike Extreme(DX11,WQHD) | 5013 |
Fire Strike Ultra(DX11,4K) | 9762 |
Sky Diver(DX10) | 26582 |
Cloud Gate(DX10) | 29107 |
Ice Storm(DX9) | 170318 |
VR性能を計測するVRMarkでは、標準的なテストである「Orange Room」で「SUPER」の評価でした。VRコンテンツを快適に楽しめる性能です。
海外ゲームのベンチマーク結果
海外の大作ゲーム(いわゆる”AAAタイトル”)のベンチマーク結果は以下のとおりです。概ね高画質で楽しめるものの、タイトルによっては画質を調整したほうがいいかもしれません。
■海外ゲームのベンチマーク結果(1920×1080ドット)
Assassin’s Creed Origins (DX11) | |||
---|---|---|---|
最高 | 中 | 超低 | |
53 FPS | 71 FPS | 84 FPS | |
Ghost Recon Wildlands (DX11) | |||
ウルトラ | 高 | 低 | |
36.81 FPS | 70.6 FPS | 100.24 FPS | |
Rise of the Tomb Raider(DX12) | |||
最高 | 中 | 最低 | |
66.79 FPS | 94.38 FPS | 133.18 FPS | |
Far Cry Primal (DX11) | |||
最高 | ノーマル | 低 | |
59 FPS | 89 FPS | 104 FPS | |
Hitman (DX12) | |||
最高設定 | 標準設定 | 最低設定 | |
68.71 FPS | 100.6 FPS | 104.42 FPS | |
F1 2017 (DX11) | |||
最高 | 中 | 最低 | |
71 FPS | 136 FPS | 167 FPS |
※平均60FPS以上が好ましい
PUBGのFPS計測結果
「PUBG」こと「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」のFPSも計測してみました。Sosnovka Military Baseにあるモニュメントの周囲を1分間走り回ったときのFPSを3回計測し、その平均値を割り出しています。
■PUBGのFPS計測結果(1920×1080ドット)
プリセット | 平均 | 最小 | 最大 |
---|---|---|---|
高 | 92.05 FPS | 79.5 FPS | 99.5 FPS |
低 | 107.45 FPS | 79.5 FPS | 117.3 FPS |
フルHDであれば、比較的高画質でも60FPSを割り込むことはなさそうです。PUBGを快適に楽しめる性能だと言っていいでしょう。
消費電力と駆動音、CPU温度について
使用時のCPU温度と駆動音、消費電力を計測したところ、以下の結果となりました。ゲーム中はCPUとGPUを両方使うため消費電力は大きくなりますが、駆動音はそれほど大きくはありません。しかしCPUに高い負荷がかかると温度が上がり、排気音がけっこう大きくなります。
状態 | CPU温度 | 駆動音 | 消費電力 |
---|---|---|---|
待機中 | 50℃ | 42.3dBA | 48.6W |
Netflix視聴時 | 56℃ | 42.3dBA | 51.6W |
動画エンコード時 | 95℃ | 55.5dBA | 124.2W |
FF14ベンチ実行時 | 78℃ | 50.4dBA | 133.2W |
MicroSTX規格のモデルでGPUはモバイル版
ベンチマーク結果をご覧いただくとおわかりのように、ガレリア Miniは人気ゲームを楽しむのに十分な性能を持っています。しかしデスクトップPC向けGeForce GTX 1060の結果と比べると、スコアがやや低めでした。どちらかと言うと、ノートPC向けのGeForce GTX 1060に近いスコアです。
■(参考)ノートPC向けGPUの計測結果 ※当サイト実測値
GPU | Fire Strikeスコア |
---|---|
デスクトップPC向け GeForce GTX 1060 |
|
ノートPC向けGeForce GTX 1060 |
|
ガレリア Mini 1060 |
|
またバッテリーを搭載していないにも関わらず、Windows 10の電源プランにはバッテリーの設定が残っていました。これはちょっと謎です。
ちなみにガレリア Mini 1060はASRockのMicroSTX規格採用モデル「DeskMini GTX/RX」をベースにしているようです。
関連リンク
ASRockのモデルはGeForce GTX 1070/1080に対応しているので、ガレリア Miniでもひょっとするとひょっとするのかもしません。
本体の外観と内部
ガレリア Mini 1060は非常にコンパクトです。重量は2.1kgで、片手でも持ち上げられる重さ。ディスプレイの脇に置いてもジャマになりません。
どこにでも置けるゲーミングPC
ということで、今回はコンパクトなゲーミングPC「ガレリア Mini 1060」のレビューをお届けしました。
ミニタワーやミドルタワーのデスクトップPCに比べて拡張性は低いのですが、デスク上に置いてもジャマにならないサイズは大きな魅力です。大きな設置スペースを確保できない人や、デスク周りをスッキリさせたい人は、検討してみてはいかがでしょうか。
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