デスクトップパソコンレビュー

ドスパラGALLERIA ZI詳細レビュー 980Ti搭載で重量級ゲームもサクサク!!

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ドスパラ(サードウェーブデジノス)の「GALLERIA ZI」はCPUにCore i7-6700Kを搭載し、外付けGPUとしてNVIDIA GeForce GTX980 Tiを搭載したハイエンドなゲーム用デスクトップPCです。今回はメーカーからお借りした実機を使って、ベンチマーク結果を中心にレビューします。

 

GeForce GTX980 Ti&Core i7-6700K搭載の「GALLERIA ZI」

GeForce GTX980 Ti&Core i7-6700K搭載の「GALLERIA ZI」

GALLERIA ZIのポイント

  • GTX980 Tiで大作ゲームを高画質&高解像度でサクサク遊べる
  • 動画制作や写真の加工、ゲーム配信もラクラクこなせる高いパワー
  • 拡張性が高くパーツ交換で長く使える。長期的にはコスパ高し!

 

2016年7月4日 追記

新シリーズとしてGeForce GTX 1080/1070搭載モデルが発売されたことで、従来の970/980/980Tiを搭載したモデルは販売が停止されました。ただしアウトレット販売向けにいくつか残っているので、旧モデルを安く手に入れたい人はそちらをご確認ください。

 

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GALLERIA ZIのベンチマーク結果

今回のテストに使った試用機の主なスペックは、下記の表のとおりです。

 

試用機の主なスペック
製品名 GALLERIA ZI
OS Windows 10 Home 64bit
CPU Core i7-6700K(4.00GHz)
メモリー DDR4 16GB
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX980 Ti(6GB、JetStreamFAN)
ストレージ 250GB SSD+2TB HDD

 

GALLERIA ZIで使われているGeForce GTX980 Tiは、ハイエンド向けのGPUです。2016年3月時点でのデスクトップ向けGeForce GTX900シリーズのなかでは、もっとも高い性能を持っています。

 

またCPUのCore i7-6700Kは、Skylake世代としてはもっとも高性能です(2016年3月時点)。つまりGALLERIA ZIは、現時点で最高クラスのパーツで構成されたとことんハイスペックなゲーム向けモデルなのです(※SLI構成や6~8コアCPU搭載モデルは性能も価格も別次元なので、普通に買えるレベルのPCとして)。

 

以上の点を踏まえた上で、実機を使ったベンチマーク結果を見てみましょ。なおベンチマーク結果は環境やタイミング、パーツ構成にによって大きく変わることがある点をあらかじめご了承ください。

FF14ベンチマーク結果

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「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では、1920×1080ドットの最高品質でテストを行ないました。高画質で負荷の高いDirectX 11では、「16608」の「非常に快適」というスコアです。やや画質の劣るDirectX 9では、「19186」という結果でした。スコア7000以上で平均60FPS以上の快適なプレーが可能と言われていますので、まったく問題ない結果であることがわかります。

 

ドラクエ10ベンチマーク結果

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「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」では、解像度1920×1080ドットの標準品質で「19703」、最高品質で「19835」という結果に。もちろんどちらも最高評価の「すごく快適」です。

 

ドラゴンズドグマオンラインベンチマーク

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「ドラゴンズドクマオンラインベンチマークソフト」では、1920×1080ドットの最高品質で「13920」の「とても快適」という評価になりました。

 

PSO2ベンチマーク結果

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「PSO2キャラクタークリエイト体験版」のベンチマークでは、1920×1080ドットの最高画質でテストを行ないました。前バージョンでは「82010」というスコアで、新バージョンの「EPISODE4」では「50135」という結果が出ています。快適に遊べるスコアの目安は5000以上と言われていますので、まったく問題ない性能です。

 

マインクラフト(影MOD使用時)FPS計測結果

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マインクラフトではバニラ(MODなし)で、チャンク32でも平均FPSが133.2でした。標準的なプレーであれば、非常に快適です。そこでグラフィックスを高画質化する「影MOD(Shaders MOD)」を試してみました。シェーダーはおなじみの「Sonic Ether’s Unbelievable Shaders(SEUS)」です。

 

チャンク16で3種類のシェーダーを使ったときのFPS計測結果は、以下の表のとおりです。最高画質のUltraでも平均FPSは70.4ですので、問題なくプレーできます。一時的にFPSが39まで落ち込むことがありましたが、テスト中にカクつきは感じられませんでした。

 

影MOD利用時のFPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーン、チャンク16)
Shader 最小FPS 最大FPS 平均FPS
Lite 60 129 87.8
Standard 42 99 68.5
Ultra 39 110 70.4

 

影MOD+高画質テクスチャーを試す!

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影MODのUltraでも60FPS以上を叩きだしたので、さらに高画質テクスチャーを試してみました。使用したテクスチャーパックは「S&K Photo Realism」の512×512ドット版です。上記のスクリーンショットを見るとわかるように、ブロックの質感が大きく変わっています。

 

高画質テクスチャー導入時のFPS計測結果は、以下の表のとおりです。最高画質のUltraで最低FPSが42となる場面もありましたが、平均FPSはなんとか60以上をキープすることができました。Standardの結果が低いのですが、シェーダーがご機嫌ナナメだったのでしょうか。

 

影MOD+高画質テクスチャー利用時のFPS計測結果(1920×1080ドット、フルスクリーン、チャンク16)
Shader 最小FPS 最大FPS 平均FPS
Lite 51 137 72.5
Standard 43 91 58.6
Ultra 42 85 60.2

 

参考までに、影MOD(Ultra)+高画質テクスチャー利用時のスクリーンショットをいくつか掲載します。GALLERIA ZIはこの画面でサクサクと快適にプレーできる性能を持っているのです。

 

影MOD(Ultra)+高画質テクスチャー利用時のスクリーンショット

※クリックで拡大表示

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3DMarkベンチマーク結果

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総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、もっとも負荷の高い「Fire Strike」(DirectX11相当)で「14538」という結果となりました。海外の大作系重量級ゲームでも快適に楽しめるパワーです。

 

Windowsエクスペリエンスインデックス

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Windows 10の快適さを計測する「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」の結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)は、以下の表のとおりです。総合的にはかなり高めのスコアとなりました。

 

試用機のWindowsエクスペリエンスインデックス
プロセッサ(CpuScore) 8.6
メモリ(MemoryScore) 8.6
グラフィックス(GraphicsScore) 9.1
ゲーム用グラフィックス(GamingScore)
プライマリハードディスク(DiskScore) 8.2

 

CINEBENCHベンチマーク結果

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CPUの計算性能を計測する「CINEBENCH」でも、高めのスコアが出ています。「CINEBENCH R15」のスコアではCore i7-6700と比べて12%程度高く、Core i7-4790Kとでは10%弱上回りました。

 

CrystalDiskMarkベンチマーク結果

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ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMakr」では、250GB SSDでシーケンシャルリード(Seq Q32T1)で562.2MB/秒という結果が出ています。SATA接続のSSDとしては、妥当な結果といったところでしょうか。2TB HDDのほうでは、一般的なHDD(100~110MB/秒)よりも速い169MB/秒という結果です。総合的なストレージ性能としては、高めの部類に入ります。

 

PCMark 8ベンチマーク結果

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総合的な性能を評価する「PCMark 8」では、以下の表のとおりとなりました。全体的にスコアはかなり高めです。特にCreative accelerated 3.0で8000を超えたのは初めて見ました。

 

「PCMark 8」ベンチマーク結果
Home conventinal 3.0 4710
Home accelerated 3.0 5365
Creative conventinal 3.0 5648
Creative accelerated 3.0 8120

 

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PassMark PerfomanceTest 8.0ベンチマーク結果

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総合系ベンチマークの「PassMark PerfomanceTest 8.0」でも、かなり高い結果が出ています。これでストレージがPCI Express接続のSSDに変われば、最強ですね。

 

総合的な性能はかなり高い

以上、各種ベンチマーク結果をご覧いただきました。最高クラスのパーツを搭載しているだけあって、ゲーム以外の性能もかなり高めです。動画編集やゲーム配信など、負荷の高い作業でもサクサクこなせるはず。ゲームを中心として、いろいろ活用したい人にピッタリな構成に仕上がっています。

 

PCケースとパーツをチェック!

続いて、GALLERIA ZIの外観と内部パーツについて見てみましょう。

 

GALLERIA ZIの内部レイアウト

GALLERIA ZIの内部レイアウト

 

冷却性能と拡張性に優れるKTケースを採用

GALLERIA ZIでは、「KTケース」と呼ばれるドスパラオリジナルのきょう体を採用しています。ミドルタワーですのでサイズは幅207×奥行き520.7×高さ450.2mmと大きめですが、拡張性と冷却性能に優れている点が特徴です。

 

GALLERIA ZIのフロントパネルとバックパネル

GALLERIA ZIのフロントパネルとバックパネル

 

サイドパネルは取り外し可能。それぞれにエアインテーク(通気口)が用意されています

サイドパネルは取り外し可能。それぞれにエアインテーク(通気口)が用意されています

 

底面部にもエアインテークを用意。さらにゴム足によって接地面にすき間が生じ、本体をより効果的に冷却することができます

底面部にもエアインテークを用意。さらにゴム足によって接地面にすき間が生じ、本体をより効果的に冷却することができます

 

フロントパネルにはUSB3.0×2、SDカードスロット、microSDカードスロット、ラインイン/アウト、リセットボタン、電源ボタンを配置

フロントパネルにはUSB3.0×2、SDカードスロット、microSDカードスロット、ラインイン/アウト、リセットボタン、電源ボタンを配置

 

I/OパネルにはPS/2端子(マウス、キーボード接続用)、USB3.0 Type-C、USB3.0×2、USB2.0×2、1000BASE-T対応有線LAN端子、サウンド入出力端子が用意されています。この部分の映像出力端子(アナログRGB、HDMI、DVI)は使いません

I/OパネルにはPS/2端子(マウス、キーボード接続用)、USB3.0×6、1000BASE-T対応有線LAN端子、サウンド入出力端子が用意されています。ここの映像出力端子(HDMI、DVI)は使いません

 

映像出力には、GTX960に搭載されている端子を使います。出力系統はDVI×2、HDMI、DisplayPortの構成です

映像出力には、GTX980 Tiに搭載されている端子を使います。出力系統はDVI、HDMI、DisplayPort×3の構成です

 

光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを標準搭載。BTOでブルーレイディスクドライブに変更可能です

光学ドライブとしてDVDスーパーマルチドライブを標準搭載。BTOでブルーレイディスクドライブに変更可能です

 

処理性能と冷却性能に優れるパーツを使用

次に、内部のパーツを見てみましょう。CPU冷却用には標準で「静音パックまんぞくコース」の高性能クーラーが採用されています。大型のクーラーだけあって冷却性能が非常に高く、また静音性にも優れているのがポイントです。またGTX980 Tiのボードはふたつのファンを搭載したJetStreamモデルが使われており、高い冷却性能を実現しています。

 

「静音パックまんぞくコース」の高性能クーラーが標準で取り付けられています。ケース上面と背面のエアインテークで、冷却効率も

「静音パックまんぞくコース」の高性能クーラーが標準で取り付けられています。ケース上面と背面のエアインテークで、高い冷却性能を実現しています

 

マザーボードはASRockのZ170 Pro4S

マザーボードはASRockのZ170 Pro4S

 

GTX980 Tiのグラフィックボードは、ドスパラ製PCではおなじみのPalit製

GTX980 Tiのグラフィックボードは、ドスパラ製PCではおなじみのPalit製

 

冷却用にふたつのクーラーを搭載しています

冷却用にふたつのクーラーを搭載しています

 

標準の電源ユニットは800Wで80PLUS GOLDの「Enhance EPS-1780GA1」

標準の電源ユニットは800Wで80PLUS GOLDの「Enhance EPS-1780GA1」

 

SSDにはCrucialのBX100 250GBモデルが使われていました

SSDにはCrucialのBX100 250GBモデルが使われていました

 

HDDはWDのGreen WD20EZRX 2TB

HDDはWDのGreen WD20EZRX 2TB

 

実際の冷却性能は?

CPUとGPUの温度を計測してみたところ、高い負荷がかかった状態でも70度前後と非常に優秀な結果でした。夏場になるとまた違った結果になると思われますが、冷却効果の高いケースとファンによって、十分な効果はエられるはずです。

 

PCMark 8 Creative accelerated実行中のCPU動作周波数(紫色の線)とCPU温度(青の線)、GPUオンゴ(緑の線)の推移。高負荷時でもCPUとGPUの温度は70度程度でした

PCMark 8 Creative accelerated実行中のCPU動作周波数(紫色の線)とCPU温度(青の線)、GPU温度(緑の線)の推移。高負荷時でもCPUとGPUの温度は70度程度でした

 

FF14ベンチを30分間実行し続けたときの最高温度はCPUが48度、GPUが69度でした

FF14ベンチを30分間実行し続けたときの最高温度はCPUが48度、GPUが69度でした

 

完成度の高いハイエンドなゲーミングPC

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ということで、今回はドスパラのGALLERIA ZIをレビューしました。最高クラスのパーツを使っているだけあって、ほかのハイエンドモデルよりも優れたベンチマーク結果が出ています。これだけのパワーがあれば、しばらくは最新ゲームを快適に楽しめるでしょう。本体の値段は税込み25万円前後(最小構成時)と少々お高めですが、長く使えるという点でコストパフォーマンスは高いと言えます。とことんパワフルなゲーミングPCが欲しい人におすすめです。

 

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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