

ポイント
- シンプルなデザイン
- パーツカスタマイズ対応
- 手頃な値段
DX-C5のスペック
| OS | Windows 10 Home |
|---|---|
| 画面サイズ | 15.6インチ |
| 解像度 | 1920×1080 |
| CPU | Core i5-10210U |
| メモリー | 8GB |
| SSD | 250GB |
| HDD | なし ※オプションで追加可能 |
| グラフィックス | UHD |
| LTE | 非対応 |
| 堅牢性テスト | - |
| 幅×奥行き | 358.9×247.1mm |
| 厚さ | 19.9mm |
| 重量 | 1.85kg |
| バッテリー | 7.7時間 |
※2020年7月29日時点。構成は変更される場合があります
| 本体カラー | シルバー |
|---|---|
| 画面の表面 | 非光沢 |
| パネルの種類 | IPS |
| タッチ / ペン | - |
| 光学ドライブ | - |
| テンキー | - |
| 有線LAN | 1000Mbps |
| 無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
| Bluetooth | 5.1 |
| USB3.2 | 2 (Gen1) |
| USB3.0 | - |
| USB2.0 | - |
| USB Type-C | 1 (3.2 Gen2) |
| Thunderbolt 3 | - |
| メモリーカード | microSD |
| HDMI | 1 |
| VGA (D-sub15) | - |
| DisplayPort | - |
| Webカメラ | HD (92万画素) |
| 顔認証カメラ | - |
| 指紋センサー | - |
| 付属品 | ACアダプターなど |
| オフィス | なし ※オプションで追加可能 |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次

※2020年7月29日時点
デザインと使いやすさ
シンプルな外観

DX-C5のデザインはとてもシンプルです。天板にロゴなどはなく、非常にスッキリとしていて好感が持てます。かといって無骨でもなく、明るいながらもスタイリッシュな印象を受けました。プライベートはもちろん、ビジネスシーンで利用しても違和感はないでしょう。

天板は無地のライトシルバー

ボディは樹脂製。ツヤ消しのサラサラとした手触りで、指紋がまったく目立ちません

パームレスト (キーボード面)も天板と同じ仕上がり

ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右9.1mm、上部14.5mm、下部23.5mm。上下はやや太いものの、左右は細めです

底面部はブラック
15インチクラスとしてはコンパクト

フットプリント (接地面積)は幅358.9×奥行き247.1mmで、B4サイズ (幅364×奥行き257mm)よりもひと回り小さい程度です。最近の15インチタイプとしてはコンパクト。重量は公称値で1.85kgですが、実測では1.5kg程度でした。実際に手で持ってみると、軽くて扱いやすい印象を受けます。

A4サイズ (オレンジの部分)とB4サイズ (黄色い部分)とのサイズ比較

厚さは実測で20.2mm。ゴム足を含めると23,8mm。設置時はやや厚く感じます

前面からの見た目はスリム

背面。排気口はこの部分

重量は実測で1.535kg。15インチタイプとしては軽量です

付属の電源アダプター。重さは267g
スタンダードな15.6インチフルHD

画面サイズは15.6インチで、解像度は1920×1080ドット。ノートPCとしては、もっとも標準的なスペックです。デスクトップの文字の大きさは1.8~2.4mm程度 (スケーリング125%)。新聞よりもやや小さいのですが、見づらくは感じませんでした。

画面の表面は映り込みを抑えたノングレア
映像は自然な色合い

映像の色合いは自然です。画面がやや暗いため若干寒色系に見えますが、実際に写真や動画を見たところ違和感はありませんでした。コントラストが高く、文字もハッキリと映し出されます。普通に使えるディスプレイです。

コントラストが高く、色のメリハリが効いています

画面はやや暗く感じるものの、作業には十分な明るさ
ややクセのあるキー配列

キーボードは、バックライト非対応の日本語配列です。テンキーに対応していますが、一般的な4列構成ではなく3列構成である点に注意してください。
キーピッチ (キーとキーの間隔)は実測で平均18.7mm。入力している最中に若干狭く感じましたが、大きな違和感はありません。使っているうちに慣れるでしょう。ただしEnterキー周辺で一部のキーが小さいため、始めのうちは誤入力があるかもしれません。

特殊な3列構成のテンキー。Enterキー周辺のキーもやや小さめ
軽いタッチで入力する人向け

キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.32mm。一般的なノートPC (1.3~1.5mm)に比べて、やや浅めに作られています。キーを押した瞬間のクリック感が固いので手応えはしっかりと感じられるのですが、打ち下ろすようにタイプすると途中で止まるような感覚を受けました。スイッチ部分にわずかなブレがあるものの、高速に入力してもしっかりと認識されます。
タイプ音は軽いタッチでもカタカタと聞こえました。うるさくはないものの、静かと言うほどでもありません。強めに打つとタンタンと響くので、軽いタッチを推奨します。
十分なインターフェース

周辺機器接続用のインターフェース類は多くはありませんが、据え置き向けとしては十分な構成です。USB端子は合計3ポートで、うち1ポートがType-C。映像出力はHDMIで、そのほかに有線LANやmicroSDカードなども用意されています。光学ドライブやVGA(D-sub15ピン)には対応していません。
Type-Cは充電非対応
| USB PD 18W充電 | × |
|---|---|
| USB PD 30W充電 | × |
| USB PD 45W充電 | × |
| USB PD 65W充電 | × |
| 映像出力 | ○ |
左側面にあるUSB Type-C端子はデータ通信と映像出力には対応していますが、充電には対応していませんでした。ちょっと残念ですが、据え置き利用中心なら特に困ることもないでしょう。
スピーカーは動画視聴・ビデオ会議向き

スピーカーは底面部に配置されています。音の出る部分が接地面で塞がれているため、音がややこもって聞こえました。音の厚みもイマイチで、音楽試聴には向いていません。ただしビデオ会議や動画視聴になら問題なく使えます。ノートPCのスピーかーとしては、標準的なクオリティーです。
ベンチマーク結果
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能は十分
CPUの性能差 (総合性能)
| CPU | PassMark CPU Markスコア |
|---|---|
| Ryzen 7 4700U |
14686
|
| Ryzen 5 4500U |
12892
|
| Core i7-1065G7 |
12016
|
| Core i5-1035G4 |
10844
|
| Core i7-10510U |
10257
|
| Core i5-1035G1 |
9667
|
| Core i5-10210U |
9584
|
| Ryzen 3 4300U |
9154
|
| DX-C5 (Core i5-10210U) |
8212
|
| Core i3-10110U |
5553
|
| Celeron N4120 |
2771
|
| Celeron N4020 |
1665
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、あまり高い結果ではありませんでした。ただしネットの調べ物や文書作成などには十分なパフォーマンスです。
グラフィックス性能は低い
GPUの性能差
| GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
|---|---|
| GTX 1650 |
8513
|
| Radeon (Ryzen 7) |
3612
|
| MX250 |
3400
|
| Iris Plus(Core i7) |
2880
|
| Radeon (Ryzen 3) |
2324
|
| Iris Plus(Core i5) |
2236
|
| UHD (Core i7) |
1335
|
| UHD (Core i5) |
1273
|
| DX-C5 (Core i5-10210U) |
1093
|
| UHD (Core i3) |
859
|
| UHD 600 (Celeron) |
486
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のUHD Graphicを利用します。性能は低く、ゲームやクリエイター向けソフトでの効果は期待できません。文書作成や数値データの計算が中心なら、問題なく使えます。
ビジネス利用にはOK
| テスト | スコア |
|---|---|
| Essentials (一般的な利用) |
4100
7742
|
| Productivity (ビジネス利用) |
4500
6482
|
| Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450
2835
|
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
PCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、一般利用 (ネット利用、ビデオ会議など)とビジネス利用 (ワープロや表計算)の目標値をクリアーしました。コンテンツ制作には厳しいものの、それ以外の用途であれば問題なく使えるはずです。
SSDはSATA接続

標準ではストレージに250GBは、SATA接続のSSDが使われています。より高速なPCIe (NVMe)ではないものの、HDDやeMMCよりははるかに高速です。実際、ファイル操作時やウィンドウズの起動で待たされている感はありませんでした。
ウィンドウズの起動は15秒程度
ウィンドウズの起動時間は平均14.6秒でした。最近のSSD搭載機種は15秒程度が平均 (筆者調べ)ですので、標準的な結果です。起動時に待たされている感はありません。
起動時間の計測結果(手動計測)
| 1回目 | 14.8秒 |
|---|---|
| 2回目 | 14.7秒 |
| 3回目 | 14.6秒 |
| 4回目 | 14.3秒 |
| 5回目 | 14.6秒 |
| 平均 | 14.6秒 |
高パフォーマンスで6時間近く駆動
バッテリーの駆動時間は、公称値で7.7時間とされています。ただしこれは電力消費量を抑えた状態での結果です。実際の駆動時間はもっと短いでしょう。
そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、5時間55分でバッテリー残量が5%に達し休止状態へ移行しました。公称値よりも駆動時間が短いのですが、最大パフォーマンスで動作させていることを考えれば仕方はないでしょう。据え置き用としては、悪くないバッテリー性能です。
バッテリー駆動時間の計測結果
| テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
|---|---|---|
| ※公称値 | 小 | 7.7時間 |
| Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 5時間55分時間 |
| 50%充電までにかかった時間 | - | 45分 |
| フル充電までにかかった時間 | - | 2時間10分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
パーツアップグレードについて
DX-C5は、購入時のパーツアップグレードに対応しています。変更可能なのはメモリー容量とM.2 SSDの種類、2.5インチHDD / SSDの有無などです。標準構成でも十分使えますが、より高いパフォーマンスのPCで作業したいならアップグレードをおすすめします。

メモリー容量やSSDの構成などを変更できます ※要追加料金
7万円台のお手頃スタンダードノートPC

よかった点
さまざまなシーンで違和感なく使えるシンプルなデザインが魅力です。またパーツカスタマイズにも対応しており、予算や用途に応じてパワーアップできる点もポイント。価格は税込7万6978円~で、Core i5搭載のスタンダードノートPCとしてはお手頃。目立った特徴もありませんが、堅実なモデルです。
気になる点
本体はシンプルさが魅力とは言え、人によっては地味に感じるかもしれません。また先鋭的なとがった機能もないので、ガジェットとしての魅力に乏しい感はあります。

※2020年7月29日時点
*
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