デスクトップパソコンレビュー

富士通 ESPRIMO FH-X [WF2/C3] レビュー:サウンドとTV機能にこだわった一体型PC

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富士通 ESPRIMO FH-X [WF2/C3] レビュー富士通クライアントコンピューティングのESPRIMO FH-X/C3 (WF2/C3)は、27インチの液晶ディスプレイを搭載した一体型デスクトップPCです。最大の特徴は、オーディオ・ビジュアル面のクオリティーが非常に高い点。ハイレゾ対応スピーカーによるサウンド品質はPCとしてはトップクラスで、液晶ディスプレイは超高精細な4K解像度に対応。さらにPCとしては世界初のBS4K・110度CS4Kチューナー対応である点が特徴です。上質な映像とサウンドを楽しみたい人に向いています。

 

ESPRIMO FH-X スペック概要

【主なスペック】CPU:Core i7+8750H、メモリー:8GB 、ストレージ:3TB HDD + Optaneメモリー、ディスプレイ:27インチ 3840×2160ドット 光沢

ESPRIMO FH-X/C3の注目ポイント

世界初の4Kチューナー内蔵PC

ESPRIMO FH-X 注目ポイント

2018年12月から本放送が始まった4K放送に対応! 現在は視聴のみですが、近いうちにソフトウェアアップデートで録画もできるようになります。

ハイレゾ対応スピーカー搭載

ESPRIMO FH-X 注目ポイント

スピーカーはハイレゾ対応で、サウンドの解像感は抜群。さらにサブウーファーも内蔵されており、音楽を迫力のある音で楽しめます。

ESPRIMO FH-X/C3の評価

ESPRIMO FH-X 評価

総合評価: 4.5/5.0

(評者:こまめブログ)

デザイン 本体サイズは大きいものの、ムダのないスタイリッシュなデザイン。設置スペースも小さい
性能 CPU性能は高く重い処理もサクサク。店頭モデルはメモリーが8GBなので、16GB以上を搭載できる直販モデルを選びたい
使いやすさ ボタンや端子類が使いやすい場所に配置されている。ケーブルを挿しても背面が壁に干渉しない
拡張性 端子類は十分な構成。直販モデルであればパーツのアップグレードも可能
画面 フルHD / 4Kに対応。映像は色鮮やかで明るく、動画は迫力満点

こんな人にオススメ

  • 👍 サウンドにこだわりたい
  • 👍 TV内蔵のPCが欲しい
  • 👍 PCとしての使い勝手も重視したい

今回はESPRIMO FH-X/C3の実機を使って、本体デザインや使い心地、ベンチマーク結果などをレビューします。

 

ESPRIMO FH-X

ESPRIMO FH-X/C3

※店頭向けモデル

税込29万1405円~

※2019年3月26日時点。現在の価格やキャンペーン情報は公式サイトでご確認ください

ESPRIMO FH-X

ESPRIMO WF2/C3

※直販モデル

税込15万3679円~

シークレットクーポン適用時

※2019年3月26日時点。現在の価格やキャンペーン情報は公式サイトでご確認ください

店頭モデルと直販モデルの違い

ESPRIMOシリーズには、店頭販売向けの「カタログモデル (以下、”店頭モデル”)」と、直販サイト限定販売の「カスタムメイドモデル (以下、”直販モデル”)」の2種類が用意されています。

 

今回取り上げるモデルの場合、店頭向けは「ESPRIMO FH-X/C3」および「ESPRIMO FH90/C3」という名称で、直販向けは「ESPRIMO WF2/C3」という名称です。それぞれパーツ構成は異なりますが、同じモデルをベースにしているので基本機能は変わりません。

 

店頭モデルと直販モデルの違い

店頭モデル 直販モデル
・ESPRIMO FH-X/C3
・ESPRIMO FH90
・ESPRIMO WF2/C3
・パーツ構成は変更不可
・Office H&B 2016付属
・TV機能内蔵
・保証期間は1年間
・パーツカスタマイズ対応
・オフィスの有無を選べる
・TV機能の有無を選べる
・SSDを追加可能
・保証期間は3年間

 

おすすめは、直販モデルです。なぜならパーツ構成やソフトの有無を変えることで予算を抑えられるほか、3年間のメーカー保証 (通常1年間+延長2年間)が付いているため。たとえばオフィスをなしにしたり、光学ドライブをBlu-ray DiscドライブからDVDスーパーマルチドライブに変えると、価格を安くできます。逆に追加料金を支払えば、メモリー容量を増やしたりSSDを追加したりも可能です。

 

直販モデルの構成例

4K TV構成 4K TV
Office付き
フルHD TV構成 フルHD TV
office付き
CPU Core i7-8750H Core i7+8750H
メモリーCPU 8GB
ストレージ 3TB 3TB 3TB + Optane 3TB + Optane
TV 4K + フルHD 4K + フルHD フルHD フルHD
光学ドライブ Ultra HD Blu-ray& BDXL対応 Blu-ray Discドライブ
オフィス H&B 2016 H&B 2016
税込価格 22万6521円 24万4816円 19万4797円 21万3092円

※2019年3月25日時点。シークレットクーポン適用時。価格は変更される場合があります

ESPRIMO WF2/C3のスペック

この記事では直販モデルのESPRIMO FH-X/C3をレビューしていますが、おすすめはパーツカスタマイズが可能な店頭モデルのESPRIMO WF2/C3です。そのため、まずはESPRIMO WF2/C3のスペックを紹介します。

 

直販モデルのスペック

OS Windows 10 Home
CPU ・Core i7-8750H
・Core i7+8750H (フルHD TVあり Optane選択時)
※Core i7+8750HはOptaneメモリーとセットのCPUで、性能はCore i7-8750Hと変わりません
メモリー ・4GB (フルHDモデルのみ)
・8GB
・16GB
・32GB
ストレージ ・512GB SSD + 3TB HDD
・256GB SSD + 3TB HDD
・256GB SSD + 1TB HDD
・3TB HDD
・1TB HDD
・3TB HDD + Optane 16GB (フルHD TVあり)
・1TB HDD + Optane 16GB (フルHD TVあり)
グラフィックス Intel UHD Graphics 630 (CPU内蔵)
ディスプレイ 27インチ、
光沢、タッチ / ペン非対応
解像度 ・1920×1080ドット (フルHDモデル)
・3840×2160ドット (4Kモデル)
光学ドライブ ・DVDスーパーマルチドライブ
・Ultra HD対応 Blu-ray Discドライブ
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac、
Bluetooth 4.2、
1000BASE-T対応有線LAN
TV機能 ・なし
・TVチューナー ×2 (フルHDモデル)
・4Kチューナー×1 + TVチューナー ×2 (4Kモデル)
インターフェース USB3.1 Gen2  (フルサイズ) ×2 (背面)、
USB3.0 (フルサイズ) ×2 (前面)
HDMI 入力 ×2、
HDMI 出力 ×1
有線LAN、
SDカードスロット、
マイク入力 / ヘッドホン出力、
アンテナ入力端子 (TVあり)、
miniB-CASカードスロット (フルHD TVあり)
セキュリティー TPM2.0、マカフィーリブセーフ3年版
カメラ 92万画素
サイズ 幅616 × 奥行き170 × 高さ442mm (最小傾斜時)
重量 ・約12.9kg (4K モデル)
・約13.3kg (フルHD モデル)
オフィス ・なし
・Office Personal 2016
・Office Home & Business 2016
付属品 ワイヤレスキーボード、
ワイヤレスマウス、
リモコン (TVあり)、
miniB-CASカード (フルHD TVあり)
サポート メーカー保証3年間 (通常1年 + 延長2年)

※2019年3月26日時点。構成は変更される場合があります

 

店頭モデルの主なスペックは以下のとおりです。CPUやメモリー容量、ストレージ構成、TV機能は固定で、そのほかについては直販モデルESPRIMO WF2/C3とほぼ変わりません。

 

店頭モデルのスペック

ESPRIMO FH-X/C3 ESPRIMO FH90
CPU Core i7+8750H
メモリー 8GB
ストレージ 3TB HDD + Optane 16GB
解像度 3840×2160ドット 1920×1080ドット
光学ドライブ Ultra HD対応 Blu-ray Discドライブ Blu-ray Discドライブ
TV機能 4Kチューナー×1 + TVチューナー ×2 TVチューナー ×2
重量 約12.9kg 約13.3kg
オフィス Office Home & Business 2016

※2019年3月26日時点。構成は変更される場合があります

 

ESPRIMO FH-X キーボードとマウス

付属のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス

 

ESPRIMO FH-X リモコン

TV機能付きモデルに付属するリモコン

ESPRIMO FH-X/C3の本体の大きさやデザイン

ESPRIMO FH-X/C3は、液晶ディスプレイ内蔵タイプの一体型デスクトップPCです。画面の大きさは27インチと、かなり大きめ。13.3インチノートPCのおよそ4画面ぶんの大きさに相当します。

 

ESPRIMO FH-X/C3 一体型

27インチの液晶ディスプレイを搭載した一体型デスクトップPC

 

外観は特徴的で、サウンドバー風のベース部分に液晶ディスプレイが載ったような独特のデザインです。CPUやメモリーなどPCとしてのパーツは液晶ディスプレイ側に格納されており、下のベース部分には主にスピーカーやインターフェース (端子類)用の基盤が収められています。

 

ESPRIMO FH-X/C3 本体カラー

本体カラーはオーシャンブラック

 

ESPRIMO FH-X/C3 背面

本体背面

 

ESPRIMO FH-X/C3 ボディのデザイン

ベース部分のフレームにはヘアライン加工が施されています

 

ESPRIMO FH-X/C3 持ち運び

背面には持ち運び時に手を入れられるスキマを用意

 

27インチの大型ディスプレイが使われているだけあって、正面からのサイズは大きく感じます。しかし液晶ディスプレイ部分はベゼル (枠)が細いので、24インチディスプレイ程度の大きさしかありません。また奥行きが非常に短く、実は接地面積がかなり小さくてすむのです。

 

ESPRIMO FH-X/C3 本体サイズ

本体サイズ

 

ESPRIMO FH-X/C3 奥行き

奥行きは170mm。端子類は液晶ディスプレイ側に配置されているため、本体を壁に着けて設置できます

 

ESPRIMO FH-X/C3 チルト角度

液晶ディスプレイ部分のチルト角度

ESPRIMO FH-X/C3の画面の色と見やすさ

画面の大きさは27インチで、解像度は3840×2160ドットの4Kです (直販モデルでは1920×1080ドットのフルHDを選択可能)。4Kの映像は非常に高精細で、写真は拡大することなく細部までハッキリと映し出されます。

 

ESPRIMO FH-X/C3 4Kディスプレイ

27インチの4K画面は、細かな部分まで精細に表示できます

 

ESPRIMO FH-X/C3 デスクトップ

デスクトップのスケーリング (拡大率)は、標準で150%。筆者には文字がやや大きめに見えましたので、場合によっては100~125%に変えるといいかもしれません

 

映像は非常に色鮮やかです。色合いに違和感はなく、メリハリも効いています。また画面が非常に明るいのもポイント。計測値では377nitでしたが、標準値としては400nitくらいあるのかもしれません (一般的なノートPCは250~300nit程度)。

 

ESPRIMO FH-X/C3 映像品質

メリハリの効いた自然な色合い

 

ESPRIMO FH-X/C3 ガンマカーブ

i1Display Proによるガンマカーブ。色のバランスは良好

 

色域を計測したところ、スマホやPCでは一般的なsRGBでカバー率が100%でした。一般向けとしては優秀で、実際の色にかなり近い色合いで映し出されています。ディスプレイに映し出すだけであれば、写真やイラストなどの本格的な作品作りにも利用できるでしょう。

 

ESPRIMO FH-X/C3の色域測定結果

sRGBカバー率 100%
sRGB比 110.4%
Adobe RGBカバー率 78.9%
Adobe RGB比 71.9%

 

液晶ディスプレイの表面は光沢ありのグレアタイプですが、通常のグレアよりも光沢が抑えられています。感覚的には、グレアとハーフグレア (半光沢)の中間くらいでしょうか。色の鮮やかさを残しつつ、目に優しい仕上がりです。

 

ESPRIMO FH-X/C3 グレア

光沢ありのグレアタイプなので映り込みは生じますが、一般的なグレアタイプよりも映り込みは抑えられています

ESPRIMO FH-X/C3のスピーカーについて

本体正面の左右には、ステレオスピーカーが配置されています。さらに本体底面部にはサブウーファーを配置。このサブウーファーによって、PCとは思えないほど迫力のあるサウンドを実現しています。

 

ESPRIMO FH-X/C3 スピーカー

スピーカーはパイオニアと共同で開発されたもの

 

ESPRIMO FH-X/C3 サブウーファー

本体底面部のサブウーファー。薄いベース部分に格納されているにもかかわらず、パッシブラジエーターによって迫力のある低音を実現しています

 

実際に音楽を聞いたところ、特に低音部分に厚みが感じられました。低音重視の曲を聞くと、サウンドを体全体で感じられるほどです。ノートPCやほかの一体型PCでは、低音部分が出し切れていないことがわかるでしょう。

 

またサラウンド感も素晴らしく、まるで大型のスピーカーセットで聞いているような感覚です。音の解像感も非常に高く、並のスピーカーでは聞き取れなかった音がハッキリと聞こえました。ハイレゾ音源の音質も優秀で、現場の空気感や楽器の豊かな表情が伝わってくるように感じます。

 

筆者はこれまでさまざまなPCでスピーカーをチェックしてきましたが、ESPRIMO FH-X/C3のサウンドは間違いなくPCとしては最高クラスです。音楽を心の底から楽しみたいのであれば、ぜひ購入を検討するべきでしょう。

 

なおスピーカーの技術的なことについては、ASCII.jpに掲載されている開発者インタビューの記事をご覧ください。この記事は筆者がインタビューと執筆を担当しています。

関連記事

世界初の4K放送対応パソコン、富士通「ESPRIMO WF2/C3」がスゴイ理由 (ASCII.jp)

ESPRIMO FH-X/C3のTV機能について

ESPRIMO FH-X/C3の目玉機能は、4K放送に対応している点です。現在はBS4Kおよび110度CS4Kの視聴のみが可能ですが、視聴アプリ「DigitalTVbox」のアップデート (時期は未定)によって録画も可能になるとのこと。前述の開発者インタビューでは「もう間もなく」ということでした (2019年3月26日時点ではまだアップデートされていません)。

 

 ESPRIMO FH-X/C3 4Kチューナー

BS4Kと110度CS4Kのチューナーと地上 / BS / 110度CS対応TVチューナーを内蔵。フルHDモデルでは地上 / BS / 110度CS対応TVチューナーのみ

 

なお筆者の環境では4K対応アンテナがなかったため、4K放送を確認できませんでした。4K放送を受信するためには対応アンテナやケーブルが必要である点に注意してください。

 

地デジのTVを確認したところ映像は色鮮やかで、サウンドには迫力が感じられました。テレビの起動も早く、特にストレスは感じません。27インチはTVとしては小さめですが、画面を目の前にしてひとりで楽しむのには十分なサイズです。

 

 ESPRIMO FH-X/C3 TV機能

4KモデルとフルHDモデルで地デジの視聴と録画が可能 (TV機能付きモデル)

 

 ESPRIMO FH-X/C3 TVの起動

待機中からTVアプリの起動は7秒程度

 

TVが表示されるまでにかかった時間

電源オフから起動 1分05秒
スリープ時から起動 11秒
PC起動中の待機状態から起動 7.2秒

※リモコンの「テレビアプリ」を押してから番組が表示されるまでにかかった時間。PCの状態によっては時間が変わる可能性があります

ESPRIMO FH-X/C3の端子類の種類と使いやすさ

インターフェース (端子類)はとても充実しています。特にHDMI入力端子が2ポート付いている点がポイント。ゲーム機やストリーミングプレーヤーなどを接続すれば、ESPRIMO FH-X/C3の大画面と高品質なサウンドでゲームや映画を楽しめます。

 

ESPRIMO FH-X/C3 前面

前面のインターフェース

  • ① ヘッドホン出力 / マイク入力
  • ② USB3.0
  • ③ SDカードスロット
  • ④ 録画 / ディスクアクセスランプ
  • ⑤ リモコン受光部

ESPRIMO FH-X/C3 背面

背面左側のインターフェース

  • ① CONNECTボタン ※マウス/キーボード接続用
  • ② HDMI入力
  • ③ HDMI出力
  • ④ USB3.1 Gen2
  • ⑤ 1000BASE-T対応有線LAN
  • ⑤ 電源コネクター

 

ESPRIMO FH-X/C3 背面

背面右側のインターフェース

  • ① BS・110度CDデジタルアンテナ入力端子
  • ② 地上デジタルアンテナ入力端子

 

ESPRIMO FH-X/C3 光学ドライブ

光学ドライブは前面トレイローディング

 

ESPRIMO FH-X/C3 Webカメラ

Webカメラは内部に収納可能

 

ESPRIMO FH-X/C3 ボタン類

ベース部分上部には、映像/サウンド調整用のボタンが配置されています

 

ESPRIMO FH-X/C3 電源アダプター

付属の電源アダプターはかなり巨大です

 

ESPRIMO FH-X/C3 メモリースロット

液晶ディスプレイ背面にはメモリースロット

ESPRIMO FH-X/C3のベンチマーク結果

ここからは、ESPRIMO FH-X/C3の性能について解説します。テスト機の主なスペックは以下のとおり。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります。あらかじめご了承ください。

 

試用機のスペック

OS Windows 10 Home
CPU Core i7+8750H
メモリー 8GB
ストレージ 3TB HDD + 16GB Optaneメモリー
グラフィックス Intel UHD Graphics 630

ストレージ性能

ESPRIMO FH-X/C3のストレージはHDDですが、アクセスを高速化するOptaneメモリーが使われているためSSD並みの快適さを実感できます。なお直販モデルではTV機能付きのフルHDモデルのみOptaneメモリーを搭載可能です。4Kモデルを購入する際は、SSDの追加を強くおすすめします。

 

ESPRIMO FH-X/C3 ストレージのアクセス速度 (Crystal Diskmark)

3TB HDD + Opatenメモリーのアクセス速度 (Crystal Diskmark)

 

ストレージのアクセス速度

ストレージのアクセス速度の違い

 

ウィンドウズの起動時間は、平均24.26秒でした。ときおり40秒程度かかることもありますが、概ね20秒程度で起動しています。HDDでは40秒以上かかることもあるので、Optaneメモリーの効果が出ていると考えていいでしょう。

 

起動時間の計測結果(手動による計測)

1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 平均
41.0秒 20.8秒 19.2秒 20.2秒 20.1秒 24.26秒

 

またアプリの起動時間を計測したところ、初回起動時は時間がかかったものの、2回目以降は高速化されています。

 

Adobe Premiere Proの起動時間

初回起動時 2回目 再起動後
32秒 9秒 14.8秒

CPU性能

ESPRIMO FH-X/C3で使われているCore i7-8750Hは、ノートPC向けのCPUです。そのためハイエンドデスクトップPC向けのCPUに比べると、性能はやや控えめ。とは言え、Core i5を搭載した一般的なデスクトップPCよりも性能は高く、動画編集やデータ処理などの重い作業にも利用できます。

 

CPUベンチマーク結果

CPU PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア
Core i9-9900K
20094
Core i7-9700K
17847
Core i7-8700
15455
ESPRIMO FH-X/C3(Core i7-8750H)
12820
Core i5-8400
11229
Core i7-7700
10881
Core i7-7700HQ ※ゲーミングノートPC向け
9676
Core i7-8565U ※ノートPC向け
9691

※そのほかのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値

 

RAW現像にかかる時間を計測したところ、ほかのクリエイター向けPCに比べてやや劣る結果となりました。ただしこれはメモリー容量とストレージのアクセス速度が影響しているものと思われます。ESPRIMO FH-X/C3でも十分実用的に使える結果ですが、クリエイティブな作業をより快適に行ないたいなら、16GB以上のメモリーと高速なSSDをおすすめします。

 

RAW現像にかかった時間

ESPRIMO FH-X/C3(Core i7 + 8GBRAM + HDD + UHD630) Surface Studio 2 (Core i7 + 32GBRAM + SSD + GTX1070) ThinkPad X1 Extreme (Core i7 + 32GBRAM + SSD + GTX1050Ti)
RAW現像 2分28秒 1分30秒 1分44秒

※ Adobe Photoshop Lightroom Classic CCで5184×3456ドットのRAW画像を長辺1920ドット、画質80%、解像度240、シャープ出力 強のJPEGファイルに出力するのにかかった時間(フィルター類適用なし)

ESPRIMO FH-X/C3のゲーム性能

ESPRIMO FH-X/C3では、グラフィックス機能としてCPU内蔵のIntel UHD Graphics 620を使います。CPU内蔵タイプとしてはそこそこ高性能ではあるものの、ゲームを快適に楽しめるほどではありません。ゲーミングPC向けのなかではかなり性能の低いエントリー (初心者)向けのGeForce GTX 1050よりもパフォーマンスは劣ります。

 

GPUの性能比較

GPU 3DMark Fire Strikeのスコア
GTX 1050
6163
ESPRIMO FH-X/C3 (UHD630)
1090

※そのほかのGPUのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値

 

ただし高いグラフィックス性能を必要としない軽めのゲームであれば、問題なくプレーできるでしょう。たとえばドラクエ10やLeague of Legendsなどであれば、解像度や画質を調整することである程度は遊べるはずです。とは言え、ゲームはあくまでも息抜き程度と考えたほうが良さそうです。

 

ドラゴンクエストXベンチマーク結果

1920×1080 (フルHD) 最高品質 5379 (快適)
標準品質 7131 (とても快適)
低品質 8623 (とても快適)
3840×2160 (4K) 最高品質 1065 (重い)
標準品質 1613 (重い)
低品質 2131 (やや重い)

最高クラスの映像とサウンド

ということで、今回はESPRIMO FH-X/C3のレビューをお届けしました。

 

残念ながら今回は (筆者の環境上の理由により)4K放送を試せませんでしたが、そのほかの部分はとにかくスゴイ完成度です。特に2.1chの重厚なサウンドは感動もので、ぜひ体験していただきたいですね。また使いやすさについての配慮も素晴らしく、さすがは富士通製と思わせる出来栄えです。

 

実際に購入するなら、パーツカスタマイズが可能な直販モデルがおすすめ。使わない機能を省いて価格を安く抑えたり、逆に追加料金を支払うことでパーツをアップグレードするなど、用途や予算に合わせたカスタマイズが可能です。なお4Kモデルを選ぶ際には、ストレージにSSDを追加することを強くおすすめします。

 

ESPRIMO FH-X まとめ

とにかくサウンドと映像の迫力がスゴイ!

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ESPRIMO FH-X

ESPRIMO FH-X/C3

※店頭向けモデル

税込29万1405円~

※2019年3月26日時点。現在の価格やキャンペーン情報は公式サイトでご確認ください

ESPRIMO FH-X

ESPRIMO WF2/C3

※直販モデル

税込15万3679円~

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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