ゲーミングPCレビュー

Dell G7 17 7790 レビュー:ゲームに有利な17.3インチの大画面ミドルレンジゲーミングノートPC

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Dell G7 17 7790 レビュー

デルのDell G7 17 7790は、17.3インチの大型ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。一般的な15.6インチよりも画面が大きく表示されるので、プレーを有利に進められる点がメリット。映像の迫力が増す点も見逃せません。
Dell G7 17 7790 レビュー

ポイント

  • 迫力のある17.3インチの画面
  • 派手さを抑えた普通のデザイン
  • 端子の一部は背面配置

Dell G7 17 7790のスペック

画面サイズ 17.3インチ
解像度 1920×1080
CPU ・Core i5-9300H
・Core i7-9750H
メモリー ・8GB
・16GB
ストレージ ・512GB SDD
・256GB SSD + 1TB HDD
グラフィックス ・GTX 1660 Ti
・RTX 2060
幅×奥行き 404×295.8mm
厚さ 25mm
重量 3.14kg
バッテリー 60WHr

※2019年12月18日時点。構成は変更される場合があります


リフレッシュレート 60Hz
表面処理 非光沢
パネルの種類 IPS (輝度300nit)
光学ドライブ
テンキー あり
有線LAN 1000Mbps
無線LAN 11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2
USB3.1 3
USB3.0
USB2.0
USB Type-C 1 (USB3.1)
Thunderbolt 3 対応
メモリーカード SD
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort 2 (Mini, Type-C)
Webカメラ 92万画素
顔認証カメラ
指紋センサー 対応

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際のゲームでの使い心地などをレビューします。

 

Dell G7 17 7790

Dell G7 17 7790

税込13万円台半ば~

ベンチマーク結果

試用機のスペック

モデル名 プラチナ(GTX1660Ti搭載)
CPU Core i7-9750H
メモリー 16GB
ストレージ 256GB SSD + 1TB HDD
グラフィックス GeForce GTX 1660 Ti (6GB)

※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります

ゲーム系ベンチマーク結果

Dell G7 17 7790 ゲームのベンチマーク

Dell G7 17 7790のGTX 1660 Tiモデルは、ほとんどのゲームをフルHDの高画質で快適に楽しめる性能です。処理の重い重量級ゲームでも、画質を一段階下げればストレスなくプレーできます。

 

ただディスプレイのリフレッシュレート (画面の書き換え速度の目安)が一般的な60Hzであるため、高リフレッシュレートのいわゆる「ヌルヌル」な動きではありません。テレビや据え置きゲーム機と同じ60Hzで、標準的な動きです。

※テストはすべてフルHDで実施

FF15ベンチ (重量級 / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 5687 / やや快適
標準品質 8100 / 快適
軽量品質 10071 / とても快適

※スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 13653 / 非常に快適  / 95.6 FPS
高品質 15834 / 非常に快適 / 120.3 FPS
標準品質 17500 / 非常に快適 / 145.5 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 20713 / すごく快適
標準品質 20808 / すごく快適
低品質 21495 / すごく快適

PSO2ベンチ (軽量級 / DX9)

PSO2ベンチ
簡易描画設定 スコア
6 (最高) 41,366
3 70,359
1 (最低) 148,879

※スコア5,000以上が快適に遊べる目安

リーグ・オブ・レジェンド (超軽量級 / DX9)

リーグ・オブ・レジェンド
モード 平均FPS / 最低FPS
サモナーズリフト (最高画質) 215 FPS / 165 FPS
TFT (最高画質) 100.6 FPS / 84 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

フォートナイト (中量級 / DX11)

フォートナイト
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 95.5 FPS / 84 FPS
127.4 FPS / 110 FPS
203.6 FPS / 181 FPS
226.4 FPS / 162 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

PUBG (中量級 / DX11)

PUBG
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 90 FPS / 77 FPS
101.2 FPS / 73 FPS
101.9 FPS / 82 FPS
111.9 FPS / 80 FPS
非常に低い 110.8 FPS / 84 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

オーバーウォッチ (軽量級 / DX10)

オーバーウォッチ
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 85.6 FPS / 77 FPS
ウルトラ 118 FPS / 106 FPS
140 FPS / 114 FPS
NORMAL 175.7 FPS / 157 FPS
225.8 FPS / 203 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

エーペックスレジェンズ (中量級 / DX11)

Apex Legends
画質 平均FPS / 最低FPS
最高設定 110.2 FPS / 99 FPS
最低設定 143.8 FPS / 143 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安。FPS上限はデフォルトのまま

アサシンクリード オデッセイ (超重量級 / DX11)

アサシンクリード オデッセイ
画質 平均FPS / 最低FPS
最高 47 FPS / 26 FPS
72 FPS / 41 FPS
72 FPS / 37 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ゴーストリコン ブレイクポイント (中重量級 / DX11)

ゴーストリコン ワイルドランズ
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 64 FPS / 42 FPS
87 FPS / 54 FPS
92 FPS / 48 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ファークライ ニュードーン (中重量級 / DX11)

ファークライ ニュードーン
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 76 FPS / 62 FPS
86 FPS / 52 FPS
92 FPS / 72 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ディヴィジョン2 (中重量級 / DX12)

ディヴィジョン2
画質 平均FPS
ウルトラ 63 FPS
98 FPS
114 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

CPU性能

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i9-9980HK
3558
Core i9-9880H
3402
Core i7-9750H
2714
Core i7-8750H
2625
Dell G7 17 (Core i7-9750H)
2607
Core i5-9300H
1947
Core i7-1065G7 ※2
1630

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2は一般用途向けノートPC用

 

試用機で使われていたCore i7-9750Hは、ゲーミングノートPCではいまもっとも人気の高いCPUです。性能は非常に高く、ゲームはもちろん動画編集などの重い処理にも利用できます。さらに上位のCore i9よりも性能は劣りますが、価格と性能のバランスを考えればこのあたりがちょうどいいでしょう。

 

Dell G7 17 7790でCPU性能を計測したところ、同じCore i7-9750Hよりも若干スコアが落ちました。とは言え前述のゲーム系ベンチマークの結果がご覧いただければおわかりのとおり、ゲームにはまったく問題ないパフォーマンスです。下位モデルで使われているCore i5-9400Hだとスコアがさらに落ちますが、ゲームにおいては体感的に大きな差はないはずです。

3Dグラフィックス性能

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
RTX 2080
23762
RTX 2080 Max-Q
20066
RTX 2070
19807
RTX 2070 Max-Q
18568
GTX 1070
16999
RTX 2060
14945
Dell G7 17 (GTX 1660 Ti)
14777
GTX 1070 Max-Q
14684
GTX 1660 Ti
14337
GTX 1060
11442
GTX 1650
8770
GTX 1050
6008
MX250
3711
UHD 630 (Core i7)
1176

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

試用機で使われていたGTX 1660 Tiは、ミドルレンジ (中級)向けのゲーム用GPUです。と言っても、現時点では性能的にはまったく問題ないレベル。ゲームを60Hzのディスプレイで楽しむなら十分すぎるほどのパフォーマンスです。

 

上位モデルで使われているRTX 2060は、GTX 1660 Tiとあまりベンチマークスコアが変わりません。ただしRTX 2060はハードウェアレベルで超美麗なレイトレーシング に対応している点が特徴。レイトレーシング性能がメチャメチャ高いというほどではありませんが、GTX 1660 Tiよりは多少有利です。

ストレージ性能

Dell G7 17 7790 アクセス速度

試用機では256GBのSSDと1TBのHDDのが使われていました。SSDはPCIe 3.0 x2の高速タイプでPCIe 3.0 x4の超高速タイプではないものの、HDDよりもはるかに高速です。ウィンドウズやゲームの起動が速く、快適に利用できます。

 

ただ256GBの容量は、ゲームを数本インストールすると容量がいっぱいになってしまいます。ゲームはHDDにインストールするといいでしょう。Core i5モデルなら容量は512GBで、だいぶ余裕があります。

デザインと使いやすさ

本体の外観

Dell G7 17 7790 外観

本体カラーはダークグレーのみ。パッと見た感じではほぼブラックです。フォルムは少々ゴツいものの、ゲーミングPC特有の派手さはありません。仕事やプライベートでも気兼ねなく使えるデザインを採用しています。

 

Dell G7 17 7790 天板

ボディは樹脂 (プラスチック)製。天板の中央に、ブルーのロゴが配置されています

 

Dell G7 17 7790 パームレスト

パームレスト (キーボード面)も天板と同じ仕上がり。タッチバット周辺のブルーのラインが印象的です

 

Dell G7 17 7790 ベゼル幅

液晶ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右5.7mmの上部9mm。ボディが大きいので、ベゼルがかなり細く見えます

本体サイズ

Dell G7 17 7790 大きさ

接地面積は幅404×奥行き295.8mmで、A3サイズ (幅420×奥行き297mm)よりもちょっと小さい程度。ノートPCとしてはかなり巨大なのですが、大型の17.3インチディスプレイを搭載していることを考えれば仕方がないでしょう。場所を取らないノートPCというよりも、デスクトップ代わりと考えることをおすすめします。

 

Dell G7 17 7790 大きさ

A3サイズ (下の黄色い部分)よりもわずかに小さく、B4サイズ (上の黄色い部分)よりもふた周り大きめ

 

Dell G7 17 7790 厚み

高さは公称値で25mm、実測で26mmでした。底面部のゴム足を含めると29mm程度です

画面サイズ

Dell G7 17 7790 画面サイズ

液晶ディスプレイの大きさは17.3インチ。一般的な15.6インチよりもひと回り大きめです。そのぶん本体サイズも大きくなるのですが、ゲーム内ではターゲットがひと回り大きく表示されるためプレーを有利に進められます。映像の迫力が増すのもメリットのひとつです。

リフレッシュレート

Dell G7 17 7790 リフレッシュレート

リフレッシュレート (画面の書き換え速度)は最大60Hzです。一般的なノートPCやテレビ、据え置きゲーム機と同じで、特に違和感はないでしょう。ただし最近は144Hzの高リフレッシュレート対応機種が増えてきており、動きのなめらかさではそれらに劣ります。

映像品質

Dell G7 17 7790 映像品質

IPSパネルが使われた液晶ディスプレイは自然な色合いです。明るさも十分なレベル。IPSパネルは視野角が広いので、画面の角度を変えても映像が見づらくなることはありません。ノートPCとしては標準的な映像です。

キーボード

Dell G7 17 7790 キーボード

キーボードはテンキー付きです。標準ではバックライトなしの日本語配列ですが、追加料金を支払うことで英字配列のRGBバックライトキーボードに変更できます。キーピッチ (キーとキーの間隔)は横19mmの縦18mmでわずかに横長ですが、検証に使った限りでは、違和感はありませんでした。ただEnterキー周りが若干窮屈です。

キーのタイプ感とタイプ音

Dell G7 17 7790 タイプ感

キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.23mmでした。ノートPCとしてはストロークが浅めです (標準は1.5mm)。タイプ感は非常に軽く、キーを押した瞬間の手応えもあまり感じられません。薄型のモバイルノートPCならアリかもしれませんが、ゲーミングPCとしてはやや物足りなく感じます。

 

タイプ音は軽めのタッチであれば気になりません。とは言え強く叩けばトントンと響くので、軽い力で利用するといいでしょう。

キーの同時押し

Dell G7 17 7790 キーの同時押し

キーの同時押し認識数は、英数字で最大8キーまで確認しました。キーの組み合わせによっては、4キー程度までしか認識されないことがあります。ゲームでよく使うWASDキー周りは普通に使えるものの、W+Dキーを押しているときにはEキーが認識されませんでした。PUBGで斜め移動しながらのリーンが使えないので、ゲームによってはキー設定を変更したほうがいいかもしれません。特にゲーム用に特化したキーボードではなく、普通のノートPCと同じです。

インターフェース

Dell G7 17 7790 インターフェース

周辺機器接続用のインターフェース (端子)類は十分な種類と数が用意されています。電源コネクターや有線LANなど繋ぎっぱなしで使う端子類は背面に設置されているため、両サイドがケーブルでゴチャつくことがありません。

価格について

Dell G7 17 7790には、パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。

 

ラインナップ

プレミアム(GTX1660Ti搭載)
Core i5 8GBメモリー 128GB SSD 1TB HDD 税込13万円台半ば
プラチナ(GTX1660Ti搭載)
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD 税込15万円台半ば
プラチナ(RTX2060搭載)
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD RTX 2060 税込16万円台後半

 

価格はそのとき実施されているキャンペーンによって大きく変わります。現在の価格については以下のリンクから、セール情報の記事でご確認ください。

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見やすくて迫力のある大画面

Dell G7 17 7790 感想

よかった点

ターゲットが大きく表示されるのでゲームをプレーしやすくなる、迫力が増すという点で17.3インチの大画面はおすすめです。本体デザインがシンプルで普段使いにも違和感がない点も好印象。エントリー (入門)からミドルレンジ向けには十分なパフォーマンスで、コスパ面も良好です。

気になった点

本体がかなり大きいので、設置には場所を取ってしまいます。また人気のゲームで80~100 FPSは出ているのに、液晶ディスプレイが60Hzなのでヌルヌルな動きを実現できません。据え置きゲームと同じ仕様ですので違和感はないかもしれませんが、パフォーマンス的にちょっともったない気がします。

Dell G7 17 7790

Dell G7 17 7790

税込13万円台半ば~

記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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