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ドスパラの「GALLERIA GCF1050TGF-E」は、15.6インチの液晶ディスプレイを搭載するゲーミングノートPCです。スペックはCPUがCore i5-8300HでGPUはGeForce GTX 1050Ti(4GB)と、エントリーユーザー向けの構成。価格は税込14万2538円からで、ドスパラの直販サイトで販売されています。
特徴は本体がゲーミングPCとしてはとても小さい点と、光学式スイッチ採用でタイプ感に優れるキーボードが使われている点です。
ゲーム系ベンチマークを試したところ、画質を落とせば中規模クラスのゲームでも問題なくプレーできる結果が出ています。ただし、グラフィックス重視の重量級ゲームは厳しい感じですね。ちなみに「FPS」とは画面の書き換え速度を表わす指標で、平均60FPSを上回れば快適にプレーできると言われています。
ゲーム系ベンチマーク結果(フルHD)
FF15ベンチ (DX11) ※重量級 | |||
---|---|---|---|
高品質 | 標準品質 | 軽量品質 | |
2655(やや重い) | 3931(普通) | 5240(やや快適) | |
FF14:紅蓮のリベレーター(DX11) ※中規模 | |||
最高品質 | 高品質(ノートPC) | 標準品質(ノートPC) | |
7629(非常に快適)※51.609 FPS | 11030(非常に快適)※74.932 FPS | 13254(非常に快適)※93.767 FPS | |
ドラゴンクエストX ※軽い | |||
最高品質 | 標準品質 | 低品質 | |
17619(すごく快適) | 18051(すごく快適) | 19181(すごく快適) | |
Assassin’s Creed Origins (DX11) ※重量級 | |||
最高 | 中 | 超低 | |
36 FPS | 47 FPS | 58 FPS | |
Far Cry5 (DX11) ※中規模 | |||
最高 | 中 | 低 | |
40 FPS | 47 FPS | 54 FPS | |
Rise of the Tomb Raider(DX12) ※中規模 | |||
最高 | 中 | 最低 | |
41.16 FPS | 62 FPS | 89.03 FPS |
実際にフォートナイトをプレーして、FPSを計測してみました。最高画質の「エピック」ではときおり引っかかるような動きを感じられたものの、ひとつ下の「高」画質では動きが非常になめらかです。
フォートナイトFPS計測結果(フルHD)
画質 | 平均FPS |
---|---|
エピック(最高画質) | 50.217 FPS |
高 | 69.733 FPS |
低(最低画質) | 119.75 FPS |
PUBGについては画質「中」で平均FPSが60を上回っていますが、敵との戦闘になるとFPSが60を切ることがありました。このゲームでは画質はあまりプレーに影響しないので、できれば少し画質を落としたほうがいいでしょう。
PUBG FPS計測結果(フルHD)
画質 | 平均FPS |
---|---|
ウルトラ(最高画質) | 41.133 FPS |
中 | 74.75 FPS |
非常に低い(最低画質) | 93.35 FPS |
このようにGALLERIA GCF1050TGF-Eは、画質にこだわらなければ人気ゲームを快適にプレーできます。税込み価格は14万円台からと、GTX1060/1070搭載モデルに比べてリーズナブルな点も魅力。さらに注文時にはメモリーやストレージの容量をアップグレードすることも可能です(要追加料金)。
今回はメーカーからお借りしたGALLERIA GCF1050TGF-Eの実機を使って、本体デザインや各部の使い勝手、実際の性能などについてレビューします。
この記事の目次
※価格や構成は変更される場合があります
https://komameblog.jp/game/gaming-laptop/
GALLERIA GCF1050TGF-Eのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i5-8300H |
メモリー | 8GB(最大32GB) ※カスタマイズ可 |
ストレージ | 256GB SSD + 1TB HDD ※カスタマイズ可 |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 Ti(4GB) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ、1920×1080ドット、非光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth、1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0(フルサイズ)×2、USB3.0(Type-C)×1、USB2.0×1、HDMI、miniDisplayPort×2、有線LAN、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティー | TPM 2.0、セキュリティースロット |
カメラ | 92万画素 |
サイズ/重量 | 幅360×奥行き245×高さ27mm/約2.00kg |
バッテリー | 約4.6時間 |
※2018年9月12日時点。構成や価格は変更される場合があります
本体デザインについて
本体のデザインはシンプルかつスタイリッシュです。LEDでピカピカ光ることがなく、普通のノートPCとしても利用できるでしょう。
液晶ディスプレイについて
液晶ディスプレイのサイズは15.6インチで、解像度は1920×1080ドット。ゲーミングノートPCとしては標準的なスペックです。リフレッシュレート(画面の書き換え速度)は標準的な60Hzですが、初心者~中級者クラスであれば問題ないでしょう。よりなめらかな動きを求めると値段が20万円クラスになるので、エントリーモデルとしては妥当なところです。
映像の色合いはメリハリが効いていて鮮やかです。ゲーム中の暗いシーンでも、比較的ハッキリと視認できました。
注目したいのは、液晶ディスプレイのベゼル(枠)がとても狭い点です。実際に幅を測ってみたところ、左右で8mm、上部で10mmしかありませんでした。この狭いベセルによって、本体の小型化を実現しているのです。
キーボードについて
キーボードはテンキー付きで、バックライトに対応しています。バックライトの色は標準収録ユーティリティーで変更可能です。
キーピッチは実測18.5mmで、キーストロークは約2mmでした。ノートPCとしては珍しく、キー同士が隣接したタイプです。タイプ感は軽いメカニカルスイッチのようで、個人的にはかなり良好でした。しかしタイプ音が大きく、文書を入力する際に「チキチキチキ」という音が気になります。
GALLERIA GCF1050TGF-Eで使われている光学式スイッチは、耐久性と反応速度に優れている点が特徴です。つまり壊れにくい上に、指の動きに少しでも速く反応するということ。
ただし個人的にはキー配列が気になります。まずカーソルキーのいちが変則的である点と、「ろ」キーが最下段に配置されている点、そして右Ctrlや右Altキーが存在しない点です。
そしてちょっとやっかいだったのは、「¥」キーが左Shiftキーの右に配置されている点です。
この配列はShiftキーが小さくなっているだけでなく、ゲームで使うことが多い「Z」キーを押し間違えやすいんですよね。まあしばらく使っていると慣れるでしょうけれども、はじめのうちは入力ミスや違和感があるかもしれません。
インターフェースと拡張性
インターフェース(端子類)は充実しています。ただし光学ドライブには対応していません。
左側面のインターフェース
- ① セキュリティースロット ※盗難防止用
- ② 1000BASE-T対応有線LAN
- ③ USB2.0
- ④ ヘッドホン出力/マイク入力
右側面のインターフェース
- ① USB3.0×2
- ② SDメモリーカードスロット
右側面のインターフェース
- ① miniDisplayPort×2
- ② HDMI
- ③ USB3.0 Type-C
- ④ 電源コネクター
発熱や騒音について
今回の検証では以下のスペックのモデルと使いました。検証/ベンチマーク結果はパーツ構成や個体差、環境、タイミングなどによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Pro |
---|---|
CPU | Core i5-8300H |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD+1TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 Ti(4GB) |
本体の温度について
アサシンクリードオリジンズ(アサクリ)のベンチマークとFF14ベンチ中のキーボード面の温度を計測したところ、最大で44.9℃と高温になりました。ただし温度が高いのはキーボード中央部分だけで、ゲーム中に触れ続けるWASDキーのあたりは最大30.9℃と低くなっています。
表面温度(室温26.9℃) ※画像クリックで拡大
アサクリベンチ | FF14ベンチ |
---|---|
最大44.9℃ | 最大44.3℃ |
左右の側面からの排気がけっこう熱くなるので、熱に弱い物を置くには避けたほうがいいでしょう。また電源アダプターも高温になりがちなので、注意してください。
駆動音の計測結果
ゲーム中の駆動音(ファンの回転音や通気口からの排気音)はやや大きめです。本体内蔵のスピーカーでは細かい音を聞き取れないほどでした。ゲームをプレーする際は、ヘッドセットの着用をおすすめします。
駆動音の計測結果(室温26.9℃)
電源オフ | 37.8dBA | - |
---|---|---|
アサクリベンチ | 59.8dBA | 排気音がとても大きい |
FF14 | 53.2dBA | 排気音が大きい |
キーボード上部にあるボタンはファンコントローラーで、オンにすると空冷ファンが勢いよく回転します。オンにした状態での駆動音は55dBAで、かなり大きめでした。なおこの機能は内部を冷却するための機能で、オンとオフではパフォーマンスに変化は見られません。
消費電力について
ゲーム中の消費電力はかなり高めです。重いゲームほど電力消費が大きくなります。
1分間の平均消費電力(REX-BTWATTCH1による計測)
アサクリベンチ | FF14ベンチ |
---|---|
136.2W | 106.2W |
※消費電力の計測方法はコチラ
ベンチマーク結果
試用機のスペック
OS | Windows 10 Pro |
---|---|
CPU | Core i5-8300H |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD+1TB HDD |
グラフィックス | GeForce GTX 1050 Ti(4GB) |
ストレージ性能
ストレージのアクセス速度は標準的です。256GB SSDはシステム用に使い、ゲームのインストールには1TB HDDを使うといいでしょう。HDDを大容量SSDに変更すれば、データの読み込みが高速化されます(要追加料金)。
CPU性能
CPUとして使われているCore i5-8300Hは上位のCore i7-8750Hより劣るものの、前世代のデスクトップPC向けCore i7-7700と同等レベルのスコアが出ています。非常に高い性能でゲームはもちろん、動画編集などの重い処理でも快適にこなせるでしょう。
CPUの性能比較 その1
CPU | CINEBENCH R15のCPUスコア |
---|---|
Core i7-8700 ※2 |
|
Core i7-8750H |
|
Core i7-7700 ※2 |
|
GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H) |
|
Core i7-7700HQ |
|
Core i7-8550U |
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値 ※2 デスクトップPC向けCPU
CPUの性能比較 その2
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
---|---|
Core i7-8700 ※2 |
|
Core i7-8750H |
|
Core i7-7700 ※2 |
|
GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H) |
|
Core i7-7700HQ |
|
Core i7-8550U |
|
※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値 ※2 デスクトップPC向けCPU
3D性能
GALLERIA GCF1050TGF-Eで使われているGeForce GTX 1050 Tiは、エントリー(初心者)向けのGPUに分類されます。中上級者向けのGTX 1060/1070と比べると性能は劣りますが、先ほどのゲーム系ベンチマークの結果からもおわかりのとおり、軽め~中規模クラスのゲームを楽しむには十分。そのぶん価格が安い点もポイントです。
3D機能の性能比較
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
---|---|
GTX 1070 |
|
GTX 1060 |
|
GALLERIA GCF1050TGF-E(GTX 1050 Ti) |
|
GTX 1050 |
|
※ほかのGPUの結果は当サイト計測の平均値
PCゲーム初心者向けのカスタマイズ対応モデル
ということで、今回はGALLERIA GCF1050TGF-Eのレビューをお届けしました。
重いゲームはちょっと厳しいものの、画質にこだわらなければ人気のゲームは快適にプレーできる性能です。動画編集などの作業にも向いています。
また本体がコンパクトである点もポイント。軽量スリムなのでほかのゲーミングノートPCよりも持ち歩きやすいのは魅力です。
同スペックなら海外メーカーのモデルが安いのですが、ストレージ容量やメモリー容量を変更できるのは大きな強みです。追加料金はかかるものの、メモリー容量を16/32GBに増やしたり、HDDを大容量SSDに変更することでゲームをより快適に楽しめるようになるでしょう。
GALLERIA GCF1050TGF-Eのまとめ
- 本体が小さくて軽い
- 人気ゲームを十分楽しめる性能
- Core i5でも高性能
※価格や構成は変更される場合があります
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