ドスパラ「GALLERIA GCR1660TNF」は、17.3インチの大型ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCです。CPUは2019年4月に発表された第9世代のCore i7-9750Hで、GPUとしては最新のGeForce GTX 1660 Tiを搭載しています。
これからゲーミングノートPCを購入しようと考えている人のために、この記事ではGALLERIA GCR1660TNFの特徴やスペックなどを紹介します。発売されたばかりのモデルでまだ実機を検証していないのですが、機会があればより詳しいレビューを公開するつもりです。
この記事の目次
※2019年4月29日時点。現在の価格は公式サイトでご確認ください
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GALLERIA GCR1660TNFのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-9750H |
メモリー | 8GB ※最大32GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD ※HDDの追加可能 |
グラフィックス | GeForce GTX 1660 Ti (6GB) |
ディスプレイ | 17.3インチ、 1920×1080ドット (フルHD)、 非光沢、 144Hz |
光学ドライブ | なし |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 5.0、 1000BASE-T対応有線LAN |
インターフェース | USB3.0 Gen1 ×2、 USB3.1 Gen2 (Type-C、データ通信のみ) ×1、 USB3.1 Gen2 (フルサイズ)×1、 HDMI、 mini DisplayPort、 SDカードスロット、 有線LAN、 ヘッドホン出力 / マイク入力 |
セキュリティー | マカフィーリブセーフ12ヵ月版 |
カメラ | HD 720p (92万画素) |
サイズ | 幅419.2×奥行き287.1×高さ31.9mm |
重量 | 約2.96kg |
バッテリー駆動時間 | ※非公開 |
サポート | メーカー保証1年間 |
※2019年4月29日時点。構成は変更される場合があります
なおドスパラからはほぼ同じ構成のモデルとして、15.6インチのGALLERIA GCR1660TGFというモデルが発売されています。製品名がひと文字しか違わないので、購入の際は注意してください。
GALLERIA GCR1660TNFとGCR1660TGFの違い
GCR1660TNF | GCR1660TGF | |
---|---|---|
ディスプレイ | 17.3インチ | 15.6インチ |
リフレッシュレート | 144Hz | 120Hz |
CPU | Core i7-9750H | Core i7-9750H |
グラフィックス | GeForce GTX 1660 Ti (6GB) | GeForce GTX 1660 Ti (6GB) |
税込価格 | 20万円台~ | 19万円台~ |
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GALLERIA GCR1660TGF(15.6)の特徴について
GALLERIA GCR1660TNFの価格
GALLERIA GCR1660TGFの税別価格は18万4980円で、送料+税込で20万1938円です。そのままのスペックでもゲームは楽しめますが、より快適にプレーするならメモリーの増設とHDDの追加をおすすめします。
構成と価格の例
標準構成 | |
---|---|
税込20万1938円 | |
おすすめ構成 | |
税込22万3754円 |
※2019年4月29日時点。構成や価格は変更される場合があります
GALLERIA GCR1660TNFの外観について
ドスパラのGALLERIAシリーズはゲーミングPC特有の派手さがなく、パッと見た感じは普通のノートPCのように見えます。画面が17.3インチなので本体が大きく多少のゴツさはありますが、全体的には重厚な雰囲気です。
これまで17.3インチモデルとしては、製品名に「GCF~」の3文字が付くモデルが発売されていました。しかしCPUが第9世代に変わり本体デザインが少し変更されて、この3文字が「GCR~」に変わっています。
前モデルとの外観的な違いは本体サイズが少し小さくなった点と、天板デザインや電源ボタン周りが少し変更されている程度です。
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サイズは17.3インチのゲーミングノートPCとしてはやや大きめです。ほぼA3サイズ (幅420×奥行き287.1mm、A4用紙2枚ぶん)と考えれば、サイズ感をイメージしやすいでしょう。重量は約3kgで、電源アダプターと合わせると合計重量は4kg近くです。
大きくて重いのは難点ですが、その代わりに映像の迫力が増すという点が17.3インチのメリットです。15.6インチよりもひと回り大きい程度ですが、たとえばゲームでターゲットがひと回り大きく表示されれば、そのぶん狙いを定めやすくなるでしょう。
また144Hzの高リフレッシュレートに対応している点も大きな魅力です。一般的な60Hzとは動きの滑らかさがまったく異なります。中年ヌルゲーマーの筆者でも60Hzと144Hzの違いはひと目見てわかるので、多くの人が動きの滑らかさを体感できるでしょう。実際に見るとわかると思うのですが、思わず感動するレベルです。
キーボードはゲーミングデバイスメーカーとして有名なSteelSeries製です。nキーロールオーバーかどうかは公式サイトに明記されていませんが、前モデルでは7~8キーまで同時押しを認識したので、おそらく同程度かもしれません。
配列はドスパラ製ノートPCとしては標準的ですが、Enterキー周辺で一部のキーが隣接している点が少し気になります。慣れるまでは、打ち間違いがあるかもしれません。
Core i7-9750Hの性能について
CPUとしては、第9世代のCore i7-9750Hが使われています。6コア / 12スレッドで動作するCPUで性能は非常に高く、並みのデスクトップPCにも引けを取らないほど。動画編集や高度なデータ処理などでも活用できるでしょう。
Core i7-9750HとCore i7-8750Hの比較
Core i7-9750H | Core i7-8750H | |
---|---|---|
世代 | 第9世代 | 第8世代 |
開発コード | Coffee Lake | Coffee Lake |
コア数 / スレッド数 | 6 / 12 | 6 / 12 |
動作周波数 | 2.60GHz | 2.20GHz |
最大動作周波数 | 4.50GHz | 4.10GHz |
TDP | 45W | 45W |
内蔵グラフィックス | Intel UHD Graphics 630 | Intel UHD Graphics 630 |
前世代のCore i7-8750Hも同等レベルの性能ですが、Core i7-9750Hは動作クロックが少し上がっているぶん、パフォーマンスの向上を期待できます。Core i7-8750HはゲーミングノートPCだけでなくハイスペックノートPCでも使われていたので、その後継であるCore i7-9750Hも多くの機種で使われるかもしれません。ゲームへの影響も多少あるので、パフォーマンスを重視するなら最新モデルのほうが有利です。
CPUの性能比較 (ゲーミングノートPC)
CPU | CINEBENCH R15 CPUスコア |
---|---|
Core i9-8950HK (第8世代) |
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Core i7-8750H (第8世代) |
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Core i5-8300H (第8世代) |
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Core i7-7700HQ (第7世代) |
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Core i7-6700HQ (第6世代) |
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Core i7-7820HK (第7世代) |
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※2019年4月時点での当サイトの平均値
なおCore i7-9750Hはリリースされたばかりであるため、当サイトではまだベンチマークテストによる検証を行なっていません。検証する機会があれば、より詳細な情報をレビューするつもりです。
GeForce GTX 1660 Tiの性能について
現在はGPUとしてGeFroce RTX 20シリーズがリリースされていますが、GALLERIA GCR1660TNFで使われているGeForce GTX 1660 Tiはレイトレーシング機能を省略した廉価版という位置づけです。レイトレーシングによる美しい画面を楽しむには少々厳しいものの、高速でストレスのない動きを重視するのであれば問題はありません。むしろ値段が安いぶん、コスパが高いと言えるでしょう。
GeForec GTX 1660TiとGTX 1060の比較
GTX 1660Ti | GTX 1060 | |
---|---|---|
アーキテクチャ | Turing | Pascal |
CUDAコア | 1536 | 1280 |
ブーストクロック | 1335~1590MHz | 1670 |
メモリー | GDDR6 6GB | GDDR5 6GB |
NVIDIAの発表によると、GTX 1660 Tiのゲーミング性能は前世代のGTX1060を1.5倍も上回るとのことです。実際に1.5倍のベンチマークスコアが出るとは思えないのですが、GTX 1060は確実に上回ることでしょう。機種によっても異なりますが、筆者としてはGTX 1070やRTX 2060を少し下回る程度ではないかと予想しています。中規模クラスのゲームであればフルHDの最高画質でも快適にプレーできるレベルだと思います。
GPUベンチマークの結果
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
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RTX2080 Max-Q |
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GTX 1070 |
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GTX 1070 Max-Q |
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RTX 2060 |
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GTX 1060 |
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GTX 1050 Ti |
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※そのほかのGPUのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値
当サイトではまだGTX 1660Ti搭載モデルを検証していないため、実際の結果についてはまだわかりません。ベンチマークを実施しだい、詳しいレビュー記事を公開する予定です。
大画面と高性能CPU&GPUでプレーを有利に!
当サイトでは17.3インチのゲーミングノートPCを何台もレビューしていますが、画面が大きいとゲームをより楽しく、かつより有利にプレーできると実感しています。そのぶん本体は大きいのですが、デスクトップPCよりはコンパクトで設置に場所を取りません。ワンランク上の快適さを求めるなら、17.3インチタイプがおすすめです。
また、144Hzの高リフレッシュレートに対応している点もポイント。ゲーム側で60FPS以上を出す必要がありますが、最新CPUとGPUの組み合わせであれば問題ないでしょう。画面の描画がなめらかだとターゲットの動きを正確に捉えやすく、プレーを有利に進められます。対戦プレーで勝ちを狙いうなら、大画面&高性能パーツを搭載したGALLERIA GCR1660TNFがおすすめです。
※2019年4月29日時点。現在の価格は公式サイトでご確認ください
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