ドスパラのGALLERIA RL5R-G50Tは、15.6インチディスプレイを搭載するエントリークラスのゲーミングノートPCです。CPUとGPUがひと世代前のものですが、そのぶん価格が安い点がポイント。画質を調整すれば人気ゲームを高リフレッシュレートのなめらかな動きで楽しめます。
GALLERIA RL5R-G50Tのスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
画面サイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080 |
CPU | Ryzen 5 4600H |
メモリー | 16GB(8GB×2) ※スロット2基、PC4-25600 |
SSD | 512GB NVMe SSD |
HDD | なし |
グラフィックス | GTX 1650 Ti(4GB) |
リフレッシュレート | 120Hz |
モバイル通信 | - |
堅牢性テスト | ※表記なし |
色域 / 輝度 | ※表記なし |
幅×奥行き | 359.8×243mm |
厚さ | 20.5mm |
重量 | 約1.9kg |
バッテリー | 約7.5時間 |
※2021年7月6日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | シルバー |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | 表記なし ※IPS相当 |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
テンキー | 3列 |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | Wi-Fi 6(最大2.4Gbps) |
Bluetooth | 5 |
USB3.2 | 2(Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 1 |
USB Type-C | 1(3.2 Gen2) |
Thunderbolt | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1(2.0) |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | 1(mini) |
Webカメラ | HD画質(92万画素) |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | - |
付属品 | 120W ACアダプターなど |
オフィス | なし(オプションで追加可能) |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶スペック
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶まとめ
※2021年7月6日時点
デザインと使いやすさ
外観について
GALLERIA RL5R-G50Tが専用GPUを搭載するゲーミングノートPCですが、見た目は派手さを抑えた普通のノートPCです。唯一ゲーミングPCっぽく見えるのはキーボードのRGBバックライトだけですが、オフにすればゲーミングPCらしさはありません。スタイリッシュな印象で、スタンダードなノートPCとして使えます。普通の外観のほうが好みという人に向けです。
ディスプレイについて
ディスプレイのサイズは15.6インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHD。ゲーミングノートPCと一般的なスペックです。リフレッシュレート(画面の書き換え速度)は120Hzで、一般的なノートPCやテレビなどの2倍。ゲームの動きは十分なめらかに感じられます。ただ144Hzで使っているなら、動きが少し荒く感じるかもしれません。とは言えエントリークラスとしては十分な性能です。
キーボードについて
キーボードはバックライト対応の日本語配列です。数値入力に便利なテンキーが付いていますが、一般的な4列構成ではなく3列構成である点に注意してください。下から2行目の記号キーがやや小ぶりですが、ゲームや日本語入力にはあまり影響ないでしょう。しかしプログラミングなど記号キーを多用する作業では、違和感があるかもしれません。
キーピッチは実測で18.7mmでした。一般的な19mmよりもわずかに狭く、実際に使うとほんのわずかに窮屈に感じます。キーストロークは実測で平均1.32mm。1.5mmの標準値よりも浅いのですが、クリック感が固いので手応えはしっかりとい感じられます。タイプ感は悪くはありません。
クリック感が固いぶん、弱い力でもタイプ音がカタカタと聞こえます。とは言え、うるさく感じるほどではありません。ゲームプレー時であれば、(タイプ音については)周囲への配慮も必要ないでしょう
キーの同時押し認識数は英数字のみで最大で5キー、特殊キー込みで7キー程度でした。組み合わせや押す順番によっては、2~3キーしか認識されない場合もあります。WASDキー周りも認識数はキーの組み合わせしだいですが、ゲームでの必要最低限の基準はクリアーしていると言っていいでしょう。
インターフェース/機能について
周辺機器接続用のインターフェース(端子)類は十分な構成です。左右側面にUSB端子があるので取り回しの自由度が高く、繋ぎっぱなしで使う端子類は背面に配置されているのでケーブルがジャマになりません。
またSDカードサイズのメモリーカードスロットが用意されている点もポイント。デジカメで撮影した画像を、手軽に取り込めます。Type-Cは充電には非対応ですが、電源アダプターが120Wと高出力なので仕方がないでしょう。
Type-C端子の機能
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | × |
USB PD 45W充電 | × |
USB PD 65W充電 | × |
USB PD 100W充電 | × |
映像出力 | × |
ベンチマーク結果
試用機のスペック
CPU | Core i7-10875H |
---|---|
メモリー | 32GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
グラフィックス | RTX 3060(6GB) |
※各ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「高パフォーマンス」に設定した上で、標準収録ソフト「Gaming Center」の「ターボモード」を有効化した最大パフォーマンス設定で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
CPU性能
CPUとしては、AMDのRyzen 5 4600Hが使われています。すでに最新のRyzen 5000シリーズがリリースされていますが、性能的にはまだまだ現役レベル。特に6コア12スレッドCPUのなかでも、もっとも高性能です。ひと世代古いぶん価格が安いことを考えれば、十分アリかもしれません。
グラフィックス性能
グラフィックス機能としては、専用グラフィックスのGeForce GTX 1650 Tiを搭載しています。すでに最新のRTX 30シリーズがリリースされており、位置付け的には前世代のエントリークラス。そのため3Dベンチマークテストでは、やや低めの結果が出ました。
とは言え重いゲームでもそこそこ快適に動きますし、価格の安いエントリーモデルであれば十分と言っていいでしょう。コスパを重視するのであれば、悪くありません。
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。GALLERIA RL5R-G50Tでは、すべてのテストで快適に使える目安の目標値を上回りました。そのほかのエントリー機やミドルレンジ機と比較すると、一般利用やビジネス利用ではあまり変わりません。ただしコンテンツ制作(動画編集や写真加工、3D制作)については、GPU性能の高いほうが有利な結果が出ています。
ストレージのアクセス速度
ストレージは512GBのNVMe(PCIe 3.0 x4)SSDです。注文時のパーツカスタマイズには対応していません。
アクセス速度を計測したところ、なかなか優秀な結果が出ました。負荷の高い処理を連続で行なっても、アクセス速度は大きく低下していません。サーマルスロットリングの影響は少ないものと思われます。
起動時間
ウィンドウズの起動時間(バッテリー駆動時)は平均12秒でした。最近のSSD搭載ノートPCの平均は15秒前後ですので、起動はやや速めです。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 14.4秒 |
---|---|
2回目 | 10.2秒 |
3回目 | 12.7秒 |
4回目 | 10.4秒 |
5回目 | 12.3秒 |
平均 | 12秒 |
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム系ベンチマークテストを試したところ、やや重い程度の中規模クラス作品でも高画質で快適に遊べるとの評価でした。画質をやや落とせば、高FPSのなめらかな動きでゲームを楽しめるでしょう。かなり重い重量級のゲームでも画質をグッと落とせばプレー可能ですが、軽量~中量級タイトル中心で考えたほうがいいかもしれません。人気のバトロワ系FPS / TPSも、十分楽しめます。
FF15ベンチ (重い / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 3814 / 普通 |
標準品質 | 5728 / やや快適 |
軽量品質 | 7450 / 快適 |
※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
最高品質 | 10276 / 70 FPS |
高品質 | 12537 / 89.9 FPS |
標準品質 | 13979 / 111.5 FPS |
※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 17714 / すごく快適 |
標準品質 | 17754 / すごく快適 |
低品質 | 18660 / すごく快適 |
※1920×1080ドットの結果
PSO2 ニュージェネシスベンチ(やや重い / DX11)
画質 | スコア / 平均FPS |
ウルトラ | 6654 |
中 | 22033 |
最低 | 42587 |
※1920×1080ドットの結果。5000以上が快適に遊べる目安
コスパの高さが魅力のゲーミングノートPC
よかった点
Ryzen 5 4600Hによる高いパフォーマンスが魅力です。価格も11万円台とお手ごろ。RTX 30シリーズでも同程度の価格の機種がありますが、CPU性能がイマイチだったりリフレッシュレートが低かったりと、いまひとつ決定打に欠けます。ゲームはもちろん、高いCPU性能が求められる重い処理で利用するのもいいでしょう。
気になる点
GPUがひと世代古い点が気になります。ベンチマーク結果を見ればおわかりのとおり、性能的には十分です。しかしRTX 3050 / RTX 3050 Tiの機能も魅力。とは言え最新GPU搭載だと値段もそれなりに跳ね上がるので、非常に悩ましいところです。重いゲームをプレーしないのであれば、十分アリなのですが。
※2021年7月6日時点
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