ポイント
- 2-in-1なのにとても軽い!
- 鮮やかな液晶ディスプレイ
- 高品質なサウンド
※HP Elite Dragonflyは法人 (企業や自治体などの各種団体)向けモデルとして販売されていますが、個人でも購入できます
HP Elite Dragonfly / CT Notebook PCのスペック
画面サイズ | 13.3インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i3-8145U ・Core i5-8265U ・Core i7-8565U |
メモリー | ・8GB ・16GB |
ストレージ | ・SSD ・SSD + Optane |
グラフィックス | UHD 620 |
LTE | ※対応モデル発売予定 |
幅×奥行き | 304.3×197.5mm |
厚さ | 16.1mm |
重量 | ・約999g (2セル) ・約1.13kg (4セル) |
バッテリー | 最大 約15.2時間 (2セル) |
※2020年1月10日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ドラゴンフライブルー |
---|---|
画面の表面 | 光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | 対応 |
光学ドライブ | - |
テンキー | - |
有線LAN | - |
無線LAN | Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax) |
Bluetooth | 5 |
USB3.1 | 1 (Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | - |
USB Type-C | 2 |
Thunderbolt 3 | 対応 |
メモリーカード | - |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | 92万画素 |
顔認証カメラ | 対応 |
指紋センサー | 対応 |
付属品 | USB Type-Cアダプターなど |
オフィス | なし |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ
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デザインと使いやすさ
画面が回転する2-in-1
HP Elite Dragonflyは、画面が360度回転するタイプの2-in-1ノートPCです。普通のノートPCとして使えるのはもちろん、ちょっと大きめのタブレットとして使ったり、画面だけを立ててプレゼンするような使い方が可能です。
本体の外観
本体カラーは「ドラゴンフライブルー」と呼ばれる色です。ドラゴンフライとは昆虫の「トンボ」のことですが、日本では「青トンボ」と呼ばれる種類の色を想定しているのでしょうか。実際には、ややくすんだメタリックな紺色に見えます。全体的には落ち着いた雰囲気です。
本体サイズと重さ
大きさは幅304.3×197.5mm。A4サイズ (幅297×奥行き210mm)よりちょっと小さいと考えれば、サイズ感をイメージしやすいでしょう。13インチタイプのモバイルノートPCとしてはコンパクトです。
重量は最軽量時で約999gと、1kgを切っています。ただ超軽量モデル (2セルバッテリー内蔵)はバッテリー容量が小さいため、駆動時間が短い点に注意してください。バッテリー切れの心配なく利用するなら、重量約1.13kgの4セルバッテリー内蔵モデルをおすすめします。
画面サイズ
画面の大きさは13.3インチで、解像度は1920×1080ドット。モバイルノートPCとしては一般的なスペックです。デスクトップの文字の大きさは2~2.5mm程度。新聞の文字 (3.5~3.7mm程度)よりも小さいのですが、特に見づらくは感じませんでした。液晶ディスプレイの表面は光沢ありのグレアタイプで、角度によっては照明や背景などが映り込みます。
映像品質
液晶ディスプレイには広い視野角と自然な発色が特徴のIPSパネルが使われています。実際に写真や動画を表示したところ、とても鮮やかに映し出されました。一般的なIPSパネルに比べて、色がより自然です。コントラストも高く、文字がはっきりと映し出されます。
キーボード
キーボードはバックライト付きの日本語配列です。今回は試作機を試用したため写真では英字配列ですが、国内向けモデルはすべて日本語配列なので注意してください。キーピッチは18.7mmでノートPCの標準である19mmよりわずかに狭いのですが、実際に使ったところ窮屈さは感じませんでした。また水こぼしによる故障を防ぐ防滴機能にも対応しています。
キーのタイプ感とタイプ音
キーボードはカタカタとしたタイプ感です。キーストローク (キーを押し込む深さ)は公称値で1.5~1.7mm、実測では平均1.49mmでした。キーを下まで押し込む力のに力をやや強めに入れるため、入力時の手応えははっきりと感じられます。軽量薄型のモバイルノートPCとしては珍しく、確かな打鍵感のあるキーボードです。
ただしそのぶん、タイプ音が少し大きく感じました。軽めのタッチで入力しても、カタカタと聞こえます。うるさいほどではないのですが、静かな場所では少し気になるかもしれません。
インターフェース
周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は多くはありませんが、コンパクトなモバイルノートPCとしては十分でしょう。フルサイズのUSB端子が用意されているので、変換アダプターを用意する必要はありません。ただ、メモリーカード非対応である点は残念です。
USB Type-Cの機能
USB PD 18W充電 | △ ※低速充電 |
---|---|
USB PD 30W充電 | ◯ |
USB PD 45W充電 | ◯ |
USB PD 65W充電 | ◯ |
映像出力 | ◯ |
2ポートあるType-C端子は、どちらも充電と映像出力に対応しています。18Wの充電器でも充電は可能でしたが、高速に充電&高いパフォーマンスで利用するなら30W以上を使うといいでしょう。ちなみに純正品以外の充電器を利用すると、純正品を使うようにとのアラートが表示されます。
指紋センサー搭載
キーボード右上の電源ボタンには、指紋センサーが内蔵されています。あらかじめ指紋を登録しておけば、指先で軽く触れるだけでサインインできるので便利です。
スピーカーの品質
サウンドはビックリするほど高音質です。音の解像感が高く、微妙な音の表情もハッキリと聞き取れます。これはキーボードの左右と底面部左右の合計4箇所にスピーカーが設置されているため。クアッドスピーカーの効果により、音のクリアーさとサラウンド感が増しているものと思われます。さすがに高級スピーカーやヘッドホンほどではありませんが、ノートPCとしてはかなり完成度の高いサウンドです。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | ※試作機のため通常モデルとは構成が異なります |
---|---|
CPU | Core i5-8265U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 128GB SSD (SATA) |
グラフィックス | UHD 620 (CPU内蔵) |
CPU性能
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U |
13244
|
Core i7-1065G7 |
12295
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Core i7-10510U |
11309
|
Core i5-10210U |
9988
|
Core i7-8565U |
9814
|
HP Elite Dragonfly (Core i5-8265U) |
9633
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
Ryzen 5 3500U |
8447
|
Core i3-8145U |
5549
|
Core i3-10110U |
5534
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※スコアは当サイト計測値の平均
試用機では第8世代のCore i5-8265Uが使われていました。CPU性能を計測するベンチマークテストの結果は第10世代のCore i5 / i7には及ばなかったものの、スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けCPUとしては高性能な部類に入ります。動画編集や大規模なデータ処理などには不向きですが、文書作成やネットの調べ物、その他事務作業には十分なパフォーマンスです。
3Dグラフィックス性能
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8689
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3711
|
Iris Plus(Core i7) |
2957
|
Iris Plus(Core i5) |
2136
|
UHD (Ice Lake Core i5) |
1396
|
UHD (Comet Lake Core i7) |
1331
|
HP Elite Dragonfly (UHD 620, Core i5) |
1282
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD (Comet Lake Core i5) |
1263
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のUHD Graphics 620を利用します。3D性能を計測するベンチマークテストでは、同じUHD 620のなかでは高めのスコアではあったものの、CPUの内蔵タイプとしては標準的でした。ゲームやクリエイター向けソフトでの効果は期待できませんが、そもそもHP Elite Dragonflyはビジネス向けモバイルノートPCなので問題ないでしょう。
ストレージ性能
試用機では128GBのSATA接続SSDが使われていました。PCIe接続のSSDに比べるとアクセス速度は劣るのですがHDDよりもはるかに高速で、ファイルのやり取り時やウィンドウズ / ソフトの起動時でもストレスを感じるほどではありません。ちなみに256GB SSD搭載モデルでは、PCIe 3.0 x4接続の超高速タイプが使われています。
起動時間
ウィンドウズの起動時間は平均27.2秒でした。体感的には17~18秒前後であることが多くそれほど遅くは感じないのですが、なんらかのタイミングでちょっと時間がかかる場面がありました。それでもストレスを感じるほどではありません。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 17.8秒 |
---|---|
2回目 | 18秒 |
3回目 | 37.8秒 |
4回目 | 20.2秒 |
5回目 | 42.2秒 |
平均 | 27.2秒 |
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間の公称値は、2セルバッテリー搭載時で最大約15.2時間とされています。実際の駆動時間を計測したところ、バッテリー消費の大きい状態でのテストで9時間5分、動画再生時で12時間48分でした。公称値よりは短いものの、最大パフォーマンスでガッツリ使って連続9時間なら問題ないでしょう。ただし今回は試作機を試用したため、市販されているモデルの駆動時間とは異なる可能性があります。
バッテリー駆動時間の計測結果 ※4セルモデル
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 (2セル) | 小 | 約15.2時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 9時間5分 |
Video (動画視聴) | 中 | 12時間48分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間12分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
HP Elite Dragonflyの公式スペックにはCore i7や16GBメモリーを搭載したモデルが記載されていますが、記事執筆時点で販売されているのは主に以下の3種類です。そのほかのモデルも用意されていますが、スペックが同じなのに値段が高いのでおすすめしません。今後ラインナップが追加されるかもしれませんが、現在のところ以下の3モデルを候補とするといいでしょう。
主なラインナップ
超軽量 999g プレミアム・コンバーチブル | |
---|---|
15万0929円 | |
超軽量 999g プレミアム・コンバーチブル | |
16万1489円 | |
長時間駆動 プレミアム・コンバーチブル | |
16万6769円 |
※価格は税込、4%オフクーポン適用時
ビジネスでの大きな武器となる超軽量2-in-1
よかった点
モバイルノートPCとして非常に軽いのは魅力です。特に画面が回転する2-in-1モデルでこれだけ軽い機種はなかなかありません。2-in-1はプレゼン / 営業ツールとして人気が高く、荷物が多くなりがちなビジネスパーソンにとって強力な武器となるでしょう。頑丈なマグネシウム製ボディである点もポイントです。
気になる点
キーボードのタイプ感は悪くないのですが、タイプ音が少し大きい点が残念です。また現時点ではモデルの種類が少なく、Core i7や16GBメモリーなどのハイスペックモデルを選べません。特にLTE対応モデルの発売が待たれます。
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