日本HPのHP EliteDesk 800 G5 SFは、幅10cmのコンパクトデザインが特徴のスリム型デスクトップPCです。特徴は、小さいながらも柔軟なパーツカスタマイズに対応している点。8コア / 16スレッドのCore i9-9900や最大128GBのメモリー、高速なNVMe 1TB SSD×2など、超ハイスペックなモデルに仕上げることもできます。

HP EliteDesk 800 G5 SF
この記事ではメーカーからお借りしたHP EliteDesk 800 G5 SFの実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
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※HP EliteDesk 800 G5 SFは法人向けのモデルですが、個人でも購入できます。
HP EliteDesk 800 G5 SFのスペック
| CPU | ・Core i3-9100 ・Core i5-9500 ・Core i5-9600 ・Core i7-9700 ・Core i9-9900  | 
|---|---|
| メモリー | 4~128GB (最大128GB) | 
| SSD | ・なし ・128GB ・256GB ・512GB ・1TB ※SSD2台構成対応  | 
| HDD | ・なし ・500GB ・1TB ・2TB ※SSD+HDD構成対応  | 
| グラフィックス | ・UHD 630 ・Radeon R7 430 LP ・Radeon RX 550X LP  | 
| チップセット | Q370 | 
| 電源 | 250W (80PLUS PLATINUM) | 
※2019年11月8日時点。構成は変更される場合があります
| フォームファクター | 独自仕様 | 
|---|---|
| SATAポート | 3 | 
| M.2スロット | 3 (Wi-Fi用×1、ストレージ用×2) | 
| 光学ドライブ | ・なし ・DVD-ROMドライブ ・DVDスーパーマルチ  | 
| ドライブベイ | 3.5インチ×2、2.5インチ×1 | 
| 拡張スロット | PCIe x16 ×1、PCIe x4 ×1、PCIe x1 ×2 ※ロープロファイル専用  | 
| 有線LAN | 1000Mbps | 
| 無線LAN | ・なし ・IEEE802.11a/b/g/n/ac  | 
| Bluetooth | ・なし ・5  | 
| USB3.1 | Gen1×6 (前面×2、背面×4) | 
| USB3.0 | ー | 
| USB2.0 | 4 (前面×2、背面×2) | 
| USB Type-C | ・なし ・1 (前面)  | 
| Thunderbolt 3 | ー | 
| メモリーカード | SD | 
| HDMI | ・なし ・1  | 
| VGA (D-sub15) | ・なし ・1  | 
| DisplayPort | 2 | 
| DVI | ー | 
| サイズ | 幅338mm 奥行き308mm 高さ100mm  | 
| 重量 | 約6.13kg | 

標準付属のUSBキーボードとUSBマウス
HP EliteDesk 800 G5 SFの外観と内部
外観について
HP EliteDesk 800 G5 SFは、スリム型のデスクトップPCです。幅はわずか100mmで、非常に細いのが特徴。一般的なミニタワー型のデスクトップPCに比べて、設置に場所を取りません。
デスクトップの主な分類
| ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 | 
![]()  | 
|||
| 機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎  | 
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○  | 
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△  | 
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△  | 

HP EliteDesk 800 G5 SFの設置イメージ。液晶ディスプレイは21.5インチ

付属のスタンドを使えば、縦向きでも設置可能です

前面

背面

側面
インターフェースについて
インターフェースはかなり多くの種類が用意されています。また別途追加料金を支払うことで、VGA (D-Sub15ピン)やHDMI、シリアルポートなどを追加可能です。

前面のインターフェース
- ① SDカードスロット
 - ② USB3.1 Type-C ※有料オプション
 - ③ USB2.0
 - ④ USB3.0
 - ⑤ ヘッドホン出力 / マイク入力
 - ⑥ 電源ボタン
 - ⑦ 光学ドライブ
 

光学ドライブは標準で読み込み専用のDVD-ROMドライブを用意。光学ドライブなし構成や書き込み対応のDVDライター (DVDスーパーマルチ)に変更可能です

背面I/Oパネルのインターフェース
- ① オーディオ端子類
 - ② DisplayPort
 - ③ VGA (D-sub15ピン) ※有料オプション
 - ④ USB2.0
 - ⑤ 有線LAN
 - ⑥ USB3.1
 
拡張性について
一般的なスリム型のデスクトップPCでは、拡張スロットやドライブベイはあまり用意されていません。しかしHP EliteDesk 800 G5 SFではスリム型としては拡張性が高く、ちょっとしたミニタワー型程度のスロットやドライブベイが用意されています。購入時にさまざまなパーツを追加できるのはもちろん、あとから自分で交換 / 追加することも可能です。

本体カバーを外した状態

内部フレームを開くことで、マザーボードにアクセスできます

HP EliteDesk 800 G5 SFの本体内部

拡張スロットの構成
- ② PCIExpress x16
 - ③ PCIExpress x1
 - ③ PCIExpress x4
 

CPUとメモリー周り。メモリースロットは4基で、最大容量は128GB

PCIe 3.0×4対応のM.2スロット

ドライブベイは3.5インチ×2、2.5インチ×1
HP EliteDesk 800 G5 SFのベンチマーク結果
試用機のスペック
| OS | Windows 10 Pro | 
|---|---|
| CPU | Core i3-9100 | 
| メモリー | 8GB | 
| ストレージ | 500GB HDD | 
| グラフィックス | UHD Graphics 630 | 
ストレージ性能
試用機では500GB HDDが使われていました。HDDだとアクセス速度が遅く、ファイルのやり取りやウィンドウズ / ソフトの起動がもったりと感じます。システム用ストレージには高速なSSDを選ぶことをおすすめします。

500GB HDDのアクセス速度

ストレージのアクセス速度
HP EliteDesk 800 G5 SFではM.2スロットとSATAポートの空きがそれぞれふたつあるので、合計4台のストレージを設置可能です。ただし購入時のオプションとしてはSSD + HDD / SSD + SSDの組み合わせで最大2台までしか用意されていません。必要に応じてあとから自分で追加するといいでしょう。なお同じ容量のHDD / SSDを使ったRAID 1構成にも対応しています。
CPU性能
CPUとしては、第9世代のCore iプロセッサーが使われています。試用機で使われていたCore i3-9100はデスクトップPCは向けとしては、それほど性能が高いわけではありません。しかしノートPC向けCPUのCore i5程度の性能はあり、パソコン全体で考えればそこそこ高性能です。文書作成や軽いデータ処理などの事務作業であれば、問題なく利用できるでしょう。
CPUの性能比較
| CPU | PassMark CPU Markスコア | 
|---|---|
| Core i9-9900 ※2 | 
 18633 
 | 
| Core i7-9700 | 
 16409 
 | 
| Core i7-8700 | 
 15412 
 | 
| Core i5-9600 ※2 | 
 13931 
 | 
| Core i5-9500 | 
 11943 
 | 
| Core i5-9400 | 
 11718 
 | 
| Core i5-8400 | 
 11229 
 | 
| HP EliteDesk 800 G5 SF (Core i3-9100) | 
 8784 
 | 
| Core i3-8100 | 
 8026 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均 ※2はPassMark CPU Benchmarksのデータを参考にしました
高度な処理や大容量のデータを扱うなら、Core i5やCore i7がおすすめです。Core i9については、普通の作業やビジネスには必要ありません。超高度なデータ処理や科学技術計算、あるいはプロレベルの動画編集向けです。
CPU選びの目安
| Celeron | ・Webページを見る ・ネット動画の視聴 ・ごく簡単な文書作成  | 
|---|---|
| Core i3 | ・事務処理 ・文字中心の資料作成 ・写真の簡単な加工  | 
| Core i5 | ・写真や画像の加工 ・データ処理 ・画像入り資料の作成  | 
| Core i7 | ・プロ用ソフトの利用 ・大規模なデータ処理 ・企業向け機能の利用 ・小規模な動画編集  | 
3D性能
CPU内蔵のグラフィックス機能は、性能は高くありません。クリエイティブ用途向けで使われるGeForce GTX 1050 / 1650に比べると、性能はだいぶ劣ります。
オプションとしてRadeon R7 430 LP (2GB)と Radeon RX550X LP (4GB)が用意されていますが、どちらもGTXシリーズに匹敵するものではなく、CPU内蔵のUHD 630の2~3倍程度の性能です。クリエイティブ系ソフトの処理をサポートするものではなく、専用のグラフィックスメモリーを搭載することでウィンドウズの処理を少しサポートするものと考えたほうがいいでしょう。動画編集などに利用するのであれば、自分でGeForce GTXシリーズのグラフィックボードを追加することをおすすめします。
GPUの性能比較
| GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア | 
|---|---|
| GTX 1650 | 
 8893 
 | 
| GTX 1050 | 
 6945 
 | 
| UHD 630 (Core i7) | 
 1359 
 | 
| UHD 630 (Core i5) | 
 1051 
 | 
| UHD 630 (Core i3) | 
 980 
 | 
| HP EliteDesk 800 G5 SF (Core i3-9100) | 
 967 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
小ささとカスタマイズ性が魅力
ということで、今回はHP EliteDesk 800 G5 SFのレビューをお届けしました。
この機種の魅力はコンパクトなスリム型デスクトップPCでありながら、柔軟なパーツカスタマイズに対応している点です。インターフェースの数を増やせるほか、超高性能なCPUや大容量のメモリー / ストレージの利用も可能。たとえばCore i9-9900 + 128GBメモリー + 1TB SSD×2のような、ワークステーションクラスのスペックに仕上げることもできるのです。パーツ構成を細かく調整したい人におすすめします。

豊富なカスタマイズオプションで、ワークステーション並みのパフォーマンスも実現可能!
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