機材貸し出し:株式会社日本HP
日本HPの「HP ENVY 15」は、高いスペックと上質なデザインが魅力の15.6型ノートパソコンです。グラフィックス機能として外付けGPUを搭載しているので、ゲームも快適にプレー可能。値段も手頃で、ゲームを楽しめるノートパソコンが欲しい人におすすめです。そこで今回はメーカーからお借りした実機を使って、「HP ENVY 15」の使い勝手や性能についてレビューします。
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高級感あふれるシルバーのボディ
「HP ENVY 15」の本体サイズは、幅385×奥行き261×高さ26.5~30.5mmです。大きさとしては、B4サイズ(幅364×奥行き247mm)よりふた回りほど大きい程度。15.6型のノートパソコンとしては標準的な大きさです。天板と底面には一般的な樹脂素材が使われていますが、ツヤ消しのシルバーの本体カラーを採用している影響で高級感を感じさせる作りになっています。
重量は約2.4kgで、15.6型ノートパソコンとしては標準的な重さです。バッテリー駆動時間は約4時間30分とされていますが、大きくて重いので持ち歩きには向いていません。職場や自宅の机の上で使ったり、屋内で持ち歩く「ホームモバイル」用途に向いています。
目が疲れにくく自然な色合いの液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1920×1080ドットです。表面は光沢のないノングレア仕上げで、光の映り込みが少なく、長時間利用しても目が疲れにくいというメリットがあります。光沢ありのグレアパネルに比べるとコントラストがやや低い気もしますが、自然な色合いで写真や動画が美しく映しだされます。
テンキー付きで使いやすいキーボード
「HP ENVY 15」のキーボードはテンキー付きの105キー構成で、標準的な日本語配列を採用しています。キーピッチ(キーの大きさを表わす目安)は18.7mmで、十分なサイズが確保されていました。キーストロークは約1.5mmとノートパソコンとしては標準的かやや浅い程度。キータッチは非常に軽く、長時間利用していても疲れにくいでしょう。
キーボードベゼルやパームレストにはアルミ素材が使われており、かなり丈夫な作りになっています。ためしにキーを強く押し込んでみましたが、たわみは生じませんでした。マウスの代わりに利用する「コントロールゾーントラックパッド」は十分な大きさで、使いやすく感じます。トラックパッドをスワイプするとチャームバーが表示されるなどのマルチジェスチャーに対応していて便利です。
光学ドライブと有線LAN端子を搭載
インターフェースとしては、USB3.0端子×3とHDMI端子、有線LANを用意しています。メモリーカードスロットはSD/SDHC/SDXCカードに対応。無線機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANと、Bluetooth 4.0を利用可能です。Webカメラの画素数は約92万画素になっています。
「HP ENVY 15-k200」には上位モデルの「HP ENVY15-k226TX」と中位モデルの「HP ENVY15-k225TX」、そして下位モデルの「HP ENVY15-k224TX」が用意されています。上位モデルと中位モデルの光学ドライブはブルーレイディスクドライブで、下位モデルではDVDスーパーマルチドライブが採用されています。
普段の作業もゲームも快適にこなせるパワフルな性能
続いて、HP ENVY 15のベンチマーク結果を紹介しましょう。テストに利用したのは中位モデルの「HP ENVY15-k225TX」で、メモリーは8GB、ストレージは1TBのハイブリッドHDD、グラフィックス機能としては外付けGPUのGeForce GTX 850Mを搭載しています。
Windows 8.1の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」の結果は、以下の表のとおりです。
HP ENVY15-k225TXのWindowsエクスペリエンスインデックス | |
プロセッサ(CpuScore) | 7.4 |
---|---|
メモリ(MemoryScore) | 7.4 |
グラフィックス(GraphicsScore) | 4.9 |
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) | 5.4 |
プライマリハードディスク(DiskScore) | 5.9 |
ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリードが136.4MB/秒という結果でした。キャッシュメモリーを搭載しているだけあって、標準的なHDD(100~110MB/秒程度)よりは高速です。
CPU性能を計測する「CINEBENCH」の結果は以下のとおり。
総合的な性能を計測する「PCMark 8」では、標準的なスコアが出ています。CPUは高性能なのですが、ストレージがハイブリッドHDDであるため、スコアが少し伸び悩んだのかもしれません。
3D性能計測する「3DMark」では、もっとも負荷の高い「Fire Strike」で「2558」という結果でした。海外の大作3Dゲームをプレーするにはやや厳しい性能ですが、国内向けのオンライン3Dゲームなら快適に遊べるレベルです。
「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」では、1920×1080ドットの最高画質で「6670」の「快適」という結果でした。「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では1920×1080ドットの最高画質で「2853」の「やや快適」という結果に。多少の設定変更は必要かもしれませんが、どちらも快適に遊べるレベルです。
高級感のある手頃なゲーム用ノートパソコン
「HP ENVY 15」は手頃な値段でありながら高級感のあるデザインで、かつゲームを問題なくプレーできるほどの性能を持っています。見た目のいいゲーム用ノートパソコンが欲しい人におすすめします。もちろん、動画編集や写真加工といった負荷の高い作業にも向いています。