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日本HPのHP Spectre 13-af000は、世界最薄のモバイルノートPCです。実際に手にしてみると、まるで1枚の薄い板を持っているように感じることでしょう。ノートPCとは思えないほど、とてもスリムです。
これだけ薄いのにも関わらず、性能はパワフルです。最新CPUと超高速なSSDを搭載することで、高いパフォーマンスを実現しています。さらに重量は約1.11kgと、携帯性に優れている点も魅力。
HP Spectre 13-af000のポイント
今回はメーカーからお借りした実機を使って、HP Spectre 13-af000(2017年11月発売モデル)の本体デザインや使い勝手、性能などをレビューします。
この記事の目次
- 1:ノートPCっぽくないデザイン
- 2:明るく色鮮やかな画面
- 3:完成度の高いキーボード
- 4:端子の数が少ない
- 5:スペックとラインナップ
- 6:普段使いには十分すぎる性能
- 7:まとめ
HP Spectre 13-af000
税込15万円前後から
https://komameblog.jp/bargain/hp-sale/
ノートPCっぽくないデザイン
ビックリするほど薄い!
カタログ上の公称値では、最薄部は10.4mmで最厚部は12.5mm。実際には底面部のゴム足が含まれるのでもう少し厚いのですが、それでも13mmしかありませんでした。ノートPCとしては非常にスリムです。
これだけ薄いと強度が不安ですが、端に強い力をかけても歪んだりきしむことがありませんでした。天板(液晶ディスプレイの裏)を強く押すと多少のたわみますが、普通に利用するぶんには気にならないはずです。
設置面積は幅308×奥行き225mmです。A4用紙をひと回り大きくした程度で、普通のバッグであれば難なく収まります。
高級食器のような上品なデザイン
HP Spectre 13-af000の本体カラーはホワイトです。ただし普通の白ではなく、「セラミックホワイト」と呼ばれる加工が施されています。表面はツヤ消しながらもきめ細かな手触りで、確かにセラミックのような質感でした。
写真からでも普通のノートPCとは雰囲気が異なることがおわかりいただけると思いますが、実物を前にするとさらに上品さが際立ちます。個人的には、海外の高級食器のような印象を受けました。ノートPCらしさはありませんが、普段使いにピッタリのデザインです。
軽くて持ち運びやすい
重量は1.11kgです。13.3インチのモバイルノートPCでは1.1~1.2kgのモデルが多く、ほぼ標準的な重さと言えるでしょう。実際に手に持つと非常に軽く、持ち運びに適しています。
明るく色鮮やかな画面
13.3インチでフルHD
液晶ディスプレイのサイズは、モバイルノートPCのなかでは人気の高い13.3インチです。解像度は1920✕1080ドットのフルHD。標準ではデスクトップが150%に拡大表示されているので、文字が大きくて見やすく感じました。
液晶ディスプレイのベゼル(枠)は、実測で左右7mm強、上部11.5mm。ベゼル幅が比較的細いため液晶ディスプレイ周辺がスッキリして見える上に、余計な部分が目に入らないため作業に集中できます。
明るくメリハリのある映像
写真を表示して色合いを確認したところ、コントラストが高く色のバランスにも優れていました。写真や動画を本来のイメージで楽しめます。また画面が明るく、強い光の下でも画面の内容をハッキリと確認できました。
タッチ対応のグレア仕上げ
液晶ディスプレイはタッチ操作に対応しています。ボタンクリックなどの操作ではマウスよりも使いやすいのですが、タッチのたびに画面が揺れるので、片手で押さえながら操作するといいでしょう。
液晶ディスプレイの表面は、光沢ありのグレア仕上げです。光沢なしのノングレアに比べて色が鮮やかですが、画面に光が映り込む場合があります。映り込みは眼精疲労の原因となったり集中力をそがれる原因にもなると言われているので、気になる人は非光沢シートを貼ることをおすすめします。
完成度の高いキーボード
十分な大きさでタイプしやすい
キーボードは標準的な日本語配列で、キーピッチ(キーとキーの間隔)は理想とされる19mmです。Enterキー周辺で一部のキーが小さくなっていますが、窮屈さは感じませんでした。
ちょっと気になったのは、Enterキーの右側に特殊キーが縦に並んでいる点です。使い始めのうちはEnterキーを押そうとして「pg up」キーを押してしまうことがありましたが、しばらく使っているうちに慣れました。
またF1~12キーが標準ではメディアキーに割り当てられています。かな文字変換や半角変換などでファンクションキーとして使いたい場合は、BIOS設定からFnキーの機能を切り替えることで対応可能です。
ストロークが浅くても確かな手応え
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.3mmです。キーストロークが深いほどタイプ感に優れると言われていますが、HP Spectre 13-af000はノートPCの標準値である1.5mmよりも、0.2mm浅く作られています。
ただし入力時にカクっとした強めのクリック感があり、手応えは確実に感じられました。ストロークが浅いぶん底打ち感(指へ返ってくる反発力)はありますが、まずまずのタイプ感です。
キートップ(キーの上面)はサラサラとしたドライな手触りで、とても心地よく感じます。フラットな作りですが、指にフィットするように感じました。
また、タイプ音がかなり静かな点もポイントです。指を横にすべらせるようにして打つと、音はほとんど気になりません。強めに入力しても「トストストス」と控えめです。試しに上から打ち下ろすようにしたタイプしたところ、「トトトト」という感じで音は響きませんでした。
Enterキーとスペースキーを押したときだけ「チャキ」という音が聞こえますが、そのほかのキーはスイッチがブレるようなカチャカチャ音がありません。静かな場所でも気兼ねなく利用できるキーボードです。
タッチパッドはやや小さい
タッチパッドは周りにダイヤモンドカット加工が施されている上に、パッド部分が薄いガラスような素材で覆われており、高級感のある作りです。ボタンクリックはやや固めながら、クリック音は控えめでした。
ただし奥行きが短く、上下移動がやや窮屈に感じます。奥行きが短いのは、キーボードの上部にスピーカーが設置されているため。その影響で、パームレストも少し短くなっています。
端子の数が少ない
USB Type-Cとヘッドホン出力だけ
周辺機器接続用の端子類は、USB 3.1(Type-C)とヘッドホン出力のみ。メモリーカードスロットは非搭載なので注意してください。
標準付属のアダプターを使うことで、フルサイズのUSB端子を利用できます。
3つのUSB 3.1 Type-Cのうち、2ポートはThunderbolt 3 / USB3.1 Gen2に対応しています。従来のUSB3.0と比べてデータを高速に転送できるメリットはありますが、まだまだ対応機器が少ない状況です。将来的にType-C対応機器が広く普及することに期待しましょう。
顔認証サインインに対応
液晶ディスプレイ上部には、92万画素のWebカメラと赤外線カメラ(IRカメラ)が配置されています。赤外線カメラは、顔認識用のもの。あらかじめWindows Helloに登録しておくと、画面をチラッと見るだけでサインインできるので非常に便利です。
薄型PCなのに高音質
キーボード上部には、高級オーディオブランドBang & Olufsenのチューニングが施されたステレオスピーカーが配置されています。
スピーカーがキーボード上部に配置されているだけあってこもった感じはなく、音がダイレクトに伝わってきます。サウンドには広がりがあり、非常にクリアーです。特に中音域が薄型ノートPCとしては豊かに聞こえました。低音域と高音域は満足できるほどではないのですが、比較的健闘しています。
いろいろ音楽を聴いてみましたが、BGMとしてはギリギリ鑑賞に耐えうるクオリティーだと思います。と言うとちょっと評価が厳しいかもしれませんが、正直なところではこれだけ薄いボディで高音質なのに驚きました。
スペックとラインナップ
HP Spectre 13-af000のスペック
OS | Windows 10 Pro |
---|---|
CPU | Core i5-8250U / Core i7-8550U |
メモリー | 8 / 16GB |
ストレージ | 256 / 512 GB SSD(PCIe) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3型、1920×1080ドット、光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、 |
インターフェース | USB3.1 Gen1(Type-C)×1、Thunderbolt 3 / USB3.1 Gen2 (Type-C)✕2、ヘッドホン出力 |
セキュリティ機能 | パワーオンパスワード、TPM 2.0 |
カメラ | 92万画素、赤外線カメラ(Windows Hello対応) |
サイズ/重量 | 幅308×奥行き225×高さ10.4~12.5mm/約1.11kg |
バッテリー駆動時間 | 11時間15分 |
※2018年2月22日時点。構成や価格は変更される場合があります
HP Spectre 13-af000のラインナップ
HP Spectre 13-af000には、パーツ構成の異なる2種類のモデルが用意されています。各モデルともにスペックは固定で、パーツのアップグレードには対応していません。
ラインナップ
スタンダードモデル | |
---|---|
税込15万円前後 | |
パフォーマンスモデル | |
税込18万円前後 |
※2018年2月22日時点。構成や価格は変更される場合があります
基本的にはスタンダードモデルでも十分な性能です。ガッツリ使い込みたい人なら、大容量メモリーとSSDを搭載したパフォーマンスモデルを選ぶといいでしょう。
普段使いには十分すぎる性能
ポイント
HP Spectre 13-af000 のベンチマーク結果
今回のテストでは、Core i7+16GBメモリー+512GB SSD搭載のパフォーマンスモデルを試用しました。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどによって大きく変わることがある点をあらかじめご了承ください。
SSDのアクセス速度は非常に高速です。HDDよりもファイルを高速にやり取りできるだけでなく、起動やソフトのレスポンスも高速化されるメリットがあります。
基本性能については、かなり優れた結果が出ています。最高クラスというわけではありませんが、普段使いには十分すぎる性能です。高度な処理が必要な作業にも対応できるでしょう。
3D性能は控えめな結果です。ただし3Dゲームをプレーするのでなければ、気にする必要はありません。
作業の快適さを計測する「PCMark 10」では、非常に優れた結果が出ました。ソフトの起動も早く、オフィスを使った作業も快適です。3D制作はやや苦手ですが、ちょっとした画像加工や動画編集にも利用できるでしょう。
動画の変換には、ほかのCore i7-8550U搭載モバイルノートPCよりも2~3分ほど長くかかっています。
動画変換にかかった時間
x264 | QSV |
---|---|
14分11秒 | ※未計測 |
※5分間の4K映像(XAVC-S、3.51GB)をYouTube向けの1080p(1920✕1080ドット)映像に変換するのにかかった時間
各種ベンチマークテストでは、同じCPUを搭載したほかのモデルと比べてCPU性能が少し下回りました。これだけ薄く作られているので、熱を抑えるために性能が調整されているのでしょう。
とは言うものの、標準的な作業には快適に使えます。最高クラスのパフォーマンスを求めるのでなければ十分な性能です。
バッテリー駆動時間はそれほど長くない?
バッテリー駆動時間は最大11時間15分とされていますが、当サイトでの計測方法では以下のような結果となりました。メーカーのテストと計測方法が異なるため一概に「短い」とは言えませんが、筆者の経験からするとおそらく通常利用で6~7時間程度かもしれません。もっとも、使い方やバッテリー節約機能などによって実際の駆動時間は大きく変わります。
バッテリー駆動時間のテスト結果
BBenchによる計測 | 7時間48分 |
---|---|
PCMark 8による計測 | 3時間39分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
CPUは高温でも本体は熱くない
さまざまな作業におけるCPUの温度を確認したところ、最大で98度にまで達していました。CPUの限界温度(100度)ギリギリです。内部の熱が上昇しすぎると、部品が劣化しやすくなるので注意が必要です。
キーボード面の温度は、最大で43.5度でした。高負荷時に触れても熱くはなく、ほんのり温かい程度です。これだけ本体が薄くてCPUも高温なのですが、効率的に排熱されているようです。
※本体温度の計測方法はコチラ
標準利用ならほぼ無音
通常利用なら駆動音(CPUファンの回転音や排気音など)ほぼ無音ですが、高負荷時にはやや大きく聞こえます。とは言え、外出先で音が気になる場面はないでしょう。
駆動音の計測結果(室温20度前後)
電源オフ時 | 36.8dBA | – |
---|---|---|
待機中 | 36.8dBA | 無音 |
動画視聴 | 37.1dBA | 耳を近づけるとファンの回転音がわずかに聞こえる |
動画変換 | 40.9dBA | 排気音がそこそこ聞こえるが、気になるほどではない |
3Dゲーム | 41.1dBA | 同上 |
※駆動音の計測方法はコチラ
起動時間が異様に早い
電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでの時間を計測したところ、平均で8.38秒という結果でした。同クラスのほかのモデルでは10~15秒程度ですので、驚異的な早さです。
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
8.8秒 | 8.3秒 | 8.2秒 | 8.3秒 | 8.3秒 | 8.38秒 |
高負荷時の消費電力は抑えめ
さまざまな作業での消費電力をワットチェッカーで計測したところ、以下の結果となりました。待機中の消費電力はほかのモデル(9~11W)に比べてやや高めですが、高負荷時は20~30%ほど抑えられています。
ちなみに某大手家電メーカーの53型4Kテレビの消費電力は150W程度です(電源オフ時は01~0.3W)。日常的に使う機器としては、消費電力が非常に小さいことがおわかりいただけるでしょう。
1分間の平均消費電力(REX-BTWATTCH1による計測)
待機中 | 動画視聴 | 動画変換 | 3Dゲーム |
---|---|---|---|
14.4W | 15W | 31.8W | 30W |
※消費電力の計測方法はコチラ
持ち出したくなる超薄型モバイル
ということで、今回はHP Spectre 13-af000 のレビューをお届けしました。
本体デザインはこれまでにないタイプで、いかにもなノートPCらしさはありません。検証中は「ここまでこだわるのか!」と驚かされることが多く、使っていて非常に楽しいモデルでした。外出先に持ち出したときには、きっと人に自慢したくなることでしょう。
性能面では最高クラスというわけではありませんが、標準的な利用には十分すぎるほどのパフォーマンスです。ノートPCのデザインを重視したい人や、手にしたときの満足感・使用時の楽しさを求める人におすすめします。
HP Spectre 13-af000のまとめ
- 驚くほどの薄さ
- ノートPCとは思えないデザイン
- 端子類が少ない
HP Spectre 13-af000
税込15万円前後から
※記事中の価格や構成は、2018年2月21日時点のものです。予告なく変更される場合もございますので、あらかじめご了承ください。