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HP 15-bs000 レビュー:狙い目はSSD搭載の限定モデル?

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日本HPの15.6型ノートパソコン HP 15-bs000レビュー

新モデル発売中

このモデルはすでに販売が終了し、現在は新モデルが発売されています。最新モデルについては、以下のリンクから関連記事でご確認ください。
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日本HPのノートパソコン「HP 15-bs000」は、15.6型で1920✕1080ドットのフルHDディスプレイを搭載したノートパソコンです。フルHDモデルとしては価格が安い点が特徴で、下位モデルであれば税込み4万円台後半で購入できます。

 

HP 15-bs000

【主なスペック】CPU:CeleronまたはCore i3/i5 / メモリー:4/8GB / ストレージ :500GB / 1TB HDDまたは128 / 256GB SSD/液晶ディスプレイ:15.6型1920×1080ドット

 

数値入力に便利なテンキーやDVDの再生・書き込みが可能な光学ドライブ、1000Mbps対応の有線LANなど、基本的な機能を搭載したスタンダードなモデルです。

今回はメーカーからお借りした実機を使って、HP 15-bs000の本体デザインや使い勝手、性能などをレビューします。

 

 

HP 15-bs000

HP 15-bs000

税込み4万円台後半から

爽やかで落ち着いたデザイン


HP 15-bs000の本体デザイン

ナチュラルな印象のデザイン

HP 15-bs000 の本体カラーはピュアホワイトのみです。やや丸みのある形状ですが、見た目はスリムで比較的洗練されている印象を受けました。格安モデルに見られる「いかにも」な安っぽさはありません。

 

本体カラー

HP 15-bs000の本体カラーはホワイトのみ

 

天板の素材

天板にはプラスチック素材が使われています

 

天板部分のデザイン

天板中央のロゴは鏡面仕上げのシルバー。白い部分はリネン調のテクスチャー仕上げです

 

キーボード面のデザイン

キーボード面もプラスチック製のホワイト

 

キーボード面のプリント

自然をイメージした木目調のガラがプリントされていますが、「なぜ?」という感じもあります

 

底面部のデザイン

底面部もプラスチック製のホワイト

 

バッテリーの取り外し

バッテリーは取り外し可能

 

液晶ディスプレイ周辺

液晶ディスプレイのベゼル(枠)はブラックで、白と黒のツートンカラーが印象的

 

ヒンジ部分

液晶ディスプレイを支えるヒンジはシルバーですが金属製ではなく、樹脂製のカバーです

 

ボディの素材はプラスチックですので、堅牢性はあまり高くありません。天板を軽く押すと、たわみが生じます。外に持ち出して使うタイプではないので大きな問題ではありませんが、できれば丁寧に扱ったほうがいいでしょう。

 

堅牢性は低め

ボディに樹脂が使われていることもあり、堅牢性はあまり高くありません。液晶ディスプレイを角から持ち上げると歪んだりするので、なるべく丁寧に扱いましょう

B4サイズよりちょっと大きい

設置面積は幅380×奥行き254mmです。B4サイズ(幅364✕奥行き257mm)よりも幅がちょっと長い程度と考えれば、サイズ感をイメージしやすいでしょう。実際に手に持ってみると大きく感じますが、15.6型としては標準的なサイズです。

 

A4用紙とB5ノートとの大きさ比較

A4用紙とB5ノートとの大きさ比較

 

B4サイズとの比較

B4サイズ(B5ノートの見開きサイズ)よりも少し大きめ

 

カタログ値では、高さ(薄さ)は最薄部で23mm、最厚部で27mmとされています。ゴム足を含めた実際の高さを測ったところ、最厚部では28mmでした。数値的にはそれほど薄くはありませんが、デザインがシンプルなのでスタイリッシュに見えます。

 

本体の厚み

ゴム足を含めた実際の高さは最薄部で24mm、最厚部で28mmでした

重量は2kgオーバー

重量の公称値は2.1kgです。実際に測ったところ、本体のみで2.098kgでした。持ち歩けない重さではないのですが、日常的に持ち運ぶには厳しいかもしれません。デスクに据え置きで使うことをおすすめします。

 

実際の重さ

重量の実測値は2.098kg

 

電源アダプター込みの重さ

電源アダプター込みでは2.455kgでした

作業がはかどる見やすい画面


HP 15-bs000の液晶ディスプレイ

フルHDで作業効率アップ

液晶ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は1920✕1080ドットのフルHDです。1366✕768ドットの画面よりも多くの情報を表示できる点がポイント。ウィンドウを切り替えたり画面をスクロールする回数が減るので、作業効率が大きく向上するでしょう。

 

液晶ディスプレイのサイズと解像度

液晶ディスプレイの大きさは15.6型のスタンダードサイズ。解像度は1920✕1080ドットのフルHDです

 

フルHDとHDの違い

1920✕1080ドット(左、スケーリング設定120%)と、1366✕768ドット(右)の画面の見え方の違い ※クリックで拡大

 

ベゼル幅

液晶ディスプレイのベゼル幅は実測で左右16mm、上部17mm

眼に優しい非光沢パネル

液晶ディスプレイの表面は光沢なしのノングレア仕上げで、映り込みが気になりません。映り込みがあると画面に集中しづらい上に、眼精疲労の原因になるとも言われています。パソコンで長時間作業するなら、非光沢のディスプレイを選ぶべきです。

 

光の映り込み

光沢を抑えたノングレアディスプレイで、映り込みは気になりません

 

グレアパネルの映り込み

光沢ありのグレア加工では角度によっては光や室内が映り込むため、画面に集中できないことがあります ※写真は別の機種

 

視野角

視野角は狭く、液晶ディスプレイを斜めから覗き込むと色やコントラストが大きく変わります

映像品質はそれなり

画面に写真を表示して色合いを確認したところ青みが強く、またコントラストが低く感じました。内容を確認するには十分ですが、写真や動画本来の美しさは完全には再現されていません。格安モデルによく見られる傾向です。

 

写真の写り具合

写真を表示した様子。画面はやや暗めで、青みが強く出ています

 

ガンマカーブ

液晶ディスプレイのガンマカーブ。明部で青が強く出ています(下方向へ突出している)

静かで普通に使えるキーボード

HP 15-bs000のキーボード

いい意味で標準的な配列

キーボードは標準的な日本語配列です。Enterキー周辺がやや小さくなっているような印象を受けますが、普通に利用できました。ただ、個人的にはカーソルキーの上下がもう少し大きい方が使いやすいです。

 

HP 15-bs000のキーボード

HP 15-bs000のキーボード

 

キーピッチ(キーとキーの間隔)は18.7mmで、理想とされる19mmより少し狭くなっています。キートップの大きさは実測で15mmでした。実際に使ってみましたが、特に窮屈さは感じません。

 

キーボードの傾斜

キーボードはほんのわずかに傾斜しています

キーボードの静音性は高い

キーストローク(キーを押し込む深さ)は、ノートパソコンとしては標準的な1.5mmです。タイプ感は非常に軽く、入力した瞬間に「タクっ」とした感触がありました。キーを押した手応えはあまり感じられないのですが、長時間使っても疲れにくいメリットがあるかもしれません。

 

キーの打ち心地

キーストロークは1.5mm。入力時のクリック感は軽めでした

 

キーのタイプ音はとても静かです。指を横にすべらせるようにして打つと、音はほとんど気になりません。真上から打ち下ろすようにして入力すると多少は響きますが、「タスタスタス」と控えめでした。ただしEnterキーとスペースキーでは弱めに打っても「チャキッ」という音が聞こえます。

 

キーのタイプ音

キーのタイプ音は控えめ

 

電源ボタンの位置

電源ボタンはキーボード左上

ボタン分離型のタッチパッド

タッチパッドは、左右のボタンとパッド部分が分離しています。このタイプはボタン一体型に比べて誤操作が少ないと言われているのですが、そのぶんパッド部分の奥行きが狭く感じました。またボタンの中央と端とでは、クリックの固さが異なります。普通に利用できますが、それほど品質が高いわけではありません。

 

タッチパッドの感触

タッチパッドはボタン分離型。サラサラとした手触りです

端子類は十分な数と種類を用意


HP 15-bs000のインターフェース

標準的なインターフェース構成

周辺機器接続用の端子類としては、USB3.1 Gen1(フルサイズ)×2、USB2.0✕1、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力などが用意されています。15.6型としては標準的な構成です。

 

USB端子が左右の側面それぞれに用意されている点はありがたいのですが、有線LAN端子がちょっと前に来すぎているような気がします。実際にLANケーブルをつないでみたところ、ケーブルがジャマに感じる場面がありました。HDMI端子と含めて、もう少し左側にあるほうが使いやすいと思います。

 

左側面

左側面には電源コネクター、有線LAN、HDMI、USB3.1✕2、ヘッドホン出力

 

右側面

右側面にはSDメモリーカードスロット、USB2.0、光学ドライブとセキュリティースロット

 

光学ドライブ

DVDの再生と書き込みが可能なDVDスーパーマルチドライブ

 

Webカメラ

液晶ディスプレイ上部には92万画素のWebカメラ

ノートPCとしては意外に高音質

音楽を再生してサウンドをチェックしたところ、ノートパソコンとしてはそこそこ高音質であると感じました。音はクリアーで広がりがあり、特に中音域に厚みを感じます。この点については、ちょっと意外でした。

 

底面部のスピーカー

底面部のスピーカー

 

音質調整ユーティリティー

標準収録の音質調整ユーティリティーで、好みの音質にカスタマイズ可能

 

とは言うものの、音楽をじっくり楽しみたいなら外付けスピーカーやヘッドセットの利用をおすすめします。

スペックとラインナップ

HP 15-bs000のスペック

OS Windows 10 Home
CPU Celeron N3060 / Core i3-6006U / Core i5-7200U
メモリー 4 / 8GB
ストレージ 500GB / 1TB HDD または 128 / 256GB SSD
グラフィックス Intel HD Graphics 400(Celeron) / 520(Core i3) / 620(Core i5)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ディスプレイ 15.6型、1920×1080ドット、非光沢、タッチ非対応
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2、1000BASE-T対応有線LAN
インターフェース USB3.1 Gen1(フルサイズ)×2、USB2.0✕1、HDMI、有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、ヘッドホン出力
セキュリティ機能 セキュリティースロット、TPM 2.0、パワーオンパスワード
カメラ 92万画素
サイズ/重量 幅380×奥行き254×高さ23~27mm/約2.1kg
バッテリー駆動時間 5時間30分

HP 15-bs000のラインナップ

HP 15-bs000には、以下の3種類のモデルが用意されています。各モデルとも購入時のカスタマイズ画面でメモリー容量を4GBから8GBにアップグレードしたり、オフィスを追加することが可能です(別途オプション料金が必要)。

 

ラインナップ(2018年1月時点)

ベーシックモデル
Celeron N3060 4GBメモリー 500GB HDD 1920x1080ドット 税込み4万円台後半
エントリーモデル
Core i3 4GBメモリー 500GB HDD 1920x1080ドット 税込み6万円台後半
スタンダードモデル
Core i5 4GBメモリー 1TB HDD 1920x1080ドット 税込み8万円台

 

HP 15-bs000の価格は、そのとき実施されているキャンペーンによって大きく変わります。最新価格については、以下のリンクからご確認ください。

限定モデルは高コスパ!

一部のショップでは、SSDと8GBメモリーを搭載したモデルが販売されています。直販モデルよりも安いのに高性能で非常にお買い得です。直販サイトや大手量販店では販売されていないので、もしかすると限定モデルなのかもしれません。

 

通販サイトで販売中の限定モデル

128GB SSDモデル 
Core i3 8GBメモリー 128GB SSD 1920x1080ドット 税込6万円前後
256GB SSDモデル 
Core i3 8GBメモリー 256GB SSD 1920x1080ドット 税込6万5000円前後

※2018年2月13日時点。構成や価格は変更される場合があります

Core i5なら普通に使える


HP 15-bs000のパフォーマンス

HP 15-bs000のベンチマーク結果

今回のテストでは、Core i5搭載のスタンダードモデル(直販モデル)を使用しました。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングによって大きく変わる点をあらかじめご了承ください。

 

テスト機の主なスペック

OS Windows 10 Home
CPU Core i5-7200U
メモリー 4GB
ストレージ 1TB HDD
グラフィックス Intel HD Graphics 620

 

CrystalDiskMark

1TB HDDのアクセス速度

 

CINEBENCH R15

CPU性能を計測する「CINEBENCH R15」の結果

 

PassMark PerfomanceTest 9.0

パーツごとの性能を計測する「PassMark PerfomanceTest 9.0」の結果

 

PCMark 10

作業の快適さを計測する「PCMark 10」の結果

 

3DMark

3D性能を計測する「3DMark」の結果

 

PCMark 8

PCMark 8の評価では、パソコン全体のなかで上位39%以内の性能とのこと。なかなか優秀です

 

CPUが高性能なCore i5だけあって、全体的に普通に使える性能です。処理が遅すぎてイライラすることはありませんでした。しかし過去にSSD搭載のパソコンを使ったことがあるなら、HDDのアクセスが遅く感じるかもしれません。

据え置きでも十分なバッテリー性能

カタログ上では、バッテリー駆動時間は約5時間30分とされています。実際の駆動時間を計測したところ、以下のような結果となりました。HP 15-bs000は据え置き向けのモデルですが、電源ケーブルなしでも長時間十分利用できるほどのスタミナを持っています。

 

バッテリー駆動時間のテスト結果

BBenchによる計測 8時間
PCMark 8による計測 5時間30分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

本体の熱は低い

ベンチマーク中のCPU温度を確認したところ、最大で76度でした。CPUはそれなりに熱くなっているものの、限界温度(100度)にはまだ余裕があります。

 

CPU最大温度

PCMark 10実行時のCPU最大温度

 

キーボード面は、ほとんど熱を感じませんでした

 

キーボード面の表面温度

通常時(左上)とNetflixの高画質動画視聴時(右上)、FF14ベンチ実行時(下)におけるキーボード面の表面温度

駆動音は気にならない

簡易騒音計で利用中の駆動音を計測したところ、標準的な利用では気になるレベルではありません。ただし極端に負荷の高い処理では、排気音が目立ちます。

 

駆動音の計測結果(室温20度前後)

電源オフ時 36.8dBA
通常時 38.8dBA ファンの駆動音がわずかに聞こえるが、気になるほどではない
Netflix動画再生時(スピーカーオフ) 39.1dBA 通常時と同じく静かだが、耳を近づけると「ジジジ」というとがわずかに聞こえる
FF14ベンチ実行時 47.9dBA 通気口からの排気音がけっこう目立つ

起動時間はそれなり

電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまでの時間を計測したところ、以下の表の結果となりました。最初の2回は通常の起動で、3回目以降は高速スタートアップが有効になっているものと思われます。SSD搭載機に比べると早くはありませんが、この程度なら許容範囲内でしょう(ただし利用期間が長くなるにつれて起動時間も伸びるので注意)。

 

起動時間の計測結果(手動による計測)

1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 平均
53.2秒 59.8秒 28.4秒 23.9秒 20.2秒 37.1秒

狙い目はSSD搭載の限定モデル!

ということで、今回は日本HPの15.6型スタダードノートパソコンHP 15-bs000のレビューをお届けしました。デザイン的にもパフォーマンス的にも十分で、印象は悪くありません。むしろ最安モデルで4万円台であることを考えれば、比較的健闘していると言っていいでしょう。

 

HP 15-bs000のまとめ

  • 作業がはかどるフルHDディスプレイ
  • 非光沢の画面で作業に集中できる
  • キーボードが静か
  • 映像品質はそれなり

 

直販サイトや大手量販店で販売されているHDDモデルは、現在のところ割高感があります。しかし、一部のショップで販売されている(おそらく)限定販売のモデルは非常にお買い得です。CPU性能はそれほど高くはありませんが、8GBメモリーとSSDの効果によって快適に使えるでしょう。文書作成や事務処理中心の方に、おすすめします。

 

HP 15-bs000

HP 15-bs000

税込み4万円台後半から

記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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