ファーウェイ「HUAWEI GR5」は、フルHD(1080×1920ドット)の5.5型液晶ディスプレイを搭載するSIMフリースマートフォンです。実売価格は3万円台前半の「ミドルレンジ(中位クラス)」モデルですが、本体の素材にアルミ・マグネシウム合金が使われており、とても格安スマホとは思えない高い質感に仕上がっています。
そこで今回はHUAWEI GR5の実機を使って、本体デザインや液晶ディスプレイの色合いなどをレビューします。
HUAWEI GR5の付属品を確認
まずはHUAWEI GR5の付属品を確認してみましょう。箱は薄い水色で、シンプルなデザインです。ファーウェイ製品では、格安/スタンダードラインのモデルでよく使われています。箱のなかには付属品としてイヤホンとUSBケーブル、電源アダプター、SIMカード取り出しピンが入っていました。付属品としては標準的な内容です。
3万円台半ばのミドルレンジ機とは思えないほど高い質感
HUAWEI GR5は、ミドルレンジクラスのプロセッサ(CPU)を搭載しています。「ミドルレンジ」とは”中級”とか”中位”という意味で、全体のなかの中間あたりに位置することを表わします。それより上のクラスになると「ハイエンド」と呼ばれ、逆に下になると「エントリー」と呼びます。3つの分類のなかでミドルレンジのモデルは、性能と価格のバランスに優れている点が特徴です。
この価格帯のモデルではボディの素材に樹脂(プラスチック)が使われていることが多いのですが、HUAWEI GR5ではアルミ・マグネシウム合金が使われています。表面にはヘアライン加工が施されており、高級感のある仕上がりです。
ただ、個人的にはマグネシウムよりもアルミニウムの質感のほうが好みです。HUAWEI GR5のボディにも、マグネシウムならではの薄っぺらい感じがありました。とは言えそのぶん重量を軽くできますし、気にならない人のほうが多いと思います。
メタルフレームは堅牢性と質感が高いこともあって、値段がお高いモデルでよく使われています。3万円台半ばのミドルレンジ機で金属製フレームを採用しているモデルは、あまりないはずです。その点でHUAWEI GR5は、かなりお買い得であると言えます。
本体のカラーバリエーションは、ゴールドとシルバー、グレーの3種類。筆者は普段ホワイトのカラーを選ぶのですが、HUAWEI GR5にはホワイトがなかったのでゴールドを選択しました。
ファーウェイ製品は格安モデルでもデザインが優れているモデルが多く、HUAWEI GR5でもかなり洗練されている印象を受けました。
ラウンドフォルム&軽量で持ちやすい
5.5型のスマートフォンは、個人的にはちょっと大きいかなと感じます。筆者としては、5型がいちばん使いやすいサイズかな、と。
とは言うものの、HUAWEI GR5は苦もなくグリップできる大きさでした。側面から背面にかけてゆるやかなカーブを描く”ラウンドフォルムデザイン”を採用しているため、手のひらにフィットする印象を受けます。ただ筆者の個人的な意見としては、厚みが均一なフルフラットデザインのほうが好みです。
重量は公称値で158g、実測値で161gでした。数値的には標準的ですが、実際に持ってみると案外軽く感じます。
厚さは8.15mmで、数値としてはそれほど薄くはありません。とは言え、問題なく使える範囲でしょう。実際に使ってみても、厚いと感じることはまったくありませんでした。
フルHD解像度の液晶ディスプレイを採用
3~4万円あたりで販売されているミドルレンジモデルの多くは、720×1280ドットの解像度を採用しています。しかしHUAWEI GR5は1080×1920ドットの、フルHD液晶ディスプレイを搭載。解像度が高いぶん、精細な写真や動画を楽しめます。
液晶パネルには、優れた発色と広い視野角を持つIPSパネルを採用しています。実際に写真を確認してみましたが、精彩さと色合いの良さについてはまったく問題ありません。明るさも十分で、とても3万円台半ばとは思えないほどのクオリティーでした。
液晶ディスプレイのベゼルは、かなり狭くなっています。非表示部分と合わせても、左右4mm程度しかありません。その影響で、フロントからの見た目はかなりスッキリとしています。
標準で液晶保護シートが貼られていましたが、映像の色合いや指すべりに関しては特に違和感を感じませんでした。筆者はそのまま利用していますが、質感や耐久性を重視するなら、別途購入したガラス製カバーなどを利用するといいでしょう。
SIMスロットはマイクロSIM
対応するSIMカードのサイズはマイクロSIMです。hone6 PlusやP8liteのように、デュアルSIM仕様ではありません。スロットはふたつ用意されていますが、片方はmicroSDカード専用となっています。
そのほかのインターフェースは、microUSB端子とヘッドホン出力のみ。標準的なインターフェース構成です。
満足感の高い高品質なボディ
ということで、今回はHUAWEI GR5のデザイン面について紹介しました。繰り返しになりますが、3万円台前半の価格でこれだけの質感を実現しているのは本当に驚きです。格安スマホが欲しいけどデザイン面で妥協したくないという人におすすめします。
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