デルのInspiron 11 3000シリーズ2-in-1(3185)は、コンパクトで低価格な2-in-1タイプのノートPCです。液晶ディスプレイを回転させることでスタンド型で利用したり、タブレットとして利用したりできます。
今回はメーカーからお借りした実機を使って、Inspiron 11 3000 シリーズ 2-in-1(3185)の本体デザインや使い勝手などをレビューします。
この記事の目次
- 1:スペックとラインナップ
- 2:本体デザインについて
- 3:液晶ディスプレイについて
- 4:キーボードについて
- 5:インターフェースについて
- 6:まとめ
Inspiron 11 3000 2-in-1
税込3万円台後半から
スペックとラインナップ
Inspiron 11 3000とInspiron 11 3000 2-in-1の違い
発売元のデルからはInspiron 11 3000 2-in-1とは別に、Inspiron 11 3000(3180)というノートPCが発売されています。外観はかなり似ていますが、本体デザイン(後述)やスペックが若干異なる点に注意してください。
Inspiron 11 3000とInspiron 11 3000 2-in-1の違い
Inspiron 11 3000 2-in-1 | Inspiron 11 3000 | |
---|---|---|
スタイル | 2-in-1 | クラムシェル |
サイズ | 幅291.6mm 奥行き201.9mm 高さ20.9mm |
幅292mm 奥行き196mm 高さ20.8mm |
重さ | 1.47kg(実測1.27kg) | 1.35kg(実測1.18kg) |
ディスプレイ | 11.6インチ、光沢 | 11.6インチ、非光沢 |
ストレージ | 32GB eMMC 500GB HDD 128GB eMMC |
32GB eMMC 128GB eMMC |
USB端子 | USB3.1 ×1 USB2.0×2 |
USB3.1 ×1 USB2.0×1 |
Inspiron 11 3000 2-in-1のスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | AMD A6-9220e / A9-9420e |
メモリー | 4 / 8GB |
ストレージ | 32 / 128 GB eMMC(オンボード)または 500GB HDD |
グラフィックス | AMD R4 Graphics(A6) / AMD R5 Graphics(A9) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 11.6型、1366×768ドット、光沢、タッチ対応 |
通信機能 | IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB3.1 Gen1 (フルサイズ)×1、USB2.0×2、HDMI、microSDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティ機能 | TPM 2.0、セキュリティースロット |
カメラ | 720p(92万画素) |
サイズ/重量 | 幅291.6×奥行き201.9×高さ20.9mm/約1.475kg~ |
バッテリー | 32Whr ※駆動時間は非公開 |
※2018年3月31日時点。構成や価格は変更される場合があります
Inspiron 11 3000 2-in-1のラインナップ
Inspiron 11 3000 2-in-1には、パーツ構成の異なる3種類のモデルが用意されています。それぞれの仕様や価格は以下のとおり。さらにOffice Personal / Home and Businessが付属するオフィス付きモデルもラインナップされています。
ラインナップ
エントリープラス・タッチパネル | |
---|---|
税込3万円台後半 | |
スタンダード・タッチパネル | |
税込4万円台後半 | |
スタンダード・タッチパネル・4GBメモリ搭載 | |
税込4万円台後半 | |
スタンダード・タッチパネル・8GBメモリ搭載 | |
税込5万円台 |
※2018年9月21日時点。構成や価格は変更される場合があります
本体デザインについて
Inspiron 11 3000 2-in-1の本体デザインは、Inspiron 11 3000とかなり似ています。そこでここでは、それぞれの違いについて紹介します。ここで触れられていない細かな部分については、Inspiron 11 3000のレビュー記事をご覧ください。
Inspiron 11 3000 2-in-1の本体カラーはホワイトとグレーの2色のみ。ホワイトのカラーはInspiron 11 3000が真っ白であるのに対し、Inspiron 11 3000 2-in-1は若干クリーム系の印象です。これは本体の表面にツヤ消しの加工が施されているからかもしれません。
それぞれのフォルムもほぼ同じですが、Inspiron 11 3000 2-in-1のほうがわずかに角ばっているように見えます。
サイズはInspiron 11 3000 2-in-1のほうがやや大きめです。これは液晶ディスプレイを回転させるモデルであることから、可動範囲や強度を確保するためでしょう。高さもInspiron 11 3000 2-in-1のほうが厚いものの、0.1mmしか違わないため違いはほとんど感じません。
重さは公称値で1.47kgとありますが、実際にはそれほどではありません。実測では1.274kgでした。モバイルノートPCとしては標準的な重さです。
液晶ディスプレイについて
液晶ディスプレイのサイズは11.6インチで、解像度は1366×768ドット。11.6インチの格安モデルとしては標準的なスペックで、Inspiron 11 3000も同じです。
ただしInspiron 11 3000 2-in-1はタッチ対応である点と、液晶ディスプレイの表面が光沢ありのグレア仕上げである点がInspiron 11 3000と異なります。
色合いはやや青みがかかっており、格安モデルとしては標準的な映像品質です。ただしノングレアのInspiron 11 3000よりもコントラストが若干高く、色にメリハリが感じられました。
キーボードについて
キーピッチ(キーとキーの間隔)は実測で17.5mmとやや小さめです。人によっては少し窮屈に感じるかもしれませんが、使い続けるうちに慣れてくるでしょう。キーピッチや配列はInspiron 11 3000とまったく同じでした。
ストロークについては、Inspiron 11 3000 2-in-1のほうが若干深く感じます。当サイトの計測方法では実測で1.5mm弱で、1mm強のInspiron 11 3000よりも深めに作られているようです。実際に入力してみると、わずかではありますがInspiron 11 3000 2-in-1のほうが手応えがあるように感じました。
インターフェースについて
周辺機器接続用の端子類は、USB3.1 Gen1 (フルサイズ)×1、USB2.0×2、HDMI、microSDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力など。コンパクトなモバイルノートPCとしては、十分な構成です。Inspiron 11 3000とは、USB2.0が1基多い点が異なります。
お手ごろな2-in-1モバイルPC
Inspiron 11 3000 2-in-1のスペックは、Inspiron 11 3000とほぼ同じです。ベンチマーク結果やバッテリー駆動時間の検証結果などについては、下記のリンクからInspiron 11 3000のレビュー記事でご確認ください。
パソコンとしての性能は控えめですが、ネットや動画視聴用のタブレットとして利用するには十分です。タブレットとしては大きくて重いのですが、キーボードやUSB端子が使えることを考えればしょうがないでしょう。いざとなったらWindowsパソコンとしても使えるという点では、iOS/Androidタブレットよりは有利かもしれません。
ただし下位モデルではストレージ容量が32GBしかないため、Windowsの大型アップデートの際に16GB以上のUSBメモリーが必要となる点に注意してください。
Inspiron 11 3000 2-in-1
税込3万円台後半から
※記事中の価格や構成は記事執筆時点のもので、変更される場合があります
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