ポイント
- 14インチ2ini1としては低価格
- 明るく美しい画面
- 大容量メモリー/SSDに対応
Inspiron 14 5000 2-in-1 (5491) のスペック
画面サイズ | 14インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i3-10110U ・Core i5-10210U ・Core i7-10510U |
メモリー | ・4GB ・8GB ・16GB |
ストレージ | ・256GB SSD ・512GB SSD |
グラフィックス | ・UHD ・MX230 |
LTE | 非対応 |
幅×奥行き | 328×232.8mm |
厚さ | 19.95mm |
重量 | 1.67kg |
バッテリー | 3セル、42 Whr |
※2020年1月29日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | ・プラチナシルバー ・アーバングレー |
---|---|
画面の表面 | 光沢 |
パネルの種類 | IPS |
タッチ / ペン | 対応 |
光学ドライブ | - |
テンキー | - |
有線LAN | - |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 2 (Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 1 |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen1) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 1 |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | - |
Webカメラ | HD (92万画素相当) |
顔認証カメラ | - |
指紋センサー | 標準搭載 |
付属品 | 電源アダプターなど |
オフィス | ※追加可能、付属モデルあり |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶価格について
- ▶まとめ
Inspiron 14 5000 2-in-1 (5491)
税込6万円台~
デザインと使いやすさ
画面がクルッと回る2-in-1
Inspiron 14 5000 2-in-1 (5491)は、ディスプレイが360度回転するタイプの2-in-1ノートPCです。普通のノートPCとして使えるのはもちろん、タブレットとして利用したり動画視聴用に画面だけが見えるように立てて使うこともできます。
2色の本体カラーを用意
本体カラーはプラチナシルバーとアーバングレーの2色。今回試用したのはアーバングレーのモデルで、やや青みがかっていながらも落ち着いた印象でした。天板と底面の素材は樹脂 (プラスチック)ですが、ツヤ消しでサラサラとした手触りの仕上がりで安っぽさは感じられません。
本体はやや大きめ
本体サイズは幅328×奥行き232.8mm。A4サイズとB4サイズの中間程度の大きさです。14インチタイプとしては標準的ですが、最近の傾向からするとやや大きく感じました。厚さは実測21.4mmで、実際に手で持つと意外に大きくて厚みがあります。とは言え2-in-1タイプは強度を保つためにやや大きめに作られることが多いので、多少の大きさは仕方がないでしょう。
14インチのフルHDディスプレイ
画面の大きさは14インチで、一般的な15.6インチよりもひと回り小さめです。しかしデスクトップが標準で150%に拡大表示されているので、文字は十分な大きさに感じました。デスクトップの文字は2.2~2.8mm程度で新聞よりも若干小さいのですが、クッキリと表示されるので読みにくさはありません。解像度は1920×1080ドットのフルHDです。
コントラストが高く色鮮やか
実際に写真や動画を再生したところ、とても鮮やかに映し出されました。コントラストが高く、色にメリハリがあります。色合いについても違和感はありません。ちなみにディスプレイにはIPSパネルが使われています。
映り込みありの光沢仕上げ
ディスプレイの表面は、光沢ありのグレアタイプです。照明や背景が画面に映り込むことがありますが、作業中はそれほど気になりませんでした。ただどうしても気になる場合は、反射防止用の液晶フィルムを利用するといいでしょう。
ややクセのあるキーボード
キーボードはテンキーなしの日本語配列。キーピッチ (キーとキーの間隔)は横19mmで縦18mmで若干横長ですが、実際に使ってみても違和感はありませんでした。ただほかのデル製ノートPCと同様に、Enterキー周辺がやや窮屈です。慣れないうちは誤入力してしまうことがあるかもしれません。
キーボードバックライト対応
キーボードバックライトは2段階で明るさを調整可能です。暗い場所でもキーがハッキリと見えるので便利。
タイプ感は浅い
キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.23mmでした。タイプ感は非常に軽く、あまり手応えが感じられません。深く打ち抜くようにタイプする人には、少し物足りなく感じるでしょう。しかしもともと軽いタッチで入力する人には向いています。タイプ音はごく軽く打てば静かですが、少しでも力が入るとパチパチと音が聞こえました。
インターフェースは十分な構成
USB端子は全部で4ポート (フルサイズ×3 + Type-C×1)で十分な数が用意されています。さらに映像出力用のHDMIとSDカードスロットを装備。有線LANには対応していませんが、頻繁に変形させて使う2-in-1タイプであれば繋ぎっぱなしの端子は必要ないでしょう。2-in-1タイプとしては十分な構成です。
指紋センサーを標準搭載
電源ボタンには、指紋認証用のセンサーが内蔵されています。あらかじめ指紋を尊くしておけば、指で軽く触れるだけでサインインできるので便利です。
Type-Cは映像出力と充電に対応
USB PD 18W充電 | × |
---|---|
USB PD 30W充電 | △ ※低速充電 |
USB PD 45W充電 | ◯ |
USB PD 65W充電 | ◯ |
映像出力 | ◯ |
USB Type-C端子はデータ通信のほかに、映像出力 (DisplayPort)とUSB PDの充電が可能です。ただし低出力の充電器やモバイルバッテリーでは高速に充電できない場合があります。
音質はほどほど
スピーカーは底面部の左右に配置されています。音はノートPCとしては高品質ですが、全体的に迫力不足に感じました。またノートPCスタイルだと接地面に向かって音が出るため、ややこもったように聞こえます。音楽を楽しむのであれば、音をさえぎるものがないスタンドモードがおすすめ。とは言え、音楽をじっくり楽しむなら外部スピーカーやヘッドホンを使ったほうがいいかもしれません。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | プラチナ(大容量メモリー&SSD・MX230搭載) |
---|---|
CPU | Core i7-10510U |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
グラフィックス | MX230 (2GB) |
第10世代の高性能CPUを搭載
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U |
13685
|
Core i7-1065G7 |
11872
|
Core i5-1035G4 |
11379
|
Inspiron 14 5491 (Core i7-10510U) |
11188
|
Core i7-10510U |
10863
|
Core i5-10210U |
9988
|
Core i7-8565U |
9814
|
Core i5-1035G1 |
9164
|
Core i5-8265U |
8593
|
Ryzen 5 3500U |
8447
|
Core i3-8145U |
5549
|
Core i3-10110U |
5534
|
Ryzen 3 3200U |
4609
|
Core i3-7020U |
3769
|
Celeron 4205U |
2026
|
Celeron N4000 |
1553
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
CPUは第10世代 (Comet Lake)のCore i3 / i5 / i7です。Core i7-10510U搭載の試用機でベンチマークテストを行なったところ、スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けCPUとしては優れた結果が出ました。
Core i5-10210Uについては実機では確認していませんが、当サイトのベンチマーク結果の平均値を見る限り、けっこう高めのパフォーマンスを期待して良さそうです。Core i3-10110Uについては性能がやや低いのですが、ネットや文書作成など軽めの作業中心であれば問題ありません。
MX230のグラフィックス性能はそこそこ
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8689
|
GTX 1050 |
6008
|
MX250 |
3606
|
Iris Plus(Core i7) |
2846
|
MX230 |
2443
|
Radeon Vega 8 (Ryzen 5) |
2344
|
Inspiron 14 5491 (MX230) |
2311
|
Iris Plus(Core i5) |
2136
|
UHD (Ice Lake Core i5) |
1396
|
UHD (Comet Lake Core i7) |
1335
|
UHD 620 (Core i7) |
1265
|
UHD (Comet Lake Core i5) |
1263
|
UHD 620 (Core i5) |
1186
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
Core i7モデルでは外部GPUとしてGeForce MX230が使われています。外部GPUと言ってもゲームや3D制作用ではないため、グラフィックス性能はそれほど高くはありません。CPU内蔵のIntel UHD Graphicsには勝りますが、エントリー (入門)向けのGTX 1050 / 1650の性能を大きく下回ります。クリエイター向けソフトでもしかしたら多少の効果が感じられるかも、程度に考えてください。
高速タイプのSSDを搭載
試用機ではPCIe 3.0 x4接続の超高速SSDが使われていました。PCIe 3.0 x4タイプとしては書き込み性能がいまひとつですが、それでも十分高速です。実際、ウィンドウズを使っていてもストレスを感じる場面は特にありませんでした。そのほかのモデルでは256GB SSDが使われていますが、容量的には512GBあったほうがなにかと安心です。
ウィンドウズの起動はやや遅い
ウィンドウズの起動時間は平均21.58秒とでした。40秒以上かかることがあるHDD搭載機に比べれば高速ですが、最近の機種としてはやや遅めに感じます。とは言えストレスを感じるほどではなく、普段使いには十分です。
ちなみにスリープ中のネット接続やスリープからの高速復帰が可能な「モダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)」には対応していません。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 20.9秒 |
---|---|
2回目 | 23.4秒 |
3回目 | 21.3秒 |
4回目 | 21.2秒 |
5回目 | 21.1秒 |
平均 | 21.58秒 |
バッテリー駆動時間は短いが問題なし
バッテリー駆動時間は公開されていません。そこで実際の駆動時間を計測したところ、バッテリー消費の大きい状態でのテストで6時間30分、ややパフォーマンスを落とした状態での動画再生で8時間31分でした。長くはありませんが、外出先へ持ち歩くPCではないので問題ないでしょう。使用機では外部GPUとしてMX230が使われていたので、MX230を無効化すればもう少し駆動時間が長くなるかもしれません。
バッテリー駆動時間の計測結果 ※Core i7モデル
テスト方法 | バッテリー消費 | 駆動時間 |
---|---|---|
※公称値 | 小 | ※非公開 |
Modern Office (ビジネス作業) | 大 | 6時間30分 |
Video (動画視聴) | 中 | 8時間31分 |
フル充電までにかかった時間 | - | 2時間24分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
価格について
Inspiron 14 5000 2-in-1 (5491)には複数のモデルが用意されていますが、基本となるのは以下の4種類です。あとはそれぞれにOffice Pesonalが付いた「オフィス付き」モデルや期間限定販売の特別モデル、タイミングによっては納期の早い「即納モデル」などが用意されています。
■主なラインナップ
スタンダード | |
---|---|
6万円台 | |
スタンダード(8GB メモリー・Office付) | |
7万円台 | |
プレミアム | |
7万円台 | |
プラチナ(大容量メモリー&SSD・MX230搭載) | |
10万円台 |
※2020年1月29日時点
価格はタイミングによって大きく変わります。現在の価格については以下のリンクから最新のセール情報をご確認ください。
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コスパに優れる14インチ2-in-1
よかった点
14インチの2-in-1ノートPCとしては価格が安い点が魅力です。Core i5 + 8GBメモリー + 256GB SSDの鉄板構成でも税込7万円台、Core i7モデルなら16GBメモリーと外部GPU搭載で10万円台と他メーカーに比べてリーズナブル。価格面ではレノボのIdeaPad C340 (14)のほうが安いのですが、「マカフィー リブセーフ 12ヵ月版」が付属することやデルのブランド力を重視するならアリでしょう。
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気になる点
本体が大きくて重い点はちょっと残念です。特にタブレットの状態で片手で持つのはかなりツラく感じました。