デルInspiron 15 5000（5502）レビュー：スリムで高質感な15.6インチスタンダードノートPC

デルのInspiron 15 5000 (5502) (以下、”Inspiron 15 5502 “)は、15.6インチのフルHDディスプレイを搭載するノートPCです。CPUはインテル第10世代Coreプロセッサでメモリーは8 / 16GB、ストレージには256GB～1TBのSSDを採用しています。数値入力に便利なテンキーに対応する、スタンダードタイプのノートPCです。

※2021年4月に、後継モデルのInspiron 15 5000（5510）が発売されました
Inspiron 15 ノートパソコン (Intel) (5510) (2021年4月13日発売)

Inspiron 15 5502のスペック

OS	・Windows 10 Home ・Windows 10 Pro
画面サイズ	15.6インチ
解像度	1920×1080
CPU	・Core i5-1135G7 ・Core i7-1165G7
メモリー	・8GB (8GB×1) ・16GB（8GB×2） ※スロット2基、DDR4-3200、最大32GB
SSD	・256GB ・512GB ・1TB
HDD	なし
グラフィックス	Iris Xe
モバイル通信	－
堅牢性テスト	※表記なし
色域 / 輝度	NTSC 45% / 250nit
幅×奥行き	356.1×234.5mm
厚さ	17.90mm
重量	最小1.714kg
バッテリー	4セル 53WHr ※駆動時間は非公開

※2021年5月19日時点。構成は変更される場合があります

そのほかの詳細スペック

本体カラー	・プラチナシルバー・リバーロック
画面の表面	非光沢
パネルの種類	WVA(広視野角) ※IPS相当
タッチ / ペン	－
光学ドライブ	－
テンキー	4列
有線LAN	－
無線LAN	・Wi-Fi 5（Core i5）・Wi-Fi 6（Core i7）
Bluetooth	5.0
USB3.2	2（Gen1）
USB3.0	－
USB2.0	－
USB Type-C	1（3.2 Gen2、DP/PD対応）
Thunderbolt	－
メモリーカード	microSD
HDMI	1
VGA (D-sub15)	－
DisplayPort	－
Webカメラ	720p（92万画素）
顔認証カメラ	－
指紋センサー	オプション
付属品	65W ACアダプターなど
オフィス	・なし(オプションで追加可能) ・付属モデルあり

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

この記事の目次

▶新モデルとの違い
▶スペック
▶デザインと使いやすさ
▶まとめ

※パフォーマンスの測定にミスがあったため、ベンチマーク結果は掲載していません

Inspiron 15 5000 (5502)

税込10万円台～

販売ページへ

※2021年5月19日時点

新モデルInspiron 15 5510との違い

この記事で取り上げるのは、2020年発売の「Inspiron 15 5502」です。2021年発売の新モデル「Inspiron 15 5510」ではより新しいCPUが使われているほか、Thunderbolt 4に対応している点が大きな違いです。価格は税込みで8万円台からとお手頃なので、いま買うならInspiron 15 5510をおすすめします。

新旧モデルの違い

	Inspiron 15 5502	Inspiron 15 5510
発売	2020年10月	2020年6月
APU	第11世代Coreプロセッサ	第11世代Coreプロセッサ（H35）
グラフィックス	Iris Xe
メモリー	DDR4-3200 最大32GB
ストレージ	256 / 512GB SSD または 1TB SSD
ディスプレイ	15.6インチ 1920×1080
無線LAN	Wi-Fi 5 / Wi-Fi 6	Wi-Fi 6
Thunderbolt	非対応	対応（Thunderbolt 4）
サイズ	幅356.1×奥行き234.5×高さ17.90mm	幅356.06×奥行き228.9×高さ17.99mm
重量	1.714kg～	1.633kg～
バッテリー駆動時間	4セル 53WHr	4セル 54WHr

※2021年5月19日時点

リンク

Inspiron 15 ノートパソコン (Intel) (5510) (2021年4月13日発売)

デザインと使いやすさ

外観について

Inspiron 15 5502の本体カラーはリバーロックとプラチナシルバーの2色。天板とパームレストはアルミ製で、高級感のある仕上がりです。

プラチナシルバーの本体カラー

天板はアルミ製で、サラサラとした手触り。指紋や油脂がまったく目立ちません

パームレストもアルミ製のシルバー

タッチパッド周辺にはキラリと光るダイヤモンドカット加工

ベゼルは左右5.9mm、上部9.6mm、下部13.9mm。非常に細く、画面まわりがスッキリとしています

排気口はヒンジの裏あたり

底面部

接地面積は幅356.1mm×奥行き234.5mm

B4サイズ（黄色い部分）とA4サイズ（オレンジの部分）とのサイズ比較

厚さは実測で18.2mm、ゴム足を含めた設置時の高さは19.6mm。見た目はとてもスリムです

前面

背面

重さは1.573kg。15.6インチタイプとしては非常に軽い！

電源アダプターは45Wの丸口タイプ。重さは324g

ディスプレイについて

ディスプレイのサイズは15.6インチで、解像度は1920×1080ドット。ノートPCとしては、もっともスタンダードな組み合わせです。文字はやや小さめですが、見づらくはありません。ディスプレイの表面は光沢なしのノングレアで、光の映り込みが抑えられています。長時間の作業に適したディスプレイです。

デスクトップの文字の大きさは2～2.6mm（スケーリング125%）

映像は自然な色合いです。やや寒色系の色合いですが、ディスプレイがわずかに暗いことが影響しているのかもしれません。公称スペックによると色域はNTSC 45%（sRGB 62.5%相当）とのこと。クリエイティブワーク向けではありませんが、ネットの調べ物や文書作成には問題なく使えます。

映像は寒色系ですが、比較的自然ない色合いで違和感はありません

クリエイター向けノートPCの映像（sRGB 100%）※別機種

公称値では輝度は250nit。実際の映像はやや暗く感じますが、作業には問題ありません

キーボードについて

キーボードはテンキー付きの日本語配列です。キーピッチは横18.7mm縦18mmで若干横長ですが、違和感はありません。ただ、Enterキー周辺の配列がやや窮屈なのが少し気になります。慣れるまでは誤入力があるかもしれません。

Enterキーまわりで一部のキー同士が隣接しています

バックライトはやや暗め

キーストロークは実測で平均1.26mmでした。据え置き向けノートPCの標準値は1.5mm程度なので、やや浅めに作られています。キーを押した瞬間のクリック感が固いのでしっかりした手応えは感じられますが、ストロークが浅いので途中で止まってしまうように感じました。キーを軽く打つ人であれば、違和感はないかもしれません。

またやや厳しめに見るとスイッチの軸がブレるような感覚があり、ホームポジションから外側のキーがわずかに湾曲しています。普通に使えますが、満足感の高い仕上がりではありませんでした。