

ポイント
- 軽量コンパクトなボディ
 - 512GB SSDを標準搭載
 - 選べる2色の本体カラー
 
Inspiron 15 5593のスペック
| 画面サイズ | 15.6インチ | 
|---|---|
| 解像度 | 1920×1080 | 
| CPU | ・Core i5-1035G1 ・Core i7-1065G7  | 
| メモリー | ・8GB ・16GB  | 
| ストレージ | 512GB SSD | 
| グラフィックス | ・UHD (Core i5) ・Iris Plus (Core i7)  | 
| LTE | 非対応 | 
| 幅×奥行き | 363.96×249mm | 
| 厚さ | 19.9mm | 
| 重量 | 最小1.83kg | 
| バッテリー | ※非公開 | 
※2020年1月8日時点。構成は変更される場合があります
| 本体カラー | ・プラチナシルバー ・ミッドナイトブルー  | 
|---|---|
| 画面の表面 | 非光沢 | 
| パネルの種類 | IPS | 
| タッチ / ペン | 非対応 | 
| 光学ドライブ | - | 
| テンキー | あり | 
| 有線LAN | 100Mbps | 
| 無線LAN | 11a/b/g/n/ac | 
| Bluetooth | 4.1 | 
| USB3.1 | 2 (Gen1) | 
| USB3.0 | - | 
| USB2.0 | 1 | 
| USB Type-C | - | 
| Thunderbolt 3 | - | 
| メモリーカード | SD | 
| HDMI | 1 | 
| VGA (D-sub15) | - | 
| DisplayPort | - | 
| Webカメラ | 720p (92万画素) | 
| 顔認証カメラ | ー | 
| 指紋センサー | 対応 | 
| 付属品 | ACアダプター、電源ケーブルなど | 
| オフィス | なし ※搭載モデルあり | 
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
 - ▶ベンチマーク結果
 - ▶価格について
 - ▶まとめ
 

Inspiron 15 5593
税込7万円台~
デザインと使いやすさ
本体の外観

本体カラーはプラチナシルバーとミッドナイトブルーの2色。ボディは樹脂 (プラスチック)製ですが、安っぽさは感じられませんでした。15インチタイプにありがちなゴツさや野暮ったさはなく、スリムでスタイリッシュな印象です。旧モデルのInspiron 15 5583と比べると、見た目がだいぶスッキリとしました。

本体カラーはミッドナイトブルーとプラチナシルバーの2色

試用したミッドナイトブルーのカラー。夜空を思わせるような深い紺色です。派手さはなく落ち着いた印象ですが、指紋が少し目立ちました

パームレスト (キーボード面)は頑丈なアルミ製

背面部に排気口

液晶ディスプレイのベゼル (枠)幅は左右9.7mmで上部15mm。前モデルに比べて、画面周りがだいぶスッキリとしています

前モデルのInspiron 15 5583。ディスプレイのベゼル (枠)は太め

底面部は樹脂製。パーツ交換用のカバーはないため、底面分全体を取り外す必要があります
本体サイズと重さ

大きさは幅363.96×奥行き249mm。B4サイズ (幅364×奥行き257mm)よりちょっぴり小さい程度です。ただ一般的な15インチノートPCはB4サイズよりも大きいので、同クラス製品のなかではコンパクト。重量は実測で約1.8kgと、15インチタイプとしては軽めです。

大きさはほぼB4サイズ。前モデルに比べてひとまわり以上小さくなりました

厚さは実測で20.7mm、底面部のゴム足を含めると24.3mmでした。数値的には薄くはありませんが、実際に手で持つとスリムに見えます

重量は公称値で1.83kg、実測で1.803kgでした
画面サイズ

画面の大きさは15.6インチで、解像度は1920×1080ドット。ノートPCとしては一般的なスペックです。デスクトップの文字の大きさは2~2.7mm程度。ウィンドウズを普通に操作している限りでは、文字は十分な大きさに感じました (標準のスケーリング設定は125%)。
映像品質

映像品質は従来モデルに比べて大きく向上しました。前モデルでは青みの強いTNパネルが使われていましたが、Inspiron 15 5593では発色に優れるIPSパネルが使われています。写真や動画が自然な色合いで映し出されるほか、コントラストが高いので文字もクッキリ。ただ画面が若干暗い印象です。

前モデルInspiron 15 5583の映像。コントラストが低く、やや青みがかっています
色域測定結果
| sRGBカバー率 | 63.3% | 
|---|---|
| sRGB比 | 63.8% | 
| Adobe RGBカバー率 | 47.3% | 
| Adobe RGB比 | 47.3% | 

画面はやや暗いので写真や動画の鮮やかさに欠けますが、文書作成には問題ないレベルです
画面の映り込み

液晶ディスプレイの表面は、非光沢のノングレアタイプです。眼精疲労や集中力低下の原因と言われる映り込みが抑えられています。長時間作業しても、眼が疲れにくいディスプレイです。
キーボード

キーボードはテンキー付きの日本語配列で、バックライトには対応していません。キーピッチは横18.7mmで縦18mm。標準の19mmより0.3mm短いのですが、実際に使ったところ違和感はありませんでした。ただEnterキー周辺で一部のキーが隣接しているため、慣れないうちは打ち間違えるかもしれません。

Enterキーの周辺。BackSpaceキーを押そうとして「¥」キーを押してしまうことがたびたびありました
キーのタイプ感とタイプ音

キーストローク (キーを押し込む深さ)は実測で平均1.21mmでした。ノートPCの標準値である1.5mmよりも浅く、若干の底打ち感があります。押し込む力は軽いものの押した瞬間に固めのクリック感があるので、手応えはしっかり感じられました。
タイプ音は軽めのタッチでもカタカタと聞こえます。強めに打つとカツンカツンとやや大きく響きました。軽めのタッチで入力する人向きです。
インターフェース

周辺機器接続用のインターフェース (端子類)は十分な構成です。ただ、15インチタイプでは一般的な光学ドライブには対応していません。DVDの再生やDVDビデオの作成には、別途外付けの光学ドライブが必要です。
個人的に気になるのは有線LANが100Mbpsと遅い点と、USB Type-Cに非対応である点です。特にType-C端子は今後活用の幅が広がると予想できるだけに残念。
指紋センサー搭載

キーボード右上の電源ボタンには、指紋センサーが内蔵されています。あらかじめ指紋を登録しておけば、指先で軽く触れるだけでサインインできるので便利です。
スピーカーの品質

スピーカーは底面部の左右に配置されています。接地面との反響によって若干音の厚みが増しているものの、中音域~高音域がこもって聞こえました。サラウンド感はそこそこで、高音域の耳障りなシャカシャカ感は控えめ。ノートPCとしては標準よりもちょっといい程度のクオリティーです。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
| モデル名 | プラチナ(光学ドライブ無・大容量メモリー&SSD搭載) | 
|---|---|
| CPU | Core i7-1065G7 | 
| メモリー | 16GB | 
| ストレージ | 512GB SSD | 
| グラフィックス | Iris Plus Graphics (CPU内蔵) | 
CPU性能
| CPU | PassMark CPU Markスコア | 
|---|---|
| Core i7-10710U | 
 13244 
 | 
| Core i7-1065G7 | 
 12295 
 | 
| Core i5-1035G4 | 
 11379 
 | 
| Core i7-10510U | 
 11309 
 | 
| Inspiron 15 5593 (Core i7-1065G7) | 
 10221 
 | 
| Core i5-10210U | 
 9988 
 | 
| Core i7-8565U | 
 9814 
 | 
| Core i5-1035G1 | 
 9164 
 | 
| Core i5-8265U | 
 8593 
 | 
| Ryzen 5 3500U | 
 8447 
 | 
| Core i3-8145U | 
 5549 
 | 
| Core i3-10110U | 
 5534 
 | 
| Ryzen 3 3200U | 
 4609 
 | 
| Core i3-7020U | 
 3769 
 | 
| Celeron 4205U | 
 2026 
 | 
| Celeron N4000 | 
 1553 
 | 
※スコアは当サイト計測値の平均
試用機では第10世代のCore i7-1065G7が使われていました。CPU性能を計測するベンチマークテストでは同じCore i7-1065G7の平均値を下回ったものの、スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けCPUとしては優れた結果が出ています。下位モデルで使われているCore i5-1035G1でも、前世代のCore i7相当のパフォーマンスを期待できそうです。
3Dグラフィックス性能
| GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア | 
|---|---|
| GTX 1650 | 
 8689 
 | 
| GTX 1050 | 
 6008 
 | 
| MX250 | 
 3711 
 | 
| MX150 | 
 3386 
 | 
| Iris Plus (Core i7) | 
 2957 
 | 
| Iris Plus (Core i5) | 
 2136 
 | 
| UHD (Ice Lake Core i5) | 
 1396 
 | 
| UHD (Comet Lake Core i7) | 
 1331 
 | 
| UHD 620 (Core i7) | 
 1265 
 | 
| UHD (Comet Lake Core i5) | 
 1263 
 | 
| UHD 620 (Core i5) | 
 1186 
 | 
| UHD 620 (Core i3) | 
 975 
 | 
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
残念ながら試用機ではベンチマークテストのエラーのためスコアを計測できませんでした。ただ過去の計測データから考えると、Iris Plus内蔵のCore i7-1065G7ではCPU内蔵タイプとしては優れたパフォーマンスを期待できるでしょう。下位モデルのCore i5-1035G1はUHDで、グラフィックス性能は控えめです。
ゲーム系ベンチマーク結果
ゲーム系のベンチマークテストを試したところ、処理がごく軽いドラクエ10でフルHDの最高画質でも「快適」の評価でした。UHD / UHD 620では「普通」の評価どまりです。ドラクエ10やPUBG LITE、リーグ・オブ・レジェンドなどの軽量級クラスなら快適に楽しめるでしょう。
ただし処理がやや重いFF14では、かなり厳しい結果が出ました。フォートナイトなどの中量級タイトルについては画質や解像度をグッと下げないと画面がかなりカクつくかもしれません。
※テストはフルHDで実施
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

| 画質 | スコア / 評価 / 平均FPS | 
| 最高品質 | 1865 / 設定変更を推奨 / 12.3 FPS | 
| 高品質 | 2548 / やや快適 / ※FPS計測し忘れ | 
| 標準品質 | 3231 / やや快適 / 22.4 FPS | 
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

| 画質 | スコア / 評価 | 
| 最高品質 | 5963 / 快適 | 
| 標準品質 | 6976 / 快適 | 
| 低品質 | 7790 / とても快適 | 
ストレージ性能

Inspiron 15 5593では、標準で512GBの大容量SSDが搭載されています。256GBだと文書中心なら問題ありませんが、画像や動画を扱うと容量が不足しがちです。しかし2倍の512GBもあれば、だいぶ余裕をもって使えるでしょう。
試用機ではストレージにPCIe 3.0 x4タイプの超高速SSDが使われていました。アクセス速度は非常に速く、ファイルのやり取りやウィンドウズ / ソフトの起動は高速です。
起動時間
ウィンドウズの起動時間は平均11.64秒でした。立ち上がりは非常に高速です。なおスリープ時のネット接続&高速復帰のモダンスタンバイ (コネクテッドスタンバイ)には対応していません。
起動時間の計測結果(手動計測)
| 1回目 | 11.7秒 | 
|---|---|
| 2回目 | 11.6秒 | 
| 3回目 | 11.7秒 | 
| 4回目 | 11.5秒 | 
| 5回目 | 11.7秒 | 
| 平均 | 11.64秒 | 
価格について
Inspiron 15 5593には複数のモデルがラインナップされていますが、基本となるのは以下の2種類です。あとはそれぞれに納期の早い「即納モデル」やオフィス付きモデルなどが用意されています。
主なラインナップ
| プレミアム(光学ドライブ無・大容量SSD搭載) | |
|---|---|
| 7万円台前半 | |
| プラチナ(光学ドライブ無・大容量メモリー&SSD搭載) | |
| 11万円台前半 | |
価格はタイミングによって大きく変わります。現在の価格については以下のリンクから最新のセール情報をご確認ください。
関連記事
👉Inspiron 15 5593の価格情報
デザイン性とパフォーマンスが大きく向上

よかった点
従来モデルでは液晶ディスプレイが品質面で劣るTNパネルでしたが、見やすいIPSパネルに変更されました。色や文字の読みやすさが格段に向上しています。また本体デザインもコンパクトでスッキリと変わった上に、第10世代CPUを採用することでパフォーマンスもアップ。SSDの容量が標準で512GBと大容量である点もポイントです。
気になる点
本体が薄くコンパクトになったぶん、光学ドライブがなくなってしまいました。必ずしも必要ではないかもしれませんが、あればあったで安心なのは確かです。また有線LANが低速な100Mbpsである点も残念。Wi-Fi (無線LAN)を利用するなら関係ありませんが、この点については高速な1000Mbpsに改善していただきたいものです。
