ポイント
- 極細ベゼルで画面まわりがスッキリ
- 高品質なサウンド
- HDMI入力に対応
Inspiron 24 5000 (5490)のスペック
画面サイズ | 23.8インチ |
---|---|
解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i3-10110U ・Core i5-10210U ・Core i7-10510U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | ・256GB SSD ・256GB SSD + 1TB HDD ・512GB SSD + 1TB HDD |
グラフィックス | ・UHD ・MX110 |
幅×奥行き | 539.6×41.8mm |
厚さ | 412.8mm |
重量 | 5.2kg |
※2020年3月5日時点。構成は変更される場合があります
本体カラー | シルバー |
---|---|
画面の表面 | 非光沢 |
パネルの種類 | ※表記なし (IPS相当) |
タッチ / ペン | - |
光学ドライブ | - |
有線LAN | 1000Mbps |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
USB3.1 | 3 (Gen1) |
USB3.0 | - |
USB2.0 | 1 |
USB Type-C | 1 (USB3.1 Gen2) |
Thunderbolt 3 | - |
メモリーカード | SD |
HDMI | 2 (IN×1 + OUT×1) |
VGA (D-sub15) | - |
DisplayPort | ー |
Webカメラ | 200万画素 |
顔認証カメラ | ー |
指紋センサー | - |
付属品 | ACアダプターなど |
オフィス | ※オプション、付属モデルあり |
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
- ▶デザインと使いやすさ
- ▶ベンチマーク結果
- ▶ゲーム性能について
- ▶価格について
- ▶まとめ
※2020年3月5日時点
デザインと使いやすさ
シンプルな外観
Inspiron 24 5000 (5490)は、ムダのないシンプルなデザインです。ディスプレイにスピーカーとスタンドが付いただけのような外観で、ボタンや端子類などが目に付きません。電源ケーブルをつなぐだけで利用できるので背面がケーブル類でゴチャ付くことがなく、設置も簡単です。
大きくて見やすい画面
ディスプレイの大きさは23.8インチで、デスクトップPCとしては標準的なサイズ。しかし15インチが標準的なノートPCに比べると格段に大きく、文字や画像の細部がとても見やすく感じます。デスクトップの文字の大きさは2.3~3.3mm程度でした。
ディスプレイは明るく、自然な発色です。公式スペックにはWVAパネルと書かれていますが、これは「Wide View Angle (広視野角)」の略で、パネルの駆動方式を表わすものではありません。正確なところは不明ですが、見たところIPSパネル相当の映像です。
端子類は十分だけど使いづらい
インターフェースは充実しています。USB端子は全部で5ポートあり、そのうち1ポートはType-C。有線LAN端子やSDカードスロット、HDMI端子も用意されています。ただしすべて背面側にあるため、抜き差しするのにいちど背面側に回らなければなりません。挿しっぱなしで使うケーブルなら問題ありませんが、SDカードなどを抜き差しするのは面倒です。
注目したいのは、HDMI IN端子を用意している点です。ゲーム機やTVチューナー / レコーダーを接続すれば、Inspiron 24 5000 (5490)の画面で楽しめます。画面の切り替えは、底面部のボタンを押すだけ。テレビや別のディスプレイを用意する必要がないので便利です。
スピーカーはディスプレイ下部に設置されています。PC用としては音質は高め。解像感が高く、音に厚みが感じられました。中音域でややこもった感がありますが、それほど気になりません。音量も大きく、音楽を楽しむのにも向いています。
Webカメラはディスプレイ上部に設置されています。ポップアップ式で、利用しないときはディスプレイ内部に収納可能。マルウェアによる盗み見を防ぐのにも有効です。
ベンチマーク結果
試用機のスペック
モデル名 | プレミアム(SSD + HDD) |
---|---|
CPU | Core i5-10210U |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD + 1TB HDD |
グラフィックス | MX110 (2GB) |
※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります
ノートPC向けCPUを採用
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i9-9900K |
19867
|
Core i7-9700K |
17208
|
Core i7-9700F |
17034
|
Core i7-9700 |
16409
|
Core i7-8700 |
15412
|
Core i5-9400F |
12043
|
Core i5-9400 |
11392
|
Core i5-8400 |
11229
|
Core i7-10510U |
10412
|
Core i3-9100 |
8784
|
Core i3-8100 |
8027
|
Inspiron 24 5490 (Core i5-10210U) |
7896
|
Core i3-10110U |
5550
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
Inspiron 24 5000 (5490)では、スタンダードノートPC / モバイルノートPC向けのCPUが使われています。そのため、デスクトップPC向けのCPUよりも性能は低め。CPU性能を計測するベンチマークテストでは、Core i5搭載でもデスクトップPC向けCore i3を下回る結果でした (上記グラフを参照)。上位モデルで使われているCore i7-10510Uについても、デスクトップPC向けのCore i5を下回るでしょう。
ただしノートPC向けCPUと比べれば、性能はそこまで悪くはありません。ベンチマークテストでは同じCPUの平均値を下回っていますが、Core i5でもそこそこ高性能です。高度な動画編集やPCゲームなど負荷の高い用途には向きませんが、一般的なノートPCの使いみちであれば問題なくこなせます。
ノートPC向けCPUとの比較
CPU | PassMark CPU Markスコア |
---|---|
Core i7-10710U |
13685
|
Core i7-1065G7 |
11872
|
Core i5-1035G4 |
10844
|
Core i7-10510U |
10412
|
Core i5-10210U |
9799
|
Inspiron 24 5490 (Core i5-10210U) |
7896
|
Core i3-10110U |
5550
|
Core i3-8145U |
5549
|
Core i3-7020U |
3769
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
MX110のグラフィックス性能は高くない
GPU | 3DMark Fire Strike Graphicsスコア |
---|---|
GTX 1650 |
8513
|
GTX 1050 |
5912
|
MX250 |
3606
|
Iris Plus |
2846
|
MX230 |
2443
|
Inspiron 24 5490 (MX110) |
1704
|
UHD |
1335
|
UHD 620 |
1265
|
※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均
Core i5モデルとCore i7モデルには、専用グラフィックスチップとしてGeForce MX110が搭載されています。3Dグラフィックス性能を計測するテストの結果は、専用グラフィックスチップ搭載タイプとしては低めでした。CPU内蔵のUHD Graphicsよりも少し優れる程度です。ゲームやクリエイター向けソフトでの効果は期待できません。
普段使いやビジネスには十分
テスト | スコア |
---|---|
Essentials (一般的な利用) |
4100 8322
|
Productivity (ビジネス利用) |
4500 5792
|
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) |
3450 2232
|
※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの
Core i5搭載の試用機でPCを使った作業の快適さを計測するPCMark 10のテストでは、”一般的な利用”と”ビジネス利用”で目標値を上回りました。仕事や普段使いには十分な性能です。Core i7搭載モデルなら、もう少し結果はよくなるでしょう。下位のCore i3モデルでも、ビジネス利用にはなんとか使えるレベルのはずです。
中上位モデルはデュアルストレージ
Core i3モデルでは256GB SSD、Core i5 / i7モデルでは256GB + 1TB HDDが使われています。SSDはPCIe 3.0接続の高速タイプで、アクセス速度は十分。ウィンドウズのレスポンスは速く、サクサク動きます。SSD + HDDのデュアルストレージ構成なら、空き容量を気にすることなく利用できるでしょう。
起動時間は平均15秒程度
ウィンドウズの起動時間は、平均15.06秒でした。Core iプロセッサー + PCIe SSD搭載機種としては標準的な結果です。とは言えHDD搭載機種なら40秒以上かかることもあるので、古い機種を使っている人には速く感じるかもしれません。
起動時間の計測結果(手動計測)
1回目 | 15.2秒 |
---|---|
2回目 | 15.3秒 |
3回目 | 15.1秒 |
4回目 | 14.8秒 |
5回目 | 14.9秒 |
平均 | 15.06秒 |
ゲーム性能について
Core i5 + MX110搭載の試用機でゲーム系ベンチマークを試したところ、ごく軽いドラクエ10なら快適という評価でした。処理がやや重いFF14ベンチでは標準画質で「快適」との評価ですが、実際には動きがカクカクしているのでやや厳しいと思われます。軽めのゲームであれば、画質や解像度を調整することでなんとかプレーできるでしょう。
※テストは1920×1080ドットで実施
FF15ベンチ (重量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 |
高品質 | 603 / 動作困難 |
標準品質 | 956 / 動作困難 |
軽量品質 | 1281 / 動作困難 |
※スコアが6000以上で「快適」
FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)
画質 | スコア / 評価 / 平均FPS |
最高品質 | 1793 / 設定変更を推奨 / 11.5 FPS |
高品質 | 2106 / 普通 / 13.7 FPS |
標準品質 | 4394 / 快適 / 29.5 FPS |
※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安
ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)
画質 | スコア / 評価 |
最高品質 | 6649 / 快適 |
標準品質 | 8571 / とても快適 |
低品質 | 11099 / すごく快適 |
価格について
Inspiron 24 5000 (5490)には、パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。種類が多いのですが、ベースとなるのは以下の3種類です。価格はタイミングによって異なるので、公式サイトにてご確認ください。
■主なラインナップ
スタンダード | |
---|---|
8万円台 | |
プレミアム(SSD+HDD) | |
9万円台 | |
プラチナ(大容量SSD+HDD) | |
11万円台 |
※2020年3月5日時点
手軽で使いやすい一体型PC
よかった点
ノートPCよりも迫力のある映像とサウンドが魅力。ケーブルは電源用の1本だけですむので、デスクトップPCよりも設置が簡単な点も魅力です。外観もスッキリとしているので、インテリアとしても違和感がありません。
気になる点
端子類が背面にあるので、若干扱い使い点が気になります。また光学ドライブ非対応なので、DVDやブルーレイを利用するには、別途外付けドライブが必要です。
またデスクトップPCとしてはパフォーマンスがやや低いのですが、ノートPC向けCPUが使われていることを考えれば仕方がないでしょう。一般的なデスクトップPCのように重い処理が行なうのではなく、普段の作業をこなすのに向いています。
※2020年3月5日時点
*
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