NECのLAVIE Direct DTは、コンパクトなボディのデスクトップPCです。横幅の狭いスリム型としては最小クラスの小ささで、設置に場所を取らないのが魅力。端子類も充実している上に、大手ブランドならではの安心感もあります。
この記事ではメーカーからお借りしたLAVIE Direct DTの実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。
LAVIE Direct DTのスペック
OS | Windows 10 Home Windows 10 Pro |
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CPU | Core i7-8700 Core i5-8500 Core i3-8100 Celeron G4900 |
チップセット | Intel B360 Chipset |
メモリー | 4 / 8 / 16 / 32GB (最大32GB) |
ストレージ | HDD : 500GB / 1TB / 2TB ※Optane対応 SSD : 256GB / 512GB (PCIe) |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 610 / 630 (CPU内蔵) GeForce GT 730 (2GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ ブルーレイディスクドライブ |
通信機能 | 1000BASE-T対応有線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN ※オプション Bluetooth 4.2 ※オプション |
インターフェース | USB3.1 Gen2 (フルサイズ)×2、 USB3.0 (フルサイズ)×2、 USB3.0 (Type-C)×1、 USB2.0×4、 VGA (D-sub15ピン)、 DisplayPort×2、 シリアルポート (D-sub9ピン)、 PS/2×2、 SDカードスロット、 ヘッドホン出力/マイク入力 |
拡張スロット | PCI Express x16 ×1 ※ロープロファイル PCI Express x1 ×2 ※ロープロファイル PCI ×1 ※ロープロファイル M.2スロット×2 SATA3×3 |
ドライブベイ | 3.5インチ×2 ※実機で確認 |
電源 | 210W (80PLUS BRONZE) ※実機で確認 |
サイズ | 幅89×奥行き291×高さ340mm ※本体のみ 幅159×奥行き291×高さ358mm ※スタンド設置時 |
重量 | 約5.3kg |
セキュリティー | TPM2.0、 セキュリティースロット |
オフィス | なし Office Personal 2016 Office Home & Business 2016 |
サポート | メーカー保証1年間 ※有料サービス対応 |
※2019年2月21日時点。構成は変更される場合があります
LAVIE Direct DTの価格
LAVIE Direct DTは、購入時にCPUやメモリー/ストレージ(ファイルの保存場所)容量などを選択できます。選んだパーツによって価格が変わるため、予算や用途に合わせて選びましょう。よくわからない方は、以下の構成例を参考にしてください。
LAVIE Direct DTの構成例
最安構成 | |
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税込8万8776円 | |
事務作業向け構成 | |
税込13万1976円 | |
普段使いにおすすめの構成 | |
税込14万9256円 | |
ハイスペック構成 | |
税込17万6904円 |
※2019年2月22日時点、スペシャルクーポン適用時
本体の外観と内部
外観について
LAVIE Direct DTは、本体の幅が狭い”スリム型”のデスクトップPCです。幅は89mmで奥行き291mmとコンパクトなスリム型のなかでも特に小さく、設置に場所を取りません。
デスクトップPCの主な分類
ミドルタワー型 | ミニタワー型 | スリム型 | コンパクト型 |
機能:◎ 拡張性:◎ 省スペース性:× 冷却性能:◎ |
機能:◎ 拡張性:○ 省スペース性:△ 冷却性能:○ |
機能:○ 拡張性:△ 省スペース性:○ 冷却性能:△ |
機能:△ 拡張性:× 省スペース性:◎ 冷却性能:△ |
インターフェースについて
インターフェース(端子)類は充実しています。USB端子は合計9ポートも用意されており、そのうち前面の2ポートは転送速度の速いUSB3.1 Gen2(Thunderbolt 3は非対応)、1ポートはUSB3.0 Type-Cです。またPS/2端子やシリアルポート(D-sub9ピン)など古くから使われている端子にも対応しており、業務用の周辺機器も利用できます。
前面のインターフェース
- ① 光学ドライブ
- ② 電源ボタン
- ③ SDカードスロット
- ④ ヘッドホン出力/マイク入力
- ⑤ USB3.0 Type-C
- ⑥ USB3.0(上2ポート)、USB3.1 Gen2(下2ポート)
背面I/Oパネルのインターフェース
- ① オーディオ出力0
- ② VGA(D-sub15ピン)
- ③ シリアルポート (D-sub9ピン)
- ④ セキュリティースロット ※盗難防止用
- ⑤ DisplayPort/strong>
- ⑥ P2/2端子 ※キーボード/マウス接続用
- ⑦ USB3.0
- ⑧ USB2.0
- ⑨ 有線LAN
拡張性について
本体がスリムなので、拡張スロットやドライブベイはあまり多くありません。とは言え、普段の作業や仕事で利用するには十分な構成です。PCIExpress用の拡張ボードも利用できますが、長さが短いロープロファイル用のみ利用できる点に注意してください。
拡張スロットの構成
- ① PCIExpress x16
- ② PCIExpress x1
- ③ PCI
NEC純正ディスプレイについて
本体購入時の追加オプションとして、NECの純正ディスプレイが用意されています。画面サイズは23.8インチで解像度は1920×1080ドット。ベゼル(枠)幅が非常に細く、ディスプレイを横に2枚並べても、映像の切れ目が気になりません。
通常価格は税別3万4000円で、24インチクラスのフルHDディスプレイとしては高めです。ただしタイミングによっては安く販売されていることもあり、さらにクーポン割引が適用されるため実質2万5000円程度で購入できることもあります。
それでも海外製の格安ディスプレイに比べると高いのですが、国内大手ブランドの安心感やLAVIE Direct DT本体とデザインの親和性が高いことを考えれば検討してもいいかもしれません。
液晶ディスプレイの端子
- ① DisplayPort
- ② HDMI
- ③ VGA (D-sub15ピン)
- ④ オーディオ入力
LAVIE Direct DTのベンチマーク結果
ここからは、LAVIE Direct DTの性能について解説します。試用機の主なスペックは以下のとおり。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります。あらかじめご了承ください。
試用機のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
CPU | Core i7-8700 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 16GB Optaneメモリー + 1TB HDD |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 630 |
ストレージ性能
試用機ではストレージとして1TB HDDが使われていましたが、アクセス速度は非常に高速です。特に読み込みに関してはシーケンシャル/ランダムともにSATA接続のSSDを上回っています。これはHDDを高速化するOptane(オプテイン)メモリーを追加しているため。別のオプションとして用意されているPCIe接続SSDのほうがアクセスは高速ですが、値段を抑えられる点が大きなメリットです。
ウィンドウズの起動時間は平均16.6秒と、SATA接続SSD並みの速さです。HDDのみでは40秒以上かかることもあるので、Optaneメモリーの効果が現われています。理想はSSD+HDDのデュアルストレージ構成ですが、できれば予算を抑えたいならOptaneメモリー+HDDの構成を選ぶべきでしょう。HDDのみでは起動やファイルのアクセスが遅いため、あまりおすすめではありません。
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
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17.2秒 | 16.9秒 | 16.4秒 | 16.3秒 | 16.2秒 | 16.6秒 |
CPU性能
試用機で使われていた第8世代のCore i7-8700は非常に高性能です。平均値を若干下回りましたが、大きな差はありません。第9世代のCore i9-9900KやCore i7-9700Kに比べるとパフォーマンスは劣りますが、動画編集や高度なデータ処理なども楽々とこなせるでしょう。
CPUの性能比較
CPU | PassMark PerformanceTestのCPU Markスコア |
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Core i9-9900K |
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Core i7-9700K |
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Core i7-8700 |
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LAVIE Direct DT (Core i7-8700) |
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Core i5-8500 |
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Core i7-7700 |
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Core i7-6700 |
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Core i3-8100 |
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Core i5-7400 |
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Celeron G4900 ※2 |
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※ほかのCPUの結果は当サイト計測の平均値 ※2はPassMark CPU Benchmarkのデータを参考にしました
CPUの選択肢として用意されているCore i3-8100やCore i5-8500もなかなかパワフルです。それぞれ旧世代の上位CPUを上回る性能で、一般的な作業であればこちらのほうがおすすめ。Celeron G4900は性能がかなり低く、軽めの作業のみという人に向いています。
3D性能
LAVIE Direct DTにはオプションとしてGeForce GT 730が用意されていますが、性能はCPU内蔵のIntel UHD Graphics 630と変わりません。GeForce GT 730を追加したからといってゲームを快適に遊べるようになるわけではないので注意してください。
GPUの性能比較
GPU | 3DMark Fire Strikeのスコア |
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LAVIE Direct DT (UHD630) |
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GeForce GT 730 ※2 |
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UHD630 (Core i5) |
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UHD630 (Core i3) |
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※そのほかのGPUのベンチマーク結果は当サイト計測の平均値 ※2はUL Benchmarksの評価点を参考にしました
ではなぜわざわざオプションとして用意されているのかというと、GeForce GT 730のグラフィックボード(グラボ)に搭載されている2GBのビデオメモリーを利用するためです。グラフィックス処理の際にメインメモリーの消費量が減るため、ウィンドウズの処理を少しスムーズにできます。ただしメインメモリーが16GB以上あるとメモリー使用量にも余裕が生まれるため、GeForce GT 730の効果は少ないかもしれません。
豊富な端子と安心感が魅力
ということで、今回はLAVIE Direct DTのレビューをお届けしました。
海外メーカーのモデルに比べると多少の割高感はありますが、スリム型としては最小クラスであること、古い端子にも対応していること、そして「NEC」という大手ブランドの安心感があることを考えれば納得できるのではないでしょうか。
ただし通常クーポンでの購入はさすがに高すぎるので、割引率の高い特別クーポン(後述)の利用を強くおすすめします。
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LAVIE Direct DTの割引率
種類 | 割引率 |
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通常クーポン(販売ページに掲載) | 14%オフ |
広告限定優待クーポン(下記リンク先に掲載) | 15%オフ |
スペシャルクーポン(メルマガ登録で利用可能) | 20%オフ |
※2019年2月21日時点。割引率はタイミングによって変わります
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