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NECのパソコン(LAVIE)おすすめモデルのクーポン・セール価格情報
NECのLAVIE Direct NEXTは、非常にパワフルなスタンダードタイプ(15.6インチ)のノートPCです。CPUは第8世代のCore i5/i7でメモリー容量は最大32GB、ストレージは512GB SSDやHDD+SSDのデュアルストレージ構成に対応しています。大量のデータを扱う作業でも、快適にこなせるでしょう。
また、本体がスタイリッシュな点もポイント。狭額デザインを採用することで、同クラスの他社製品よりもコンパクトなボディを実現しています。
LAVIE Direct NEXTのポイント
今回はメーカーからお借りした実機を使って、LAVIE Direct NEXTの本体デザインや使い勝手、性能などをレビューします。
この記事の目次
- 1:スペックとラインナップ
- 2:NECらしくない本体デザイン
- 3:スッキリとした見やすい画面
- 4:ややクセのあるキーボード
- 5:端子類と拡張性について
- 6:ベンチマーク&検証結果
- 7:まとめ
スペックとラインナップ
LAVIE Direct NEXTのスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
CPU | Core i5-8250U / Core i7-8550U |
メモリー | 4 / 8 / 16 / 32GB |
ストレージ | 256 / 512 GB SSD または 1 / 2TB HDD ※デュアルストレージ対応 |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ / ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 15.6型、1920×1080ドット、IPS、光沢、タッチ非対応 |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1 ※オプションのアダプター利用で有線LAN対応可 |
インターフェース | USB3.0(フルサイズ)×2、USB3.1 Gen1 (Type-C)✕1、HDMI、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力 |
セキュリティ機能 | TPM 2.0、指紋センサー |
カメラ | HD 720p(92万画素) |
サイズ/重量 | 幅361×奥行き243×高さ25mm/約2.3kg |
バッテリー駆動時間 | 6.8時間(Core i7) / 6.9時間(Core i5) |
※2018年3月22日時点。構成や価格は変更される場合があります
LAVIE Direct NEXTのカスタマイズ例
LAVIE Direct NEXTは、CPUの種類やメモリー/ストレージの容量によって価格が大きく変わります。以下の構成例を参考に、自分にあったパーツを選んでください。
構成例(限定クーポン利用時)
最安構成 | |
---|---|
税込14万円台 | |
おすすめ構成 | |
税込16万円台半ば | |
高性能構成 | |
税込19万円前後 | |
超ハイエンド構成 | |
税込22万円台 |
※2018年3月22日時点。構成や価格は変更される場合があります
「ソフトウェアパック」として用意されている「標準ソフトウェアパック」を選ぶと、はがき作成ソフトやデータ移動ソフト、バックアップ用ソフトなどを利用できます。価格は2000円(税別)程度なので、追加することをおすすめします。標準ソフトウェアパックの内容については、以下の関連記事をご覧ください(機種は異なりますが、ソフトの構成はほぼ同じです)。
NECらしくない本体デザイン
ポイント
スタイリッシュなボディ
本体カラーはグレイスホワイトとグレイスシルバー、グレイスレッド、グレイスゴールドの4色。底面と側面はブラックで、基本色とのツートンカラー構成になっています。これまでのNEC製ノートPCには見られない、スタイリッシュなデザインです。
本体の素材には、樹脂(プラスチック)が使われています。一般的に樹脂は質感や強度が高くないのですが、LAVIE Direct NEXTは頑丈に作られており、ボディを強く押してもたわみやゆがみは見られませんでした。
コンパクトだけど厚い
接地面積は幅361×奥行き243mmで、B4サイズ(幅364×奥行き243mm)よりもひと回り小さい程度。15.6インチタイプとしては、かなりコンパクトです。
高さの公称値は25mmですが、実測では最薄部で26mm、最厚部で37mmでした。これだけの差が出ているのは、バッテリーの突起とゴム足が含まれていないため。計測方法としては標準的なのですが、これほど大きな違いがあるのならカタログスペックに明記するべきだと思います。
標準的な重さ
重量の公称値は2.3kgで、実測では2.273kgでした。15.6インチタイプのノートPCとしては標準的です。持ち歩きにはちょっと厳しいでしょう。
アクセサリー類の重さ(実測値)
電源アダプター | 289g |
---|
スッキリとした見やすい画面
挟額デザイン採用のフルHDディスプレイ
液晶ディスプレイの大きさは15.6インチで、解像度は1920×1080ドットのフルHDです。ベゼル(液晶ディスプレイの枠)が狭い「挟額デザイン」を採用しているため、画面周りがとてもスッキリしています。
発色がよく自然な色合い
液晶ディスプレイの色合いは自然で、違和感を感じさせません。写真や動画を、本来の美しさで楽しめます。コントラストが高いので色にメリハリがあり、文字もハッキリと表示されました。
グレアパネルで映り込みあり
液晶ディスプレイの表面は光沢ありのグレア仕上げで、映り込みがそれなりに生じます。気になる場合は映り込まないように液晶ディスプレイの角度を変えたり、低反射フィルムを貼るなどするといいでしょう。
ややクセのあるキーボード
テンキー以外は標準的な配列
キーボードのキーピッチ(キーとキーの間隔)は18.7mmで、理想とされる19mmよりもやや小さめ。とは言うものの実際に使ってみても、特に窮屈には感じませんでした。
ちょっと気になったのは、テンキーが3列構成である点です。一般的には4列構成の場合が多く、使っていて違和感を感じました。テンキーを計算機のように使う人は注意が必要ですが、使い続けるうちに慣れてくるでしょう。
キーボードの静音性に優れる
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.7mm、ノートPCの標準値である1.5mmよりも深く作られています。一般的にキーストロークが深いほどタイプ感に優れると言われていますが、LAVIE Direct NEXTは入力時のクリック感が軽く、あまり手応えを感じられませんでした。
その代り、タイプ音はかなり静かです。指を横にすべらせるようにして打つと「タクタクタク」という控えめな音がする程度で、ほとんど気になりません。指を打ち下ろすようにして強く入力しても、「トストストス」とわずかに響く程度です。
ちょっと小さいNXパッド
NXパッド(タッチパッド)はツルツルとした手触り。カーソルやマルチジェスチャーはキビキビと動作します。ボタンはわずかに固めでクリック時に「カチッ」と音がしますが、誤動作を防止するためでしょう。
少し気になるのは、奥行きが若干狭い点です。横方向にはダイナミックに操作できるのですが、縦方向の操作は指の動きを何度か繰り返す必要がありました。とは言っても、普通に使える範囲内です。
端子類と拡張性について
インターフェースはちょっと少ない
インターフェース(端子類)はUSB3.0(フルサイズ)×2、USB3.1 Gen1 (Type-C)✕1、HDMI、SDメモリーカードスロット、ヘッドホン出力の構成です。15.6インチのスタンダードタイプでは有線LANやVGA(D-sub15ピン)などに対応しているモデルが多いことを考えると、ちょっと物足りなさを感じます。ただし、家庭で使うには十分でしょう。
光学ドライブは標準ではDVDスーパーマルチドライブですが、購入時のオプションでブルーレイディスクドライブに変更できます。
指紋センサーを標準搭載
セキュリティー機能としては、電源ボタンに指紋センサーが内蔵されています。あらかじめ指紋を登録しておくと、センサーに触れるだけでサインインできるので便利です。
ただ電源ボタンの位置が角にあり、本体を持ち上げるときに誤って押してしまう場面が何度かありました。
サウンドは動画視聴向き
スピーカーは底面部に用意されています。実際に音楽を聞いてみたのですが、音がわずかにこもった印象を受けました。全体的に音の厚みが物足りません。動画視聴やビデオチャットには十分ですが、音楽をジックリ楽しみたいならヘッドセットや外付けスピーカーの利用をおすすめします。
メモリー増設やSSD換装が簡単
底面部の小さなカバーを外すと、ストレージやメモリーを交換できます。使っているうちに動作が遅く感じてきたら、自分でパーツをアップグレードするといいでしょう。ただしパーツを交換するとメーカー保証のサポート外になる点に注意してください。
ベンチマーク&検証結果
LAVIE Direct NEXTのベンチマーク結果
今回のテストでは、以下のスペックの試用機を使いました。メモリー容量が32GBとかなりの大容量で、標準的な構成よりもだいぶベンチマーク結果がよくなっているはずです。なおベンチマーク結果はパーツ構成や環境、個体差、タイミングなどによって大きく変わることがある点をあらかじめご了承ください。
テスト機の主なスペック
CPU | Core i7-8550U |
---|---|
メモリー | 32GB |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵) |
ストレージ | 512GB SSD(PCIe)+2TB HDD |
バッテリー駆動時間は数時間程度?
バッテリー駆動時間の公称値はCore i7搭載時で6.9時間、Core i5搭載時で6.8時間です。今回はバッテリー検証時の結果を紛失してしまったため通常2種類のテスト結果のうち1種類しか掲載できませんが、過去のデータを参照するとBBenchの結果はおよそ6時間前となりそうです。決して駆動時間が長いわけではありませんが、据え置き利用が主体のモデルですので特に問題はないでしょう。
バッテリー駆動時間のテスト結果
BBenchによる計測 | ※未計測 |
---|---|
PCMark 8による計測 | 3時間34分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
本体の熱は気にならない
検証/ベンチマーク中のCPU最大温度は83度でした。高温ではあるものの、CPUの限界温度(100度)までにはまだ余裕があります。
キーボード面の温度は、かなり低めです。CPUは高温ですが、冷却性能がしっかりしているので、ほかのパーツへの影響は少ないと思われます。
※本体温度の計測方法はコチラ
通常利用時は騒音控えめ
駆動音(ファンの回転音や通気口からの排気音など)を確認したところ、常時「キーン」という高い回転音が聞こえました。とは言うものの音自体は控えめで気になるほどではありません。ただし高負荷時にはファンが高速に回転しているようで、それなりの音が聞こえます。
駆動音の計測結果(室温20度前後)
電源オフ時 | 36.6dBA | - |
---|---|---|
待機中 | 38.2dBA | 高い回転音が聞こえるが、それほど気にならない |
動画視聴 | 40.2dBA | 排気音が少し聞こえる |
動画変換 | ※未計測 | - |
3Dゲーム | 44.2dBA | 排気音と高い回転音がけっこう目立つ |
※駆動音の計測方法はコチラ
SSDなら起動時間は早い
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップが表示されるまで)は、平均で11.6秒と非常に優れた結果でした。ただしこれはシステムストレージにSSDを使っているため。HDDだともっと遅くなるはずです。快適に使いたいなら、SSDの利用をおすすめします。
起動時間の計測結果(手動による計測)
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
11.7秒 | 11.5秒 | 11.7秒 | 11.6秒 | 11.5秒 | 11.6秒 |
次世代を感じさせるNECの意欲作
ということで、今回はLAVIE Direct NEXTのレビューをお届けしました。
スリムそうに見えて実はスリムじゃなかったという点は残念ですが、従来モデルと比べれば格段にデザインがよくなっています。またパフォーマンス面も上々で、試用中の作業は快適でした。負荷の高い作業でも、楽々とこなせるはずです。
もっとも、試用機では32GBメモリーを搭載していたからという理由もあります。しかし従来モデルよりもはるかにパワフルな構成が可能となったのは、大きな進化と言えるでしょう。その意味で、モデル名に”NEXT”が付いているのかもしれません。今後のモデルにも期待できそうな出来栄えです。
LAVIE Direct NEXTのまとめ
- 従来よりもスタイリッシュ
- 高スペック構成に対応
- 本体が公称値よりも厚い
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関連リンク
※記事中の価格や構成は、2018年3月22日時点のものです。予告なく変更される場合もございますので、あらかじめご了承ください。
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