ゲーミングPCレビュー

レノボ Legion C730 レビュー:小さいのにCore i9 + RTX2080搭載! コンパクトデザインのキューブ型ゲーミングPC

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レノボ Legion C730 レビュー

レノボのLegion C730は、ミドルレンジ~ハイエンドクラスのGPUを搭載したゲーミングデスクトップPCです。高性能なパーツを搭載しているにも関わらず、本体サイズが小さい点が特徴。高性能でもジャマにならない大きさのゲーミングPCを探している人におすすめです。

 

Legion C730

Legion C730

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。

 

 

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Legion C730

Legion C730

税込16万6030円~

※2019年11月18日時点

Legion C730のスペック

CPU ・Core i7-9700K
・Core i9-9900K
メモリー ・16GB
・32GB
ストレージ ・512GB SSD + 2TB HDD
・1TB SSD + 1TB HDD
・1TB SSD + 2TB HDD
グラフィックス ・RTX 2060 SUPER
・RTX 2080
チップセット Z370
電源 500W (80PLUS BRONZE)

※2019年11月18日時点。構成は変更される場合があります


フォームファクター ※独自仕様
SATAポート 3
M.2スロット 2 (Wi-Fi用 + ストレージ用)
光学ドライブ
ドライブベイ 3.5インチ×2
拡張スロット PCI Express x16 ×1
有線LAN 1000Mbps
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.2
USB3.1
USB3.0 6 (前面2 + 背面4)
USB2.0 2 (背面)
USB Type-C ・なし
・1 ※映像出力 (RTX 2080時)
Thunderbolt 3
メモリーカード
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort 3
DVI
サイズ 幅238mm
奥行き358mm
高さ305mm
重量 約11kg

 

スペック上の注意点

  • キーボード/マウスなし
  • SDカードスロット非搭載
  • パーツカスタマイズ非対応

本体の外観と内部

小さいながらも十分な機能

Legion C730の特徴は、本体がコンパクトである点です。設置に場所を取らないので、本体がジャマになることがありません。端子類は多くはありませんが、十分な構成です。ただし光学ドライブとメモリーカードには非対応である点に注意してください。

 

Legion C730 設置イメージ

Legion C730の設置イメージ ※液晶ディスプレイは24.5インチ

 

Legion C730 外観

コンパクトなキューブ型

 

Legion C730 前面

Legion C730の前面。幅は238mm

 

Legion C730 側面

Legion C730左右側面。奥行きは358mmで、高さは305mm

 

Legion C730 背面

Legion C730の背面

 

Legion C730 天面

店面はアクリル製。持ち運び用に取っ手が付いています

 

Legion C730 LED

本体内部にはLEDイルミネーション

 

Legion C730 ユーティリティー

標準収録のユーティリティーで色や発光パターンなどを変えられます

 

Legion C730 LED

フロントのロゴにもLED

 

Legion C730 電源ボタン

電源ボタンは天面

 

Legion C730 バンド

背面にはケーブルをまとめるためのバンド

 

 

Legion C730 前面

前面のインターフェース

  • ① マイク入力 / ヘッドホン出力
  • ② USB3.0

 

Legion C730 I/Oパネル

背面I/Oパネルのインターフェース

  • ① DisplayPort
  • ② HDMI
  • ③ USB Type-C (RTX 2080搭載時)
  • ④ ライン出力
  • ⑤ 1000BASE-T対応有線LAN
  • ⑥ USB2.0
  • ⑦ USB3.0

本体内部とパーツ交換について

パーツ増設用のスロット / ドライブベイ類は多くありません。また内部スペースが小さいため、パーツの取り外しにも手間がかかります。パーツ交換は不可能ではありませんが、購入時の構成でそのまま使う人に向いています。

 

Legion C730 本体内部

右側面のパネルを外した状態

 

Legion C730 CPU周り

CPUとメモリー、M.2 ストレージ

 

Legion C730 グラボ

グラフィックボードは固定用のパーツで支えられています。ネジを外すには柄の長いドライバーが必要です

 

Legion C730 本体内部

左側面のパネルを外した状態

 

Legion C730 ドライブベイ

ドライブベイは引き出し式で、3.5インチ用がふたつ

 

Legion C730 電源

電源は500W (80PLUS BRONZE)。できればもう少し容量が大きく、電力効率の高いユニットが欲しいところ

Legion C730のベンチマーク結果

試用機のスペック

モデル名 アイアングレー (90JH006AJM)
CPU Core i9-9900K
メモリー 32GB
ストレージ 1TB SSD + 2TB HDD
グラフィックス RTX 2080 (8GB)

ストレージ性能

試用機ではPCIe 3.0 x4接続の超高速SSDと、2TB HDDが使われていました。どちらもアクセス速度 / 容量は十分です。なおCore i9-9900K搭載モデルには512GB SSD + 2TB HDDの構成と1TB SSD + 2TB HDDの構成の2種類が用意されているのですが、値段が変わらないので容量を大きい方を選ぶといいでしょう。

 

Legion C730 アクセス速度

1TB SSD (左)と2TB HDD (右)のアクセス速度

 

ストレージのアクセス速度

ストレージのアクセス速度

CPU性能

試用機で使われているCore i9-9900Kは、8コア / 16スレッドで動作する超高性能なCPUです。CPU性能を計測するベンチマークテストを行なったところ、現時点ではゲーミングPC用としては最高クラスの結果となりました。非常に高いパフォーマンスです。

 

CPUの性能比較

GPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Legion C730 (Core i9-9900K)
4194
Core i7-9700K
3326
Core i7-9700
3190
Core i7-8700
3092
Core i5-9400F
2334
Core i3-9100
1592

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

 

本体がコンパクトなのでCPUの熱が気になるところですが、高負荷時のCPU温度を計測したところ、熱については問題ない範囲でした。若干クロックが落ちているようにも見受けられますが、それでも高い性能を発揮できているので特に問題ないでしょう。

 

Legion C730 CPU温度

ストレステストを30分間実行したときのCPUクロックとCPU温度の推移

 

Legion C730 FF15ベンチ

FF15ベンチを30分間実行したときのCPUクロックとCPU温度の推移

 

動作音 (空冷ファンの回転音や通気口からの風切り音)は少し大きいかな、と思う程度です。ヘッドセットを着用すれば、音はまったく気になりません。ただ周囲への配慮という点では、なんらかの対策が必要になるかと思います。

 

駆動音の計測結果

電源オフ 37.4dBA
待機中 44.3dBA ファンの回転音が聞こえるがうるさくはない
FF15ベンチ 49.5dBA ファンの音が少し大きい。デスク上に設置していると気になるかも
CPUストレステスト 50.3dBA ファンの音が少し大きい。一時的に57dBAまで上昇するものの、すぐに音は小さくなる

※駆動音の計測方法はコチラ

3D性能

GPUとして使われているRTX 2080は非常に高性能です。3D性能を計測するベンチマークテストでは優秀な結果が出ました。すでに他社製品では最新版のRTX 2080 SUPERを搭載したモデルが同程度の価格で販売されていますが、Legion C730は本体がコンパクトであることを重視するなら選ぶ価値は十分あります。

 

GPUの性能比較

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
RTX 2080 Ti
34282
RTX 2080
25205
Legion C730 (RTX 2080)
24370
RTX 2070
22856
RTX 2060
17843
GTX 1070
17405
GTX 1660 Ti
15697
GTX 1060
12415
GTX 1650
8893
GTX 1050
6945
UHD 630 (Core i7)
1359
UHD 630 (Core i5)
1051

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

ゲーム系ベンチマーク結果

ゲーム系ベンチマークや実際のプレーにおけるFPS (画面の滑らかさを表わす目安)計測結果は以下の表のとおりです。RTX 2080であれば、激重タイトルでもフルHDの最高画質でストレスなく楽しめます。少し画質を落とせば、WQHDでもプレー可能でしょう。

 

FPS / TPS系タイトルでは、最高画質で144Hzの高リフレッシュレートでのプレーが可能です。240Hzあたりなら画質を1~2段階下げる感じでしょうか。ゲーム配信でも問題なく利用できるはずです。

 

※テストはすべてフルHDで実施

FF15ベンチ (重量級 / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 8804 / 快適
標準品質 12239 / 非常に快適
軽量品質 15706 / 非常に快適

※スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (中量級 / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 評価 / 平均FPS
最高品質 18853 / 非常に快適  / 137.8FPS
高品質 19218 / 非常に快適 / 145.5FPS
標準品質 23673 / 非常に快適 / 207.4FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽量級 / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 24118 / すごく快適
標準品質 24203 / すごく快適
低品質 24377 / すごく快適

リーグ・オブ・レジェンド (超軽量級 / DX9)

リーグ・オブ・レジェンド
モード 平均FPS / 最低FPS
サモナーズリフト (最高画質) 361.7 FPS / 293 FPS
TFT (最高画質) 129.1 FPS / 105 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

PSO2ベンチ (軽量級 / DX9)

PSO2ベンチ
簡易描画設定 スコア
6 (最高) 106,628
3 215,171
1 (最低) 353,034

※スコア5,000以上が快適に遊べる目安

フォートナイト (中量級 / DX11)

フォートナイト
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 160 FPS / 140 FPS
260.8 FPS / 226 FPS
333.1 FPS / 210 FPS
456.1 FPS / 386 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

PUBG (中量級 / DX11)

PUBG
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 147.2 FPS / 125 FPS
177.3 FPS / 149 FPS
196.6 FPS / 170 FPS
203.6 FPS / 167 FPS
非常に低い 199.1 FPS / 175 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

オーバーウォッチ (軽量級 / DX10)

オーバーウォッチ
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 148.9 FPS / 132 FPS
ウルトラ 199.1 FPS / 177 FPS
233.3 FPS / 206 FPS
NORMAL 280.1 FPS / 251 FPS
299.9 FPS / 298 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

エーペックスレジェンズ (中量級 / DX11)

Apex Legends
画質 平均FPS / 最低FPS
最高設定 143.8 FPS / 143 FPS
最低設定 143.8 FPS / 143 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安。144FPS制限時

アサシンクリード オデッセイ (超重量級 / DX11)

アサシンクリード オデッセイ
画質 平均FPS / 最低FPS
最高 69 FPS / 37 FPS
106 FPS / 49FPS
114 FPS / 53 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (重量級 / DX12)

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー
画質 平均FPS
最高 116 FPS
131 FPS
最低 160 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ゴーストリコン ブレイクポイント (中重量級 / DX11)

ゴーストリコン ワイルドランズ
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 90 FPS / 60 FPS
124 FPS / 60 FPS
133 FPS / 60 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ファークライ ニュードーン (中重量級 / DX11)

ファークライ ニュードーン
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 119 FPS / 79 FPS
124 FPS / 99 FPS
134 FPS / 105 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ディヴィジョン2 (中重量級 / DX12)

ディヴィジョン2
画質 平均FPS
ウルトラ 112 FPS
172 FPS
206 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

価格について

Legion C730には、パーツ構成の異なる3種類のモデルが用意されています。それぞれのスペックと価格は以下のとおりです。

 

ラインナップ

90JH007DJM 90JH003SJM 90JH006AJM
Core i7-9700K Core i9-9900K
16GBメモリー 32GBメモリー
RTX 2060 SUPER RTX 2080
1TB SSD + 1TB HDD 512GB SSD + 2TB HDD 1TB SSD + 2TB HDD
16万6030円 24万0240円 24万0240円

※2019年11月18日時点、価格は税込

小さいのにゲームから配信までOK!

ということで、今回はLegion C730のレビューをお届けしました。

 

最大の魅力は、なんと言っても本体がコンパクトである点です。ハイエンドクラスのゲーミングPCでは本体が大きいもの多いのですが、Legion C730ならどこに置いてもジャマになりません。性能と省スペース性を重視したい人におすすめします。

 

Legion C730 感想

小さくても超高性能!

 

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Legion C730

Legion C730

税込16万6030円~

※2019年11月18日時点

※2019年10月22日時点

 

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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