ゲーミングPCレビュー

レノボ Legion T550i レビュー:税込8万2709円でもヌルヌルな格安ゲーミングPC

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レノボ Legion T550i レビュー

レノボのLegion T550iは、ミニタワー型のゲーミングデスクトップPCです。高性能なパーツを搭載しながらもリーズナブルな点が特徴。パーツカスタマイズは非対応ですが、そのぶんBTOメーカーのモデルよりも安く購入できます。
Legion T550i

ポイント

  • 税込8万円台でもゲームが快適
  • 高い拡張性
  • パーツ交換 / メンテが簡単

Legion T550iのスペック

OS Windows 10 Home
CPU ・Core i5-10400
・Core i7-10700
メモリー ・8GB
・16GB
SSD ・256GB
・512GB
HDD ・1TB HDD
・2TB HDD
グラフィックス ・GTX 1650 SUPER
・GTX 1660 SUPER
・RTX 2060
・RTX 2070 SUPER
チップセット B460
電源 ・400W (80PLUS BRONZE)
・650W (80PLUS BRONZE)

※2020年8月20日時点。構成は変更される場合があります


フォームファクター ※独自仕様
SATAポート 2
M.2スロット 3 (Wi-Fi×1、ストレージ×2)
光学ドライブ なし
ドライブベイ 3.5インチ×2
拡張スロット PCI Express x16×1
PCI Express x4×1
PCI Express x1×1
有線LAN 1000Mbps
無線LAN Wi-Fi 6 (11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.1
USB3.2
USB3.0 4 (前面×2 + 背面×2)
USB2.0 2 (背面)
USB Type-C 1 (USB3.0)
Thunderbolt 3
メモリーカード
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort 1~3
DVI ・なし
・1 (GTX 1660 SUPER)
シリアルポート
PS/2
サイズ 幅185mm
奥行き457mm
高さ456mm
重量 14kg
付属品 電源ケーブルなど
※マウス/キーボードなし
オフィス なし

 

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、本体の外観や機能、実際の性能についてレビューします。

 

Legion T550i

Legion T550i

税込8万2709円~

※2020年8月20日時点、5500円オフクーポン適用時

本体の外観

Legion T550iは、デスクトップPCとしては一般的なミニタワー型に分類されます。本体はやや大きく、特に縦に長いのでそれなりの存在感を感じるかもしれません。ただし奥行きは一般的なサイズよりもやや短いため、設置場所に困るほどではないでしょう。

 

デスクトップの主な分類

ミドルタワー型 ミニタワー型 スリム型 コンパクト型
デスクトップのサイズ比較
機能:◎
拡張性:◎
省スペース性:×
冷却性能:◎
機能:◎
拡張性:○
省スペース性:△
冷却性能:○
機能:○
拡張性:△
省スペース性:○
冷却性能:△
機能:△
拡張性:×
省スペース性:◎
冷却性能:△

 

Legion T550i 外観

Legion T550iの外観

 

Legion T550i 大きさ

ボックスティッシュとのサイズ比較

 

Legion T550i 設置イメージ

設置イメージ ※ディスプレイは24.5インチ

 

Legion T550i 前面と背面

フロントパネル (左)とバックパネル (右)

 

Legion T550i 側面

左側面 (左)と右側面 (右)。背面側がややとんがった独特の形状です

 

Legion T550i 持ち運び

とんがり部分には持ち上げるための手を入れるスペースがあります

 

Legion T550i 通気口

フロントとサイドには通気口

 

Legion T550i 天面

天面のインターフェース

  • ① USB3.0
  • ② ヘッドセット端子
  • ③ 電源ボタン

 

Legion T550i I/Oパネル

背面I/Oパネルのインターフェース

  • ① USB 3.0 Type-C
  • ② USB3.0
  • ③ USB2.0
  • ④ 有線LAN
  • ⑤ オーディオ端子類
  • ⑥ DisplayPort
  • ⑦ HDMI

分解方法とパーツ交換について

Legion T550iは左側面のパネルを外すことで、パーツ交換やメンテナンスを行なえます。内部のレイアウトは比較的余裕があり、作業はスムーズに行なえるでしょう。ただしドライブベイは3.5インチのシャドウベイのみで、光学ドライブなどのドライブべイに設置するパーツは利用できません。

 

Legion T550i 本体内部

左側面のパネルを外した状態

 

Legion T550i 本体内部

右側面のパネルを外した状態。一部のケーブル類は背面側に回されています

 

Legion T550i グラボ

試用機で使われいたGTX 1650 SUPER搭載のグラボ

 

Legion T550i マザーボード

マザーボード全体。サイズ的にはmicroATX相当ですが、独自仕様のように見えます

 

Legion T550i CPUクーラー

CPUクーラーは大型タイプ

 

Legion T550i 空冷ファン

フロントパネルの裏に2基の空冷ファンが設置されています

 

Legion T550i メモリースロット

メモリースロットは4基。最大容量は128GB

 

Legion T550i ドライブベイ

3.5インチシャドウベイ×2

 

Legion T550i 電源

Core i7モデルの電源は650W、Core i5モデルは400Wです

 

Legion T550i 電源ピン

拡張ボード用の電源ピン

 

Legion T550i 拡張スロット

拡張スロットの構成

  • ① M.2スロット ※SSDセット済み
  • ② PCIExpress x16
  • ③ PCIExpress x1
  • ③ PCIExpress x4
  • ③ M.2スロット ※Type-2280対応

Legion T550iのベンチマーク結果

試用機のスペック

型番 90NC0079JM
CPU Core i7-10700
メモリー 16GB
ストレージ 256GB SSD + 1TB HDD
グラフィックス GTX 1650 SUPER (4GB)

※ベンチマーク結果はパーツ構成やタイミング、個体差などによって大きく変わる場合があります

ストレージ性能

ストレージはSSD + HDDのデュアル構成です。試用機では256GB SSDと1TB HDDが使われていました。どちらも十分な速度で、快適に利用できるでしょう。

 

Legion T550i ストレージ

256GB SSD (左)と1TB HDD (右)のアクセス速度

 

ストレージのアクセス速度

ストレージのアクセス速度

 

ただしSSDが256GBだと、大作ゲームを何本かインストールするだけで容量が少なくなってしまいます。HDDならゲームを大量にインストールできますが、アクセス速度が遅いのが難点。ゲームを快適にプレーするなら、ゲーム用に高速なSSDを追加することをおすすめします。

CPU性能

CPUとしては、第10世代 (Comet Lake)のCore i5-10400またはCore i7-10700が使われています。第9世代のCPUに比べてコア数が増えているためCore i5は前世代のCore i7相当に、Core i7は前世代のCore i9相当にパフォーマンスがワンランクアップしました。

 

基本的にはCore i5でもゲームには十分な性能です。しかしミドルレンジ以上のGPUを使って高いFPSを狙うのであれば、クロックの高いCore i7のほうが有利。高リフレッシュレート対応ディスプレイを使ってFPS / TPSをプレーするなら、Core i7モデルをおすすめします。

 

CPUの性能比較

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Core i9-9900K
4244
Legion T550i (Core i7-10700)
4177
Core i7-9700K
3397
Core i7-9700
3190
Core i5-10400
3170
Core i7-8700
3026
Core i5-9400
2357
Ryzen 5 3400G
1884
Core i3-9100
1592
Ryzen 3 3200G
1462

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

グラフィックス性能

試用機で使われていたGeForce GTX 1650 SUPERはエントリー (入門)向けのGPUですが、従来のエントリーGPUよりも性能が高くどちらかと言えばミドルレンジ (中級)寄りです。極端に重いゲームでない限り、フルHDの高画質でゲームを快適に楽しめるでしょう。

 

RTXシリーズであれば、さらに高いパフォーマンスを期待できます。GTX 1660 SUPERについては未検証ですが、おそらくGTX 1660 TiとGTX 1660の中間あたりの性能になるはずです。

 

GPUの性能比較

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
RTX 2080 Ti
32170
RTX 2070 SUPER
25322
RTX 2080
25205
RTX 2070
22856
RTX 2060 SUPER
20640
RTX 2060
17843
GTX 1660 Ti
15697
GTX 1660
13004
Legion T550i (GTX 1650 SUPER)
11853
GTX 1650
8893
UHD 630 (Core i7)
1359
UHD 630 (Core i5)
1051

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

さまざまな用途に使える高い性能

テスト スコア
Essentials (一般的な利用)
目標値4100
スコア10843
Productivity (ビジネス利用)
目標値4500
スコア8879
Digital Contents Creation (コンテンツ制作)
目標値3450
スコア8683

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

 

PCMark 10は、PCを使った各種作業の快適さを計測するベンチマークテストです。Core i7+GTX 1650 SUPER搭載の試用機では、すべてのテストにおいて快適に使える目安を大きく上回りました。高い汎用性が魅力です。

ゲーム系ベンチマーク結果

GTX 1650 SUPER搭載の試用機でゲーム系のベンチマークテスト試したところ、画質を調整すればほとんどのゲームで快適にプレーできそうな結果でした。エントリークラスのGPUですが、これで十分と言っていいでしょう。FPS / TPSはやや重めでも144Hzは普通に狙えますし、軽めのタイトルなら300Hzも行けそうです。

 

フルHD以上の解像度でプレーしたい、あるいは長期間最新ゲームを楽しみたいならRTXシリーズをおすすめします。いま人気のゲームを安く楽しみたいならGTXシリーズでOKです。

※テストはフルHDで実施

モンスターハンターワールド:アイスボーン (重い / DX11)

モンスターハンターワールド:アイスボーン
画質 平均FPS / 最低FPS
最高 48 FPS / 40 FPS
63.2 FPS / 53 FPS
68.2 FPS / 53 FPS
121.5 FPS / 98 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

FF15ベンチ (重い / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 4591 / やや快適
標準品質 6880 / 快適
軽量品質 9081 / とても快適

※スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 平均FPS
最高品質 13041 / 87.6 FPS
高品質 ※未計測
標準品質 19252 / 144.9 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 23710 / 快適
標準品質 23773 / 快適
低品質 24395 / とても快適

フォートナイト (中量級 / DX11)

フォートナイト
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 83.5 FPS / 64 FPS
104.9 FPS / 78 FPS
289.9 FPS / 152 FPS
291.4 FPS / 195 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

オーバーウォッチ (軽い / DX10)

オーバーウォッチ
画質 平均FPS / 最低FPS
エピック 118.2 FPS / 97 FPS
ウルトラ 168.4 FPS / 142 FPS
195.7 FPS / 171 FPS
NORMAL 251 FPS / 209 FPS
298.7 FPS / 277 FPS

※レンダースケール100%、平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

アサシンクリード オデッセイ (超重い / DX11)

アサシンクリード オデッセイ
画質 平均FPS / 最低FPS
最高 38 FPS / 20 FPS
79 FPS / 47 FPS
91 FPS / 42 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

ファークライ ニュードーン (やや重い / DX11)

ファークライ ニュードーン
画質 平均FPS / 最低FPS
ウルトラ 75 FPS / 58 FPS
89 FPS / 68 FPS
98 FPS / 82 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (重い / DX12)

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー
画質 平均FPS
最高 64 FPS
80 FPS
最低 126 FPS

※平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

価格について

Legion T550iには、パーツ構成の異なる複数のモデルが用意されています。それぞれの違いは、CPUやGPU、ストレージ構成などです。さらにここでは紹介していませんが、オフィス付きモデルも用意されています。

 

注文時に期間限定クーポン「MATSURI0931」を入力すると、通常価格から5500円オフで購入できます。クーポンの有効期間は9/30まで。

 

主なラインナップ

90NC007CJM
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD GeForece GTX 1650 8万2709円
90NC0079JM ※今回の試用機
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD GeForece GTX 1650 11万0185円
90NC006XJM
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD HDD 2TB GTX 1660 11万9425円
90NC006PJM
Core i7 16GBメモリー 256GB SSD HDD 2TB RTX 2060 13万1688円
90NC0070JM
Core i7 16GBメモリー 512GB SSD HDD 2TB 15万4167円
プレミアム(SSD+HDD・Office付)
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD 1TB HDD Office Personal 8万3196円

※2020年8月20日時点、価格は税込&5500円オフクーポン適用時

税込8万円台なのに高性能なゲーミングPC

Legion T550i 感想

よかった点

今回はエントリー向けのGTX 1650 SUPER搭載モデルを試用したのですが、ゲームのベンチマーク結果を見る限りではこれで十分だと思います。人気のFPSやTPSでも、画質を調整すれば144Hzで快適にプレーできるでしょう。使ったのはCore i7搭載機ですが、おそらくCore i5モデルでも問題ないはず。多少FPSが下がる可能性はありますが、高リフレッシュレート対応ディスプレイでなめらかな動きを堪能できると思います。

 

Core i5+GTX 1650 SUPER搭載なら、税込でも8万2709円 (5500円オフクーポン適用時)。これでゲームを普通に楽しめるわけですから、激安と言っていいでしょう。

気になる点

本体が少し大きいのですが、そのぶんメンテナンス性と冷却性能が高いことを考えれば仕方がないでしょう。光学ドライブとSDカードスロットがないのはちょっと残念です。

Legion T550i

Legion T550i

税込8万2709円~

※2020年8月20日時点、5500円オフクーポン適用時

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記事を書いた人
こまめ(タカハシリョウ)

お買い得パソコン評論家。毎日各メーカー・各ショップのWebページを500p以上チェックして、安くてお得なパソコンを探しています。元雑誌・書籍編集者で、PC系フリーライターでもあるオジサン。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月

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